GXの世界に転生したけど取り敢えず卒業したい 作:エムリット
俺ってさ、とにかく『運』が無かったんだよね…。
先攻が有利なデッキなのに先攻が取れない、仮に取れたところで待っているのは手札事故。3積みしてる筈のうららやGは必ずと言って良いほど初手に来ないし??ドローした時には相手の盤面が完成して既に手遅れ…
遊戯王自体は好きだけど…自分のカードとか、無い頭を振り絞って思いついたコンボなんかを全く活かせない日々が続くとさ…。何か、すんっっっっっごい申し訳ない気持ちになっちゃうんだよね。カードの手入れしながら『今日も勝てなかった』なんて情けないセリフを吐き出すのが日常になるなんて惨めじゃん?
せめて好きになったカード達を嫌いになりたく無かったから就職をキッカケに引退しちゃったんだけど…よりにもよって飛び降りやらかした人が自分の頭の上にピンポイントで降ってくるなんて夢にも思わなかった。こんな事になるならパソコンのデータ消しとけば良かったよホント…
自分でも知らないうちに運の無さに対して大分意識してたみたいでさ……お決まりの神様転生の場面に出くわした時には思わず土下座しちゃったね。柄にもなく『人並みの運を下さい!!』なんてさ…あんなに大きな声を出したのって何年振りだろ??
そして転生したのはGXの世界、デュエルが基準になってる事を除けば普通の日本だ。子供達の間ではプロデュエリストになる事が憧れな世界だけど…俺としては前世では出来なかった親孝行、子供の顔を親に見せてあげたいなとか??あんまりパッとしない夢を目指してたりする。
…どういう訳か女の子になっちゃったけどね。俺がTS転生とか誰得ですか??えっ、いやちょっと待って…俺が送り出される側なの??俺が生命を生み出す側なの?!
いや仮に百歩譲って『女の子として生を受けた』所までは妥協出来るよ??でも(見つかった場合だけど)将来を誓ってくれる人に罪悪感が半端ないんだけど?!
『私、実は前世の記憶がある元男なんです!!』とか絶対に言いたくないからね!!自分の子供に知られた日には間違いなく首括れる自信あるよ?…あれ??結婚出来るのコレ??第二の人生、早くも頓挫してない??
ただでさえ『かつての同性に抱かれる』という恐怖は未だに健在、女の子として生活していれば時間が解決してくれるかと思ったけどツメが甘かった。あ〜…っとゴメン、話が逸れたね。
俺…もとい私も女歴15年となり、無事にデュエルアカデミアに入学出来ました。本当は家から近くて、デュエルとは全く関係のない国立に行きたかったんだけどねぇ…何か合格した筈なのに??定員の都合で全部落ちるという謎の展開になっちゃって……。
入学試験におけるデッキに関しては普通の通常モンスターによる☆4ビートで挑んだ。いや確かに前世で使っていたデッキはあるよ??でも他の転生者さん達みたいにさ、この時代に登場していないカードを使ったら流石にルール違反で失格になる気がして…うん、怖くて使えなかった。
代わりにと言っては何だけどKCとI2社には前世で使われていた一部のカードを(下手だけど)イラストと共に送っておいた。採用云々に関しては両社の判断だけど俺自身、どうせ使うなら正式に採用が決まってからにしたいしね。
後日、KC…と言うより海馬社長には賄賂代わりに亜白龍と白き霊龍を送った成果が出たのか、前向きに検討してくれるとの返事が届いた。見たこともない金額と社長直々の『魔法使い族のサポートカードを用意しろ』というピンポイントすぎる手紙が届いたけどね。大変な作業だけどコレも自分のカードを使う為だ、暫くは徹夜になるかなあ…?
GXにありがちなカードの精霊とかは見えないのは残念だけど、せめて普通に…欲を言えばちゃんと将来的に欲しい資格を取って、留年せずに卒業したいなあ…。
………………………
………………
………
「「きゃああああ! 覗きよー!!」」×他多数
そして平穏は秒で崩れ去ると言うね…。因みに誤解の無いように言っておくけど私じゃないからね?!都合の良い時だけ同性やるつもりは無いから、ちゃんと自室のシャワーで済ませてるからね??
頭の中で『あ〜、そんなイベントあったな〜』とか呑気なこと思いながら出向いたら何故か湖の上でデュエルをしている生徒を発見……、GXの主人公こと十代君とオベリスクブルーの天上院明日香さんのデュエル回で合ってるよね?
