GXの世界に転生したけど取り敢えず卒業したい   作:エムリット

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続きました。一度に纏めようとすると長くなったので前編と後編の2回に分ける(+大幅に書き直し)事に致しました。


Turn2(vs十代編、前編)

 

「「デュエル!!」」

 

 

 

 

十代:LP4000

優香:LP4000

 

 

 

 

「行くぜ優香…俺の先攻、ドロー!!」

 

 

 この世界で先攻は基本言ったもの勝ちみたいな所があるせいか転生して15年、未だに先攻は取れない。唯一取れたのは試験官の先生が…譲ってくれた時、くらいかな??

 

 

「俺は手札から魔法『融合』を発動! 手札の『E・HERO』フェザーマンと、バーストレディを融合!!」

 

 

 GXが放送されていた頃、子供だった私も十代君に影響されてHEROデッキ組んだっけ……初手で融合のカードと融合素材が揃った事なんて、1度も無かったけどね(死んだ目)

 

 

「現れろ! マイフェイバリットカード…『E・HERO フレイム・ウィングマン』!!」

 

『…、 ハァッ…!!』

 

 

 当時はテレビの中でしか見れなかった。ずっと憧れていた十代君のフレイム・ウィングマンが目の前に居ると思うと、柄にもなく『早く戦いたい』って思っちゃうな。…もうそんな歳じゃないってのに。

 

 

「俺はカードを2枚伏せて、ターンエンドだッ!!」

 

「では十代君のエンドフェイズに『ワナビー!』の効果発動。 このカードを墓地へ送り、デッキの上から十代君が使用していない魔法・罠ゾーンの数。 今回は3箇所ですので3枚めくり、その中に罠カードがあればセット出来ます。」

 

「俺のターンに罠カードをセット出来るのか!?」

 

 

 デッキのレベルもカードパワーも…前世に比べると大分落ちてる。採用が決まっていないカードは全部抜いたからね。神様に運を貰わないと、戦う事も出来なかった私だけど…

 

 

「…私がセットするのは『同性同名同盟』。残りは好きな順番でデッキの下へ戻しますね。」

 

 

 それでも『この子達』には戦わせてあげたい。デッキに入れる事も出来ず、大切にする事しか出来なかった私の所に来てくれたカード達はね。

 

 

「じゃあ改めてターンエンドだ! ワクワクさせてくれよな!!」

 

「では行きますね。 私のターン、ドロー。」

 

 

 

十代:LP4000

 

手札:1枚

 

場:フレイム・ウィングマンATK2100

 

伏:2枚

 

 

 十代君の手札と伏せカードは気になるけど生憎、除去カードは来ていない。ドローで引けると良いんだけど……。

 

 

「…私は手札から魔法カード『融合派兵』を発動。このカードは1ターンに1枚しか発動出来ませんが、融合デッキのモンスター1体を相手に公開して素材となるモンスターを1体、手札またはデッキから特殊召喚出来ます。

 

 

 

 

 

 …私が公開する融合モンスターは『暗黒火炎龍』。 そして素材に指定されている『プチリュウ』を攻撃表示で特殊召喚します!!」

 

 

 

 

「「「「「…………えっ??」」」」」

 

「え?」

 

『プッチン!!』

 

 

 元気一杯に小さな羽をパタパタさせながら登場したプチリュウだけど……十代君どころか、全員の目が点になっちゃったよ。いや分かるよ??プチリュウってGXの時代でもまず見ない、別の意味でウルトラレアなカードだったし……。

 

 

「……あ…あ〜っと、すいません。 プチリュウの特殊召喚に対して…何か、ご自身のカードを発動致しますか??」

 

「いっ…いや……発動は、しない…。 けど……」

 

「いっ、良いじゃない! プチリュウ!!」

 

「そ、そうよ!! デッキはデュエリストの魂なんだから!」

 

「凄く可愛いっすよ! プチリュウ!」

 

「えぇ! 私も所持しておりますわ!」

 

 

 気を遣わなくてもプチリュウが強くない事も、サポートカードが少ない事も知ってるよ?…けど転生しても私を選んでくれたカード達なんだから、私が頑張らないとマズいよね??

