Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》 作:ぬっく~
とある一室のベットに織斑一夏はいた。
「………………」
頭の中でノイズが走る。
「っ………」
その時、何かの記憶だった。
『ごめんね……』
何処かの倉庫が燃えていた。
そこには横たわる自分がいた。
『私は…楽しかった。一夏くんに出会えて……だから、勝手なお願いかもしれないけど……生きて』
俺を抱き、何かを唱えた。
「ダメだ!エレン!!」
その時、一滴の涙が流れた。
「どうしてなんだよ………」
一夏は横たわりも、意識はハッキリしていた。
「どうやら、お目覚めになったようですね」
窓も扉も無い部屋で何処から現れたのか、学園でクロエと名乗った少女がそこにいた。
「あんたか……」
「束さまがお待ちです」
クロエは大きな鍵を出す。
「リロケート。クロエ・クロニクル、織斑一夏」
2人は何処かへと転移された。
◇
一方IS学園では、ミーティングがおこなっていた。
「今後の方針を決めようと思うの」
楯無が仕切って、ミーティングが始まった。
「専用機持ちの方はどうにかはなるが、亡国機業との力の差がありすぎる」
「確かに」
「では、どうすれば………」
今後の対策で、亡国機業の力の差がハッキリと分かっていた為、スムーズに進まなかった。
「簪ちゃん、アレを使っても構わないよね?」
「別にいいけど、歳を取るスピードが早まるよ?」
楯無は簪に「別荘」の許可を取っていた。
「更識姉妹。何の話をしているんだ?」
織斑先生は更識姉妹の話に割り込んできた。
「この学園にある特別な訓練所の話ですよ」
「特別な訓練所だと?」
「ええ、時間の進みが遅く出来るですよ」
「ちなみに、どれぐらい遅く出来る?」
「一日一時間です」
「よし。では、準備が出来次第そこへ向かおう」
専用機持ちが戻り次第、別荘で訓練が始まることになった。
◇
本物の一夏は、束の向き合いながら食事を取っていた。
「うん、うん。このお肉おいしいねえ。あ、わいーん」
「………」
束はのんきに食事を取っていた。
「いっくん、どうしたの?」
一夏はまだ、料理には一切口にしていない。
「大丈夫だよ。毒なんて入れてないからさ」
それでも、一夏は口にしなかった。
「束さん………」
「ん?なに?」
「あなたはアレをどこで手に入れたんですか?」
束は食事を止めた。
「何のことかな?」
「とぼけないでください!なぜ、束さんが………
クロエが持っていたのは、エレンが一番に危険視していた究極の魔法具。
「………たまたまね。見つけたんだよ」
(……ありえない。たまたまで見つけることなど不可能だ。アレは2000以上の封印式を組み込んで封印した魔法具だ)
創造主の力を運用出来る究極魔法具。
「束さんは一体何がしたいんですか……………」
束はクスリと笑い。
「世界の再構築」
それは、人が決して踏み入れてはいけない領域に束は踏み込もうとしていた。