異世界に転生してもガワは変わりませんでした 作:あんぽんたん
動いてないのに暑いよ~…
《勝ったッ!第三部完!》
《うおっ…負けたガチで悔しい》
《ワイに勝つとか見所あるやん認めてやるわ》
「お疲れ様です!勝った5人は近くに来て下さい」やばい…すっかり辺りが暗くなった。今はギリギリ見えるレベルだけど少し時間が経つと完全に真っ暗になりそうだ。
《やったぜ!(初戦敗北)》
《敗北者じゃけえ(自己紹介)》
《何だ此処負け犬の墓場か?(同類)》
《ダメだこいつら》
『勝ちました〜!やったーピスピス』『ういっす…』『っしゃあ!』『…やべえ勝っちゃった』『待ってろもやし…すぐ行く』
「ありがとうございます…」クセが強そう。頼むから誰かマトモな奴いてくれ…そう思っているとコメント欄に赤いモノが映る。
取り敢えず他の人は戻って貰おうか…人口密度高いし
お姉ちゃんもそろそろ戻って貰おうかな楽しい楽しい現実に
「ん?」何だ?通知音が聞こえて設定画面を操作してみる。
どうやらDisc⚪︎rdに通知が来ていたみたいだ。気づかなかったな…ってかそもそもDisc⚪︎rdの存在すら知らなかったし初期設定もしてないのに…一体誰だ?まあ一人しかいないか
妹に言うのは反則じゃない?
架空のおじさん《今日》12:07
知らん俺じゃない…ってかアンタの存在の方が反則だと思うんだけど?何だよ神ってふざけんなよ
《草》
《もっと謝れ》
《え?マジ?》
《マジな訳無いだろ…あの運営だぞ?もし本当の妹なら下の毛でジャングルファイヤーやってやるよ》
取り敢えず妹に謝ってくるから後は任せたよ!きっと何とかなるって信じてるから…
存在しないおじさん《今日》12:12
期待が重い…何ともならないと思うけど悪あがきはしてみる。期待はするなよ
自笑神運営《今日》12:11
君のその言葉は確定演出だと個人的に私は思っているから任せた!朗報待ってる♡
キッツ…コメント欄から目を離し近くにいるおじさん達に目を向けるとお互い威唸りながら威嚇し合っていた。その光景にため息をついて状況を整理する事にした。
地声バレして引退するかと思ったら新天地が他でも無い"virtual"世界でそこでリアルガチのVtuberとして活動をする事になった。因みに目標はリスナー150万人だって。友達100人も出来なかったのに無理だろ…でも未来のダラダライフの為にも頑張るしかない。因みに前世の登録者は50万人いたんだけど一からやり直しで俺のチャンネルは消滅。
今いる100人のリスナーは抽選(笑)で選ばれた精鋭らしい。このリスナーと一緒に盛り上げろと言うのが運営のお達しだ。全く神運営様はいつでも無茶を言う…あの時もそうだった。初対面だったのに無茶苦茶な褒め言葉でやる気にさせてさ…今はコレだ。と言うか戻す話はどうなるんだ?
「反省してる?」「してます…」
とあるホテルっぼい内装の一室で説教が行われている。その部屋ではベットに座る少女と地面に這いつくばる少女が二人。対照的に存在していた
「本当に?いつもお姉ちゃんはいつもそうやって言うからさぁ…正直信用してないんだけど何度信じて裏切られたと思う?」
「…両手ぐらい?」「…」「冗談だって…数えきれないぐらいでしょ」
「そうね。いつもいつも…どうしてお姉ちゃんはいつも勝手なことをするのかな!」
「言ってるよね!いつも何かやる時は相談してって…ハァ何で分からないのかな」先ほどまで怒っていた少女はベッドに体を預けて倒れ込む。
「只でさえ今日は何処ぞのVtuberの引退会見で忙しかったのにっ…
「なんて奴だっ!こんな可愛い子を困らせるだなんて!」「マネージャーさんも来ないから私が出る事になったんだよ?そしたらなんて言われたか知ってる?」「絶世の美女!クレオパトラが背を向けて膝を抱えるて啜り泣く美少女!愛くるしい…えっとアレ!」
「うん…誠意はよく分かった。伝わった。ありがとう…姿勢楽にして良いよ」朗らかな笑顔を見せながらゆっくりと土下座していた人物に近づくと
「焼き土下座とコンクリ…どっちにする?」
お昼どうする?の感覚でそう尋ねる。聞かれた少女は顔を真っ青にして目を瞑り宙を見上げる…
(ああ…前もこんな事があった気がする…君をこの世界に引きずり込んだ日もこんな酷い仕打ちを受けた日だった)
走馬灯の様に過去を振り返る…。まあ結果を言えばこの様な事は彼女達にとって日常茶飯事な事である。だからこそ彼女は今も五体満足で傷一つ無い。それでも痛いものは痛い訳で…どうにかして逃れようとしていると…
「どうしてお姉ちゃんはあのおじさんに構うの?」
「それは…ナイショ♪何を言われ…ってジョーク。ジョークだからね」
何でそれを今聞かれたのか分からないけど逃げ道があるのなら逃げるしかない。私は責任を押し付けようと脳内で話を脚色しながら語り始めた。
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