 

 

「……では続けますね? 私は先程セットした罠カード『同性同名同盟』を発動、デッキから2体のプチリュウを特殊召喚します。」

 

『プッチプチ!』

 

『プッチリュ〜!!』

 

 

 何と言えば良いのか…凄く、微笑ましい空気の中で初登場させちゃったプチリュウ達。無邪気に飛び回る姿を見れたのが…せめてもの救いだと思いたい。

 

 

「続いて魔法カード『七星の宝刀』を発動。 手札の『嵐征竜テンペスト』を除外して2枚ドロー、そして除外されたテンペストの効果で『憑依覚醒ーラセンリュウ』を手札に加えます。

 

 そして『竜の霊廟』を発動、デッキからドラゴン族モンスターを墓地へ送り、それがカードが通常モンスターだった場合、更にもう1枚ドラゴン族モンスターを墓地へ送る事が出来ます。 私はまず通常モンスター『ホーリー・ナイト・ドラゴン』を墓地へ送り、『守護竜ガルミデス』を墓地へ送ります。

 

 更に『青竜の召喚士』を通常召喚して装備魔法『ワンダー・ワンド』を装備。 ワンダー・ワンド第2の効果を発動、このカードと装備した青竜の召喚士を墓地へ送って2枚ドロー。 フィールドから墓地へ送られた事により青竜の召喚士の効果発動、デッキから『エビルナイト・ドラゴン』を手札に加えます。 

 

 …魔法カード『闇の誘惑』を発動、デッキからカードを2枚ドローして、手札の闇属性モンスター『エビルナイト・ドラゴン』を除外します。」

 

 

 周りからは「おぉ…。」なんて声が聞こえてくるけど私としては??これだけドローしても魔法・罠カードを除去出来るカードを1枚も引けない事に絶望………を通り越して悟りの領域に入りつつあるけどね。コレが主人公と凡人の差か…。

 

 手札は6枚。ココで無理に展開するよりかは…様子見した方が良いかな?

 

 

「手札から魔法カード『ミニマム・ガッツ』を発動。 私の場に存在するプチリュウを1体、生け贄に捧げてフレイム・ウィングマンの攻撃力を0にします。」

 

『プチ〜!』

 

『グフゥッ!? ……グッ』

 

 

 選択したプチリュウがフレイムウィングマンに頭から全力でタックル。鳩尾にヒットしたせいか、ちょっと苦しそうにしてる……。

 

 え、えっと……フレイム・ウィングマンさん??ホントすいません。プチリュウも悪気は無かったと思います。たぶん初陣だったので加減が……あっ、お腹は抑えてるけど首を横に振りながらジェスチャーだけど『ぜんぜん大丈夫。』と言ってくれてる。今度…差し入れでも持っていこうかな??

 

 

「フレイム・ウィングマンッ?!!」

 

「…そして選択されたモンスターが戦闘破壊され墓地へ送られた場合、元々の攻撃力分のダメージを相手に与えます。」

 

「いぃっ!!?」

 

「ではバトルです。 2体目のプチリュウで、フレイムウィングマンに攻撃します!」

 

 

 やる気満々のプチリュウがフレイム・ウィングマンに向かって『ピュ〜ン!』と飛んでいく。この攻撃が通ると大ダメージだけど…

 

 

「罠発動『攻撃の無力化』を発動! 相手モンスターの攻撃を無効にして、バトルを終了する!!」

 

 

 やっぱ…そう上手くは行かないか。でもフレイム・ウィングマンを残して置くと不安だし??出来れば処理しておきたい所だけど…

 

 

「…ではバトルフェイズを終了して第2のメインフェイズ。 私は魔法カード『馬の骨の対価』を発動、2体目のプチリュウを墓地へ送って2枚ドロー…。」

 

 

 あっ…この子達は来てくれたんだ??折角だからフレイムウィングマンには退場してもらおうかな。

 

 

 「このカードは相手のモンスターを1体、生け贄に捧げる事で相手の場に攻撃表示で特殊召喚出来ます。 出番だよ『怒炎壊獣ドゴラン』!」

 

 

 いきなり火山が爆発したかと思ったら、中から出てきて舞い降りて来たのは女子寮を見下ろす程の巨大なドラゴン(実際は羽が生えてる恐竜族なんだけど)呼び出しといて何だけど…何あの大きさ??地縛神と渡り合えるんじゃない…?

