ダンジョンに英雄を、伴侶を、名声を、正義を、混沌を。果ては出会いなどを求めるのは間違っている   作:七海香波

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 お待たせしました、今日も作品更新のお時間がやってまいりました。
 前置きもいい加減書くことがなくなってきたので、出来立てほやほやの内にお召し上がりください。
 ……なんでヒロインが主人公面してんの? とかは間違っても言わないでください。全部悪いのはクレス君であって、作者ではないんです。許してくださいなんでもはしません。
 あ、あと皆様感想とか評価とかありがとうございます。
 ところで評価☆2と☆0だけ空いてるんですけど中途半端だと思いません?


「餓える者は満ちるまで、食えぬ者は無理をしてでも――」(サラ視点)

 

 住む家を追われ、着の身着のままで放り出されたオラリオの民衆は迫る窮状に喘いでいた。

 

 身を守る壁はなく、ろくに休むことの出来ない極限状況。迷宮(ダンジョン)で野営慣れした冒険者とは違い、一般人の彼らはいつ殺されるか分からない負の興奮によって精神と体力を大いに削られていた。

 このままではそう遠くない内に暴動が起きるのは必死だと、誰もがそう予想していた。

 

 しかし事実として、避難してきた彼らの間にはある種の統制が保たれていた。

 それはなぜか。

 

 ――三大欲求の一つである『食事』だけは、『豊穣の女主人』を筆頭とする料理人たちによって辛うじて保証されていたからである。

 

「はーい、温かくてお腹に優しいミルクがゆはこちらニャー!」

「がっつり腹に溜めたい連中はこっちへ来な! 魚団子と豆のごった煮だよ!」

「腹が減っては戦は出来ぬ! 力を蓄えたくば我が芋と肉のごろっと揚げに集うがよいのじゃ!」

 

 悲嘆に憂う人々の中に、活発に響く配給の声。

 

 身内を失い、財産を失い、暗雲漂う未来に枯れる涙を流す中。

 それでも彼らの鼻腔に、宙を漂う旨そうな匂いは訪れる。

 その誘いに、彼らは亡霊のようにのろのろと足を伸ばして、与えられた簡素な器の中に盛り付けられた暖かな食事を前に手を伸ばし――食らいつく。

 食って、食って、食って……器が空になれば、お代わりを求めて次の列に並ぶ。

 

 そうして手先と心が冷えようとする中で、体の芯を温めてくれる旨い食事だけが、なんとか彼らの理性の綱を繋ぎ留めていたのだった。

 

「うめぇ、うめぇよぉ……!」

「この皿、なんでこんなしょっぱいのに、手が止まらないの……?」

「くそ、ふざけるなよ俺の腹っ……なんでこんな悲しいのに、鳴りやがるんだっ……!」

 

 彼らの本能が向かう先、避難用の仮設施設に設けられた臨時の炊事場にて。

 師匠(ミア)と並んでひっきりなしに手先を動かす、この場の立役者の一人であるサラは全ての避難民に届くよう声を張り上げる。

 

「餓える者は満ちるまで! 食えぬ者は無理をしてでも、食うのじゃ! オラリオの興廃はお主らの一皿にありと心得よ――悲嘆にくれる前に、まずはお残しをせぬことじゃ!」

 

 

 

 

 

「みな、儂等があれだけの醜態を晒したというのに……今日は思った以上に落ち着いておるな」

 

 ギルドの作戦指揮室にて、机に広げられたオラリオの地図と睨みあうフィンにガレスは語る。

 彼の想像では、ゼウスとヘラの遺産に手酷くやられた挙句にアレクトやルドラなど邪神の使徒にも良いようにされた昨晩の冒険者側の大失態が、民衆の間に抑えきれない暴動を齎すと考えられていた。

 しかし、それがどうか。

 一夜明けてみれば、彼らは暗く落ち込んだ雰囲気を残しながらも、予想ほどには荒れないでいる。

 

 良い意味で裏切られたものだと、腕を組んで意外そうに語る彼にフィンはその理由を語る。

 

