GXの世界に転生したけど取り敢えず卒業したい 作:エムリット
プレミや計算ミスへのご指摘に付きましては私の方から皆様に頭を下げた上で、皆様の善意によって成り立っていると認識しておりますので遠慮なく申し上げて頂けると幸いです。
追伸)伏せカードの存在を忘れていた為、最後のデュエルの内容を修正致しました。
「デュエル…。」
「でゅ、でゅえる……。」
雪乃:LP4000
優香:LP4000
午後の昼下り、私の人権をかけた……デメリットしか存在しないデュエルが開幕されてしまった。 明日香さんは来てくれるみたいだけど今の所、姿は見えない…。
おかしい…。 あの人って遅刻とか??そういう事は絶対にしないはずだけど……。
「ふふっ…。 そう怯えないで? 楽しい駆け引きにしましょう。 『お互い』に、ね…。」
『チロリ』と覗かせる舌に身震いしてしまう。 男だった頃は百合とか好きだったけど今だと恐怖心が勝ってしまう…。
「代わりにと言っては何だけど……先攻後攻は好きに選んでくれていいわ。」
「?!?!?!?!っ………わ、私が先攻を貰っても……良いんですか??」
「…? え、えぇ…いいわよ??」
実質、『第2の人生初となる先攻』に思わず目を見開き、声が震えていくのが分かる。 藤原さんって話し方が独特なだけで実は凄く良い人なんじゃ……。
「……何で泣いてるのかしら?」
「す、すいません…。 人生初の先攻が嬉しくって……。」
「えっ? あ…、 そ、そうなの?? 何だか調子が狂うわね…。」
私の人権は掛かってはいるけど…第2の人生って、この日の為にあったんじゃないかと思えーー……
「…ハッ!! で、では先攻は貰います。 私のターン、ドロー。」
……そして事故った。 いや全く動けないわけじゃ無いけどこのままだと墓地肥やしで終わってしまう、ホントどうしたものか…。(白目)
「……私は魔法カード『封印の黄金櫃』を発動。 デッキからカードを1枚除外して、2ターン後のスタンバイフェイズに手札へ加えます。
これにより『嵐征竜テンペスト』をゲームから除外。」
「いきなり征竜を魅せてくれるなんて…。 ふふっ、楽しみだわぁ…。」
テンペストを見た瞬間に藤原さんの目の色が変わった。 いや確かに征竜って凄く強いけど大丈夫だよね?? 藤原さんに食べられたりしないよね??
「……除外されたテンペストの効果により、デッキから『風』のドラゴン族である『プチリュウ』を手札に加えます。
そして魔法カード『竜の霊廟』を発動。 デッキから通常モンスターである2体目の『プチリュウ』と『守護竜ガルミデス』を送りガルミデスの効果発動。
1ターンに1度、ガルミデスが墓地に存在する場合。 手札からドラゴン族モンスターを1体、墓地へ送りガルミデスを手札に戻します。
これにより手札のプチリュウを墓地へ送り、ガルミデス自身を手札へ…。
魔法カード『予想GUY』を発動。 私のフィールドにモンスターが存在しない事によりデッキから、3体目のプチリュウを特殊召喚し、『馬の骨の対価』を発動。 プチリュウを墓地へ送って2枚ドロー…。」
引いたカードを確認タイム…。手札だけなら5枚あるけどガルミデスだけで藤原さんの攻撃を耐えられる予感が全くしない…。リスクはあるけど…。
「……魔法カード『闇の量産工場』を発動。 墓地に存在する2体のプチリュウを対象に取り、手札に戻して『手札抹殺』を発動。 お互いに捨てた枚数分ドローします。」
「あらっ…、気が利くのね? ちょうど手札に困っていた所だったの。 うふふ…っ。」
でもコレでコチラも多少は動ける。
「魔法カード『龍の鏡』を発動。 墓地に存在する2体のプチリュウをゲームから除外して、『始祖竜ワイアーム』を守備表示で融合召喚!!」
『グォオオオオ…!!』
「あらっ? 面白い子が出てきたわね??」
テンペストが高速で飛び回るとするならワイアームは空をゆったりと、円を描くように飛んでいる。 飛び方1つにしたって同じドラゴンでも全然違うんだなぁ…。
「…『始祖竜ワイアーム』は私のフィールドに1体しか存在出来ませんが、効果モンスターとの戦闘では破壊されず、自身以外のモンスター効果も受けません。」
「えぇ…。 その子の事はよぉ〜く、知っているわ。 少し前の私だったら……ふふっ。 懐かしいわ……。」
まぁワイアームならトークンや通常モンスターを扱うデッキに入っていても不思議じゃないし?? 口ぶりからして藤原さんも過去に戦った事が………。
「…貴女には感謝してるのよ? 沢山のサポートカードを生み出してくれたお陰で、私は強くなれたの…。 このデュエルは…私なりの『お礼』でもあるわ。 それにしても……
……ずっと立っていると、疲れるわね??」
「………え?」
そう言って藤原さんが指を『パチン!』と鳴らすと大勢の生徒が集まりテーブルや日傘、紅茶なんかを用意し始めた。
ブルーやイエロー、レッド…階級とか男女の違いはあるけど共通してるのは…全員の首に鉄製の首輪が装備されており恍惚とした表情を浮かべている所、とか??
