ダンジョンに英雄を、伴侶を、名声を、正義を、混沌を。果ては出会いなどを求めるのは間違っている   作:七海香波

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 何故ここまで更新が遅れたのかァ?
 何故本編の執筆意欲が遅々として進まないのかァ!(アロワナノー)(幻聴)
 そんなの筆者がこのクソ暑さにダウンしてたから以外にあり得ないだろうヴァ――ウァッハッハッハァッげほっげほっげほっ……(エキサーイエキサーイ)(幻聴)
 つまりそう言うことです。あと最近ブルアカ始めました。
 戦闘終了後のデフォルメユウカがドヤ顔晒してる中で目立つ太もも、良いよね……。


検査結果報告書:対『無彩の尖獣(トライヘキサ)』撃滅用単射式長銃【アナムメシア】、及び使用弾丸『12.8mmイク・スペル弾(別名:クロッゾの魔弾)』

 

 ――それは何時かの時、何処かの処。

 

「ククク……お久しぶりですね、『塾頭』殿」

「いつの時代の話だ。既に役割を終えた肩書きに固執するとは、らしくもない」

「おっと、これは失礼。ですが、せっかく古くからの知り合いが訪ねてきたのです。たまの追憶に身を委ねるのも良いかと思いまして。特に、それが未だ惜しむべき記憶であるならば――やはり、お考えは変わりませんか」

「変わらんさ。俺自身、ここ(・・)での探求に興味はない。代わりにこうして侵入を手引く報酬として色々援助しているだろう……かの『王女』の再現、俺の()を基にした『AL-3s(アルザス)計画』とやらはどうした?」

「アレならば現在は凍結中です。いくら今の私たちが手を凝らしても多少頑丈な容体(いれもの)にしか仕上がらない。それに伴う神秘(なかみ)は……箱舟を簒奪すべき『僭王』は、未だ我々の解せざる領域に在るようです」

「だろうな」

「おや、分かっていて自らの遺伝情報を渡したのですか? 食えないお人だ。――それとも、それが私たちと貴方の違いということでしょうか? 同じくこの箱庭(・・)の『外』から来たる来訪者(フォーリナー)でありながら、源流を異とする『恩恵(もの)』にまつわるとはいえ、まごうことなき『神秘(アビリティ)』を獲得した大人(われわれ)ならざる大人(あなた)……ああ、その瞳に映る世界はやはり、諦めるには余りにも惜しい」

「……」

「ですが、また採算の取れない『天罰』を与えられては困りますので。さあ、長くお引止めして申し訳ありませんでした。どうぞ先へお進みください。久々の移動学園都市キヴォトス(・・・・・)、くれぐれも我々の存在が白日の下に晒されぬようお気をつけて」

 

 

 

 

 

 『移動式学園集積都市:キヴォトス』。

 それはヤハウェ・ファミリアの抱える拠点(ホーム)の一つにして、その眷属たる『生徒』たちが日々青春と研鑽に努める学び舎である。

 その内の一つ、【七額碩學塾(しちがくしょうがくじゅく)】に存在する研究工房(ラボ)にて。

 

「――ああ、ようやく来てくれたんだね。待っていたよ『出資者(スポンサー)』」

 

 訪れたクレスを出迎えたのは、煤と油に塗れた顔を作業着の袖で拭った一人の少女だった。

 曙の空にかかる薄雲色の髪をした彼女の名は、白石コトハ。

 彼女からの「依頼の品が完成した」旨の手紙を受け取って、彼はオラリオから遥々このヤハウェ・ファミリアの支配域まで足を運んでいたのだった。

 

 行っていた何らかの作業を一時取り止めて、彼女が手元の端末から普段『(ひびき)』ちゃんと呼ぶ支援AIに指示すると、クレーンアームに吊られた銀色のトランクケースが運搬されてくる。

 

「ありがとう『響』ちゃん。それで、こちらが注文通りの御身の専用銃だよ。どうか可愛がってあげてくれると、私としても嬉しいかな」

「見せてくれ」

 

 カチャリ――。

 コトハの手によって慎重に開封されたケースの中身をクレスが物珍しそうな目で手に取ると、彼女はその銘と性能を彼へと……新たに主となる者へと告げる。

 

「対『無彩の尖獣(トライヘキサ)』撃滅用単射式長銃【アナムメシア】。

 貴方の要望通り、『強く・使い易く・壊れ難く』。

 我が工匠部きっての銃匠(ガンスミス)――つまり部長である私の傑作よ。

 

