転生したら原初でした。   作:ダイヤグラム

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 お久しぶりですね。


魔王入居

 

 なんでこうなったんだ?。

 シズさんの恩人である、魔王ニア=グレイス。俺達の町に電撃訪問してきた我儘魔王ミリム・ナーヴァ。この町には二人の魔王が滞在することとなった。

 

 ニアはしっかりとした人物だった。料理もできるし、何より俺の念願である米の種をスキルで作ってくれた。米があれば、お酒も作れるな。少し情報を共有しただけなのに作れるとは。みんなから呼ばれている、"智慧の魔女“という名前の通り膨大な知識を持っているようだ。

 

 ベニマル達鬼人勢や他の魔物達も知っているようだ。「有名なのか?」という疑問が沸き上がったので、鬼人たちの中で一番見識がありそうなハクロウに聞いてみた。

 

 どうやら東の帝国が西側諸国に軍事侵攻した際、このジュラの大森林を通ったそうだ。そのときに、敵ということで魔物達も殺されていたらしい。しかし、自分のテリトリーを荒らしたことに対して当時のこの森の王。いや、守り神だったヴェルドラが黙っているはずがない。そこで、ヴェルドラとニアで東の帝国の軍勢を追い払ったらしい。また、この森が飢餓で困ったときもニアに複数の種族が助けてもらったらしい。世界中で、飢餓や病気などで困ったとこにも出向いて解決しているらしい。だから、人間からの信頼も厚いとのこと。

 

 それって魔王っていえんのか?魔王ってイメージ的に「人類の敵」って感じじゃん。てか、十一大魔王って十一人もいんのかよ。多すぎないか?あと、魔物を助けているとはいえ、人間も助けているのなら俺ともわかりあえるかな?そうだったらいいな。シズさんの恩人らしいし、魔王なら大きな影響力もあるはずだから俺の目標を手伝ってもらえるかもな。

 

 それに対してだ、天才級(カタストロフ)の魔王ミリムはこの町で破壊の限りを尽くしている。ドアぶっ壊したり、舗装剥がしたり、突然殴ったり。しかしマブダチとなったし、何よりもミリムはどうしても親戚の子供感が拭えない。まぁミリムはいい奴だしな。

 

 

 

 

 でだ。散々ニアとミリムを比べてきたが、目の下に濃い隈を作ったニアが居る。……どうしてだ?

 

 「どうしたんだニア?」

 

 「リムルですか。研究室に入るならノックぐらいしてください。」

 

 「いや、ノックしたぞ…?」

 

 「そうでしたか。やっぱり私疲れてるんですかね?」

 

 「いやその目の隈見たら疲れてるのは明らかだろ!!」

 

 「わざわざ自分の顔見ないので。」

 

 「そんな目の隈なんて作ってたらせっかくのかわいい顔が台無しだぞ?」

 

 「なんです?口説き文句ですか?」

 

 「いや、なんでそうなんだよ!いや、そんなことよりなぁ。何でそんな隈作ってるんだ?」

 

 「ああ。西の端にある小さな集落で流行っている病気のワクチンを作っているんですよ。怪我は簡単に治せるのに、病気は簡単には治せませんから。」

 

 「うん?ワクチンならきちんと実際に使ってみないと行けないんじゃないか?」

 

 「大丈夫です。もう完成しました。きちんと試しましたし。」

 

 「誰で試したんだ?まさか……。」

 

  まさか、俺の仲間なんじゃ……?

 

 「そうです。そのまさかです。この私こそが被験者ですよ。」

 

 「うん?魔王なら意味ないんじゃないか?」

 

 「ボクはあるスキルのせいで体が人間……。いや、それよりも弱いんです。だから、意味はあります。」

 

 「は?人間より、体が弱い?」

 

 どういうことだ?病弱なのか?でも、魔王なんて皆ミリムみたいな感じなんだろ?病気なんて無関係なんじゃないのか?いや、スキルというのは所持するだけで人を大きく変える。最弱種族のスライムからユニークスキルのおかげでここまで強くなれたわけだし、ある意味俺が一番いい例かもな。

 

 「ま、そんなことなんてどうでもいいです。ワクチン渡しに行くのでもう行きますね?あ。ミリムや他の魔王には内緒にしといてください。面倒くさいことになるので。」

 

 「わかった。気をつけてけよ〜。」

 

いや、ニアが町の一角を不法占拠してるって聞いてきたんだけどな。本人どっか行っちゃったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふー。うん?ヴィオレですかね?」

 

 とりあえずはワクチンを渡し終えた。その後、ヴィオレから念話が来たわけだ。あっ。ヴィオレというのは、原初の悪魔の一角である、原初の紫(ヴィオレ)のことだ。訳あって私の配下をやってくれている。あと3人居るけど今は紹介しなくてもいいだろう。余談だが、ボクの4人の配下は"魔女の手"と呼ばれている。一本指足りないぞ、人類よ。

 

 『ね〜久々にお茶会でもやんない?ニアの焼いたケーキ食べたいんだけど。』

 

 

 『今はある人の町にお邪魔してるので、それは結構先になっちゃいそうですが、それでもいいですか?』

 

 『えーニアからの仕事は終わらせたよ?』  

 

  む。確かにでも、ヴィオレ程の戦力があの街に居るとかなりの騒ぎに。しかもミリムに絡まれるかも。

 

 『わかりましたよ。ブランとジョーヌは来るでしょうか?』

 

 『なんだかんだ文句言いながらも毎回来るから来るんじゃない?』

 

 『わかりました。今日の深夜12時集まりましょう。例の場所で。』

 

 『オーケー。わかった。じゃあまたね?』

 

 『ハイハイ。』

 

  さて、ケーキを作らないとですね。よっていきますかね、ルベリオスにでも。あっ。でもルベリオスだとルミナスに絡まれるかもしれませんね…。イングラシアにでもしておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ニア遅かったな。大丈夫か?心配したんだぞ?」

 

 イングラシアで買い物を終えたのち、リムルたちの町に戻って歩いているとリムルに話しかけられた。

 

 「はい、大丈夫ですよ。少し買い物していただけですよ。」

 

 「それならいいんだが…。」

 

 「それでは、少し急ぎの用事があるので。」

 

 ケーキの用意をしなければならないのだ。

 

 「あっそうだ。暴風大妖渦(カリュブディス)って知ってるか?」

 

 何やら深刻そうに問うリムル。確かカリュブディスって……ヴェルドラの魔素から生まれたやつだったような。

 

 「ヴェルドラからでてきた魔物ですよね。それがどうしたんですか?」

 

 「そのカリュブディスが復活してこの町に向かってくるらしいんだよ。それで、どんくらいの強さなのかなと思ってな。」

 

 「私ならワンパンですね。リムルだとやられはしないでしょうが、決定打にかけますね。」

 

 「そうか…。ありがとう。参考になったよ。」

 

 それはどう見ても参考になっていないときの間だと思うのですが。

 

 どうやら一波乱あるようだ。

 





 

アイスクリームが食いたいんだよぉぉぉーー!!!


 さて、原作からの変更点ですが冒頭で三人娘を倒しているので配下にしています。
最初はウルティマ、テスタロッサ、カレラにしていたのですが、よくよく考えるとそう名付ける理由がないので名前はついていません。
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