Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》 作:ぬっく~
簪と騎士の誓いをして、朝があけたので別荘から現実世界に戻って来た。
外に出ると雨が降っていた。
「あら、雨が降っているわね」
「一夏、傘ある?」
「ありますよ」
一夏はログハウスにあるビニール傘を4本取り出し、全員に渡す。
4人はそのまま寮へと向かっている時だった。
「………………わり~、皆は先に行ってくれないか?」
「どうしたの?」
「ちょいっと、忘れ物」
「うん、分かった」
「ミーティングがあるから早くきてよね」
一夏は3人を見送って、誰もいない中呟いた。
「出てきたらどうだ?侵入者さん」
林の中から目を瞑った杖を持った銀髪の少女が姿を現した。
「さすがは束さまの数少ないお気に入りだけのことはありますね」
「束さんの関係者か…………」
一夏は彼女の言葉にさらに警戒する。
「私はクロエ。クロエ・クロニクルと申します。一夏さん、貴方を迎えに参りました」
「断ったら?」
一夏は袖から、いつでも出せる様に小太刀の準備をする。
「束さまからは…………」
クロエは、パチンと指を鳴らす。
「どんな手段を使てでもつれてくるようにと」
その瞬間、一夏は何かに押し潰されるかのように地面に張り付く。
「これは…………」
「束さま特製、重力発生装置です。一瞬ですが50倍の重力を発生させることが出来ます」
「ぐおぉぉぉ!!」
一夏は無理にでも起き上がろうとするが、出来なかった。
(おかしい………!?)
クロエの隣には大きな鍵があった。
「なぜ……それを………」
大きな鍵はエレンが厳重に封印した物だった。
「では、お休みなさい。一夏さん」
クロエは懐からサイレンサーが取り付けられたピストルを取り出す。
そして、ピストルから麻酔弾が放たれた。
「ちくしょ………う………………」
一夏は深い眠りへと落ちていった。
「では、後はよろしくお願いたします。10039号」
クロエの後ろから現れた少女は彼女と全く同じ姿の少女だった。
双子と思わせるぐらい同じ服装で
「はい、お姉さま。では………」
10039号と呼ばれた少女は一枚のカードを取り出す。
『
10039号はその言葉ともに織斑一夏へと姿を変えた。
クロエは眠っている一夏を抱え。
「お行きなさい。すぐにスイッチを入れます」
「はい」
クロエは一夏と共に姿をその場から消してしまった。
数分後、偽者の意識が戻った。
「………ん?」
一夏(偽)は意識が朦朧としていた。
「なんで、ここにいるんだ?まいっか………」
一夏(偽)はそのまま、寮へと戻って行った。