Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》   作:ぬっく~

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66話 最終決戦(中編)

「…………!」

 

暗く何もない世界で一夏は立ち上がった。

 

「行くの?」

 

「ああ、もう決めた」

 

彼女は、一夏の後に続き、簪の元に行く。

 

「…………」

 

今だ、死んだ魚の様な目をする簪。

 

「いつまでそうしているつもりだ?簪」

 

一夏は簪に拳骨を一発いれる。

 

「?!」

 

頭を押さえて転げまわる。

 

「一夏?」

 

「おう」

 

簪は頭を押さえながらも、立ち上がる。

 

「簪はこのままでいいと思っているのか?」

 

「…………」

 

「確かにこのまま、動いても何も変わらない」

 

「…………」

 

「だったら、俺がついて行ってやる!」

 

「!?」

 

「約束しただろ?俺の翼と剣はお前に預けると」

 

「うん」

 

涙を浮かべながらも、その時の簪は一番に綺麗だった。

 

「行こう。皆の所へ」

 

「うん」

 

2人は手を繋ぎ、一本の光の道を駆けていく。

 

 

◇

 

 

光のエネルギーに飲まれた専用機持ちは立つことすらできなかった。

 

「レストリクトロック」

 

専用機持ちをバインドし空に吊るす束。

 

「ブルー・ティアーズ、甲龍、ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ、シュヴァルツェア・レーゲン」

 

4機のISを回収する。

 

『世界再編魔法まで残り20分』

 

「本当に残念だ…………!」

 

束は何かに気かづいたのか、祭壇の入り口に目を向ける。

 

そこには二組の男女がいた。

 

「やっと来た……いっくんにかんちゃん」

 

先程のことが無かったのように元気になって、束の前に現れた。

 

 

◇

 

 

「行ってしまいましたね」

 

「はい」

 

山田先生と箒は楯無の治療に専念していた。

 

「一夏くん、さらに強くなっていたわ」

 

楯無は一夏の戦いをまじかに見ていた為、よく知っていた。

 

 

◇

 

 

「くっ!」

 

「ハハハハ!!!」

 

マドカは闇に飲まれ、暴走気味だった。

 

「これで終わりだ!!」

 

楯無のISは限界だった。

この攻撃を受ければ、絶対防御すら貫通するだろう。

楯無は目をつぶる。

 

(ごめん、簪ちゃん…………)

 

だが、痛みは一向に来なかった。

目を開けるとそこには白く綺麗な刀を持つ一夏がいた。

 

「一夏くん?」

 

楯無は驚いていた。

 

「久しぶりですね。楯無先輩」

 

笑顔で答える一夏。

 

「遅いわよ…………もう」

 

「ははは、ごめんなさい」

 

マドカの攻撃を片手で防ぎながら、話す2人。

 

「織斑一夏!!!」

 

さらに加速する剣撃すら一夏は片手にある白い剣で相殺する。

 

「!?」

 

マドカの全力攻撃すら相殺する一夏もそうだが、刀の方もすごかった。

 

(全く見えなかった…………)

 

一夏は刀を居合の構えに変える。

 

「終わりにしよう、マドカ」

 

「織斑一夏!!!」

 

マドカはさらにスピードを上げて向かって来る。

 

『秘剣 一瞬千撃・弐刀黒刀五月雨斬り!!』

 

一夏から放たれた一撃は、次元が違った。

 

『神鳴流究極最終奥義 刹那』

 

マドカの剣撃は消滅した。

 

「そんな……ばかな……」

 

黒騎士は強制的に解除され、マドカが持っていた黒い刀ごと破壊する。

 

「妖刀『ひな』……確かに強力だが、それはお前自身の力ではない。今度会う時は、正々堂々と勝負しよな。マドカ」

 

一夏はマドカを抱え、楯無の元に行く。

 

「楯無先輩、マドカを頼みます」

 

「ええ、わかったわ。それより…………あんた、どうやって飛んでいるのよ?」

 

一夏はISらしきパーツを身に着けず、空を飛んでいたのだ。

 

「それ、後で話してもいいですか?上の方に行きたいので」

 

一夏は笑いながら話す。

 

「いいわよ。絶対に生きて帰ってきてよね」

 

「分かりました」

 

一夏はそのまま、頂上を目指す。

 

 

◇

 

 

束、一夏、簪はゆっくり歩き、近づく。

 

「ようやく来たね。いっくん、かんちゃん」

 

「ええ、そうですね」

 

「終わりにしましょう。束博士」

 

3人はISの待機状態を出す。

 

「レイジングハート・エクセリオン!セット・アップ!!」

 

白い魔法少女を展開する束。

 

「来い!刹那!」

 

白く綺麗な二枚の羽を生やしす一夏。

 

「来て!氷雷龍!」

 

神龍をイメージした機体に乗る簪。

 

「「「始めようか。私たちのデート(戦争)を」」」

 

そして、最後の戦いが始まった。

 

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