仮面ライダーとウイルス兵器使い少女の様々な年代の「並行地球」冒険の旅。様々な「異世界」もあり!?   作:ウルトラマングレート

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第178話「夢か約束か! 六花おおいに悩む!」

幼い頃から六花は、医者になるのが夢だった。

 

だが今、学校の掲示板に張られた結果を見てショックを受けていた。

 

マナ「あ、テストの結果出たんだ!一位は当然、六花で決まりだよねー?」

 

マナと真琴が六花の元に来る。

 

六花の名前は、一位から一つ下の二位に書かれていた。

 

マナ「二位、菱川六花・・・えっ?ええ~っ!?」

 

マナは叫ぶほど驚いた。

 

ソルティア

 

シャルル「何とか言えない光景シャル・・・。」

 

マナ「六花・・・。」

 

ありす「今はそっとしておきましょう。」未だに六花は二位をを取ったショックから抜けていなかった。

 

真琴「そう言えば・・・この不思議な宝石の事だけど、トランプ王国のお城で見た事がある気がする。」

 

ダビィ「まさか、ロイヤルクリスタル!?」

 

ありす「それは何ですの?」

 

ダビィ「王家の者だけが持つ事を許された伝説の宝石だビィ。クリスタルは全部で五個あって、全部揃えると凄い事が起こるって言われてるビィ。」

 

美姫「何で、そんなクリスタルがバラの中に入ってたの?」

 

ダビィ「それは分からないビィ。」

 

マナ「それがそのロイヤルクリスタル・・・」

 

ダビィ「似てる気がするビィ。」

 

美姫「じゃあ本物かどうか分からないのね・・・。」

 

真琴「私も見たのは一度だけだから、確信は持てないわ。」

 

マナ「それじゃあ仕方ないよね・・・。」

 

とそこに、誰かのお腹の音が鳴った。

 

マナ「ゴメン、お腹空いちゃって・・・。」

 

お腹の音を鳴らしてたのらマナだった。

 

マナ「あそうだ、夕ご飯みんなも誘ったらってお母さん言ってたの。」

 

ありす「まぁ嬉しい。」

 

マナ「六花もどう?」

 

六花「ゴメン、この後用事あるから。先に失礼するね。」

 

ラケル「待ってケル~!」

 

六花は先に帰り、ラケルは六花の元へと向かった。

 

ありす「心配ですわね。」

 

美姫「思いつめなきゃいいけどね・・・。」

 

その後、マナ達はぶたのしっぽ亭に到着した。

 

マナ「ただいまー!」

 

?「お帰りなさい。」

 

マナ「あっ!」

 

真琴「誰?」

 

マナ「六花のママ!」

 

その女性は、六花の母親の亮子だった。

 

あゆみ「今日はお仕事終わり?」

 

亮子「いいえ、少し休憩したら着替えを取りに戻って、病院に戻るわ。」

 

真琴「病院って?」

 

ありす「六花ちゃんのママは、大きな病院でお医者さんをしてるんです。」

 

亮子「あら?彼女は新しく入った子?」

 

美姫「あ、はい。神城美姫って言います。ここで居候兼アルバイトもやってます。」

 

亮子「あらそうだったの。私は菱川亮子。六花の母親よ。にしても、かみじょうみきって、漢字名ではどう書くの?」

 

美姫「神様のお城と書いて「神城」、美しき姫と書いて「美姫」です。外見上は10代に見えてるだけの20代です。」

 

亮子「あらそうなの?外見上は女子高生に見えてるだけの20代の社会人か・・・。若いっていいわね。それに神様のお城に住むような美しきお姫様って感じで、苗字と名前もシャレてるわね。」

 

美姫「ええ まァ・・・マナ達と一緒に事が終わったらこの町から旅立ちます。」

 

亮子「そうな・・・ちょっと寂しくなるかもしれないわね。」

 

あゆみ「悠蔵さんは元気?」

 

亮子「手紙を読む限りではね。あの人の事だから、心配ないでしょう。」

 

亮子「それより今は、六花の方が・・・」

 

マナ「六花に何があったんですか!?」

 

マナが亮子に詰め寄せる。

 