「彼女たちのおかげだね」

「ミアの所のか」

「ああ。【小巨人(デミ・ユミル)】を始めとするオラリオの料理人たち。彼らが交代しながら民衆の腹を満たし続けているおかげで、彼らは最低限の理性を保っていられる。本当に最低限度だが、文化的な生活がギリギリのところで維持されているからこそ人々はまだ獣にならないでいられる……」

 

 そこで漸く彼は顔を上げ、疲れた目をほぐすようにこめかみを軽く指で揉み込みながら、今現在もギルドの入り口付近で行われている配給のことに意識を向ける。

 ずっと宿敵(ヴァレッタ)のことばかりを考えていたおかげで、その腕が生み出す血溜まりばかりが脳裏に浮かんで酷く不快だった。その暗い気分を振り払うように、フィンは人々に活力を与えようと腕を振るう彼女らのことを考える。

 その中でいち早く顔が思い浮かんだのは、サラだった。

 

「特に、サラ・ブラッドルーラー。【神々の給仕(ゴッズプライド)】、彼女があの中でも一番大きな主役だろう」

「あの娘っ子か。……そうじゃな。「とにかく飯を!」の一点張りで、儂等が「ないものねだりをされても困る」と言えば、自分から腹黒い商人連中の所へ食料とついでに配給所の建材まで諸々引きずり出させに行きおったからの」

 

 現状、守勢側に回らされたフィンたちの手元にはあらゆる物資が不足していた。

 武装・治療薬はもちろんのこと、食糧もまた例外ではない。

 その中で薄く広く……満足な味付けも量もない清貧(・・)な食事で我慢してもらおうと考えていたギルド及び冒険者たちに対して、真っ向から異を唱えたのがサラだった。

 

 とはいえ、彼らとて余裕があればもちろんそうしている。

 余裕がないからこそこうせざるを得ない、と諦めるよう諭そうとしたフィンたちを前に「ならば」と彼女は自らの足で食料を確保すべく単身オラリオの商会連合に乗り込み、こう言い放った。

 

『買い手たる民衆の窮状に手を差し伸べずしてどの口が商いを語るか!

 不当に値段を吊り上げ、よもやいつまでも自分たちだけは吊られぬと思っておるのか!?

  ここぞと言う時に物を売らぬ商人なぞ路傍の石にも劣るわ!

 秩序が回復した暁には、今の貴様らのもとで物を買おうとする者は誰もおらぬじゃろうよ!』

 ――と。

 

 その時の光景を思い出し、ガレスは呵々大笑する。

 

「あれを聞いて瞬く間に顔を青くした連中の顔、なんと胸がせいせいしたことか! どいつもこいつもあの娘の言い分に何も言い返せないどころか、蜘蛛の子を散らしたように自分の所に帰って蔵を開放し始めおった。この緊急事態によくもまあまだあれだけの品物を隠し持っておったものよと、一周回って感心させられるくらいにな」

「本来なら彼らも出来るだけ高く売りつけるつもりで、もっと危ない所になるまで待とうと目論んでいたんだろうさ。今のこの街は周りを悪派閥(イヴィルス)に囲まれているから、彼ら以外から仕入れるのが難しいからね。結託して値段を吊り上げる……経営手法としては良くある話さ。ただ、彼らは僕らに目を向けるばかりで肝心の民衆の力と言うものを忘れていたんだ。僕も彼女に言われるまで、【勇者(ブレイバー)】らしくもなくそうだったけどね」

 

 フィンたち冒険者が力尽くで商品を徴収すれば、英雄の都という名声は瞬く間に地に堕ちるだろう。

 だからこそ、今後の付き合いも考えれば彼らから商会に手を出すことは難しく、商人たちはそんな賢い冒険者やギルドの悔し様に歯を食い縛る姿をよそに平然と値段を吊り上げようとしていた。

 

 しかし商会の面々は、彼らのような太客に目を向けるあまり、普通の客のことを忘れていた。

 

