Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》 作:ぬっく~
気づいたら俺は夕日の光が照らす教室の中にいた。
「俺は確か……」
先ほど出来事を思い出していた。
「そうだ、俺はクラス代表を決める為にセシリアと戦っていたんだ……」
全てを思い出した。
「そういえばここはどこだ?」
ふと疑問に思った。
「ここはね、簡単に言えば精神世界かな?」
「!?」
この声、もう聞くことはないと思っていたはずの声がした。
「エレン……」
教卓の上で座りながら此方に話しかけてきた。
「久しぶりだね、一夏くん」
死んだはずのエレンがそこにいた。
「エレン、俺は……」
「あ~、あんまり時間がないからさ、要件だけ伝えるね」
「要件?」
「うん、そう。一夏くんの両目のこと」
俺の両目はあの事件以降、エレンと同じコバルトブルーの瞳に変わってしまったんだよな……ん?
待てよ?
なんでエレンがその事を知っているんだ?
「それはね、その両目は私のだからだよ」
どういうことだ?
「一夏くんはね、あの事件で両目を失明しちゃたんだよ」
今聞かされる衝撃の真実。
「いっぱい話したいけど、ここを借りれる時間ももうないから……後は現実世界で頑張って!」
エレンはそう言い、俺の近くまでよってキスをした。
「その両目に掛けていた封印を解いたから頑張ってね」
そう言い残し、目の前が歪んだ。
「エレン!俺は……」
「大好きだよ……一夏くん」
その言葉を聞いた俺は現実に戻された。
◇
目覚めたらアリーナの地面に立っていた。
セシリアは疑問に思っていた。
(確かに手応えはありました、なのにどうして彼は無傷なのです!)
(エレン……お前が守ってくれたのか……)
「ですが、わたくしの勝利には揺るがないのですわ!」
セシリアはビットを連射してくるが……
一夏はそれを全て避けた。
「な!?ま、まぐれですわ!」
さらに連射するが全く意味がなかった。
(見える……)
一夏の目にはセシリアの攻撃してくる場所が見えていた。
一夏はそのまま、セシリアに接近した。
「おあいにくさま、自立機動兵器は六機ありますのよ!!」
セシリアは腰に付いていた二機のミサイルを飛ばしたがそれは無意味だった。
何故なら一夏には見えていたのだ……全てが。
一夏はそのままスピードを落とさずミサイルを切り裂いた。
「あ、あ、あり得ませんわ」
「喰らえ!」
一夏はセシリアに一撃入れた。
その時、セシリアはあることに気づいた。
「何ですかその両目は?」
「両目?」
セシリアの言葉に疑問に思った。
「あなたの両目は青のはずです!なのにどうして…………赤色なのです!」
「!?」
直ぐ顔を確認した。
そこには3つの勾玉模様に血の様に赤い瞳を持った自分が写っていた。
あることに気づいた。
エレンが言っていた「その両目に掛けていた封印を解い解いたから頑張ってね」と言うことに。
(エレンが言っていたのはこの事なのか……)
嬉しかった。
(エレン、ありがとう)
覚悟を決め、セシリアに目を向けた瞬間。
白式の一次移行が終了した。
「まさか…一次移行!?今まで初期設定だけの機体で戦っていたって言うの!?」
「いくぞ!!」
一夏はそのまま、セシリアに突撃する。
「ああもう、面倒ですわ!!」
全てのビットを使い攻撃するが今の一夏には当てることさえもう無理だった。
全て避けセシリアの懐に飛び込んだ俺は、単一仕様能力『零落白夜』を機動させ、下段から上段への逆袈裟払いを放った。
そして……
『試合終了。勝者ーーー織斑一夏』