「二人とも……大丈夫そうですか?」
畜生以外にも、血の香りに釣られてちゃんと獣が襲って来た。
軽く一捻りしてからそれ等の血抜きや剥ぎ取りを終え、ランスロットの元まで戻ってきた。
「どうだ?ランスロット」
「はい……大分と彼女も落ち着きました」
ベッドの上で項垂れている女性の顔を覗き込むと、彼女は私と目が合うと怯えたような表情を見せた。……仕方が無いだろうな……。
「私達は他の地下街に向かう。アンタは……」
「私はここに居たい……です」
「ふむ……分かった……。食料はここに置いておく。あとは好きに生きると良い」
わしゃわしゃと少し乱暴に女の頭を撫で、ランスロットと地下を出る。
「……アルトリアさん、置いていっても良かったんですか?」
少し歩いた所でランスロットが聞いてきた。
「あぁ、もう生きる希望も無いのだろう……私達にしてやれることは無いさ」
「そうですか……」
少し後ろめたそうな顔を見せるランスロットに私は少し苦笑する。
「私達が救えるのは自分か、生きようとする意思のある人だけだよ」
私達の仕事とはそういうものだ 依頼をこなし、簡単に人を生かすし殺してしまう。だから一般人との線引きが必要な時も有る。
まぁ私は誰彼構わず救うが。
無垢な人々が心から幸せでいられるように……もっと……強くならなければ……。
「さぁ、行こう、地下街だったね、道中でゲームのように雑魚狩りして君のレベルも上がればいいんだけど……現実はそう上手いことは行かないさ、知識缶でも使わない限りね」
「ははは……ですね……」
ランスロットと共に歩み出す。
「とりあえず……1人で過ごせる様になるまでは一応私が君の面倒を見るよ」
「……はい」
「自立も大切だ……君が自分1人で生き続けられる勇気を身に着けるまで、私が面倒を見るよ」
それが保護者の責任と言うやつだろうか。
「いくらなんでもここに放置されるのは勘弁です……」
「まぁ……何も無いしな……」
そういうことじゃないという風な視線を送られる。
いや、何も無くて見るものも無いだろう?
◇◇◇
「街といっても裏路地みたいな感じでは無いんですね……」
「あぁ……家なんて建てたら……分かるだろう?」
そう言うとランスロットは青ざめた顔でこくりと小さく首を振る。
頭や指も来ないような処に治安なんて無い。
しかし外から来るものは容易く人を鏖殺するモノばかり。
小動物のように身を寄せあって生きるしかないからこそ誰もが争わず保たれている治安だ。
「おぉ……騎士様……! 帰って来なさった!」
私がきてすぐに駆け寄ってきた老爺は嬉しそうに手を合わせる。
「本当だ! あの絵と同じ騎士様だ……!」
続々と私の周りに集まる人々。
皆一様に目を輝かせている。
中には涙を流しているものもいるようだ……
「お知り合いですか?」
「いや、面識は無いと思う……あぁ、知らないな」
パッと見ても面識のある者はいない気がする。
ランスロットは私の返答に少し驚いた様子を見せる。
騎士様か……
「いや、御老人。私達はそんなものではないよ。遺跡を求めてただの旅をするだけのフィクサーさ」
「いえ、騎士様、どうか私達をお救いください……!」
老爺は必死な表情でこちらを見上げる。
ランスロットと顔を見合わせる。
正直助けるよりも私がそう呼ばれてるのかが気になって仕方ない。
「まぁ、落ち着け……とりあえず話を聞こうか……とりあえず1人だけでいいから聞かせてくれ……」
流石にこんなに人が居たんじゃ私達も何も出来ない……まずは落ち着いて話が出来る場所に移動しよう……
どうも、こまごめです。……全カット出良いかな……これ……まじで外郭が何も分からんので書きようがないってのが凄い……
if、若しくは補填が必要か
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必要
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不必要