GXの世界に転生したけど取り敢えず卒業したい 作:エムリット
https://syosetu.org/novel/319595
また今回は僅かではありますが顔文字を使用している描写があります、苦手な方はプラウザバックをお願い致します。
最後になりましたが睦月江介様。 今回はコラボの声を掛けて頂き誠に有難う御座います。 この場を借りて御礼申し上げますm(_ _)m
「決まっちゃいましたかぁ……。」
時刻は昼下り…、体調は回復していないものの報告を始めとした雑務を終わらせた私は明日香さんと対面、内容は学校側から出された『課題』について……。
「本当にゴメンなさい…。 私も優香と組むつもりだったのだけど……。」
廃寮の件については概ね私の要望が叶った形となった。明日香さんには口頭での注意と反省文の提出、原作みたく退学を掛けたデュエルは無かった……。
ただ『当事者』と言う事で形ばかりの『お仕置きデュエル』は行われる事となった。 それもタッグデュエルなので私としては明日香さんに合わせて儀式デッキで挑めば良いかと思っていたんだけど……。
「いえ、私もタイミングが悪かったみたいです。 ですが何と言えば良いのか……相手はプロリーグで活躍されている方々と聞いております。」
「あら? こういったイベントはデュエルアカデミアなら珍しくないわ。 私としてもプロと戦えるチャンスは有意義に使わせてもらうつもりよ。」
プロデュエリストを育成する学園としては理に適ってるかもだけど緊張している私と違って、待ちきれないと言わんばかりの明日香さん。メンタルの強さは見習いたいけど、私が実現出来るのかなぁ……。
タイタンさんの捜索は出されたけど未だ行方は分かっていない、無事に見つかると良いけど……。
「……ところで明日香さんのパートナーは「わ・た・し!」ヒィィィいいッ!! ふ、藤原さん??! い、一体いつからソコにーー…!!」
気付いた時には後ろから抱き着かれていた。 しかもノースリーブの脇から手を突っ込まれて鷲掴み状態という……。
「ヒ・ミ・ツ。 あらっ?? ひょっとして…大きくなっ「雪乃??」あだだだだッ!!」
この人の場合、忍者レベルで気配を感じさせずに触れてくるもんだから予測も回避も出来ないんだよね…。
それにしても明日香さんのアイアンクロー凄いなぁ、片手で藤原さんの身体を持ち上げちゃってるよ……。
「はぁ……、ふぅ…。 た、助かりました……。」
「………相変わらず、全っったく懲りないわね。 優香もちゃんと言わないとダメよ??」
「失礼しちゃうわ…。 ちょっとしたスキンシップじゃない。 貴女もそう思うでしょ?」
耳元で囁きながら弱い所ばかり狙ってくるのは止めて下さい。 明日香さんが満面の笑顔で指をバキバキ鳴らすと藤原さんは私の背後にサッと隠れてしまう……。
正確には私のお腹に手を回しながら?? 頬をプク〜ッと膨らませながらジト目で睨んでる。 …と言うより、ちょっとずつ指がスカートの内側に移動しているような……??
「その辺にしときなよ。 その子、困ってるでしょ?」
また別の声がしたと思ったら青系の髪色をした、小柄な女の子が立っていた…。 オベリスクブルーの制服(女子用)は着用してるけど、服装によっては誤解を受けてしまいそうな印象はあるかもだけど……。
「遊里じゃない。 三沢君の所へ行かなくて良かったの??」
どうやら明日香さんは面識があるみたい。 一方で藤原さんは………その、何と言えば良いのか……『悪戯っ子』のような顔つきになってる……。
「その子に用事があって戻って来たのよ。 さっき軽く明日香が紹介してくれたけど、アタシは美田園遊里。 ……で、雪乃にセクハラされてる人が白崎優香さんで合ってる?」
「あらっ…、遊里にはまだ早かったかしら?? そ・れ・と・も……気になる??」
「誤解を招く言い方ばかりしてると痛い目に遭うよ? ……まっ、デュエルだったら歓迎するけどね。