 

 

「なっ……なななななななんすかアレぇ…。」

 

「あ、あんな巨大なモンスターが存在するなんて…。」

 

「「…………。」」

 

「うおおおおおっ!! 何だあのモンスター! 超カッケええええええええ!!?」

 

 

 初めて見た(と思われる)壊獣の姿に翔君と天上院さんは引き気味、ジュンコさんとモモエさんは絶句…と言うより気絶??

 

 因みにドゴランの咆哮は鼓膜が破れるかと思った…。しかも夜中に呼び出したもんだから、生徒全員起こしてないかとか??また騒ぎになってないか凄い不安…。

 

 唯一の救いはドゴランの巨体に目を輝かせ、無邪気に燥いでいる十代君の姿かな……?

 

 

「…このカードは通常召喚こそ出来ませんが、相手の場に存在するモンスターの攻撃力を合計した数値が、私の場に存在するモンスターの攻撃力を合計した数値より高い場合に特殊召喚出来ます。

 

 

 十代君のフィールド全体の攻撃力は3000、私の場は600…。よって条件はクリア! 出てきて『獣王アルファ』!!」

 

 

『グルァアアアァァアアアアアア!!!』

 

「攻撃力3000のモンスターが生け贄も無しに出てくるのかよっ?!?!」

 

 

 静寂な湖にドゴラン程じゃないけど、それでも轟音とも取れる咆哮が響き渡る。壊獣やラヴァゴーレムと相性が良かったのでマクロコスモスなんかを添えて除外除去……しようとしてた時期もあったなあ。実際にコンボパーツが揃ったか云々については……察して。

 

 

「アルファの効果を使う前に私は魔法カード『闇の量産工場』を発動します。 私の墓地に存在する2体のプチリュウを手札に戻して魔法カード『手札抹殺』を発動、お互いに捨てた枚数分ドローします。」

 

「ならチェーンして俺も罠発動『融合準備』! 融合デッキの『E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン』を見せてデッキから素材となる『E・HERO スパークマン』と、墓地の融合を手札に加える!!」

 

 

 …欲を出しすぎたかな??十代君のドローは怖すぎるけど発動させてしまった以上は仕方ない。

 

 

「……私は4枚のカードを捨てて4枚ドロー。」

 

「俺は3枚のカードを捨てて3枚ドロー! そして墓地へ送られた『E・HERO シャドー・ミスト』の効果を発動!! コイツが墓地へ送られた場合、デッキからシャドーミスト以外のHEROを手札に加える事が出来る…俺は『E・HERO エアーマン』を手札に加える!!」

 

 

 あ、ソレ私がこの世界で作ったカードだ。十代君、早速採用してくれたんだ??ちゃんと力になってあげてね…。

 

 

「…では『獣王アルファ』の効果発動、アルファの効果は私の場に存在する獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを対象に取り発動します。 私は獣族のアルファ自身を対象に取り、アルファと十代君の場に存在する怒炎壊獣ドゴランを手札に戻しますね。」

 

「そんな効果を持ってたのか…ワクワクさせてくれるじゃねぇか!?」

 

 

 …う〜ん。 フレイムウィングマンは退けたけど??生憎バーンダメージを狙えるカードは無い。次の十代君のターンに備えるしか無いか。

 

 

「私はカードを3枚セットして、ターンを終了します。」

 

 

 

十代:LP4000

 

手札:4枚(内1枚はエアーマン)

 

場 :無

 

伏 :無

 

フィールド魔法:無

 

 

優香:LP4000

 

手札:3枚(内2枚は獣王アルファと怒炎壊獣ドゴラン)

 

場 :プチリュウ

 

伏 :3枚

 

フィールド魔法:無

 

 

 

 多分だけど、次の十代君のターンで決着になるかな……。出来る事はやった。あとは十代君の動き次第……。

 

 …因みにだけどさ??もし負けたらOCGの人達に胸ぐら掴まれて怒られるなんて事、ないよね??

 

登場・再登場させたいTFのキャラはいますか?

  • 藤原雪乃
  • 宮田ゆま
  • 堂本工事
  • コナミ君
  • 要らない
  • その他(DM等で教えて下さい)
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