 普段はどうということもない一般客――神の恩恵(ファルナ)のない市民。

 強者(冒険者)ばかりが目立ち、弱者(一般市民)が目立たないオラリオと言う特殊環境の中で、彼らは力あるファミリアとの取引で稼ぐ大金に目が眩んでしまい、普通の客の持つ力を見逃してしまっていた。

 

 それは――暴動や略奪に代表される、『打ちこわし』。

 富める少数が私欲のままに独占を行った果てに発生する、貧しい大多数によって為される社会的正義。

 

 油を搾り取るような心積もりで他人(民衆)の首を絞めつけていれば、先に自分(商人)たちの首が飛ばされる……そんな事例は古今東西にありふれているのだという歴史の教訓を、サラの言葉を受けて彼らはようやく思い出したのだった。

 

「奇しくもこの暗黒時代、単純な個々の暴力が目立つばかりで、ボクも彼らもそんな外の世界の常識を忘れてしまっていた。だからこそ成立してしまえていた商人たちの悪徳な手法を、彼女は少しの言葉で壊してくれた。これは間違いなく、僕たちには出来なかった大きな成果だ……しかもそれだけじゃない、ガレス」

 

 現実に起きた勧善懲悪劇に【勇者(ブレイバー)】として感心する中で、フィンはその目を冷徹に戦いを俯瞰する指揮官としての物に戻す。

 同じく目を細くしたガレスが、つい一時間前に彼の部下がようやく取り纏め終えた報告の内容を復唱する。

 

「総数1465名(・・・・・)。あの娘っ子がたった一晩で仕留めたと思われる悪派閥(イヴィルス)の連中のことじゃな。儂等の戦果を鼻で笑うような撃破率をあの細腕で叩き出しておる。お前や【万能者(ペルセウス)】のような大局観を持ち合わせておきながら、力はそれ以上とはな」

「彼女のような大物が、どうしてこれまで名も知られずにいたのか……神々による冗談のような二つ名はさておき、不思議でならないよ。まあ、それはこの際問わないにしても、彼女のことはもう少し詳しく知っておきたいね。悪派閥(イヴィルス)にとってのザルドやアルフィアのように、彼女が僕たち側の切り札となるかもしれない」

「改めて言葉にしてみると、悔しいが……そうじゃな。幸いにも今は襲撃も落ち着いておる。向こうの失った数もそのうち補充はされるじゃろうが、その前に把握出来るものは出来る内にしておかんとな」

 

 フィンは座り仕事ばかりで鈍っていた身体を鳴らして、ガレスは昨晩の疲労が抜けきっていない身体に鞭うって、それぞれ立ち上がる。

 彗星のごとく現れた未知の特記戦力を自らの眼で知るべく、下の配給所へ向かおうと。

 

 彼らの立場上、人をやって呼びつけることも出来るだろうが――それは悪手だ。

 

 なにせ今や民衆にとってのサラの扱いは、戦火を払い、彼らの心身まで満たしてくれる聖人に等しい。既に一部の者たちからは、彼女を崇拝する声まで上がってきている始末。

 

 一方、彼ら冒険者は立て続けに不始末――決してそんなことはないが、民衆の眼からしてみればそう見えてしまう――を積み重ねている。

 そんな状況でフィンたちがサラを一方的に召喚しようとすれば、せっかく落ち着いているところに「何様のつもりか!」と不和が起きかねない。

 

 そんな打算が働いたことと、不甲斐ない自分たちの無力を補ってくれたことへの感謝から、直接足を運ぶのは当然だと彼ら二人は言葉を交わさずとも同じ思いに行き当たった。

 

 そうしてフィンとガレスは、少し前にラウルが「サラに託された」と言って持ってきた大きめの器が空になったものを手に持って、息苦しい部屋から外へ出るのだった。

 

 

 

 

 

「いや、すまないね、配給の手を止めてしまって」

「構わぬよ。というか、別にお主らのせいでもないのじゃ。他の者どもが「この際ついでに休め」とお玉をひったくり包丁を奪い取ってゆくものでな。別に妾はまだまだ元気なのじゃが……あのままでは妾が他の者の邪魔になるばかりであったし」