それで白崎さん、アナタ今度のタッグデュエルに出場するんでしょ? パートナーは決まったの?」
凄いしっかりしてる子だなぁ…。 明日香さん達に物怖じしないしコミュ力も高い、そして日を追うごとに『私が年上なんです!』なんて言えなくなって来ている…。(白目)
「いえ、決まっては無いですね…。」
「だよね、自分から行動するタイプには見えないし。」
「…………(泣)。」
否定出来ないのが辛い…。 パートナーが女子限定なんて決まりが無ければ十代君に頼み込むつもりだったのに…。
「パートナーに困ってるなら手伝ってあげよっか? アタシもプロとやってみたいし。」
「へっ? よ、宜しいのですか??」
「いいよ。 パートナーが決まらなかったせいで明日香達に連戦させるのも悪いでしょ? それに言っちゃ悪いんだけどジュンコやモモエだと荷が重いと思うよ。」
えっと…枕田さん達とは世間話はする仲だけどデュエルはやった事が無いので実力については何とも……。
「遊里の実力なら私が保証するわ。 フリーだけど何度か負けちゃってるしね。」
「うふふっ…。 今でも思い出せるわ…。 明日香が、あんなにメチャクチャにされたのって…いつ以来かしら?」
「……… ゆ き の ??」(満面の笑顔)
「ふふっ…。 ねぇ明日香、私にも教えて……? 私が知らない明日香を そ・の・ク・チ・で。 」
力ずくで振り払おうとする明日香さんと巧みに絡みつく藤原さん…。 同じ儀式デッキの使い手として一定のシナジーは見込めるけどコンビとしては凸凹な気が……。
「タッグパートナーについては悩んでいた所だったので助かります。 私で良ければ、お願い出来ますか??」
「決まりね。 じゃあ時間も勿体無いし、さっそく始めよっか。」
「……へっ? あ、あの始めるって……何を??」
私の手を『グィ!』と引っ張ってドコかへ連れて行こうとする美田園さん。 ……リードしてくれるのは頼もしいんだけど自分がドンドン情けない存在になってるような…??
「パートナーなんだから使用するデッキや実力を把握しておくのは当然でしょ? 折角だから三沢くんも誘って3人でやろっか。 使えそうなコンボとか一緒に考えてくれるかもしれないよ?」
「仲間ハズレなんて酷いわ…。 面白そうだから私もー…」
「 待 ち な さ いッ!! 雪乃が行くなら私も同行させてもらうわ!! 中等部だった頃に面白半分で乗り込んだ挙句イエロー寮を大惨事にした事を忘れたなんて言わせないわよ!!」
………藤原さん何したの?? まぁ学生時代は人生で1番自由と言うか、自分なら何でも出来るとか?? 色んな事に挑戦しようと思える時期だから深くは聞かないけど…。
「それなら全員で行こっか。 明日香達とタッグデュエルの練習するのもアリだしね。 予定より大人数になっちゃう事けど……お茶とお菓子でも用意すればいっかな?」
「では私も手頃な品を幾つか見繕っておきますね。」
「じゃ各自でイエロー寮に集合。 運ぶのが大変なら食堂を借りるといいよ、簡単なレシピだったら私も手伝えるしね。
それと私の事は『遊里』でいいよ。 気を遣ってくれるのは嬉しいけど大変でしょ。」
「私も下の名前で大丈夫です。 では遊里さん、改めましてタッグパートナーの件……宜しくお願い致しますね。」
「任せといて。 あっ、そうそうーー…。」
何かを思い出したのか遊里さんはデュエルディスクを取り出して操作を始めた。
「……実はアタシこんな感じのスレ立ててるんだけど、コイツら『友達居ないだろ』だの『紹介しろ』だの好き勝手言って来るモンだから……ちょっと黙らせてやろうかと思ってさ。
ねぇ優香、1枚だけ撮らせて貰っていい?? 顔は乗せないからさ…。」
どうやらインターネットでデッキの改良を相談する為のスレらしい。 写真は苦手だけど協力してくれるわけだし、1枚くらいなら大丈夫かな……?
えっと…? なるべく遊里さんに合わせて、ちょっと前屈みになる感じが良いかな??
