食用スライムだけど生き延びたいっ! 作:貝がら
どうやら戦う場所はココではなく近くの訓練場で戦うらしい。では同時に調理を進めていきましょう。時間が勿体無いのでまずは『微塵切り』で自分の体を細かく切っていきます。ココでのポイントは満遍なく細かくする事ですね。
小さくなった自分達と意識を共有しながら雑談をしたら師匠の頭の上の景色を眺めて着くまで寝ましょう。待つ時間も立派な調理です。
「スラもっち準備は良い?」
じゃあ皆行ってきて…え?僕?燃えたくな…いや一人は残って無いと怪しまれるでしょ。師匠の守りは任せとけ!
こうして凄い小さなスライム達をおじさんの体に近づかせたので後は燃やすだけ…
軽く燃やせば調理完了…あれ?…燃えない。「どうしたのスラもっち」何で燃えないんだ?
もしかして小さすぎた?いややっぱり無理なんじゃ…自己調理だし。どうする?混沌合成で合体させれば元に戻るけど…その場合燃えた状態で戻るから師匠の頭部が大炎上しちゃう。いや燃えないんだったら良いけどもしそんな事になったら怒られるからどうにかしないと
うーん…どうにかして近づければ良いんだけど…待てよ?今の大きさならいけるかも知れない。
奴の方にいた僕とバトンタッチをした後元に戻って僕は『
「さぁ…やろうか」そう男は言って腰にかけた斧を構え…闘う姿勢になる。が…もう片方の少女はその場から動かない。まるでカカシの様にその場で棒立ちしているだけだ。
「おい…何してんだ?降参か?」「いや待ってる」「何だ?援軍か?は俺に勝てないからってそんなもん呼んだのか。あー分かった待ってやろうじゃねえか」そう言って男は武器を元の場所に戻そうとして
「…おっとぉ手が滑ったぁ!!!」思いっきりブン投げた。滑った割には方向はブレておらず真っ直ぐ彼女の方へ飛ぶ。わざとだろうとすぐに理解出来た。
だが彼はそれを最後まで見ることが出来なかった。なぜなら突然彼の体が燃え始めたからだ。
「!?アッツゥ…何で燃えてるんだ!?」良かった…ちゃんと燃えたみたいだ。上手くいった事に僕はホッとする。
そして師匠の元へ戻る。その時には半裸の男がこちらを睨みつけていた。「お前…何をした?」「私は何もしてない。ただ…スラもっちが小さくなって貴方を燃やしただけ」
「はぁ?スライムが小さくなった?燃やした!?馬鹿言うんじゃねえ!そんな事出来る訳無いだろ?」
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(普通のスライムが出来る事)
《魔法》溶解液魔法【初級】威力は普通の人に対しては恐ろしいレベル。冒険者からしたら鳥のフン落ちてきた。悲しいなレベル
小さくなったり燃やしたり水を出したり合成したりバラバラになったりは出来ない。
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「出来るし実際にココにいるんだから仕方ない。さあ早くこの子に謝って」
そう言ってずいっとスライムを前に突き出される。確かに認めるしか無い。しかもコイツ火力調整もしていた。散々仲間を馬鹿にした俺を燃やす事だって出来たのにだ。
俺は2人に謝罪した後修行をする事にした。どれだけ頑張ってもBランクのまま燻っていたが…頑張ればいけるかも知れない。そう思いながら俺は家に帰って剣を振る。強くなってあのスライムと肩を並べられるぐらいになるまで。
「じゃあスラもっち帰ろう」はい
…そう言えばなんでギルド寄ったんだろう「帰ったら一緒に勉強。頑張ろうね」
分厚そうな本を二冊取り出して見せられると僕は溜息をついて立ち止まる。ふと前を向くと師匠が待っているのが見えた。「…先にご飯にしよう」
辺りが暗くならない内に僕らは急いで家へと向かう。今日もなんとか生き残れた