Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》 作:ぬっく~
結界を突破し、クロエの後を追う。
部屋の奥には隠し扉があり、そこを抜けると螺旋階段があった。
「上……」
魔力を感知するとそのまま、上へと上がる。
登りきると屋上へとでる。
「ここまで来ましたか………」
そこには、クロエたちが待ち構えていた。
戦闘態勢に入るが、異変がおこった。
空間に罅が入り、中から織斑先生が出ってきた。
「!!」
織斑先生はボロボロな姿で現れ、虫の息だった。
「織斑先生!?」
簪たちに気づき。
「最後に会えて………良かったよ………」
「!?(最後………?どいう意味……いや、なぜ。織斑先生がここに?いや、それよりも織斑先生の
空間からもう一人姿を現す。
「っ!?篠ノ之束!!!」
造物主の掟を持ち、姿をあらわしたのは篠ノ之束だった。
「篠ノ之博士が2人!?」
どうやら、先ほど私たちが会っていた篠ノ之束は偽者だったようだ。
「かんちゃん……ここの空間を開いたのは……ちーちゃんの意思かな」
「さあな……」
『全武器庫解放!』
暮桜の周りに数えきれない程の武器を出現させ、束に向かって投げる。
だが、それは全て、バターの様に溶け、消えてしまった。
「今のは……」
「無駄だよ、ちーちゃん。今の私では、神と人ほどの力の差があるって分かっている筈だよね?」
束は千冬に問いかける。
「そうかもな……だが!!私には守りたい者がいるからだ」
千冬は一本のブレードを取り出す。
「例え、この命が燃え尽きろうとも、私は……守ってみせる!!!」
『単一仕様能力発動!!零落白夜』
千冬は黄金の輝きを纏い、ブレードを構える。
「なら、その幻想と一緒に消えるがいい。幻よ!!」
束は無数の黒い杭を千冬に向けて飛ばす。
千冬はブレードを上段に構え、一気に振り下ろす。
『
光の斬撃は止まることなく、杭と束を飲み込んだ。
斬撃で発生した砂煙が収まると、千冬は一人たたずんでいた。
「織斑先生!!」
簪が近づこうとした瞬間、千冬の体に違和感を感じた。
それは、千冬の体は消えかけていたのだ。
「ふむ、限界のようだな。更識妹!」
「織斑先生……」
「すまないが、一夏のことを頼んだ……」
それを言い残し、千冬は花びらのようになる。
「織斑先生!!」
その花びらは夜空を舞、消え去ってしまった。
そして、もう一人。
煙の中から、現れた。
「…………」
無傷の篠ノ之束だった。
「うそでしょ!?」
あの攻撃を無傷で防ぐことなど不可能なはずなのに、束は無傷で姿を現した。
「しのののたばねぇぇぇ!!!」
簪の怒りが爆発し、闇の魔法が発動する。
だが、簪は出席簿で頭を叩かれた。
「えっ……」
束もこれには驚きく。
「…………今日はやめておこうかな、かんちゃん」
「!?」
束はクロエの近くにより、転送する。
「待て!」
簪は後を追おとするが、止められた。
「やめとけ、今のおまえでは勝てないぞ」
そこには消えたはずの織斑先生がいた。
「怒りは力を与えるが、判断を曇らせる。冷静になれ!」
「織斑……先生…………」
「たく、本当に心配をかけさせるよな……お前たちは」
だが、千冬の体は薄く、白かった。
「がんばれよ」
千冬は簪の頭に手を乗せ、そう呟いた。
千冬はそのまま、綺麗に舞い散ってしまった。