美姫「マナ落ち着いて。亮子さん驚いてるでしょ?」

 

マナ「あ、ゴメンなさい・・・。」

 

亮子「あ、いや、まあ、大した事じゃないんだけど・・・突然部屋から大きな声や物音が聞こえたり、呪文みたいな寝言を呟いたり・・・ちょっと様子が変なのよね。」

 

翌日の放課後、その日も六花は先に帰った。

 

マナ「六花、一体どうしちゃったんだろ・・・?」

 

真琴「テストで一番になれないのって、そんなに大変な事なの?」

 

マナ「六花の場合は特別なんだよ。六花の夢は、ママと同じ立派なお医者さんになる事。そのためには、学校で一番になれるぐらいに良くないといけないの。成績が落ちるのは一大事なんだよ。」

 

真琴「そうなんだ。」

 

マナ「六花ママも心配してるし、何か原因があるのかな・・・?」

 

ダビィ「それはアレに違いないビィ!」

 

マナ・真琴「 「アレ?」 」真琴のカバンからダビィが出て来る。

 

シャルル「ズバリ・・・」

 

マナ・真琴「 「ズバリ?」 」

 

今度はシャルルがマナのカバンから出て来る。

 

シャルル「六花はグレちゃったシャル!」

 

マナ「ええっ!?」

 

シャルル「テレビで見たシャル!」

 

ダビィ「年頃の子は、ちょっとしたきっかけで悪い子になっちゃうんだビィ!」

 

マナ「まさか~。」

 

ランス「大変でランス~!」

 

ランスが慌てながら駆け付け、マナの顔にぶつかる。

 

ランス「さっき六花が大きな建物に入ったのを見たでランス~!そこで何か、バシーン、バシーンって思いっきり叩いてる音がするでランス~!」

 

ダビィ「まさか・・・ケンカ!?」

 

シャルル「やっぱりグレたシャル~!」

 

マナ「嘘でしょ!?」

 

ランス「この建物でランス~!」

 

その建物-公民館の前でありすが待っていた。

 

マナ「早まらないで六花!」

 

中に入って言われた場所のふすまを開けて叫んだ。

 

六花「えっ?」

 

そこではケンカではなく、競技カルタをしている者達がいた。

 

マナ「あれ・・・?」、

 

六花「あなた達・・・」

 

マナ「競技カルタ?」

 

真琴「何それ?」

 

マナ「百人一首って言う、有名な唄が書かれた札を取り合う遊びだよ。」

 

ラケル「遊びじゃないケル!」

 

マナ「ご、ゴメン・・・。」

 

ラケル「競技カルタはれっきとしたスポーツケル。」

 

マナ「じゃあ、部屋で大声出してたのは・・・」

 

六花「ラケルと一緒に練習してたの。」

 

真琴「誰がグレたのよ。」

 

シャルルとダビィは目を逸らしながら口笛を吹いていた。

 

ありす「でも、カルタを始めていたなんて知りませんでしたわ。」

 

六花「きっかけは、百人一首の本だったわ。勉強のつもりだったのに、切ない恋の歌の数々に胸を締め付けられて、どんどんハマって行ったの。それで調べる内に、競技カルタの存在を知ってね。」

 

ラケル「気が付いたら入門してたケル。」

 

ありす「六花ちゃんらしいですけど、それで勉強が疎かになったのでは?」

 

六花「ありすの言う通りよ。医者になる夢を叶えるためには、他の事にうつつを抜かしてる場合じゃ無い・・・」

 

マナ「六花・・・」

 

六花「そう思ってたのに、楽しくて止められなかったの~!」マナをゆさぎながら叫ぶ。でも、もう辞めるつもり。私にとっては、ママとの約束が一番だもの。一週間後に行われるクイーンとの手合わせ会。そこで自分の実力を試して、終わりにするわ!」

 

ママの後ろに張られていたクイーンとの手合わせ会のポスターを指差して言う。

 

真琴「六花、クイーンって・・・」

 

六花「日本一カルタが強い女の子よ。」

 

真琴「王女様もカルタが好きで、よく遊ばれていたわ。何か手がかりが得られるかも。」

 