いやホントに何を見せられてんの…?? …と言うか藤原さんが腰掛けているのって……
「グヌヌヌヌゥ~! ペ~ペロンチ~ノォ!! ワッ…ワタクシーハ!! 崇高なるデュエルアカデミアの…実技、最高責任者! ナノーネェェェェェ!!」
地面に両手両膝を付いて悶えるクロノス先生…。 首には生徒達の首輪と違って大型犬のソレが鎖と一緒に取り付けられている…。 いや何の実技を指導してんの??
「あらっ…? 椅子が人間の言葉を使ったりなんかしたらダ・メ・よ。」
「アヒィィィィン!!」
「うふふ…。 怖いのも、痛いのも最初だけ…。 たっっっぷりと時間をかけて…私の虜にしてアゲる。」
「た、助けて欲しいノーネ! シニョ〜ラ白崎ィィィ!!」
お尻を『パシィィン!!』と叩かれて悶え……苦しむクロノス先生だけど…、出来れば目を合わせたくない。 叩かれた所を優しく撫でられて頬を赤らめていた所なんて見ていない…。
「ふふっ…。 折角のデュエルなのに、時間をとらせちゃったわね…。 良かったら貴女もどうかしら??」
「…………どうぞ。」
そう言ってオベリスクブルーの男子生徒が両手両膝を付いた。 いや『どうぞ』って、どういう意味?? ソコに座れっての??! しないからねっ!!
「遠慮なんか要らないのよ?? よく見て、その子の瞳を…。 その子が、本当に嫌がってると思う??」
「…………。」
そんな期待に満ちた目で見られても元男だよ……? 罪悪感が半端ないんだけど…。 で、でも座らないと進みそうにないし『人を待たせる』と言うのも……
「うふふ…。 初々しくて、とっても可愛らしい反応だけど…。 仕方のない子ね…、一度しか言わないわよ??
『 座・わ・り・な・さ・い。 』 」(ニッコリ)
「は、はいぃぃぃ!! 大変お待たせして、申し訳ありませんでしたあああぁ(号泣)!!!
…ぁ、あの?? も、もし辛かったりしたら…遠慮なく言って下さいね??」
「………(コクリッ)。」
恐る恐る、そぉ〜っと…なるべく体重を掛けないように。お尻に伝わる感触と温もりに思わず『ビクッ!!』となっちゃったけど……その…………
だっ、大丈夫だよね?? わたし…重くない、よね??
「はい…、よく出来ました。 それじゃあ…さっきの続き、始めましょうか。 いっっっぱい楽しませて頂戴。」
ぜんぜん集中出来ないんだけど??! でも私にだって、守りたいモノはある!!(主に人としての尊厳)
「……私は手札から速攻魔法『大欲な壺』を発動。 除外されている『嵐征竜テンペスト』と2体の『プチリュウ』をデッキに戻して1枚ドロー。
カードを3枚セットして、ターンエンドです。」
優香:LP4000
手札:1枚
場:始祖竜ワイアーム DEF2000
伏:3枚
フィールド魔法:無
「うふふ…。 それじゃあ、私のターンね。 ドロー…。」
優雅な動作でドローしたのに『ぼいん!』と揺れたのは当てつけか何かだろうか…??流石に考えすぎだと思いたいけど…。
「あらっ…、さっそく来てくれたみたいね? うふふ、それじゃあ…手札から魔法カード『妨げられた壊獣の眠り』を発動するわ。
その効果により、まずはフィールドに存在するモンスターを全て破壊するわね。」
「かっ、壊獣!! と、とにかくチェーンして『増殖するG』の効果発動、相手がモンスターを特殊召喚した時に1枚ドロー出来ます。 って、きゃああああー!!」
謎の巨大地震と爆風が起こり、後方に吹き飛ばされた……んだけど?? ドコも痛くない…??
