Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》   作:ぬっく~

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最終章
57話 パーティー


「ええ~~つ!?」

 

一夏と簪以外のメンバーが口を揃えて大声を上げる。

 

「舞踏会の招待状~!?」

 

「しかもホテル『テレシア』って、あの豪華一流ホテルよ!?」

 

月曜日の放課後、俺たちは生徒会室に集まっていた。

 

「ああ、しかも参加人数制限なしらしい」

 

束さんの名前は伏せて、俺は一同に事情を説明した。

ちなみに昨日の夜に告げなかったのは、簪と話し合って誕生日祝いに水を差す訳にはいかなかったからだ。

 

「調べましたが、今夜、ホテル『テレジア』の最上階で舞踏会が開かれるそうです」

 

生徒会書記ののほほんさんの姉、布仏虚が説明する。

 

「では、ドレスの準備をしなくてわ」

 

セシリアは行く満々だった。

 

「そうね」

 

鈴もだった。

 

「和服はいいのか」

 

箒も同じく。

 

「それじゃ、僕も」

 

シャルロットもついてくるつもりだった。

 

「なら、わたしもだ!」

 

ラウラまで。

 

「と言いたいけど、ダメよ」

 

楯無先輩の一言で却下された。

 

「さらに調べたところこの舞踏会には亡国機業が関わっている可能性が高いとされています」

 

「その為、私たちの方で何とかするわ」

 

教師陣と更識家で行くつもりだったようだが、そうはいかなかった。

 

「言い忘れましたけど、この招待状。俺と簪は強制参加となっているんですが…………」

 

「え!?」

 

楯無は一夏の持つ招待状を確認する。

そこには織斑一夏と更識簪は参加するようにと書かれており、付き添いは無制限と書かれていた。

 

「つまり、一夏くんと簪ちゃんは参加しないといけないの…………?」

 

「そういうことになりますね」

 

楯無先輩は頭を悩ませる。

 

「それに俺たちは参加するつもりでしたから」

 

「それはどういうことだ?織斑」

 

織斑先生は一夏の言葉に疑問を持つ。

一夏は耳元で話す。

 

「この招待状を渡したのは束さんなんです」

 

「束がか?」

 

「はい」

 

織斑先生は少し考え、決断する。

 

「織斑、更識姉妹、私と山田先生の5人でその舞踏会に参加する」

 

「そう、なりますよね」

 

箒、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラは不満な顔をするが、しょうがなかった。

全員参加して、人質にとられたら元もない為に参加出来なかった。

ひとまず、話はまとまり、解散となった。

 

 

 

 

夜になり、ホテル「テレシア」の前にやってきた。

 

「どうしたのよ、早く来なさいよ」

 

水色を基調としたドレスを着る楯無先輩。

 

「そう、言われても、俺は初めてなんですから」

 

一夏は初めて着るタキシードに緊張していた。

 

「織斑くんもいつかはこう言う日が訪れるので、今の内になれといた方がいいですよ」

 

山田先生が俺の緊張をほぐす為にアドバイスしてくれた。

 

「ーー!」

 

織斑先生はある方向を一瞬見て、こちらに目線を戻す。

 

「お前たち、先に行っていろ」

 

「どうしてですか?」

 

気になった楯無は尋ねる。

 

「ちょっとな…………」

 

「わかりました」

 

俺たちは織斑先生を残して、先に入る。

 

 

 

 

ホテル『テレシア』の隣のビルの屋上にウサミミを付けた女性がいた。

 

「…………何も知らない、哀れで儚い……木偶人形達」

 

ISの開発者である篠ノ之束がそこにいた。

 

「人の自我など錯覚による幻想に過ぎない。などと言ったところで、この場合は……慰めにもならないね」

 

「やれやれ、頭のいいバカの言うことは、敵も味方もわかんな」

 

束の後ろに現れたのは、千冬だった。

 

「やあ、久しぶりだね。ちーちゃん」

 

笑顔であいさつする束。

 

「そうだな、束」

 

千冬も返す。

 

「ちーちゃんが出てくるとは、意外だね。こう言うのは嫌うと思っていたけど」

 

「お前が一夏に差し出すからな」

 

「あははは。そりゃ、そっか」

 

束は笑いながらも、隙が全くなかった。

 

「束、今度は何が目的だ?」

 

「知りたい?」

 

束は目は先ほど違い、真剣だった。

 

「でも、おしえなーい」

 

「ほーう。なら、無理にでも聞かせてもらをうか」

 

千冬は剣を取り出し、構えた。

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