ありす「トランプ王国なのに、カルタまでたしなわれてたんですね・・・。」

 

マナ「分かった、一週間後だね?それまでの間、六花がカルタと勉強を両立出来るように、協力するよ!」

 

マナ「もちろん、お姉ちゃんにも言っておかなきゃね。」

 

六花「みんな・・・!」

 

そして手合わせの一週間、六花のサポートをする事となった。

 

四葉家 大広間

 

セバスチャン「競技カルタに大切な事は、暗記・技術・体力です。早速一週間の特訓メニューを組んでみました。試合のルールは簡単。お互いの陣地に二十五枚ずつ札を並べ、自陣の札をゼロにした方が勝ちでございます。それでは十五分、札の配置を暗記して下さい。」

 

マナ「そんなに短いの!?」

 

六花「覚えたわ。」

 

マナ「もう!?」

 

それからは体力作りのためにランニング、筋トレ、勉強と行われたのだった。

 

ボウリング場

 

レジーナ「肩揉んで。」

 

ベール「はいはい。」

 

ベールがレジーナに言われた通り肩を揉む。

 

レジーナ「メロンジュースはまだ?」

 

マーモ「自分でやりなさいよ。」

 

ベール「どうぞ、レジーナ様。」

 

マーモ「アンタも取り入ってんじゃないわよ!ったく、キングジコチュー様の娘が来るなんて聞いて無いわよ!」

 

レジーナ「ねえ、シュークリーム買って来て。」

 

マーモ「はぁ!?」

 

レジーナ「そんな事言ってると、パパに言いつけちゃうわよ?」

 

マーモ「イーラ!荷物持ちなさいよ!」

 

だが返事は帰って来なかった。

 

マーモ「どこ行った!」

 

そして手合わせ会当日となった。

 

六花「ありがとう。みんなのおかげで、前よ。上達した気がする。」

 

アイちゃん「きゅぴ~!」

 

マナ「頑張って、だって。」

 

クイーン「こんにちは、皆さんわ、」

 

そして皆の前に、クイーンが現れた。

 

真琴「あの人が・・・」

 

六花「ええ、クイーンよ。」

 

手合わせ始まり、クイーンは圧倒的の強さを見せて全勝した。

 

公民館 ロビー

 

マナ「凄い迫力だったよ!」

 

ありす「まさにスポーツですわね。」

 

美姫「競技カルタってあんなに凄かったんだ。」

 

六花「速いだけじゃない。札の配置にペースの作り方、レベルが違い過ぎる・・・!私なんかじゃ、到底敵わないわ・・・!」

 

マナ「六花・・・」

 

真琴「あの人・・・」

 

ありす「どうしたんですか?」

 

真琴「やっぱり、何かを感じる。」

 

サインを断ったクイーンがため息を吐いてから歌を呟いた。

 

クイーン「みんなが私を称え、尊敬の眼差しを送る。ああ、それなのにどうして・・・クイーンの私にふさわしいキングが現れないの・・・!?世の中の男がふがいないせいで、私はいつまで経っても恋が出来ないのよ!」

 

叫びと同時に、クイーンのプシュケーが黒く染まり出す。

 

クイーン「って、高飛車にハードル上げてるからいけないのよね。」

 

イーラ「いいじゃん、高飛車でも。お前の望み、叶えてやるよ。」

 

指を鳴らすと同時にプシュケーが真っ黒に染まり、取り出された。

 

イーラ「お前の闇を我に捧げよ!」

 

プシュケーに闇を加えて圧縮し、自らの口にプシュケーを放り込んだ。

 

イーラとカルタと一体化したビーストモードとなった。

 

イーラ「今日は本気出しちゃおうかな。」

 

マナ「あれは・・・!」

 

マーモ「みんな、行くよ!」

 

美姫「変身!」

 

マナ・六花・ありす・真琴「 「 「 「プリキュア!ラブリンク!」 」 」 」

 

ネオディケイドライバー「カメンライド ディケイド」

 

ハート「みなぎる愛!キュアハート!」

 

ダイヤモンド「英知の光!キュアダイヤモンド!」

 