「………ご無事で何よりです。」
「へっ?? ぁ…ありがとう、御座います。」
さっきまで私が座っていたブルー生さんが吹き飛ばされた私を背後からキャッチして守ってくれていた。名前は知らないけど実直そうな人だなぁ…。
「椅子に名前は必要ありません。 自分の事は道具ように使い潰して頂ければ本望です。」
……そして猛者だった。 …ん?? そう言えば私、さっき『きゃあ!』って言った?? 純正の女の子ならともかく元男の私が言ってもキモいだk……
「ありがとう御座います! ありがとう御座います! ありがとう御座います! ありがとう御座います! ありがとう御座います! ありがとう御座います! ありがとう御座います!」
「…ハッ!! わたし、自分を助けてくれた人に何をっ??!」
気付けばブルー生さんに頭突きをしていた…。 反射的に謝りまくったけどブルー生徒さんは凄く満足気な顔で椅子に戻ってしまった。
「プッ!!……く、ふふふっっ…。 も、もうちょっとだけ眺めていたい気もするけど? つ、続けるわね…。
『妨げられた壊獣の眠り』はフィールドのモンスターを一掃した後、お互いのフィールドにカード名が異なる壊獣をデッキから呼び出す事が出来るの…。
これにより私の場に『壊星壊獣ジズキエル』、優香の場に『多次元壊獣ラディアン』を特殊召喚するわ…。」
「ぞ…増殖の効果で1枚ドローします。」
やる気どころか殺る気満々な壊獣達が火花を散らしている…。 闇のゲームなら兎も角?? 暴れたら女子寮崩壊、なんて事にはならないはず…。
「そして魔法カード『儀式の下準備』を発動するわ…。 効果でデッキから儀式魔法『エンドレス・オブ・ザ・ワールド』と『破滅の女神ルイン』を加えるわね。」
「…では『儀式の下準備』にチェーンして速攻魔法『相乗り』を発動。 相手がドロー以外の方法で手札に加えた時、1枚ドロー出来ます…。」
「あら…、そんなにホシいのかしら…? ふふっ、イ・ケ・ナ・イ・子。」
「だから言い方!!」
唇に人差し指を当てながらイタズラっぽく笑う藤原さん。仕草が絵になりすぎて本当に同級生なのか……。
別に良いじゃん。 この世界に来てから増Gにしろ相乗りにしろ…デッキに投入してデュエルを続ける事で、来てくれるカード達が少しずつ増えて来たんだから…。
「魔法カード『トレード・イン』を発動。 レベル8のルインを墓地へ送って2枚ドロー。
フィールド魔法『ブレイク・オブ・ザ・ワールド』を発動して儀式魔法『エンドレス・オブ・ザ・ワールド』を発動。 フィールドに存在するレベル10のジズキエルを生け贄に捧げて『破滅の美神ルイン』を儀式召喚…。」
『ウフフ…』
今更かもだけど、ルインってホント綺麗なカードだなぁ…。 余裕のある女性って感じで……あっ、コッチを見て少しだけ笑ってくれた。 女の子になっても見惚れる笑い方だった…。
「『破滅の美神ルイン』は手札とフィールドに存在する限り、カード名を『破滅の女神ルイン』として扱う…。
そして『ブレイク・オブ・ザ・ワールド』は『破滅の女神ルイン』か『終焉の王デミス』が儀式召喚された場合、デッキから1枚ドロー出来るわ…。……あらっ? うふふ…
………来・た・わ・よ。」
藤原さんの手札は5枚。私は2枚……いや谷間を見せつけながら言わなくても良くない??
「手札から儀式魔法『高等儀式術』を発動。 デッキからレベル2の通常モンスター『ブークー』『ホーリー・パワー』『サターナ』『星杯を戴く巫女』『ハリケル』を墓地へ送り儀式召喚。 さぁ、いらっしゃい。 私の愛しい子…。
『終焉の覇王デミス』を儀式召喚…!」
『クックックッ…ウワッハハハハハァ!!』
「……増殖の効果で1枚ドローです。」
デミスまで来ちゃったか…。 手札は回復しつつあるけどアド差は開く一方と言うね。
「更に魔法カード『所有者の刻印』を発動。 『多次元壊獣ラディアン』を私の場に戻して『神秘の中華鍋』を発動するわ。 ラディアンを生け贄に捧げ、攻撃力分のライフを回復…。
そして闇属性モンスターが生け贄となった事により、私の墓地に眠る『闇黒の魔王ディアボロス』は復活するわ。」
「増殖で1枚ドローです。 私の手札抹殺の時ですか…。」
雪乃:LP4000→6800
デミスやルインどころか壊獣に魔王……毎回ワンキルやらかしても不思議じゃない布陣が揃ってるね(死んだ目)。
「うふふ…。 折角だから貴女には…私のヒ・ミ・ツ。 とっておきのカードを魅せてあげる。 …明日香には内緒よ?」
……最後の1言で藤原さんのお色気爆発。 黄色い歓声が響き渡り、内股になる生徒が大量発生してしまった。 もちろんクロノス先生が恋する乙女のような顔で『雪乃様…』なんて呟いていたのは聞いていないし見ていない。
うん、恋する乙女で許されるのは早乙女さんと青眼の乙女さんとかだよね??
