食用スライムだけど生き延びたいっ! 作:貝がら
最近雨が良く降っている気がする…
僕は雨は嫌いだ。濡れると乾くのに時間はかかるし冷たいしだから今日は家を出る事は無いだろう…そう思いながら僕は家の中で寛いでいた。それに僕が雨を嫌いな理由はもう一つある。毎年お婆ちゃんの家に里帰りと言う形で行く事になるんだけど田舎だからか雨が降ると蛙が五月蝿い。アイツらが本当に大騒ぎしてたまらない。それが苦手なのも理由に入る。
ゲロゲロゲロゲロ…「スラもっち」ん?何だろう…そう思いながら話しかけられた人物へ体を向ける。
「お腹空いた」読みかけの本に栞を挟みポンポンとお腹を叩く。これは料理を作れと言う合図。一回たぬきの真似をしてるのかと思って聞いたら怒られた。
「タマニハ、シショウガ…」「私が作ると何故か魔鉱石か石炭…良くて新種のモンスターが出来る。それで良いなら作るけど」
朝ご飯前に戦闘は避けれるなら避けたい。仕方なく僕はキッチンへ向かった。どんな熱さでも溶けない氷で作られた氷の箱の蓋を開けてその中の食材を吟味する。何が残ってたかな…
現実の僕は料理なんて出来ない。でもここはゲームの世界だ。それに僕の魔法は普通に調理する事も出来るのだから問題はない。メインが調理される側みたいになってるのは置いておこう。
奥の方にひっそりとと言う大きさでは無いけどドン・チキンの卵が二つ置いてあったのでそれを使って今日はトーストと目玉焼きそれから野菜が残っていたのでスープを作る事にする。スープなら残して置いて後で温めれば良いし…
早速調理だ。まずは卵を割ってフライパンと言うリングへと滑らせる。白身と一緒に現地入りする姿はまるでフィギュアスケートの選手が雪上のリンクにコーチと共に入場してるみたいだ。
その間にスープの準備をしておく。魔法を使って濡れながら野菜を洗い鍋に入れる。良く調理場は戦場だって言う言葉が使われるけど本当なんだなぁ
その後体を乾かしパンを燃やす。燃えないテーブルクロスを被りその上パンを乗せて程々の火で燃やしそして野菜スープに調味料を加えて…目玉焼きも良い感じ…パンをテーブルに置いて消火活動をする
「フゥ…」部屋が大変な事になったので水浸しになった場所を拭く。チラッとテーブルを見ると師匠が待っているので急いで終わらせて一緒に食べる。最近はこんな感じで過ごしている。そろそろ食糧を買わないと…「今日も美味しい」そう言って師匠は目玉焼きを口へと運ぶ。作った甲斐があった。そう思いながら僕は回復ポーションを飲みながらパンを食べる。
お腹いっぱいだ…眠くなって来た。良い感じの睡魔がゆっくりと襲って来て目を瞑っていると
《コツコツコツ…》と何かが叩く音がした。何だろうと窓を見ると鳥が窓に嘴を当てている音だった。首元には手紙が括り付けられている。
それを師匠に知らせると不思議な顔をしながら窓の方へ向かった。それを見ながら僕は眠りに落ちた