食用スライムだけど生き延びたいっ!   作:貝がら

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十六日目③

「スラもっち着いたよ」『ハ、ハイ!?』

 

そう言われて頭から下ろされ地面に着地する。 「ここが禁忌の森…なんか魔のオーラを感じるね」『ソウ…デスカネ』何?魔のオーラって…

 

「取り敢えず一番の目標は巨大毒蜘蛛。だけど出てきた他の魔物も出来るだけ狩ってお金にしようひっ迫してるし」『リョーカイ』

 

暫く森の中を歩く。気配はするのに魔物は一匹も出てくる事は無かった。「明らかに怪しい…何かあるね」

 

…訂正しよう。魔物は出て来たが師匠ガン無視で片っ端から僕の方へ来ては問答無用でマーキングをするわ襲いかかって噛んでくるわ匂いを嗅いでくるでやりたい放題だった。正直言って帰りたいと何度も思った

 

それをひたすら師匠が倒していたので正確言うと()()一匹もいないと言うのが正しい。まあ同じ事でしょ…だから絶対に良くそんな状況で意味深なセリフを言えたなんて思ってはいけない。

 

そんな事を考えながら師匠の頭に避難しようとしたら払いのけられる。鼻を摘んで彼女は一言。

 

「くさい」

 

別に体臭じゃないし…歩くしか無いか。少し落ち込みながら仕方がないので師匠の少し後ろを着いて行く。

 

「ソレニシテモドコマデイクンデスカ?」

もう疲れたし自分でも分かるぐらい臭い。やばいなこれ「奥に奴の巣がある筈。多分地図によるともう少しな筈だから頑張って」

 

師匠は地図を確認しながらそう答えてくれた。なら頑張ろう

 

 

 

 

「イタッ!?」地図に集中しすぎたせいで目の前の"大きな何か"にぶつかった。「な、何?」地図を小さく折って鞄にしまうと目の前の障害物に目を向ける。その正体は…

 

「此処が奥だったみたい。スラもっち準備は良い?」目の前の巨大毒蜘蛛は一旦スルーしそう後ろにいる相棒に確認するために振り返ると

 

そこにはまるで鏡写しにした様に同じ光景が繰り返されていた。

 

「?」「??」「?」何回か振り返るが変わる事は無く。そこにあるのは最悪な状況のみ(二体の巨大毒蜘蛛)

 

そんな状況でSS級の冒険者様はどんな華麗な先頭を見せて貰えるのか

 

 

…彼女は状況を判断して草木を分けて森の中へと逃げた。コレは計画的撤退と言う奴だ。と言うのも彼女は蟲が嫌いだ。この漢字ですら無理だ。まあ冗談はさておき1番嫌いな虫のトップが蜘蛛なのだ。

 

倒せない訳では無いが倒す場合毒袋が倒す時の証明になる。もしくは無駄にある足。

 

どっちも触れたく無いのでスラもっちにやって貰おうと思ったのにいない。ココで思いつく最悪な状況と言うのが背後の蜘蛛に食われた顔が恐らく一番可能性がある事だろう。

 

魔力会話》(マナチャット)を発動して連絡を取る事にした。一人でこんなキモい蟲と戦うのは無理だ。そう思いながら連絡をした。

 

「"スラもっちどこ?"」

 

焦って設定をヒトの言語にしてしまったがその前に返信がきてホッとする。まあ安心出来るかどうかは別なのだが。

 

「"イノナカ"」木に寄りかかりながら予想が的中してしまった事に私は絶望する。さぁ…ここからどうするか。どうやって近寄らずにそして触れずに蜘蛛を倒すか。どうやって上手くスラもっちを助けるか。

 

「はぁ…ハイリスクハイリターン…頑張ってもらうしか無い」いかなる状態でも彼女はヒトを頼りにする。

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