 使用弾薬は貴方の持ち込んだキヴォトス外の資材から精製した、12.8mmイク・スペル弾。

 

 銃身は【憂總手那(ゆすてな)聖徒會】にて秘蹟処置済の『燈皇銅(オリハルコン)』製。

 

 ただし基本重量20.7t、射撃時の反動は最大30t。

 

 並の『神秘』を持った生徒、もしくは貴方の言う『恩恵』を持った冒険者なら持ち上げることすら叶わない代物だけど……どうかな?」

「――悪くなさそうだ」

 

 まるで重量の化物のように語られた【アナムメシア】をバトンのように軽々と取り扱い、クレスは銃剣道式の演武で流れるようにいくつかの型をとってみせる。

 その姿に、コトハは開発者として満足そうな顔を浮かべた。

 

「だが、実戦でなければ武器の真価は分からん」

「もちろん。貴方ならそう言うと思っていたよ。ちょっと移動しなきゃならないけど、相手になれる子が待ってる。行こうか、キヴォトスの旧都心へ。案内して、『響』ちゃん?」

 

 そのままクレスとコトハは『響』の自動運転する車に乗って、キヴォトスの旧都心と呼ばれた場所へと向かう。

 

最近ようやく(・・・・・・)首都移転が完了したここキヴォトスの旧都心にはね、色々と厄介な前時代の遺物が引き継がれないまま放置されていたりする。そう、あれと同じだよ……出資者(スポンサー)にも心当たりは一つくらいあるんじゃないかな? 引っ越しとか年末年始の大掃除をしていると、いつのものか分からないような謎な代物が急に出てきたり、なんてことがさ。今回の相手は、その内の一つなんだよ」

 

 恐らくはこの一帯を管轄する警備によって敷かれたであろう『進入禁止!』のテープを易々と破り越え、二人と一つのAIは目的地へと辿り着いた。

 一見して特筆すべき点のない、廃墟の建物。

 その一角に打ち捨てられていた雨染みと埃に塗れた謎の筐体に触れたコトハは、電源を入れてポチポチと画面を操作していく。

 そんな彼女の姿を後ろから見つめるクレスに、コトハは背中を通して独り言ちるように語った。

 

「これが何なのか? 誰の手によって作られたのか? 私たちが発見した時、それらを示す『記号』はほぼ全て削除されていたんだ。だけど、デザインからおおよその設計思想は読み取れる。きっと、この子は『戦う者』だった。それが、自らの役割を果たせぬままにただこうして打ち捨てられ、朽ち果てるのを待つだけなんて……残酷なことだと思わないかい?」

「ふむ。一理あるな」

「それが例え引導を渡すための、見せかけの慈悲だとしても。技術者として、私はこの子に相応しい最期の活躍の場を与えてあげたい。だから――永き睡りから今一度目醒めて。

 第二セフィラ:【CHOKHMAH(コクマー)】!」

 

 コトハの呼びかけと共に、次第に大地が震え始める。

 揺れる目前の廃墟。

 それが崩れ落ちるように瓦礫と化し、その積み重なった鉄筋コンクリートの山の内側から、繭を破るようにして……白亜の巨体が、宙へと羽ばたく。

 

 ――第二セフィラ、【CHOKHMAH(コクマー)】、覚醒の時来たれり。

 

『――ふぃあああああああぁぁぁぁぁぁぁんっっっ!!!』

 

 それは面妖なる機械のようで、精緻たる生物のようであった。

 継ぎ目一つ見当たらない艶めかしい表皮に覆われた、扁球状の『胴』。

 個々に忙しなく動く万のカメラの集合体たる二つの半球、それを左右に擦り合わせた『頭』。

 無数の菱形の板を繋ぎ合わせ、振動させることで揚力を生みだす一対の『翼』。

 それら計4つの部位が独立しながらも統一した整列感を以て浮遊し、確かな一つの『物体』として自身を定義している。

 パールホワイトの外装に黄金色の流動経路を走らせた、迷宮(ダンジョン)ではまず見ることの叶わない未来的な意匠(モード)怪物(モンスター)

 

 僅かに『蠅』のような面影を見て取れるその全容を見据えながら、クレスは愛銃となる予定の【アナムメシア】を構えた。

 

「まずは小手調べだ」

 

 覚醒したばかりで周囲の状況を精査・分析している最中なのか、どこか微睡むように宙に静止するコクマー。

 その頭部目掛けて跳躍したクレスは、先手必勝とばかりに思いっきり腕を振り被って――その手に握る【アナムメシア】の銃床を叩きつけた。

 

