Infinite Stratos ~Pupil to Beni from Ao~《瞳は蒼から紅へ》 作:ぬっく~
「アクセル・シューター!」
束はカートリッジをロードし、複数のスフィアを形成する。
「シュートッ!!!」
弾は俺達を追尾する。
「簪!!」
「うん!」
簪は唱え始める。
「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック」
「む!魔法ね」
束はカートリッジをフルロードする。
「レイジングハート! ブラスター3!!」
束は最大の攻撃のため、ブラスターモードを最大展開し周囲のエネルギーの収束を開始する。
「契約に従い、我に従え、氷の女王」
「スターライトーーー」
束と簪はお互いに最大火力の技を放つ。
「ブレーカーーーーーーーっ!!!!」
「来れ、とこしえのやみ、『えいえんのひょうが』」
束の最大級の威力を持った全力全開の砲撃は凍り、砕け散る。
「うそでしょ?!」
一夏はその隙を見逃さず、一気に畳み掛ける。
『神鳴流奥義!斬岩剣』
「ちっ!」
束は一気に飛翔し、回避する。
ちょうど、その時に一夏と簪のIS解析が終わる。
「どれどれ…………」
そこに書かれていたのは、信じられないことだった。
機体名 白式第三形態・刹那
世代 第7世代
搭乗者 織斑一夏
武器一覧
夕凪、匕首・十六串呂、建御雷、雪片零型
機体名 打鉄弐式第三形態・氷雷龍
世代 第7世代
搭乗者 更識簪
武器一覧
なし
「…………」
束はそれを見るなり黙りこむ。
たった数時間で誰一人到達できなかった領域。
『
『
世界リライトまで、後10分を切っていた。
「簪!」
「うん!」
一夏は右に雪片零型、左に夕凪を展開し、束に立ち向かう。
『
スフィアが一夏を目掛けて向かって来る。
『神鳴流奥義 弐刀百花繚乱』
スフィアは全て消滅し、後一歩まで来る。
「認めない!どうして、私の邪魔をするのよ……いっくん」
「確かにこの世界は狂っている。だけど、それを書き換えることをやっていいわけではない!!」
一夏は夕凪を振り下ろす瞬間、異変が起きた。
「レイジングハート、オーバードライブ…………」
束を中心として巨大なエネルギーが溢れ出し、弾き飛ばされる一夏。
「これで、終わりにしましょう…………」
『
カードリッジはフルチャージされ、空中に散乱するエネルギーが一ヵ所に集まる。
「スターライトーーーブレイカー!!!」
先程とは、桁外れの砲撃が2人を襲う。
「行くよ!一夏」
『敵弾吸収陣!!』
簪の足元から巨大な魔法陣が現れる。
『固定!!』
束のスターライト・ブレイカーを受け止める。
『掌握!!』
簪はそれを吸収し、自分に纏わせる。
桜色の輝きを放つ。
「そんな……」
簪は一夏と共に束の前まで近づく。
「これで、終わりです。束さん」
「解放!『巨神ころし』&加算『スターライト・ブレイカー』」
この一撃は綺麗に決まり、束は地面へと墜落した。
「あははは……負けちゃった…………」
一夏は束の近くによる。
「束さん…………」
束は今でも笑顔を崩さず、話す。
「もっと早く、いっくんに会えていれば…………よかったな…………」
「束博士…………」
束は簪に目を向ける。
「早く君にも会えてれば……よかったと今でも思ちゃったよ…………かんちゃん」
束は空を見て呟いた。
「見たかったな…………無限の宇宙を…………」
束は静かに息を引き取った。
「…………さよならです。束さん」
一夏はそのまま、祭壇に目を向ける。
「リライトを停止させる」
「うん」
一夏は祭壇の設置されている端末をいじる。
「これで、停止するはず」
リライトは停止の表示があらわれ、少女と鍵を回収する。
「さて、次に消えてしまった人たちを元に戻さないといけないな」
一夏は造物主の掟を発動させ、消えた人たちを元に戻して行く。
「束さんたち、何人消しているんですか…………」
文句を言いながらも戻して行く。
数分後、全て元通りにした時だった。
「やっほー!いっくん、かんちゃん」
篠ノ之束が生き返ったのだ。
「は!?なんで、生きているんですか!?」
全員、束が生き返ったことに驚き、慌てる。
「い~や。なんか、造物主の掟のバグで生き返っちゃつったみたい。あははは」
呆れて物が言えなかった。
かくして、世界再編計画は失敗に終わり、全員無事に帰ることはできた。
造物主の掟は役目を終え、その場で破壊し、二度と使えないようにしてしまった。
束さんはその後、クロエと共に姿をくらまし、何処かへ行ってしまった。
もちろん、織斑先生も復活した。
マドカに関しては、保護観察処分でIS学園で暮らしている。
今、困っているのはマドカによるストーカーされていることだ。
勝負しろならよかったのだが、楯無先輩と共にストーカーされると一番つらい。
そんな、平和な日々はいつまでも続いた…………と思っていた。
◇
「一夏くん、実はね…………」
生徒会室では、楯無先輩と簪、俺と少女の4人が集まっていた。
「どうせ、IS委員会のバカどもが、俺たちの情報を提供しろってでも言ってるんでしょ?」
「そうなのよ。全く」
ため息を付きながらも、頭を悩ましていた。
「まあ、提供なんてする気はいですから」
現在、第7世代は一夏と簪の二機しか存在しない。
その為、IS委員会は喉から手が出るほど欲しいのだ。
「一夏くんたちはこの後、どうするの?」
「どうせ、捕まったら人体実験されるから、束さんみたいに旅をしますよ」
「そう。で、簪ちゃんは?」
「私は一夏と共に行こうと思っている」
一夏との約束はまだ、終わっていないので共に行くことを決心していた簪。
「で、その子は?」
墓守人の宮殿から連れて帰って来た少女がそこにいた。
「あ~なんつうか~、束さんがですね…………」
『その子はね、かんちゃんといっくんのDNAにえーちゃんのDNAを造物主の掟で混ぜて作った子なの♪』
「って言ってたんです…………」
「…………」
楯無はこれを聞いて、何も言えなかった。
少女は黒髪に毛先が水色が混じっていて、目は赤と青のオットアイズの小さいエレンだった。
「ねえねえ、楯無おばちゃん。おそぼ」
楯無は意識を取り戻し、少女と話す。
「おばちゃんじゃなくて、お姉さんがいいな…………」
通じたかはどうかはわからないが、一応そのことをつたえる楯無。
「うん、わかった。楯無おばちゃん」
うん、通じていなかった。
そんなこんなで、平和な日々だった。
「パパもママも一緒に遊ぼ」
「「ははは…………」」
おわり