Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》   作:ぬっく~

55 / 72
51話 クロエ・クロニクル

簪と騎士の誓いをして、朝があけたので別荘から現実世界に戻って来た。

外に出ると雨が降っていた。

 

「あら、雨が降っているわね」

 

「一夏、傘ある?」

 

「ありますよ」

 

一夏はログハウスにあるビニール傘を4本取り出し、全員に渡す。

4人はそのまま寮へと向かっている時だった。

 

「………………わり~、皆は先に行ってくれないか?」

 

「どうしたの?」

 

「ちょいっと、忘れ物」

 

「うん、分かった」

 

「ミーティングがあるから早くきてよね」

 

一夏は3人を見送って、誰もいない中呟いた。

 

「出てきたらどうだ?侵入者さん」

 

林の中から目を瞑った杖を持った銀髪の少女が姿を現した。

 

「さすがは束さまの数少ないお気に入りだけのことはありますね」

 

「束さんの関係者か…………」

 

一夏は彼女の言葉にさらに警戒する。

 

「私はクロエ。クロエ・クロニクルと申します。一夏さん、貴方を迎えに参りました」

 

「断ったら?」

 

一夏は袖から、いつでも出せる様に小太刀の準備をする。

 

「束さまからは…………」

 

クロエは、パチンと指を鳴らす。

 

「どんな手段を使てでもつれてくるようにと」

 

その瞬間、一夏は何かに押し潰されるかのように地面に張り付く。

 

「これは…………」

 

「束さま特製、重力発生装置です。一瞬ですが50倍の重力を発生させることが出来ます」

 

「ぐおぉぉぉ!!」

 

一夏は無理にでも起き上がろうとするが、出来なかった。

 

(おかしい………!?)

 

クロエの隣には大きな鍵があった。

 

「なぜ……それを………」

 

大きな鍵はエレンが厳重に封印した物だった。

 

「では、お休みなさい。一夏さん」

 

クロエは懐からサイレンサーが取り付けられたピストルを取り出す。

そして、ピストルから麻酔弾が放たれた。

 

「ちくしょ………う………………」

 

一夏は深い眠りへと落ちていった。

 

「では、後はよろしくお願いたします。10039号」

 

クロエの後ろから現れた少女は彼女と全く同じ姿の少女だった。

双子と思わせるぐらい同じ服装で同じ顔(・・・)をしていた。

 

「はい、お姉さま。では………」

 

10039号と呼ばれた少女は一枚のカードを取り出す。

 

来れ(アデアット)

 

10039号はその言葉ともに織斑一夏へと姿を変えた。

クロエは眠っている一夏を抱え。

 

「お行きなさい。すぐにスイッチを入れます」

 

「はい」

 

クロエは一夏と共に姿をその場から消してしまった。

数分後、偽者の意識が戻った。

 

「………ん?」

 

一夏(偽)は意識が朦朧としていた。

 

「なんで、ここにいるんだ?まいっか………」

 

一夏(偽)はそのまま、寮へと戻って行った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。