『ふぃああああぁぁぁぁんっっっ!?!?!?』

「まだだ」

 

 悲鳴を上げながら混乱の様相を見せるコクマーをよそに、クレスは落下するより先に両の足指で以て無理矢理その頭部の外装にしがみつく。

 更に、自由な上半身を存分に使いながら【アナムメシア】の銃身そのもので以て、彼は連続して辺り一帯に鈍い音を響かせる。

 引き金を引くまでもない、銃をそのまま『打杖』として利用した刺突と殴打の乱撃。

 

 コクマーは慌てて首を振って彼を振り落とそうとするが、クレスは構うことなくその手の長銃でえげつない打撃音を生み出し続ける。

 そうして五分ほどで殴り続けた彼がコクマーの頭部から飛び降りた時、既にそこに在ったカメラの6分の1ほどがおしゃかになっていた。

 血の代わりに火花を散らして呻くコクマーの様子をよそに、クレスは【アナムメシア】の状態を確かめる。

 

「頑丈さは合格だ。これなら迷宮(ダンジョン)でも早々壊れることはないだろう――む?」

『――ふぃあああぁぁぁっ……ヴィアアアァァァァンッッッ!!!』

 

 先手を取られていきなり視界の二割弱を奪われたコクマーが、まるで怒ったかのような叫声を上げる。

 それとほぼ同時に、いったん様子を伺おうとしたクレスを唐突な頭痛が襲った。

 遅れて、視界が虹の濁流に染まり――鼓膜を引き裂くような罅割れ音が、肌の下を無数の針虫が駆け巡るような形容し難き感触が。

 腐った牛乳を拭いた雑巾のようなゲロ味が、唐辛子の粉末を直接吸引したような激臭が、一気にクレスの感覚器に押し寄せる。

 

「ぐむっ……!?」

 

 怒濤の如き違和感の波濤は一瞬でクレスの思考を駆け抜け、残響の如く脳味噌が鋼糸で締め付けられるような苦痛だけが残って――続けて怒れるコクマーから放たれた衝撃波が、周囲の廃墟を爆散させた。

 とっくに後ろに下がって難を逃れていたコトハが、彼と同じように頭を手で押さえながら分析した攻撃の正体を叫ぶ。

 

()ぅっ……! 今のは『知性汚染攻撃』だ! 対象の五感を通して処理容量を超えた情報の羅列を瞬時に叩き込むことで、思考機能を一時的に阻害(ジャミング)する!」

「ヒトの生物的機能を踏まえた攻撃か、力でゴリ押し気味の迷宮(ダンジョン)では中々見られん。だが――」

 

 宿酔いのような軽い酩酊感に立ち眩みながら、クレスは経験から対策を叩き起こす。

 彼とコトハ、神秘(レベル)の差が余りに大きい両者がほぼ同時に攻撃から立ち直ったことを鑑みれば、恐らくコクマーの知性汚染は「距離に比例してその威力が減衰する」類のもの。

 それを踏まえれば、取れる対策は二つ。

 一つは前兆を読み取った瞬間に距離を取って難を逃れること。

 もう一つは――。

 

「『出資者(スポンサー)』!?」

 

 懲りずに接近しようと重心を前に倒したクレスに対し、コクマーは再度『知性汚染攻撃』を照射する。

 しかしクレスは放たれる情報量の嵐を前に構わず突っ込んで、コトハが悲鳴のように彼の名を叫ぶ中――なんなくコクマーの下までの吶喊に成功する。

 

『ふぃあああぁぁぁんっっっ!?!?!?』

「師曰く、戦士たるもの、戦場に不要な感覚を削ぎ落す手法も持ち合わせるべし。だ」

 

 影の国に伝わる『明鏡止水の奥義』によって余分な知覚情報を自ら切り捨て(シャットアウト)出来るクレスには、もはや『知性汚染攻撃』は効果を得られなかった。

 攻撃に演算領域(リソース)を費やすことで胴がガラ空きになっていたコクマーの懐に潜り込み、彼は再び跳躍。

 

「ただし職人(コトハ)は別だ。その攻撃が届かない場所まで移動させてもらう」

 

