Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》 作:ぬっく~
「フッ…………」
楯無とマドカの戦いでは楯無が優勢だった。
黒騎士の攻撃を冷静に対処し、カウンターを放つ。
「ぐっ!」
『水塊弾!!』
アクア・ナノマシーンを数本の槍として、マドカに向かって飛ばす。
だが、楯無の攻撃を受けた割にダメージが少なかった。
(受ける際、障壁でダメージを軽減したか…………)
「ははは…………」
笑い出すマドカ。
「もっと、楽しもうぜ!!」
マドカは一本の黒い刀を呼び出す。
「!?」
その刀から出る忌々し負のオーラ。
楯無はすぐさま、危険と感じる。
『神鳴流 黒刀斬岩剣!!』
先程とは違い、威力が格段と上がっていた。
楯無は態勢を立て直す為に一歩下がるが、マドカはそれを許さず追撃する。
『秘剣 一瞬千撃・弐刀黒刀五月雨斬り!!』
楯無はマドカの攻撃を全て相殺出来ず、後ろへと飛ばされる。
(あの刀一本で、疾さも桁外れになるなんて…………)
だが、楯無が後ろに到達する前に、マドカが先に到達したのだ。
そこから、マドカの猛攻撃が始まった。
◇
マダラの所では、専用機持ちは苦戦する。
マダラには輪廻眼と万華鏡写輪眼がある為、全く攻撃が通じなかったのだ。
攻撃しようにも、通り抜けたり、弾き飛ばされたりして、全く通じなかった。
「簪から聞いていたけど、ここまでだとは…………」
ラウラはAICで止めようと入ろうとするが、弾き飛ばされる。
その隙にシャルロットが攻撃するが、全て通り抜ける。
「厄介だね、その能力」
簪からは輪廻眼と万華鏡写輪眼の能力を聞かされていたお蔭で被害はそんなになかった。
◇
『雷の斧!!』
クロエと簪は一歩も引かず、近接戦闘を繰り出す。
「これなら、どう!」
『解放!雷の暴風!!』
クロエは簪の『雷の暴風』をまともに受ける。
「先に行かせてもらいます」
簪はそのまま、次の扉へと進もうとする。
が、自分の胸に違和感を感じた。
「え…………?」
「簡単に行かせると思いですか?」
クロエの黒い腕は簪を貫く。
「簪さん!!」
専用機持ちは駆け寄りたいが、今の敵を前にしてそんな余裕はなかった。
その時、簪に異変が起こった。
簪は、黒い霧に包まれ始めたのだ。
「全員退避!」
ラウラの言葉に全員一時、退避する。
黒い霧から姿を現したのは……………魔物化した簪だった。
簪はそのまま、クロエに突っ込む。
「無駄です…………!?」
簪はクロエの魔法障壁を諸共せず、突き破る。
(闇の魔法と言いましたか……これは)
クロエはさらに腕を増やす。
「受けてみなさい!秒間2000撃の重拳の連突を!!」
簪はそれを正面で全て相殺する。
(凌いだ……だと)
そこからは、簪の一方的な戦いだった。
『解放!雷神槍 巨神ころし!!』
巨神ころしは漆黒に染まっていた。
『解放 千雷招来 《黒龍雷迎》』
黒い雷が落ち、勝負は決した。
「流石はエレンの魔力に適合しただけの事はありますね」
だが、まだ終わらなかった。
簪はクロエの前に立つ。
「やりなさい」
簪はそのまま、手を振り下ろす。
その時だった。
マダラはクロエの前に立つ。
簪は止めることなく、マダラを貫いた。
「我らの勝ちです」
クロエはそれを見て呟く。
簪は自分の手にある血を見て、発狂する。
「ごめんよ…………簪」
渦巻の面に罅が入り、一夏の顔が現れた。
「先に行ってるよ…………エレン」
「ア……グ、ウ……あ…………」
一夏はそのまま倒れ、簪は元の姿に戻るが、糸が切れた人形のように倒れ込んだ。
簪は石化したように白くなる。