Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》   作:ぬっく~

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66話 最終決戦(中編)

「…………!」

 

暗く何もない世界で一夏は立ち上がった。

 

「行くの?」

 

「ああ、もう決めた」

 

彼女は、一夏の後に続き、簪の元に行く。

 

「…………」

 

今だ、死んだ魚の様な目をする簪。

 

「いつまでそうしているつもりだ?簪」

 

一夏は簪に拳骨を一発いれる。

 

「?!」

 

頭を押さえて転げまわる。

 

「一夏?」

 

「おう」

 

簪は頭を押さえながらも、立ち上がる。

 

「簪はこのままでいいと思っているのか?」

 

「…………」

 

「確かにこのまま、動いても何も変わらない」

 

「…………」

 

「だったら、俺がついて行ってやる!」

 

「!?」

 

「約束しただろ?俺の翼と剣はお前に預けると」

 

「うん」

 

涙を浮かべながらも、その時の簪は一番に綺麗だった。

 

「行こう。皆の所へ」

 

「うん」

 

2人は手を繋ぎ、一本の光の道を駆けていく。

 

 

 

 

光のエネルギーに飲まれた専用機持ちは立つことすらできなかった。

 

「レストリクトロック」

 

専用機持ちをバインドし空に吊るす束。

 

「ブルー・ティアーズ、甲龍、ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ、シュヴァルツェア・レーゲン」

 

4機のISを回収する。

 

『世界再編魔法まで残り20分』

 

「本当に残念だ…………!」

 

束は何かに気かづいたのか、祭壇の入り口に目を向ける。

 

そこには二組の男女がいた。

 

「やっと来た……いっくんにかんちゃん」

 

先程のことが無かったのように元気になって、束の前に現れた。

 

 

 

 

「行ってしまいましたね」

 

「はい」

 

山田先生と箒は楯無の治療に専念していた。

 

「一夏くん、さらに強くなっていたわ」

 

楯無は一夏の戦いをまじかに見ていた為、よく知っていた。

 

 

 

 

「くっ!」

 

「ハハハハ!!!」

 

マドカは闇に飲まれ、暴走気味だった。

 

「これで終わりだ!!」

 

楯無のISは限界だった。

この攻撃を受ければ、絶対防御すら貫通するだろう。

楯無は目をつぶる。

 

(ごめん、簪ちゃん…………)

 

だが、痛みは一向に来なかった。

目を開けるとそこには白く綺麗な刀を持つ一夏がいた。

 

「一夏くん?」

 

楯無は驚いていた。

 

「久しぶりですね。楯無先輩」

 

笑顔で答える一夏。

 

「遅いわよ…………もう」

 

「ははは、ごめんなさい」

 

マドカの攻撃を片手で防ぎながら、話す2人。

 

「織斑一夏!!!」

 

さらに加速する剣撃すら一夏は片手にある白い剣で相殺する。

 

「!?」

 

マドカの全力攻撃すら相殺する一夏もそうだが、刀の方もすごかった。

 

(全く見えなかった…………)

 

一夏は刀を居合の構えに変える。

 

「終わりにしよう、マドカ」

 

「織斑一夏!!!」

 

マドカはさらにスピードを上げて向かって来る。

 

『秘剣 一瞬千撃・弐刀黒刀五月雨斬り!!』

 

一夏から放たれた一撃は、次元が違った。

 

『神鳴流究極最終奥義 刹那』

 

マドカの剣撃は消滅した。

 

「そんな……ばかな……」

 

黒騎士は強制的に解除され、マドカが持っていた黒い刀ごと破壊する。

 

「妖刀『ひな』……確かに強力だが、それはお前自身の力ではない。今度会う時は、正々堂々と勝負しよな。マドカ」

 

一夏はマドカを抱え、楯無の元に行く。

 

「楯無先輩、マドカを頼みます」

 

「ええ、わかったわ。それより…………あんた、どうやって飛んでいるのよ?」

 

一夏はISらしきパーツを身に着けず、空を飛んでいたのだ。

 

「それ、後で話してもいいですか?上の方に行きたいので」

 

一夏は笑いながら話す。

 

「いいわよ。絶対に生きて帰ってきてよね」

 

「分かりました」

 

一夏はそのまま、頂上を目指す。

 

 

 

 

束、一夏、簪はゆっくり歩き、近づく。

 

「ようやく来たね。いっくん、かんちゃん」

 

「ええ、そうですね」

 

「終わりにしましょう。束博士」

 

3人はISの待機状態を出す。

 

「レイジングハート・エクセリオン!セット・アップ!!」

 

白い魔法少女を展開する束。

 

「来い!刹那!」

 

白く綺麗な二枚の羽を生やしす一夏。

 

「来て!氷雷龍!」

 

神龍をイメージした機体に乗る簪。

 

「「「始めようか。私たちのデート(戦争)を」」」

 

そして、最後の戦いが始まった。

 

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