Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》 作:ぬっく~
「…………!」
暗く何もない世界で一夏は立ち上がった。
「行くの?」
「ああ、もう決めた」
彼女は、一夏の後に続き、簪の元に行く。
「…………」
今だ、死んだ魚の様な目をする簪。
「いつまでそうしているつもりだ?簪」
一夏は簪に拳骨を一発いれる。
「?!」
頭を押さえて転げまわる。
「一夏?」
「おう」
簪は頭を押さえながらも、立ち上がる。
「簪はこのままでいいと思っているのか?」
「…………」
「確かにこのまま、動いても何も変わらない」
「…………」
「だったら、俺がついて行ってやる!」
「!?」
「約束しただろ?俺の翼と剣はお前に預けると」
「うん」
涙を浮かべながらも、その時の簪は一番に綺麗だった。
「行こう。皆の所へ」
「うん」
2人は手を繋ぎ、一本の光の道を駆けていく。
◇
光のエネルギーに飲まれた専用機持ちは立つことすらできなかった。
「レストリクトロック」
専用機持ちをバインドし空に吊るす束。
「ブルー・ティアーズ、甲龍、ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ、シュヴァルツェア・レーゲン」
4機のISを回収する。
『世界再編魔法まで残り20分』
「本当に残念だ…………!」
束は何かに気かづいたのか、祭壇の入り口に目を向ける。
そこには二組の男女がいた。
「やっと来た……いっくんにかんちゃん」
先程のことが無かったのように元気になって、束の前に現れた。
◇
「行ってしまいましたね」
「はい」
山田先生と箒は楯無の治療に専念していた。
「一夏くん、さらに強くなっていたわ」
楯無は一夏の戦いをまじかに見ていた為、よく知っていた。
◇
「くっ!」
「ハハハハ!!!」
マドカは闇に飲まれ、暴走気味だった。
「これで終わりだ!!」
楯無のISは限界だった。
この攻撃を受ければ、絶対防御すら貫通するだろう。
楯無は目をつぶる。
(ごめん、簪ちゃん…………)
だが、痛みは一向に来なかった。
目を開けるとそこには白く綺麗な刀を持つ一夏がいた。
「一夏くん?」
楯無は驚いていた。
「久しぶりですね。楯無先輩」
笑顔で答える一夏。
「遅いわよ…………もう」
「ははは、ごめんなさい」
マドカの攻撃を片手で防ぎながら、話す2人。
「織斑一夏!!!」
さらに加速する剣撃すら一夏は片手にある白い剣で相殺する。
「!?」
マドカの全力攻撃すら相殺する一夏もそうだが、刀の方もすごかった。
(全く見えなかった…………)
一夏は刀を居合の構えに変える。
「終わりにしよう、マドカ」
「織斑一夏!!!」
マドカはさらにスピードを上げて向かって来る。
『秘剣 一瞬千撃・弐刀黒刀五月雨斬り!!』
一夏から放たれた一撃は、次元が違った。
『神鳴流究極最終奥義 刹那』
マドカの剣撃は消滅した。
「そんな……ばかな……」
黒騎士は強制的に解除され、マドカが持っていた黒い刀ごと破壊する。
「妖刀『ひな』……確かに強力だが、それはお前自身の力ではない。今度会う時は、正々堂々と勝負しよな。マドカ」
一夏はマドカを抱え、楯無の元に行く。
「楯無先輩、マドカを頼みます」
「ええ、わかったわ。それより…………あんた、どうやって飛んでいるのよ?」
一夏はISらしきパーツを身に着けず、空を飛んでいたのだ。
「それ、後で話してもいいですか?上の方に行きたいので」
一夏は笑いながら話す。
「いいわよ。絶対に生きて帰ってきてよね」
「分かりました」
一夏はそのまま、頂上を目指す。
◇
束、一夏、簪はゆっくり歩き、近づく。
「ようやく来たね。いっくん、かんちゃん」
「ええ、そうですね」
「終わりにしましょう。束博士」
3人はISの待機状態を出す。
「レイジングハート・エクセリオン!セット・アップ!!」
白い魔法少女を展開する束。
「来い!刹那!」
白く綺麗な二枚の羽を生やしす一夏。
「来て!氷雷龍!」
神龍をイメージした機体に乗る簪。
「「「始めようか。私たちの
そして、最後の戦いが始まった。