性別不詳両声類系Vtuberなんだが、現実でも性別不詳でいてくれって言われた   作:甘朔八夏

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評価ひくひくひっくポーツマスで泣いちゃった…
おかしな点など指摘してくださるとありがたいです…


5話 同期とコラボ配信をしよう 前編

 

 

『通信大丈夫そうですかー?』

 

前の通話とは打って変わって真面目な印象で俺たちに尋ねる星奈 泉に肯定の意を返す。

 

他者とのコラボだと流石の彼女もまともになるようだ。本当に安心した。

 

Vtuberデビューしてから早数週間。今日は俺のチャンネルで3期生全員コラボの日だ。天津 周のチャンネルでこれを行うことを提案された時、最初は遠慮したが「周ちゃんに貸しを作りたいから」と強く推されて、結局ありがたく主催の権利を得た。……失敗だったかもしれない。

 

『一緒に配信ができて光栄です。視聴者様に楽しんでいただけるように頑張りましょうね』

 

こちらこそ主催を譲って頂き、ありがとうございます。僕たちも一緒に楽しみましょうね!

 

紅玉 由良の礼儀正しい雰囲気にこちらも背筋が伸びる。

まとも枠の兆しを見せておいて秒で酒カスVtuberになってしまった彼女だが、酒が絡まなければ本当に清楚だ。このままならガチ恋勢もさぞ多かっただろうに…

まぁvirtual box(このハコ)を選んだ時点でお察しである。

 

それじゃあ、配信を始めましょう!

 

二人の準備完了の報告を聞き入れ、配信開始をクリックした。

 

 

 


【初コラボ】3期生全員で座談会!【天津 周】【星奈 泉】【紅玉 由良】


 

 

こんまね〜!今日も来てくれてありがとな!

 

:こんまね〜

:男声地味にレアじゃない?

:待ってた

:泉の暴走で苦しむ周が見れると聞いて

:酒は!?酒はあるんですか!?

:流石にコラボだと由良さんも清楚でしょ…

 

 

もう待ちきれない感じだなー。じゃあ前置きとかもカットして早速呼び出すか!今日は同期の二人に来てもらったぞ!

 

『こんほし〜!この配信後、みんなの笑顔は確定だ!星奈 泉だよ!』

 

『本日は周さんのチャンネルにお邪魔させていただきます、紅玉 由良と申します。皆さん、よろしくお願いしますね』

 

:こんほし〜

:未だに由良ちゃんになんて挨拶を返せばいいかわからない

:泉が持ってる水晶玉を見るたびに失笑してまう

:顔はいいんだよな…

:黙ってるとカワボ

:↑意味わからんくて草

:↑ちょっとわかる

 

 

『周さん、今日は男の声なんですね。そちらも素敵だと思いますよ』

 

由良さんありがとな。由良さんの声もすごく癒されるわー

 

由良さんは酒さえ絡まなければ本当にまともだ。話していて癒される。ずっと話してたい。今日は流石に酒は用意していないだろうし、俺の胃も安泰である。

 

:お?いちゃつきか?

:おい周、そこ代われ

:女性Vとのコラボで男声は愚断では…?

:ゆ る さ ん

 

『周ちゃん、みんなもこう言っているし早くロリボにしよ?』

 

いやなんでロリボなんだよ。そもそもストックに無いって

 

嘘だっ!前の通話であんなに優しい声でよしよし…してくれたの覚えてるんだからねっ!なのに、あれ以来一回もしてくれないじゃん…そろそろ禁断症状だすよ?いいの?』

 

コメ欄のみんな、今日俺がこの声なのは9割方こいつが原因だ

 

『おいコメントに逃げるな。オギャらせろ』

 

『あら、前の通話とはなんでしょうか?私は存じ上げないのですが…』

 

ひぇっ。泉さん鈴のなるような声でドス聞かせないでいただけません…?由良さんも優しげなのに絶対零度の声色だしさぁ!

 

:あっ(察し)

:修羅場ってて草

:キマシ…?

:もうめちゃくちゃだよ

:周への怒りが秒で哀れみに変わった

:もう泉はダメみたいですね…

:由良ちゃんの嫉妬は可愛い。異論は認めない

:酒さえ絡まなければ清楚だから…

:じゃあ清楚由良ちゃんと絡んでる周くんは死刑?

:周を吊れ!私が許可する

 

 

味 方 が い な い 。

 

コメ欄まで俺を極刑に課す準備を始めている。もう終わりだよこのチャンネル…

 

はいもうこの話は終わりっ!今日はマシュマロ読みするから!ここで時間使ったら読める数減っちゃうだろ?

