Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》 作:ぬっく~
「ダメだ…………ISの生命維持装置が発動していない」
「一夏の応急処置はできたよ」
クロエとの戦いには勝てたが、代償が大きかった。
簪と一夏の戦闘不能によって束に立ち向かう手段を失ったのだ。
「どうする…………このままだと、束博士の計画が実行されちゃうよ」
シャルロットは不安になる。
「回復の見込みもない以上、私たちでやるしかないよ」
鈴は決意する。
「ふふふ…………」
簪の攻撃をもろに喰らったクロエは彼女たちの話を聞くなり、笑い出した。
「!?」
専用機持ちは彼女を睨み付ける。
「束様に挑むつもりですか?」
「そうよ!」
クロエとの間に沈黙が走る。
「いいでしょう。私を倒した、サービスです」
クロエは話だす。
「束様は最上階におります。諸君らの足掻く様を見せてもらいますよ」
専用機持ちは箒と山田先生を残して、最上階を目指した。
◇
闇の中に一人、簪は座っていた。
誰もいない、永遠に続く闇。
そんな中、一人。
彼女はいた。
「…………」
後ろから、誰かが話しかけて来る。
「行かなくていいの?」
簪の眼は死んだ魚の様だった。
「行けないの…………この黒いのが重くて、動けないのです…………」
後ろにいた者はため息をつく。
「そうなの…………じゃあ、しょうがないね」
その者は逆の方向に歩き出すと、一人の少年がいた。
「君はどうなの?一夏くん」
「俺は…………」
一夏は躊躇する。
このまま、答えていいのだろうか。
「もう少し、待ってみようか…………」
その者は座り込み、待つことにした。
◇
上層大祭壇では、専用機持ちと束が対面していた。
「結局、かんちゃんは、ここにはこれなかったのか…………残念だよ」
束はがっかりする。
「私たちだけでも、止めて見せます!」
「ふ~ん、来なさい」
シャルロットの言葉に束は手で誘う。
「みんな行くよ!!」
「おう!!」
専用機持ちは束に向かって突っ込む。
「レイジングハート・エクセリオン セットアップ!!」
『
束もISを展開する。
「レイジングハート、ロードカードリッジ」
『
レイジングハートはカードリッジをロードする。
束はそのまま、上に飛翔し、専用機持ちもその後を追う。
「アクセルシューター」
『
杖から1発の弾薬が出る。
その後、12個の光の玉が向かってくる。
「追尾能力付きか!?」
専用機持ちは束の攻撃を避けるが、気付くと全員、一か所に集まっていた。
『
2発の弾薬で光の玉が集まる。
『
「ディバイィィィン バスターァァァ!!!」
専用機持ちは光のエネルギーに飲み込まれた。