Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》   作:ぬっく~

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56話 招待状

時刻は夕方5時、織斑家では、一夏の誕生日会をやっていた。

 

「一夏、お誕生日おめでとう!」

 

シャルロットの合図でクラッカーが鳴り響く。

 

「おう。ありがとうな…………で、このメンツはなんだ?」

 

いつもの面々に、弾の妹の蘭、男友達の弾と数馬。

生徒会の更識姉妹、のほほさんに虚さん。

新聞部のエース・黛薫子さんまでいた。

 

(あんな事件があった後で騒ごうって気になるんだ?)

 

いや、むしろ。

あんな事件があったこそだから、みんな騒ぎたいのかもしれない。

結局、今回もサイレント・ゼフィルスの操縦者である織斑マドカを捕まえることはできず、亡国機業の目的は不明ということで一応の決着を見た。

 

(いづれ、決着は付けないといけないな…………)

 

こうして、楽しい時間はあっという間過ぎ去っていく。

 

 

 

 

「お、よかった。まだ、売り切れてはいないな」

 

自宅から一番近いコンビニで、俺は足りなくなった飲み物を補給する為に、簪と一緒に来ていた。

 

「えーと、缶コーヒーにお茶、ウーロン茶とオレンジ、スポーツドリンク、紅茶と、あと…………」

 

10本ほど買って、2人はそのまま戻って来る時だった。

ちょうど電柱に取り付けられている明かりが届かないところに人影を見つける。

 

(なんだ…………?)

 

近づくと人影も一歩前に出る。

 

「この場合、初めましての方が正しいでしょえか?一夏さまと簪さま」

 

人影は十五、六歳ほどの少女。

その顔はラウラに似た少女だった。

 

「何者だ…………」

 

一夏は彼女に尋ねる。

 

「クロエと申します。今回は束様からの遣いです」

 

クロエは一枚の白い封筒を一夏に投げる。

封筒の中には、何処かのパーティー会場の招待状だった。

 

「必ず参加してねー。と束様からの伝言を預かっております」

 

どう見ても、罠にしか思えなかった。

 

「一夏、行く必要はないよ!」

 

簪は束からの招待状に反対した。

 

「では…………」

 

クロエは大きな鍵を出した。

 

「「!?」」

 

2人は鍵を見るなり、驚きを隠すことが出来なかった。

あれはエレンが封印した魔法具…………

世界の思いのままにできる、神のアイテム…………

 

「なんで、あんたが……それを…………」

 

簪はクロエに恐る恐る尋ねる。

 

「それを知りたいのであれば、その招待状の場所でお待ちにしてをります」

 

クロエは数歩下がり闇の中に紛れ、その場を去った。

 

「「…………」」

 

一夏と簪はクロエを追うことはせず、その場でただ、立っているだけしかできなかった。

 

造物主の掟(コード・オブ・ザ・ライフメイカー)…………」

 

この時、運命と言う歯車が大きく回りだした時だった。

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