 シンプルな蹴撃――地から駆け上がる流星のようなクレスの跳び蹴りが、機械らしくもなく戸惑いを露にするコクマーの胴体へ一直線に突き刺さる。

 その躯体は無数の建築物をクッション代わりに破砕しながら吹き飛び、整備する人の手がなくなって罅割れだらけにアスファルトを滑り止めにして、やがて先ほどまでの戦闘位置から5KMほど離れた位置で停止する。

 

 同時に、近くの防災無線用のスピーカーからコトハの声がクレスの耳に響いた。

 

『あー、あー。……ちなみに、今の『知性汚染攻撃』と『衝撃波』以外に攻性プロトコルは存在しないようだね。守備プロトコルは『範囲回復』のようかな、でも他のセフィラが起動していない現状こちらはそう考えなくて良いと思う。それと、騒ぎを聞きつけた【フィリウス秘義学園】の警備隊が到着するまであと3分だよ』

「そうか。ではいよいよ、この【アナムメシア】の本領を見せてもらおうか」 

 

 コトハの警告を聞いて、クレスはコクマーとの戦闘が開始するより前、ここに来るまでの車の中で彼女から持たされていた包みの封を解く。

 クレスがその中から取り出したのは、宝石のように透き通った弾頭を持つ一発の銃弾――『魔弾』。

 それを銃口から押し込む形で装填し、再度コクマーが飛び翔つより早くクレスは躯体を駆け上がってその頭上を取る。

 

 ――【アナムメシア】専用、『12.8mmイク・スペル弾』。

 それは白石コトハがかつてラテラーノの銃弾職人(バレティスタ)に学んだ、特殊弾頭の精製技術の粋。

 素材はクレス持参の『クロッゾの魔剣』。

 ただ一度の使用で寿命を迎えるように改造されたその『魔弾』は、それと引き換えに、本物を遥かに凌駕する破壊力(いちげき)を産む――。

 

「『偽礼(クリフト)聖霊の光輪(ヘイロゥ・サンクトゥーム)』展開」

 

 クレスは己の懐をまさぐって一つの輪を取り出し、それを自らの手の内で回転させ始める。

 初動を与えられたそれは次第に自力で回転運動を行うようになり、未確認飛行物体のように自然とクレスの頭上へ、まるで鞘に収まる剣のように違和感なく収まった。

 背負う『神の恩恵(ファルナ)』の内に宿す『神秘』アビリティが通常とは異なる熱を帯びることを確認して、彼はそこで初めて【アナムメシア】を『銃』として構えた。

 

「――天に法在りて、罪、地に根付く。されど人は混沌と憚る。なべて此の世に色は無く、偏にレテの遡行にのみ努めるべし……」

 

 ――アーツユニット、接続。

 ――源石回路、順転開始。

 ――『クロッゾの魔弾』、起動……。

 全ての準備を終えたクレスが、引き金にかけた指に力を籠める。

 

「穿て、【アナムメシア】」

 

 銃身を通じて雷管に神秘的な魔力が充填され、弾薬が発火点を超えて撃発。

 臨界化した弾頭が内包する精霊の(エネルギー)を解き放ち、銃身によって一点に収束させられる。

 云わば、『精霊レーザー砲』。

 その『深々層』での使用を想定された終の一撃は、今にも再度羽ばたかんとしていたコクマーを脳天から尻穴まで一直線に撃ち抜いてみせた。

 

『――ふぃあああああアアアァァぁぁぁぁんンンNNNNNNXXXxxxxxxx☆□&%◆■★△※£×# ♭¢ ♯×■ ★※△♯#◆□£&☆¢♭ %!?!?!?』

 

 エルフの森林さえ容易く焼き滅ぼす『クロッゾの魔剣』の大火。

 それが只の一点にのみ集中させられた際の破壊力は、言わずもがな。

 弾丸という形状から解き放たれた『精霊の雷光』は預言者(セフィラ)の名を冠するコクマーの外装さえ容易く貫きせしめ、その遺されていた思考回路を、極光の彼方へと完全に溶かし消し去るのだった。

 

『【CHOKHMAH(コクマー)】の機能停止を確認……お疲れ様、出資者(スポンサー)

 

 預言は現実に記されることなく神の下へと還り、一つ杭を通したような穴を開けた白亜の巨体は余波で出来上がった擂鉢状の陥没痕(クレーター)へと沈む。

 

 一帯には局地的な激震さえも発生し、余波でキヴォトス全域に警報が鳴り響く。

 その中でクレスはコトハに倣ってコクマーの遺骸に十字を切った後、一言残してその場を立ち去るのだった。

 