「いくわよ…? 手札から魔法カード『円融魔術』を発動! 高等儀式術で送ったレベル2の魔法使い族『ブークー』『ホーリー・パワー』『ハリケル』『サターナ』『星杯の戴く巫女』をゲームから除外して…。
『クインテット・マジシャン』を融合召喚!!」
『ハァァッ…!』
「う………嘘でしょ…??」
ブラック・マジシャンに良く似たローブに身を包んだ金髪の魔法使い…。 デミス達どころか壊獣が効かないクインテットまで出てくるなんて……。
「うふふっ…。 貴女には本当に……本当に感謝してるわ…。 貴女のお陰で私は、ココまで強くなれたんだから…。
さぁ…、『クインテット・マジシャン』の効果発動よ? クインテットが5種類の魔法使い族を使って融合召喚に成功した場合、貴女のフィールドを丸裸に出来るわ。」
「…ッ、罠発動『和睦の使者』! 私が受ける戦闘ダメージをゼロにします!」
ライフ8000でも消し飛ぶ総攻撃なんか受けたくないよ!!クインテットが膨大な魔力を収束させるけど全力でお断りします…!
「…更に相手によって破壊された『やぶ蛇』の効果発動! その効果により融合デッキから『異星の最終戦士』を特殊召喚します。」
「あら…。 可愛くない子が出てきたわね??」
本当はワイアームと一緒に並べたかったけどコンボパーツが足りなかった。 我ながらホント勝負事に弱い…。
「ん〜〜…。 ちょっと勿体無いけど?? デミスの効果を使うわ。 ライフを2000払いフィールドを一掃。 そして破壊した相手のカード1枚に付き200ポイントのダメージを与えるわ…。 やっちゃいなさい私のデミス……
可愛くない子には……オ・シ・オ・キ。」
「ぐぅ…っ! こ、このくらいならっ…!!」
雪乃:LP6800→4800
優香:LP4000→3800
「うふふ…。 良い声で鳴いてくれるのねぇ…?? いいわあ…、もっと聞かせて頂戴。」
思わず自分の体を自分で抱き締めちゃったけどコレで私の手札は5枚、対する藤原さんの手札は1枚。 この盤面を崩して長期戦に持ち込めば…!!
「魔法カード『天よりの宝札』を発動。 お互いにカードが6枚になるようドローするわ…。」
「……………えっ?」
ココまで展開して手札が6枚ってどういう事!!? 折角来てくれた増殖と相乗りが台無しになったんだけど??!
「うふふっ…、ホシかったのでしょ?? だ・か・ら 私も手伝ってあげたの。 嬉しいでしょ?」
口元に手を当てながらクスクスと笑う藤原さん。 その眼はハッキリと私に向けられていて…
「私はカードを2枚セットしてターンエンド。 さぁ優香…貴女もコッチへいらっしゃい。 その心と身体に、貴女が知らない事……いっっっっぱい教えてアゲる…。
私に全てを委ねる事への安心感、そして…ソレに悦びを覚える、被虐の味をね…。」
「……エンドフェイズに『ワナビー!』の効果を発動。 藤原さんが使用していない魔法・罠ゾーンの数は3箇所。
よってデッキトップを3枚めくり、その中に罠カードがあれば私のフィールドにセット出来ます。」
今すぐサレンダーして逃げ出したくなった。 いや一応デュエリストやってる身として、デュエルから逃げ出すのはプチリュウ達に悪い気が……。
雪乃:LP4800
手札:4枚
場: 破滅の美神ルイン ATK2900
終焉の覇王デミス ATK3000
クインテット・マジシャン ATK4500
伏:2枚
フィールド魔法:無
優香:LP3800
手札:5枚
場:無
伏:1枚
フィールド魔法:無
藤原雪乃さんのキャラクターに違和感や不快感を感じられてしまった方がいらっしゃるのであれば、この場をお借りしてお詫び申し上げますm(_ _)m
登場・再登場させたいTFのキャラはいますか?
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藤原雪乃
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宮田ゆま
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堂本工事
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コナミ君
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要らない
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その他(DM等で教えて下さい)