 

 昨晩から一睡もせずに働き詰めでいたサラだったが、フィンたちの来訪を切っ掛けとしていよいよ厨房から追い出されてしまった。

 それも他ではない、同僚たちの手によってである。

 

 単に料理を作るだけでなく、避難所全体の指揮にも加わっていたサラ。

 彼女は避難民たちにも悲嘆を抱かせる暇なぞ与えんと言わんばかりに仕事を与え、配給の列に並ぶ余力のない人々の下に器と匙を届けさせ、自分で食べる力のない怪我人の食事補助も行わせたりなど、それはもう八面六臂の活躍を見せていた。

 

 その挙句に過労を心配されて、フィンからの事情聴取の申し出をダシにされてここぞとばかりに休憩へ送り出されたのであった。

 

 そんな訳で「こうなれば仕方がないのじゃ」と、彼女はフィンたちと一緒にギルド内にある休憩室にやってきていた。

 無論、厳重に人払いを行った上で入り口には監視を立たせて、盗聴の耳を完全に封じている。

 その中で、真っ先にフィンは対悪派閥(イヴィルス)作戦の最高責任者としてサラに頭を下げた。

 

「まずは感謝を。君のおかげで大勢の命が助かり、今の僕たちにも予想していなかった余裕が生まれている。避難民の多さに人手は奪われてしまっているけれど、彼らにとっても無力感を感じる暇なく働けているのは良いことだ。君がいなかった時のことを想定すれば、嬉しすぎる誤算だよ」

「気にするでないと言いたいところじゃが、その感謝は素直に受け取ろうかの。でなければ話がこじれて先に進まなそうじゃし。……で、貴様らが気になっておるのはさしずめ、妾の能力値(ステイタス)と今後の身の振り方じゃな?」

 

 分かったような口を利くサラに、フィンは苦笑しながら頭を上げる。

 無駄を省いて話を進められるのは彼にとってもありがたいことだった。

 

「理解してもらえて助かるよ。それで、今更だけど教えてもらえるのかな。君の口から」

「うむ。とりあえず後者については、妾はお主らの味方と考えて差し支えなかろう。妾の目的は餓える民の腹をいっぱいに満たすこと。これはそちらの目的とそう大きく舵輪は異ならぬはずじゃ。そのためならば、大抵のことは協力しようぞ」

 

 休憩室の奥に設えてあったベッドの際に腰かけて膝を組んだサラの回答に、フィンは目に見える形で喜びを顔に浮かばせた。

 

「ならば、君に【暴喰】と【静寂】の相手を求めても良いのかい?」

 

 提案を受けて、彼女は顎に手を当てて考える素振りを見せる。

 だが、少しして申し訳なさそうに首を振った。

 

「あいやすまぬ」

「……! 駄目、なのかい?」

「違う違う、そうではないのじゃ。……というのもな、まず正直、それが誰かのことを指し示しておるのか妾は知らんのじゃ。なにぶん一年に一度しかオラリオにおらん身じゃからのぅ、知っておることと知らんことに偏りがある」

「フィン、落ち着かんか。お前らしくもない。焦り過ぎじゃ」

 

 もう少し段階を踏めと嗜めるガレスに、フィンはバツの悪そうな顔を浮かべる。

 

「……! ああ、つい先走ってしまったね。すまない、まずは説明を設けるべきだったか」

 

 彼の謝罪に、サラは手を振って応えた。

 

「仕方あるまいよ。その顔、隈は浮かんでおらんでもろくに寝ておらんのじゃろ。不眠は判断を鈍らせる、この際多少の無礼は見逃そう。しかしついでじゃ、この後妾だけでなく貴様も寝るが良い。ベッドも半分なら貸してやらんでもないぞ? なんてな」

「考えておくよ」

 

 冗談を返す余裕もないフィンの台詞。

 それはどう考えても忠告を受け取らない奴のものだと、サラはガレスに目を向けた。

 