「サンダー・ジャイアントの効果発動! 融合召喚に成功した時、自身より元々の攻撃力が低いモンスターを破壊する。俺はサイバー・ブレイダーを破壊するぜ、ヴェイパー・スパーク!!」
サンダージャイアントの効果がOCGとは違うから…アニメ効果かな?あれ??ちょっと離れた所で感電してるの…クロノス先生じゃね?闇のゲームでも無いのに何故感電するのかはさて置き…
「バトルだ!! サンダー・ジャイアントでプレイヤーにダイレクトアタック!ボルティック・サンダー!!」
「きゃああああああー!!」
決着が付いちゃったかあ…。出来れば最初から見たかったけど…仮にクロノス先生が気絶して溺れてるとすれば命に関わる訳だし?流石に助けないとマズいよね…
「…誰?」
そして光の速さで気付かれた件。終わった所に邪魔するのも悪いかと思って、なるべく気配は消していたんだけど…
「あぁ…と、すいません。デュエルを覗き見するつもりは無かったのですが…男性の声が聞こえたものでして…」
取り敢えず当たり障りのないように答えつつ、肝心のクロノス先生だけど…目があった瞬間に物陰に隠れちゃった。いや待って何あの動き……新手のG??
「先程の騒ぎで…不審者でも侵入したのかと思いまして、念のため見回りをしていたのですが…」
「それならコイツよ!!」
「だから違うってば!!」
天上院さんと一緒に居た内の1人、茶髪で活発な印象がある子(多分、枕田ジュンコさん)が水色のメガネ君(多分、丸藤翔君)を突き出してくる。騒いでも無限ループにしかならないので双方の事情を聞いて手紙も見せてもらったけど…甘く見ても丸藤君の自爆芸、だよね。
「え、えっとね?丸藤君…私は天上院さんの字を見た事が無いのでハッキリとは言えないんだけど…それでもこの手紙を天上院さんが書いたとは思えないよ? まず女の子が書く字とは考えにくいし、後はこの…最後のキスマーク??コレも天上院さんのソレとは形が違いすぎるし……」
「そ、そんなあ〜…」
涙目で言われても…この状況を擁護出来る人っているの?少なくとも『可哀想だから』とか??個人の感想で納得出来る人の方が少ないと思うよ?
「私から言えるのは…今回の騒ぎで1番被害を受けたのは無断で名前を使われた天上院さんですので…その天上院さんと折り合いが付いているのでしたら??少なくとも私から丸藤君を通報するような真似はしないので…その辺りは心配しなくても大丈夫ですよ?」
「ホントっすか?! ホントに誰にも言わないでくれるっすか??!」
なるべく混乱させないよう、ニコッとしながら話すのは社会人生活の賜物。丸藤君の場合、意固地になればなるほど周りの意見が聞こえなくなるタイプと言うか……こういうタイプの子って自分を認めた上で諭していけば、ある程度はコッチの意見も聞いてくれたりするけど…
「うん。 しないしない、約束する。 …でも迂闊な行動で騒ぎを起こした事については素直に誤っといた方がいいよ? 丸藤君にしたって…わざわざ自分から女の子に嫌われる真似なんてしたくないでしょ?? 勿論、退学の危険があるにも関わらず助けに来てくれた男の子にも、ね??」
「う゛ん゛っっ、う゛んっっっっ!! アニキ、天上院さん……ごめんなさああああい!!!(号泣)」
抱きつく所までは良いけど鼻水拭いて…買ったばかりのハンカチが台無しだよ…。
「あ〜…っと、私も貴重なお時間を取らせてしまって申し訳ありませんでした。 本当は不審者をデュエルで拘束したかったけど…時間も経ってるし、流石にもう居ないかな?」
「それなら俺とデュエルしようぜ!!」
…えっ?この子さっきまで天上院さんとデュエルしてたよね?まだデュエルし足りないの??もしかして…つまみ食い的な感じ??アッチの店も美味しそうだから、ちょっと寄って行こうとか……。
「え、えっと…デュエル自体は大丈夫ですが、時間も遅いしですし??出来ても一回くらいだと思いますが…」
「あぁ、いいぜ!! …そういやアンタの名前聞いてなかったな。 俺は遊城十代、十代って呼んでくれよな!!」
「ま、丸藤翔っす!! 僕も翔って呼んで欲しいっす!!」
若くていいなあ…。いや私も同年代なんだけど……。
「白崎優香と言います。 私も下の名前で呼んで頂いて大丈夫です。 では十代さん…本日のデュエル、どうか宜しくお願いします。」
「おう! いくぜ優香!!」
「「 デュエル!!! 」」
十代:LP4000
優香:LP4000
「…折角だし、私達も同席させてもらいましょうか。」
「白崎さん! 乙女に対し不貞を働く殿方なんて徹底的に懲らしめちゃって下さいまし!!」
「負けたら承知しないからね!!」
「白崎、優香さん……。 優しくて、綺麗な人だあ///」
う〜ん、応援してくれるのは有り難いんだけど…相手は最強クラスのチートドロー、主人公でもある十代君を相手に凡人がドコまで戦えるものやら……。
登場・再登場させたいTFのキャラはいますか?
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藤原雪乃
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宮田ゆま
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堂本工事
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コナミ君
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要らない
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