まさかの9点評価頂けた…!
凄く嬉しいです! ありがとうございます!
「ミスルよ。基本方針はお主に任せるが、一人では流石に荷が重かろう。こちらから数名の人員を与えるぞ」
「その申し出は有難いけど…人員?」
一応は依頼を引き受けたが、もうこの王に敬意とか微塵もないので敬語も平伏も放り投げる。
俺が死んだら勇者夫婦を説得できる(かもしれない)人材がいなくなるのだから、王は俺を殺せないしな。
「そうじゃぞ。この儂が選りすぐった伝説の者たちじゃ。必ず、主の力となってくれることじゃろう」
「それ間違いなく凄いじゃん。じゃあ俺って不要なのでは? 帰っていい?」
「入るがよい!」
無視すんな。
まぁ、でも。ちょっと楽しみではある。
国中から王直々に選ばれた精鋭。ワンマンアーミーとして吟遊詩人に歌われる剣聖さんとか来ちゃうのかな?
ワクワクしながら、先ほどクローンショタ勇者が入って来た大扉を見ていると、再び扉が開いて2人の人物が入室してくる。
頭ツルッツルのイケメンと、すんごい艶っぽいお姉さん。生憎と見たことは無いけど、一体どんな伝説を持っているのか……
「先ずこの男! 伝説の10股男、ゼウクス! 10股をかけていた事がバレて女性たちからタコ殴りにされた挙句に全身の毛を永久脱毛され、最後に去勢までされた男じゃ!」
「……は?」
「次にこの女! 牢獄から解き放たれた伝説の結婚詐欺師! 数多の男を毒牙にかけ、果ては我が国の4大貴族当主全員と結婚の約束を取り付けた伝説を持つ!」
「……は?」
「正に両者ともにハーレムのスペシャリストじゃな!」
「ばっっっかじゃねえの?」
胸倉掴みアゲイン。
クズしかいないじゃねぇか。しかも、よくよく聞けばどっちもバレて去勢or投獄されてる。これが何の役に立つというのか。
「ふざけてんのか? おい?」
「大真面目じゃ! 大真面目に国中から探し出した逸材じゃ!」
「大真面目にコレか!? こんなのしか見つからなかったのか!?」
このアホ愚王、やっぱり一度殴り倒しておくべきじゃなかろうか。
「ま、待て! もう1人おる! 結論を出すのは早いのじゃ!」
「この流れでマトモな人材が出てくると思う方がどうかしてるわ!」
「何を隠そう、そこにいる史上最高の名宰相ヘルニシオネじゃ!」
「……む」
おぉっと。凄い人が出てきたぞ。
この国の全てを任される宰相様。国王は彼女の傀儡になっているとさえ噂される人物。
なるほど、間違いなく国一番の最強助っ人。少なくとも、あのハゲ アンド ビッチとは比べるのも烏滸がましい人材だ。
でも正直、あんまり功績を知らないんだよな。一般ド平民からすると宰相の仕事は遠い世界の内容だし。役に立つのは間違いないと思うのだけど……
「ヘルニシオネは元々“蟲毒の魔女”と呼ばれた、毒に関する魔術の天才でな。ある時に颯爽と政の舞台へと現れ、その才覚で見る見るうちに頭角を現したのじゃ。政敵がことごとく突然の体調不良に見舞われていくという強運の持ち主でもあるぞ」
「それ百パー運じゃねぇよ! 絶対一服盛ったろ! あ、さては俺を運び込むときも眠らせる系の毒使いやがったな!」
「言いがかりはよしてください、ミスル様。たまたまですよ。たまたま私が邪魔だなって思った人がバタバタ倒れていっただけです。日頃の行いが良いからですかね」
「嘘下手過ぎか!?」
「流石に運云々は冗談じゃ。最悪の場合は毒殺も有りかなーと思ってのう」
「こんな国もう滅びちまえ!」