異世界に転生してもガワは変わりませんでした 作:あんぽんたん
大丈夫だ、問題(しか)ない
『神は言っている此処で更新が途絶える定めだと』
「えいえい…怒った?」力を入れて思いっきり木を叩く。
が…
《(何も)起こってないよ》
《ビクともしないなこの木》
《地面もだ。ってか全部固い》
《こんなんでどうしろと…》
「うーん…」どうしようか。まあこの世界はゲームでリアルなバーチャルだから素手で木を倒したり羊倒したりモンスターを倒すのも出来ないのは当然だろうけど…こう。ご都合主義ってあるだろ。作業台作れなければどうにもならないし。だからってどうすれば…
《チェンソーとかノコギリとか無いかな》
《ねえし素人が使ったらこっちがパッカーンだぞ》
《ゲーム内では叩きまくってたら勝手に分解されてたのに…これじゃあ俺達はただの木を触ってるおじさん達だぞ》
《木(気)が触れてるな》
《うるせえwww》
《…確かカオス…いやキマイラちゃんにパワー系な鬼の子いなかった?その娘ならもしかしたら…》
《あーアレかドルオタでアイドルの子供に転生してベビーカーに乗りこなしながらサイリウムでオタ芸してる双子だろ》
《それは推しの子だよ…惜しい》
パワー系な鬼の子か… そんな奴いたか?
さぁ分かりませんわ。お紅茶が今日も美味しいのは確かですが…
…いやお前だよ鬼の娘。と言うか…
もしかして私か!?ハッハッハッ…悪いな娘なんて呼ばれる事なんて無くて気付かなかった。そりゃあ悪かったで俺に何か様か?
全部知ってるでしょうに…さっさと力を貸してあげたらどうかしら
ちょっと待ってアンタらが俺に力を貸してくれるのか?何でだ?と言うか誰だ?
私とした事が…自己紹介がまだでしたわね。まあ簡単に説明させて頂くと私
そう説明すると目の前のお嬢様の様な気品溢れる女の子は優雅に紅茶が入っているコップに口をつける。
ほら元々配信の時にいただろ?覚えてないか?たまにチョコチョコ変わってただろ?
いや覚えてるけどな…自立はしてなかっただろ。俺が自主的に立ち絵変えて声も変えてただけだろ。何でこんな…まるで別の人間みたいになるんだよ
理由は分からなくても…出来る相手の想像は容易では無くて?それよりも目先のことを
そうだな…ちょっと体借りるぞっ!
《カオ…キマイラちゃん止まっちゃったぞ》
《どうした?》
《おーい》
《バグか?》
彼女が木を触ったまま動かなくなってしまい心配するコメ欄。がその心配はすぐに消えた。
《お?》
《なんか光ってるんだけどポ〇モンの進化シーンかな?》
《まさかまじで鬼の子か》
「 」
《なんか笑いながら喋って木を素手でバラバラにしてる…怖すぎんだろ》
《聞こえねえ…解読班よろ》
《俺の鼓膜が逝ってるだけじゃないのか》
《いつの間にか俺の推しがグラマラスでムキムキのビルダーになってた件》
「 」
へぇ…ここで外の様子が見えるのか。こうやって見てたんだな…にしても何で喋らないんだ?…多分。喋らないのでは無く喋れないのだと…今こうして喋ってるだろ?
さぁ…私にも分かりませんがもしかしたら全部夢で今喋っているのも貴方の想像かも知れません。冗談ですわ…
外に出たら何らかの原因で喋れなくなるのかもしれませんね…なのであの子に声を当てて頂けないかしら…慣れてるでしょう?
…あ。あ〜。あ!ンンッまあそうだな。Vtuberの配信で無言は放送事故だからなやってやるよ!