転生したら原初でした。   作:ダイヤグラム

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 バーに色がついている!?!?

 本っ当にありがとうございます!!


暴風大妖渦を始末する

 

 「ヴェルドラの申し子?」

 

 樹妖精(ドライアド)のトライアさんが言うにはカリュブディスはヴェルドラから漏れ出た魔素溜まりから生まれた存在らしい。となると俺の中のヴェルドラを狙ってきてるんじゃないだろうか。そうだとしたらこの町を狙う理由もわかる。

 

 「ヴェルドラ様の因子を持つということでその危険性は伝わったかと思います。はじめに申し上げておきます。カリュブディスには魔法は殆ど通用しないものと思ってください。あの者のもつエクストラスキル『魔力妨害』の影響で魔素の動きが乱されるのです。」

 

 そういうことか。ニアが俺には勝てないっていう理由は、魔法主体の俺では相性が悪いってことか。となると

 

 「…物理攻撃で削ってくしかないか。」

 

 「はい…。ですが、どれだけ傷を負わせてもすぐに回復してしまうのです。あの凄まじさは間違いなく『超速再生』を保有しているものと…。」

 

 だんだん雲行きが怪しくなってきたぞ……。

 

 「その上、あの者のは異界より召喚した魔物…空泳巨大鮫(メガロドン)を複数従わせています。厄介なことにその従魔も『魔力妨害』を持っているのです。」

 

 聞けば聞くほど厄介な相手だ。なんだよヴェルドラの申し子って…。一応まだ試したことのない奥の手もあるにはあるが、正直それも通用するかわからない。さて、どうしたものかね。

 

 「ふっふっふっ。なにか忘れているのではないか?ワタシが誰だか覚えていないとは言わせぬのだ。」

 

 「ミリム!」

 

 「デカイだけの魚など、このワタシの敵ではない。」

 

 「一応私も居ますよ。」

 

 お…おおお!!その手があったか。

 

 「そのような訳には参りませんミリム様、ニア様。私達の町の問題ですので。」

 

 え?ちょっ、なんで!?

 

 「そうですよ。友達だからと、何でも頼ろうとするのは間違いです。」

 

 何いってんの君たち!!

 

 「リムル様がどうしても困った時、その時は是非ともお力添えをお願い申し上げます。それに、みんなニア様にいいところを見せようと、やる気になってるんですよ。」

 

 俺、今めちゃくちゃ困ってるんですけど!?てか、今日士気が高いのってニアにいいところ見せたいから!?

 

 「そっか。」

 

 「頑張ってくださいね。応援しています。」

 

 「…。……。そうだぞミリム。まぁ、俺を信じろ!」

 

 「かっこいいですね。」

 

 「ニア。頑張らせてもらうよ。」

 

 ミリムが少し悲しそうにしている。すまんなミリム。俺も泣きそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開戦してしばらくたったころから、早々にカリュブディスに有効打がないのが発覚した。それ自体は事前にわかっていたことだろう。だが、カリュブディスもまたリムルたちを倒すことができないのだ。なんならリムル一人に完封されているといえるだろう。

 

 場は膠着状態となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ベニマルの黒炎獄(ヘルフレア)から始まった戦闘は既に十時間が経過した。するとニアが飛んでくる。

 

 「すみません。用事あるので、私が倒しちゃっていいですか?」

 

 「え?」  

 

 「依代にされてるのはフォビオです。」

 

 フォビオといえば、前に町で騒ぎを起こしてたやつか。

 

 「となると、ミリムに復讐しに来たって感じか。それなら俺達(テンペスト)関係ないのでは?」

 

 「じゃあ、貰いますね。」

 

 「わかった。みんなを退避させるからちょっと待ってくれ。」

 

 『全員よく聞いてくれ、詳しいことは後で話すが、予定変更だ。速やかにこの場から離れろ。繰り返す、速やかにこの場から離れろ。』

 

 「なにをおっしゃいますか!我々はまだ諦めてなど…っ」

 

 ガゼルのとこのやつか。まだ負けていないのだと抗議しに来たようだが、少し違うのだ。

 

 「頼む、言う通りにして欲しい。巻き込まれたくなければな。」

 

 「え…?」

 

 『ニア、こっちの退避は終わったぞ。』

 

 『お手数かけます。』

 

 『あ…っと、できればでいいんだけど。』

 

 『どうしました?』

 

 『フォビオを残してカリュブディスだけ吹っ飛ばせるか?』

 

 『私のこと、ミリムかなにかと勘違いしてます?カリュブディスを倒す際の前提にあることですよ。』

 

 『そうか、悪いな。』

 

 「スキル発動。魔素を圧縮開始…。カリュブディス撃破の規定量に到達。同時にエネルギーの操作を準備…。完了。」

 

 ニアの人差し指に信じられないほどの魔素が集り、圧縮されて行く。そして、濃い紫の光を発し始める。あふれ出している紫の魔素は魔方陣を形作り、大小さまざまな魔方陣が組み合った模様の魔方陣がつくられ、それぞれから球が発射されるのが見ただけでわかる。けど、意外だ。ニアなら、というか魔王にならもっと簡単に消し飛ばせるものだと思っていた。

 

   《解。個体名ニア=グレイスの身体はすでに大きく弱っており、準備なく攻撃を行えば、大きなダメージを負うことになります。》 

 

 なるほど、確かにニアは体が弱いって言ってたな。自分の体を気遣ったうえでの動きだったのか。それに大賢者が言うには、超精密な操作を行っているから体へのダメージがないんだとか。

 

 さて、ニアはチャージが完了したようだ。対してカリュブディスは再びメガロドンを召喚する。

 

 「再演算開始…。…規定量に到達。」

 

 そしてニアはカリュブディスに人差し指を向ける。銃を撃つマネをするように

 

 「バン」

 

 と言った。

 

とてつもない光を発した魔力弾は、カリュブディスとメガロドンを消し飛ばす。

 

 これはフォビオごと言っちゃったか?いや、あれだな。視界の端を落ちていくフォビオを拾いに行く。

 

 フォビオを救ったことから、魔王カリオンからの好感を得て、テンペストと魔王カリオンの治める獣王国ユーラザニアとの間に不可侵条約を結んだ。こうして、この一件は終わった。





 遅れてすんません。
 
 UA5300突破ありがとうございます。
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