 

:あまりに露骨な話題逸らし

:これには温厚な僕もブチギレ

:こんな言い訳で納得するわけないよね…

:周くん四面楚歌すぎて笑う

:ショタになったら助けてあげられるのに…

:どうしても逃げたいのなら…わかるよね?

:っぱ誠意よ

:誠意!誠意!

 

えぇ…ここでもやるの?俺今日ずっと男声のつもりだったんだけど…

 

ふと画面を見ると、二人がカメラ目線でこちらをガン見していた。のに、すっごい真顔。正直めちゃくちゃ怖い。

え?この雰囲気でやらないといけないの?え?ほんとに?

 

まじで?

 

:早くやれ

:二人も黙ってくれてるだろ!

:録音開始した

:あくしろよ

 

あーもう!やればいいんでしょやれば!

 

あの、泉さん、由良さん。今日のところは見逃してもらえませんか…?

 

少し舌っ足らずで幼い印象の声に、live2Dを存分に活かした上目遣い!これでどうだ!!

 

『『………』』

 

…泉さん?由良さん?

 

『『お姉ちゃんでお願いします』』

 

:ちょろくて草

:これは仕方ない

:男は皆ロリコン、女は皆ショタコン。これは真理

:その理論でいくと周くんちゃんはどちらもいける…!?

:閃いた

:↑通報した

:まさか泉に姉属性を持たせるとは…周ちゃん恐るべし

:由良ちゃんは姉が似合いそう

 

今日なんの配信だったっけ…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「———はい、仕切り直し!流石にマシュマロ読み始めていくぞ!

 

「あ、少し待っていただけませんか?」

 

? なんだろう。1分もかからない、と言ってどこかへ行ってしまった。それに対して泉さんはなぜか微妙な顔をしている。

 

由良さん、どうしたんだろうな?

 

:あっ…

:コラボ先でもするのかよ…

:清楚終了のお知らせ

:早くない?

:いつもよりは粘った方

 

『お待たせ致しました。それではマシュマロ読みを始めていきましょう。乾杯!!』

 

かんぱ……え?

 

カシュッ、と小気味の良い音の直後に、豪快に喉を鳴らす音。は……?こいつ飲みやがった!?

 

『正直見えてたけど、コラボでも晩酌配信になっちゃったね…周くん、私から謝っておくよ』

 

:これは占いとか関係なく俺も見えた

:なんなら様式美では?

:あれ、なんだろう。泉がまともに見える…

:片方が落ちただけ定期

 

『…さて、私も水分補給しようかな』

 

泉さん司会代わってくれない?

 

『じゃじゃーん!今日のお供はエナドリだよ!……あれ?』

 

無視しやがった…俺酔いモードの由良さんを相手にできる自信ないよ(泣)。あと「あれ?」って何?不穏な予感しかしないんですけど。

 

『エナジーリキュール?……間違えてお酒用意しちゃった。まぁいいか。いただきまーす!』

 

:今日のぽんこつ

:割と致命的ミスで草

:なぜ飲む???

:周ちゃんの胃が死んでいくのが見える見える…

:神回では?

:飲み回の間違いだろ

 

もうめちゃくちゃだよ… 俺、この状態で進行しないといけないの?ほんとに?

 

『周くんも飲みなよ〜楽になれるよ?』

 

『そうですね。酔って失言してほしいです。周さんの弱みが欲しい…』

 

「…すまん、俺まだ年齢的に飲めない

 

『『!?』』

 

由良さんがもう最高速に達し始めている。酔うの早すぎでは?彼女の発言、滑らかにスルーできたかな。すごく不安だ…

って、あれ?二人ともどうしたんだろう?

 

:!?

:わっっっっか

:もしかしてガワとリアルの見た目一緒の可能性が微レ存…?

:virtual box最年少では?

:2期生のアレと同年代くらい?

:え…?合法ショタじゃないの!?!?

:違法ショタなのか…

:ショタは基本違法だろ

 

『じゃあ周さんに手を出したら犯罪…!?成人は!成人はしていらっしゃるんですか!?』

 

「…まぁ、してるけど

 

『よっっっし!!!』

 

なんでこの人喜んでるんだろう。俺、由良さんと実際に話すの初めてのはずなんだが。なんでメッセージでしかやりとりしてなかった相手に狙われてるんですかねぇ…!

 

『…やばい。もう限界だよ…!周ママーーー!!!甘えさせてーーー!!!由良ママでもいいよーーーー!!誰かーー!!!』

 

最悪。

 




次回マシュマロ読みなんですが、作者はマシュマロをよく分かっていないため私のTwitterに作中で使うマシュマロを送ってくださると泣いて喜びます。
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