Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》   作:ぬっく~

65 / 72
61話 別れ

 

結界を突破し、クロエの後を追う。

部屋の奥には隠し扉があり、そこを抜けると螺旋階段があった。

 

「上……」

 

魔力を感知するとそのまま、上へと上がる。

登りきると屋上へとでる。

 

「ここまで来ましたか………」

 

そこには、クロエたちが待ち構えていた。

戦闘態勢に入るが、異変がおこった。

空間に罅が入り、中から織斑先生が出ってきた。

 

「!!」

 

織斑先生はボロボロな姿で現れ、虫の息だった。

 

「織斑先生!?」

 

簪たちに気づき。

 

「最後に会えて………良かったよ………」

 

「!?(最後………?どいう意味……いや、なぜ。織斑先生がここに?いや、それよりも織斑先生の存在感の薄さ(・・・・・・)はなに?)」

 

空間からもう一人姿を現す。

 

「っ!?篠ノ之束!!!」

 

造物主の掟を持ち、姿をあらわしたのは篠ノ之束だった。

 

「篠ノ之博士が2人!?」

 

どうやら、先ほど私たちが会っていた篠ノ之束は偽者だったようだ。

 

「かんちゃん……ここの空間を開いたのは……ちーちゃんの意思かな」

 

「さあな……」

 

『全武器庫解放!』

 

暮桜の周りに数えきれない程の武器を出現させ、束に向かって投げる。

だが、それは全て、バターの様に溶け、消えてしまった。

 

「今のは……」

 

「無駄だよ、ちーちゃん。今の私では、神と人ほどの力の差があるって分かっている筈だよね?」

 

束は千冬に問いかける。

 

「そうかもな……だが!!私には守りたい者がいるからだ」

 

千冬は一本のブレードを取り出す。

 

「例え、この命が燃え尽きろうとも、私は……守ってみせる!!!」

 

『単一仕様能力発動!!零落白夜』

 

千冬は黄金の輝きを纏い、ブレードを構える。

 

「なら、その幻想と一緒に消えるがいい。幻よ!!」

 

束は無数の黒い杭を千冬に向けて飛ばす。

千冬はブレードを上段に構え、一気に振り下ろす。

 

約束された……(エクス・・・)勝利の剣!!!(カリバー)

 

光の斬撃は止まることなく、杭と束を飲み込んだ。

 

斬撃で発生した砂煙が収まると、千冬は一人たたずんでいた。

 

「織斑先生!!」

 

簪が近づこうとした瞬間、千冬の体に違和感を感じた。

それは、千冬の体は消えかけていたのだ。

 

「ふむ、限界のようだな。更識妹!」

 

「織斑先生……」

 

「すまないが、一夏のことを頼んだ……」

 

それを言い残し、千冬は花びらのようになる。

 

「織斑先生!!」

 

その花びらは夜空を舞、消え去ってしまった。

そして、もう一人。

煙の中から、現れた。

 

「…………」

 

無傷の篠ノ之束だった。

 

「うそでしょ!?」

 

あの攻撃を無傷で防ぐことなど不可能なはずなのに、束は無傷で姿を現した。

 

「しのののたばねぇぇぇ!!!」

 

簪の怒りが爆発し、闇の魔法が発動する。

だが、簪は出席簿で頭を叩かれた。

 

「えっ……」

 

束もこれには驚きく。

 

「…………今日はやめておこうかな、かんちゃん」

 

「!?」

 

束はクロエの近くにより、転送する。

 

「待て!」

 

簪は後を追おとするが、止められた。

 

「やめとけ、今のおまえでは勝てないぞ」

 

そこには消えたはずの織斑先生がいた。

 

「怒りは力を与えるが、判断を曇らせる。冷静になれ!」

 

「織斑……先生…………」

 

「たく、本当に心配をかけさせるよな……お前たちは」

 

だが、千冬の体は薄く、白かった。

 

「がんばれよ」

 

千冬は簪の頭に手を乗せ、そう呟いた。

千冬はそのまま、綺麗に舞い散ってしまった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。