「……これなら『レヴィアタン』の周回にも役立ちそうだ。良い仕事をしてくれたな」

 

 

 

 

 

「――報酬だ。それと『魔弾』の素材を追加で渡しておく、出来たら随時郵便で知らせてくれ」

「任せておいて。あと、取引だけじゃなくてたまにはメンテに顔を見せて欲しい。聞きしに勝る迷宮(ダンジョン)の神秘、私の子を通してもっと感じてみたいんだ」

「分かった。では、またな」

 

 【アナムメシア】を仕舞ったトランクを背負い、クレスはコトハの工房(ラボ)を後にする。

 その後に残されたのは、大量の迷宮(ダンジョン)由来の素材と報酬金。

 まさに宝の山を前に、コトハはちょうど不在の彼女を待っていた自慢の後輩たちと一緒に目を輝かせるのだった。

 

「ふふふ。これだけあれば、次に想定していた宇宙戦艦用の主砲も実現できるはず」

「おお、流石は部長!」

「やりますねー! よっ、工匠部一番の稼ぎ頭!」

 

 ――しかし忘れてはならないのは、今の出資者(クレス)があくまでも不法侵入者である事実。

 当然表に出すことの出来ない資金を、彼女ら以外の招かれざる誰かが目にしたらどうなるか?

 

 突如キヴォトス全土を揺るがした異常事態によって、彼女らの工房(ラボ)前触れ(アポ)なしに招かれざる客人が訪れるのもなんらおかしなことではなく……。

 

「――ちょっと貴方たち、少しいいかしら? さっき旧首都で大きな爆発があったらしいんだけど、まーた新兵器の実験なんて……待ちなさい、そのお金は何!?」

「げっ、太もも星人!」

「誰が太もも星人よ、誰が!!!」

 

 

 

 

 

 ――再び、何時かの時、何処かの処。

 

「……先日旧首都で観測された震源と、そこに横たわっていた預言者の骸。あれは貴方の仕業でしょう? 騒ぎを起こさないよう、お願いしていたはずですが」

「確約した記憶はないが」

「ククク……そうでしたね。ですがもう少し、手心というものをですね……」

「そういえばここに来る前に『魔導書(グリモア)』を一冊手に入れてきたんだが……欲しいか?」

「――良いでしょう。それと引き換えに、今回の件は不問にさせていただきます」

 

 




 書きたいことを書く。それが長生きの秘訣だって、昔のエ〇い人(画狂老人卍)も言ってたんだ。だから僕は悪くない。ごめんなさい。

《Tips》
・【七額碩學塾】
 かつてのヤハウェ・ファミリアに存在した学閥の一つ。
 その潮流は現代のミレニアムサイエンススクールにまで受け継がれている。

・白石コトハ
 【七額碩學塾】工匠部門長、稀代の銃匠(ガンスミス)にして銃弾職人(バレティスタ)
 子孫に白石ウタハがいる。
 好きな性癖発表ドラゴン「汗と煤と油の臭いに塗れながら好きなことに熱中する女の子」

・第二セフィラ:【CHOKHMAH(コクマー)
 本作オリジナルの預言者。
 他の預言者と同じ白色の躯体に、天王星の惑星記号を模した光輪(ヘイロー)を持つ。
 躯体の形状は全体的に『蠅』に酷似しており、無数のカメラの集合体である複眼を持つ頭部、球に近しい紡錘形の胴体、そして独立して浮遊する二枚の羽を持つ。
 基となったのはとある図書館の蔵書棚を整理するAI。
 スキルは以下の通り。
 ・サラクエルの秘蹟:知性汚染。対象の脳に五感経由でDos攻撃を行い、思考を一時麻痺させる。
 ・星騎の羽音:揚力を生む翼の高速振動を、一部攻撃に転化した衝撃波。
 ・イェハの慈悲:範囲回復。通常、敵生体との戦闘時に使用されることはない。
 ・嘶く威風:パッシブ。敵に対して回避値、安定率を減少。

・『天に法在りて、罪、地に根付く。されど人は混沌と憚る。
  なべて此の世に色は無く、偏にレテの遡行にのみ努めるべし』
 元ネタは特にないです。つまり意味も中身もないです。あるのは恥だけです。

今後の展開どうするべ?(参考程度に)

  • ①本編にちまちま関わる
  • ②これまで通り『深々層』攻略
  • ③ファミリアクロニクル:クレス
  • ④カオス・レコード
  • ⑤迷宮神聖譚:『冥洞一灯伝』
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