「そこなドワーフ、ガレスと言ったか。貴様が責任を以てこやつを寝かせよ。この手の輩は口先だけじゃからの。ベッドに無理矢理縛り付けるでもして、決して逃がすでないぞ」

「あい分かった。任せておけ」

「ガレス!」

 

 慌てるフィンだが、そうは問屋が卸さなかった。

 彼から目を逸らさず、ガレスもまた昔からの仲間を気遣うように、強めに言い切った。

 

「休める内に休めいフィン。リヴェリアも同じことを言うじゃろう、【軍長勲章(スキル)】に頼り過ぎるなとな。それとも、それだけ儂等のことは信用ならんか?」

「……その言い方は卑怯だろう」

 

 頑として譲らない土の民(ドワーフ)特有の態度に、やがて観念したようにフィンは両手を上げた。

 彼自身、ずっと働いているせいで自分の頭の回転速度が落ちてきていることは自覚していた。

 それでも、止むことのない襲撃下で指揮官として毅然とあるべきだ――周囲から受けるその期待を言い訳にして、心の奥底に潜む【殺帝(アラクニア)】への殺意(凶槍)を溶岩のように燃やし続けてきた。

 そのせいか、頭に血がカッと上りやすくなっているきらいがあることは否めなかった。

 

「分かったよ、後で休むさ。ここで一度気を落ち着けた方が良さそうだ……僕のためにも、僕に従う君たちのためにも。きちんと熟睡できるように心掛ける、それで良いかい?」

「よかろう。【勇者】たる者、一度吐いた言葉を覆すなよ」

「分かってるさ」

「ン、話は纏まったようじゃな。で、さっき言った連中について説明を頼む」

 

 二人の慣れ親しんだやり取りを微笑んで見守っていたサラの言葉を受けて、フィンが気を取り直すように咳ばらいを一つ挟んで話し出す。

 

「【暴喰】のザルドと【静寂】のアルフィア。かつてオラリオで隆盛を極めたゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの冒険者にして、今は悪派閥(イヴィルス)の首魁と見られる神エレボスの懐刀さ。そして、レベル7の実力者。はっきり言って、今の僕たちの手には余る相手だ」

「ふむふむ」

「君も昨日の演説は聞いていただろう? あの時ここの屋上に立っていたのが神エレボス、そしてその時側に控えていた二人が彼らだ」

「……ああ、あの高笑いする馬鹿神の隣におった連中か! あの時は仕留めそこなったが、そうか。あれらがお主らにとっての当面最大の脅威という訳じゃな」

 

 ようやく分かったぞ、と納得する彼女の漏らした一言を、フィンが聞き咎める。

 

「仕留めそこなった? ……もしかして、あの時どこからともなく放たれた赤い巨槍は君が?」

「そうじゃ、残念ながら想定よりも連中、巧くての。一撃では仕留めきれんかったのが悔やまれるところじゃ。じゃが、二度はない」

 

 今のオラリオで第一線級の力量を誇る二人に目線で力量を問われながら、サラは不遜に言い放った。

 

「あの程度ならばどうとでも出来よう。妾に言わせればお茶の子さいさいと言うやつじゃ」

 




《Tips》
・『夜の国(ノクス)
 迷宮(ダンジョン)第153~155層と、三つの階層に渡る暗黒世界。
 一切の光がなく、全てが闇に鎖されている。
 死霊(レイス)系・亡者(アンデッド)系・吸血種(バンパイア)系モンスターたちにとっての絶対領域。
 逆に生者にとっては「黄泉の冷気を味わう」と錯覚するほどの負効果(デバフ)が発生し、数値にして最低でレベル-2ほどの過負荷が齎される。
 最下層である第155層には天を貫く巨城『古月城(オリジルナ)』が構えられており、侵入した冒険者はその中で【破滅の赫月】とも称される魔城の主を打倒さねばならない。

 あと、次回のここはサラちゃんのステイタス画面になると思います。
 Next作者'sヒント:彼女の魔法とスキルは合わせて8つだぞ。なんのことか皆も考えてみよう!
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