Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》   作:ぬっく~

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67話 最終決戦(後編)

「アクセル・シューター!」

 

束はカートリッジをロードし、複数のスフィアを形成する。

 

「シュートッ!!!」

 

弾は俺達を追尾する。

 

「簪!!」

 

「うん!」

 

簪は唱え始める。

 

「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック」

 

「む!魔法ね」

 

束はカートリッジをフルロードする。

 

「レイジングハート! ブラスター3!!」

 

束は最大の攻撃のため、ブラスターモードを最大展開し周囲のエネルギーの収束を開始する。

 

「契約に従い、我に従え、氷の女王」

 

「スターライトーーー」

 

束と簪はお互いに最大火力の技を放つ。

 

「ブレーカーーーーーーーっ!!!!」

 

「来れ、とこしえのやみ、『えいえんのひょうが』」

 

束の最大級の威力を持った全力全開の砲撃は凍り、砕け散る。

 

「うそでしょ?!」

 

一夏はその隙を見逃さず、一気に畳み掛ける。

 

『神鳴流奥義!斬岩剣』

 

「ちっ!」

 

束は一気に飛翔し、回避する。

ちょうど、その時に一夏と簪のIS解析が終わる。

 

「どれどれ…………」

 

そこに書かれていたのは、信じられないことだった。

 

機体名 白式第三形態・刹那

世代 第7世代

搭乗者 織斑一夏

武器一覧

夕凪、匕首・十六串呂、建御雷、雪片零型

 

機体名 打鉄弐式第三形態・氷雷龍

世代 第7世代

搭乗者 更識簪

武器一覧

なし

 

「…………」

 

束はそれを見るなり黙りこむ。

たった数時間で誰一人到達できなかった領域。

第三形態(サード・シフト)』へと到達したのだ。

 

世界再編魔法(リライト)発動まで残り10分』

 

世界リライトまで、後10分を切っていた。

 

「簪!」

 

「うん!」

 

一夏は右に雪片零型、左に夕凪を展開し、束に立ち向かう。

 

Divine Shooter(ディバインシューター)

 

スフィアが一夏を目掛けて向かって来る。

 

『神鳴流奥義 弐刀百花繚乱』

 

スフィアは全て消滅し、後一歩まで来る。

 

「認めない!どうして、私の邪魔をするのよ……いっくん」

 

「確かにこの世界は狂っている。だけど、それを書き換えることをやっていいわけではない!!」

 

一夏は夕凪を振り下ろす瞬間、異変が起きた。

 

「レイジングハート、オーバードライブ…………」

 

束を中心として巨大なエネルギーが溢れ出し、弾き飛ばされる一夏。

 

「これで、終わりにしましょう…………」

 

Starlight Breaker(約束された星の破壊)

 

カードリッジはフルチャージされ、空中に散乱するエネルギーが一ヵ所に集まる。

 

「スターライトーーーブレイカー!!!」

 

先程とは、桁外れの砲撃が2人を襲う。

 

「行くよ!一夏」

 

『敵弾吸収陣!!』

 

簪の足元から巨大な魔法陣が現れる。

 

『固定!!』

 

束のスターライト・ブレイカーを受け止める。

 

『掌握!!』

 

簪はそれを吸収し、自分に纏わせる。

桜色の輝きを放つ。

 

「そんな……」

 

簪は一夏と共に束の前まで近づく。

 

「これで、終わりです。束さん」

 

「解放!『巨神ころし』&加算『スターライト・ブレイカー』」

 

この一撃は綺麗に決まり、束は地面へと墜落した。

 

「あははは……負けちゃった…………」

 

一夏は束の近くによる。

 

「束さん…………」

 

束は今でも笑顔を崩さず、話す。

 

「もっと早く、いっくんに会えていれば…………よかったな…………」

 

「束博士…………」

 

束は簪に目を向ける。

 

「早く君にも会えてれば……よかったと今でも思ちゃったよ…………かんちゃん」

 

束は空を見て呟いた。

 

「見たかったな…………無限の宇宙を…………」

 

束は静かに息を引き取った。

 

「…………さよならです。束さん」

 

一夏はそのまま、祭壇に目を向ける。

 

「リライトを停止させる」

 

「うん」

 

一夏は祭壇の設置されている端末をいじる。

 

「これで、停止するはず」

 

リライトは停止の表示があらわれ、少女と鍵を回収する。

 

「さて、次に消えてしまった人たちを元に戻さないといけないな」

 

一夏は造物主の掟を発動させ、消えた人たちを元に戻して行く。

 

「束さんたち、何人消しているんですか…………」

 

文句を言いながらも戻して行く。

数分後、全て元通りにした時だった。

 

「やっほー!いっくん、かんちゃん」

 

篠ノ之束が生き返ったのだ。

 

「は!?なんで、生きているんですか!?」

 

全員、束が生き返ったことに驚き、慌てる。

 

「い~や。なんか、造物主の掟のバグで生き返っちゃつったみたい。あははは」

 

呆れて物が言えなかった。

 

かくして、世界再編計画は失敗に終わり、全員無事に帰ることはできた。

造物主の掟は役目を終え、その場で破壊し、二度と使えないようにしてしまった。

束さんはその後、クロエと共に姿をくらまし、何処かへ行ってしまった。

もちろん、織斑先生も復活した。

マドカに関しては、保護観察処分でIS学園で暮らしている。

今、困っているのはマドカによるストーカーされていることだ。

勝負しろならよかったのだが、楯無先輩と共にストーカーされると一番つらい。

そんな、平和な日々はいつまでも続いた…………と思っていた。

 

 

 

 

「一夏くん、実はね…………」

 

生徒会室では、楯無先輩と簪、俺と少女の4人が集まっていた。

 

「どうせ、IS委員会のバカどもが、俺たちの情報を提供しろってでも言ってるんでしょ?」

 

「そうなのよ。全く」

 

ため息を付きながらも、頭を悩ましていた。

 

「まあ、提供なんてする気はいですから」

 

現在、第7世代は一夏と簪の二機しか存在しない。

その為、IS委員会は喉から手が出るほど欲しいのだ。

 

「一夏くんたちはこの後、どうするの?」

 

「どうせ、捕まったら人体実験されるから、束さんみたいに旅をしますよ」

 

「そう。で、簪ちゃんは?」

 

「私は一夏と共に行こうと思っている」

 

一夏との約束はまだ、終わっていないので共に行くことを決心していた簪。

 

「で、その子は?」

 

墓守人の宮殿から連れて帰って来た少女がそこにいた。

 

「あ~なんつうか~、束さんがですね…………」

 

『その子はね、かんちゃんといっくんのDNAにえーちゃんのDNAを造物主の掟で混ぜて作った子なの♪』

「って言ってたんです…………」

 

「…………」

 

楯無はこれを聞いて、何も言えなかった。

少女は黒髪に毛先が水色が混じっていて、目は赤と青のオットアイズの小さいエレンだった。

 

「ねえねえ、楯無おばちゃん。おそぼ」

 

楯無は意識を取り戻し、少女と話す。

 

「おばちゃんじゃなくて、お姉さんがいいな…………」

 

通じたかはどうかはわからないが、一応そのことをつたえる楯無。

 

「うん、わかった。楯無おばちゃん」

 

うん、通じていなかった。

 

そんなこんなで、平和な日々だった。

 

「パパもママも一緒に遊ぼ」

 

「「ははは…………」」

 

 

おわり

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