Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》   作:ぬっく~

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44話 シンデレラ

俺はエレンと学園祭を見まわっていた時のことだった。

 

「何のようですか?楯無先輩」

 

「いや~、見かけたから挨拶をしね」

 

あの一件で簪との仲は修復でき、機体が完全修復が終わり次第、俺と再試合することで話し合いがついたので敵対心は出ていない。

 

「そうそう、実はね。生徒会でも出し物をやっているのよ」

 

「それに参加しろと…………」

 

俺は今はエレンとのデートを楽しみたい。

断ろうかと思ったが…………

 

「一夏くん、出てみれば?」

 

「出てもいいが…………楯無先輩の事だから、参加条件に投票しろって書いてあるんだろ?」

 

「…………」

 

楯無は一夏の言葉を聞いて目をそらした。

 

「という訳で失礼します」

 

俺は楯無先輩を後にしてエレンと共にまた歩き出した。

 

 

 

 

エレンと学園祭を堪能して、休憩がもう少しで終わろうとしていた時だった。

 

「ちょっとすみません」

 

「はい?」

 

後ろを振り向くとスーツを着た女性が笑顔を浮かべて立っていた。

 

「実は私はこう言うものなんですが…………」

 

女性は名刺を渡してきて、そこにはISの企業の人だとわかった。

 

「あ~、そう言うのは結構なんで…………」

 

「いえいえ、そんなこと言わず」

 

「すみません、そろそろ戻らなければいけないので」

 

俺は企業の女性を知り除けてクラスに戻った。

 

 

 

 

クラスに戻ったのはいいが…………

 

「何故、あなたがいるんですか?楯無先輩」

 

楯無先輩がメイド服を着てうちのクラスにいた。

 

「いや~、あの程度の事では私は引き下がらないよ」

 

「はぁ~、わかりましたよ。出ればいいのでしょ。出れば」

 

こう言うタイプは早めに諦めるのがいいと前に体験していたのが役にたった。

 

「で、生徒会は何を出しているんですか?」

 

「演劇よ」

 

 

 

 

 

「皆様!長らくお待たせいたしました」

 

ライトが点灯すると同時に劇が始まった。

 

「昔、あるところにシンデレラという少女たちがいました」

 

この時点で観客の何名かが「あれ?」と言う顔をしていた。

 

「シンデレラたちは戦場を駆け回る戦乙女…………通称“ 灰被り姫”と呼ばれていました」

 

そして夜の城がデザインされたセットの中央に俺は立っていた。

 

「今夜も二人の王子の頭にある王冠…………その中に隠された軍事機密の作戦文書を狙いシンデレラ達が駆け回る!!」

 

ナレーションが終わると同時に上から鈴が飛び降りて来た。

 

「その王冠を寄越しなさいよ!一夏!!」

 

柳葉刀を振り回しながらこっちに向かってくる。

 

「断る!!」

 

俺は袖から小太刀を取り出し柳葉刀を八等分に切り裂く。

 

「ちょ!?何て切れ味なのよ!それ」

 

気で強化した小太刀の為、気を纏っていない物なら大概切れる。

すると銃声が響き…………俺の頭の辺りを何かが掠めた。

 

「スナイパー…………セシリアか」

 

「一夏さん!大人しく王冠を渡しなさい!」

 

今日はなにかとても気分が良かった…………

 

「ふ…………はははははは…………」

 

俺は急に笑いだし。

鈴を気絶させ、セシリアを目掛けて走り出した。

 

凰鈴音

◇リタイヤ◇

 

「ちょ!」

 

セシリアは慌てながらも狙いを定め撃つが、一夏はそれを小太刀で弾き飛ばす。

 

「規格外にも程があるでしょ!!」

 

セシリアは塔の窓から撃っていた為、逃げ道がなかった。

一夏は塔の中にある螺旋階段をのぼるのは、面倒だっために壁をかけ上がった。

 

「は!?」

 

セシリアは呆れてものが言えなかった。

 

「セシリア~」

 

「ひ!?」

 

いつの間にか目の前にいた。

 

「いやーーー」

 

セシリア・オルコット

◇リタイヤ◇

 

