Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》 作:ぬっく~
ホテル『テレシア』の事件の後、IS学園では織斑先生と一夏のことで、生徒会室に専用機持ちが集まっていた。
「そんな…………織斑先生が…………」
中には悲しむ人もいた。
「となると、一夏くんは束博士の手に落ちていることになるわね」
「はい。しかも、今回は非常にまずいことになっています」
そのことで、部屋では緊張に包まれる。
「簪様の話では、相手は神の魔法具。『造物主の掟』を所持しているのことです」
「造物主の掟……?」
生徒会書記の虚が説明する。
「この世界の創造主の力を運用出来る究極の魔法具です。その名を『
簪から聞いた情報を話す虚。
「『造物主の掟』には大きく三種類あるそうです。まず戦闘用の簡易タイプ、マスターキー。これを持つ者にこの世界の人は敵いません。次に、より高度に模様した、グランドマスターキー。束博士やクロエと呼ばれる者が持っていたものだそうです。最後にグレートグランドマスターキー。そこから、引き出せる力は、この世界の創造主と同じとされています」
一旦、話が終わると、専用機持ちは唖然とする。
「そんな物を使う相手にどう戦えばいいです」
「そうだよ」
「神の力では……どうにもできないよ」
「手詰まりだな」
諦めかけていた時だった。
「唯一の突破口はあるわ」
そう言い出したのは、簪だった。
「どういうことかしら?」
楯無は簪に問う。
「あくまで、この世界の物はだめだけど、エレンの技術ならそれを無効かされない」
簪にはエレンからもらった魔法があった。
「なるほどね。なら、全員ここで仮契約をした方がいいわね」
専用機持ちは全員、簪の従者として仮契約をする。
「さて、次の問題だけど…………」
楯無が話そうとした時だった。
「大変です!!」
山田先生が慌てて入ってきたのだ。
「どうしたのですか?山田先生」
「すぐに来てください」
全員、山田先生の後を追い、アリーナに来る。
「これを……」
そこに写されていたのは、太平洋の真ん中に浮かぶ城があった。
「なんですかこれは……」
全員、一瞬、目を奪われる。
「墓守り人の宮殿……」
「簪ちゃん、あれを知っているの?」
簪は束がなにをやろうとしているのかが分かってしまった。
「束博士は……この世界を……」
「この世界を?」
恐る恐る聞く楯無。
「書き換えるつもりなのよ」
そこで知らされた真実に全員、息を飲む。
◇
墓守り人の宮殿内の研究室に束は一人椅子に座って、寝ていた。
「束様……」
クロエは見守り続ける。
「…………私は先に行かせてもらうぞ」
マドカは一人何処かへ行く。
「……………」
マダラは、束の横に立つ。
最終決戦まで、あと僅か…………