「オッケー。 じゃさっそく投稿っとーー……。」
懐かしいなぁ〜…、なんて思いながら覗いていると瞬く間に文字が流れ始め『(゚∀゚)o彡゜おっぱい!おっぱい! 』とか『kwsk!!』と言ったコメントで埋め尽くされた…。
……うん。 世界が変わっても…、変わらないね……。
「…………なんか、ゴメン。」
「だ、大丈夫ですよ??! この人達も悪気は無いと思いますので…。」
こういった悪ノリというか…。 普段は言えない発言が出来るのもインターネットの利点だと思うし?? 気持ちは分からなくも無いので強くは言えない…。 自分が言われる側になるとは思っていなかっただけでーー……。
………………………
………………
………
その後、大所帯になってしまったのに三沢くんは快く歓迎してくれた。 しかも暑い季節なのに、わざわざ寮の前で待っていてくれる辺り真面目と言うか、人として尊敬出来る……。
「ラー・イエローにようこそ、歓迎するよ。」
「突然の訪問となってしまい、申し訳ありません。」
「いや、俺としても多くの意見を聞ける機会と言うのは貴重だよ。 あとコレは個人的な悩みなんだが……最近デュエルを受けてくれる相手が減ってしまってね。
そういった意味でも交流は今まで以上に、精力的に行っていくつもりだ。 良ければ今後とも宜しく頼むよ。」
「対戦相手が減ったって、何かあったのですか??」
プロデュエリストを育成するデュエルアカデミアなら対戦相手には困らないと思っていたんだけど…。
「……『結界ビート』なんて使ったら断りたくもなるでしょ。 アタシも散々な目に遭ったんだから。」
遊里さんがジト目で三沢くんを睨んでる…。 うん、これ以上は聞かないほうが良いかな?
「ちゃんと反省しているさ。 だからこそ今度は多くの意見を参考にデッキを組み立てていく事にしたんだ。」
対戦相手が居ないと成立しないゲームだしね…。 プロになると観客受けしそうなデッキや戦術も必要になってくると思うし、デュエルで生計を立てられる人ってホント一握り…。
「さて…、遊里のメールも確認したが今回はタッグデュエルに向けて2人のデッキの調整と、使えそうなコンボの相談で合ってるかい?」
「はい。 差し支えなければ三沢さんにもご協力を頂ければと思いまして…。」
「そう畏まらなくても大丈夫だよ。 それこそ十代みたいに寛いでくれた方が、俺としても気が楽で良いかな?」
流石にそこまでの度胸は無いかな…? それにしても話せば話すほど好青年と言った印象なのに何で空気にされちゃったの……?? 人柄や実力は勿論、卒業した後も1番真面目に働いてくれそうな人なのに……。
「まっ、ちょっとずつ慣れていけば良いんじゃない? アタシとしては取り敢えず優香とのデュエルを見てもらってからの方が意見も出しやすい気がするけど。」
「俺としても2人のデュエルをちゃんと見てから判断したい。 白崎さん…いきなりで悪いが頼めるかい?」
「少し緊張しますが大丈夫です。 遊里さん、折角なので私が当日使用するデッキを選んで頂いても良いですか?」
「いいよ。 どうせなら相性の良いデッキでやった方が良いしね。 まっ、やるからには手加減しないけどね。」
「……では遊里さん。 対戦、宜しくお願い致します。」
「「デュエル!!」」
遊里:LP4000
優香:LP4000
………………………
………………
………
「取り敢えず優香を怒らせると怖いのはよく分かった。」
「え、えっと……何と言えば良いのか…。」
使用するデッキは一瞬で『プチリュウ』に決定してしまった。 ……と言うのも今回の相手はプロである事、ドロバの反省を踏まえて(私の中では)割りとガチめなデッキに組み直してみたのも原因の1つ…。
「気にしなくてもいいよ。 今の所1勝1敗だし、次に勝つのはアタシだから。」
「……お手柔らかにお願いします。」
一戦目に使用したサクリファイスだとメインデッキは魔法使い族を中心にして制圧系のカードはEXデッキから呼び出す形にしたんだけど…。
里だけなら遊里さんも魔法使い族だったので影響は受け無かったんだけど出張パーツとして組み込んだシャドールの殺意が高めな上、十代君に選んで貰ったカードパックに入っていたダーク・ロウまで出せるとは思わなかった。
けどサクリファイスの吸収シーンをソリッドビジョンで見るのは……オススメ出来ないかな?
「それにしても白崎さんのカードはドラゴン族が多いね。 ここまで集めるのは大変だったんじゃないか?」
「代わりに他の種族は殆ど所持していませんが…。」
三沢君が私の持ってきたカードを眺めながら呟く…。 正確にはドラゴン族以外のカードが中々手に入らない。 アンデットのカードパックを開けたのにドラゴン族で埋め尽くされている程度には……。
「何だったらトレードする? アタシも欲しかったカードあるし。」
「因みに必要なのはどのカードでしょうか?」
「この子。」
ん〜…、私は使ってないから大丈夫かな。 大切にしてくれそうな人に使ってもらった方が良いよね。
三沢くんのアドバイスもあって作戦は練った、プチリュウ達も強化した。後はギリギリまで練習するしか無いか…。