(鈴にセシリアとなると箒、シャルロット、ラウラもいるだろう)

 

シンデレラが王冠を狙う筈が王子が次々とシンデレラを倒していた。

 

近くの扉を開けようとした瞬間。

 

(ドアノブの裏に違和感がある、高確率でトラップが仕掛けてあるな)

 

俺がトラップにかかっても解除に手こずっても、その間に他の奴らは此方に到着してしまう。

 

(まぁいい、開けよう)

 

ドアを開けた瞬間、大爆発が起こった。

爆発がやむと煙の中からほぼ無傷の一夏が姿を現した。

 

「チッ、思ってたより強力だったな」

 

観客席にいる生徒たちは状況が飲み込めていなかった。

 

「…………え。今、何が起こったの」

 

「爆発に巻きこまれた一夏くんが…………」

 

「次の瞬間、何事もなく進んでいったよね」

 

管制室では楯無が見ていた。

 

「(一夏くんはトラップの内容を見抜いていたようね。この短時間で仕掛けられるのは、せいぜい爆薬までだし、しかも城全体を壊す量とは考えにくい。それを見越して、時間短縮のため、あえてそのままドアを開けて、爆風と同じ速さで後ろ受け身を取ったのね。しかも、ドアが盾になって…………一夏くんに爆風はほとんど届かなかったわけか…………)……………………冗談でしょ!?判断も行動も、あの一瞬でやれわけないわよ!!」

 

一夏の行動はマイクがonになっていることすら忘れるぐらいの出来事だった。

 

「止まれ!一夏!!」

 

眼帯をした銀髪の少女、ラウラが立ちふさがった。

 

「その王冠を渡してもらおうか」

 

「断る」

 

「そうか、なら、これならどうだ!!」

 

一夏は何かを感じ、数歩下がった。

先ほどいた場所には複数の銃跡があった。

数匹の銃を持った犬が現れた。

 

(銃を撃てるよう調教されたドーベルマン。あれだけの数をきっちり仕込んでつかいこなすとは『シュヴァルツェ・ハーゼ』の手腕ねぇ)

 

高評価を送る楯無。

 

何故かその時、一夏は苦い顔をしていた。

 

「く…………卑怯な…………」

 

何が卑怯かって…………

 

 

俺はな犬が大好きなんだ!!

 

 

 

一夏は笑顔になるとドーベルマンたちは怯え始めた。

 

「だから、傷つけられない

お前たちの主人には悪いが、優しく通らせてもらうぞ」

 

「ど、どうした!?お前たち!?!?」

 

ドーベルマンたちは怯え、一夏は素通りする。

 

「「「え、笑顔ひとつで抜けおった!!!」」」

 

さらなる、一夏の行動に観客たちも、驚きを隠せなかった。

観客席のドアの前では簪も見に来ていた。

 

(…………いやでも犬の気持ちちょっと解る。一夏くん普段笑顔にならなから、笑顔になるとメチャメチャ怖いからね)

 

(一夏くんは普段、強い理性で押さえこんでいるけど…………一夏くんの真価はその奥に潜む暴力的な野性だからね)

 

今思うと、相当ヤバい部類に入る人間だと、楯無は理解した。

 

「く、来るな…………うわぁぁぁ」

 

ラウラ・ボーデヴィッヒ

◇リタイヤ◇

 

城の中に入るなり、物陰から振り子の様に木材が襲いかかるが、片手で止める。

隙がなく次から次へと罠が発動するが全て無効化する。

 

「しかし、シャルロットちゃんもこの短時間であれだけの罠を仕込むとは…………相当の怪物レベルね」

 

楯無はシャルロットの評価が最も高かった。

 

(((じ…………人類最強決定戦)))

 

もう、一夏の評価はバグキャラ並みに存在になっていた。

 

(勝てるわけない…………)

 

近くでシャルロットは一夏がやられるの見ていたが、全てのトラップを無効化してしまった。

 

「シャルロット~」

 

「あははは…………」

 

シャルロット・デュノア

◇リタイヤ◇

 

「あと残っているのは箒だけか…………」

 

箒は無事に生き残れるだろうか…………

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