ロゼッタ「ひだまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

 

ソード「勇気の刃!キュアソード!」

 

ハート・ダイヤモンド・ロゼッタ・ソード「 「 「 「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」 」 」 」

 

ハート「愛を無くした悲しいカルタさん!このキュアハートが、あなたのドキドキ、取り戻して見せる!」

 

イーラ「出たな!」

 

ジコチュー「私に挑むと言うの?生意気な子達!」

 

イーラ「な!?」

 

ジコチュー「いいでしょう!ならカルタで勝負よ!」

 

ハート「ええっ?」

 

イーラ「お前何勝手な事を!」

 

ジコチュー「おいでなさい!我がカルタ達よ!」

 

イーラ「って聞けよ!」

 

叫びと同時に周りからカルタの札が出て来た。

 

ジコチュー「いざ、勝負!」

 

ハート「カルタするの!?」

 

ネオディケイド「随分変わったジコチューだな・・・。それに生意気の意味を分かって言ってるのか?」

 

ハート「生意気の意味・・・?」

 

ダイヤモンド「生意気の意味・・・」

 

ロゼッタ「生意気の意味・・・ですか。」

 

イーラ「生意気の意味だって・・・!?」

 

『よもすがら---』

 

ジコチュー「見つけた!」

 

イーラビーストが弾き飛ばした札がハートに命中し、壁に叩きつけた。

 

ネオディケイド「見つけた札をこっちに弾き飛ばして攻撃するって事か・・・!」

 

ダイヤモンド「先に札を取らないと!」

 

『あきのたに---』

 

ダイヤモンド「これは、我が衣手は露に濡れつつよ!」

 

ソード「これね!」

 

ソードが札に乗ると同時にブザー音が鳴り、赤くなった。

 

ジコチュー「残念。それは『わがみよみふるながめせしまに』よ。お手付き!一枚あげる!」

 

今度はソードに札を投げつけた。

 

『きみがため---』

 

ロゼッタ「これは知ってますわ!」

 

ロゼッタが札を取ろうとするが、イーラビーストが両手で塞いで吹き飛ばした。

 

ロゼッタ「ずるいですわ!」

 

ジコチュー「これは囲いって言って、立派なテクニックよ。」

 

プロと素人では勝負の差が出て、全員がイーラビーストが投げつけた札でダメージを受けてしまい、押されて行った。

 

イーラ「活躍しすぎだぞお前・・・まあでも、あのディケイドも押してるってのは認めるしかねえけどな。」

 

ネオディケイドもなすすべ無く、札を受けて何度も吹き飛ばされた。

 

ソード「とても歯が立たない・・・!」

 

ネオディケイド「策はないのか・・・!」

 

ダイヤモンド(相手はクイーン・・・私に勝てるワケが・・・!)

 

ハート「大丈夫だよ。」

 

ダイヤモンド「えっ?」

 

ロゼッタ「そうですわ。頑張って練習したんですもの。」

 

ソード「私達が応援するから。」

 

ネオディケイド「相手が何だろうと、負けない闘志さえあれば負ける確率はゼロじゃない。」

 

ダイヤモンド「みんな・・・」

 

ハート「キュアダイヤモンド、あなたの努力の成果を見せてよ!」

 

ダイヤモンド「分かった!」

 

ハートの差し伸べた手を掴んだダイヤモンドが立ち上げる。

 

『はなのよの---』

 

ダイヤモンド「これは、さっきのお手付きしたやつ!」

 

ジコチュー「させるか!」

 

イーラビーストが突進して阻止しようとしたが、かわされて自分から壁に叩きつけた。

 

同時に札に向かって跳び、ダイヤモンドが取った。

 

ジコチュー「そんな馬鹿な!」

 

ダイヤモンド「取ったー!」

 

今度はダイヤモンドが札をイーラビーストに弾き飛ばした。

 

イーラ「痛ってー!」

 

ダイヤモンド「キュアハート!ディケイド!」

 

ネオディケイド「今ので隙が出来たぞ!」

 

ファイナルアタックライドカードをバックルに入れる。

 

ハート「ラブハートアロー!」

 

ネオディケイドライバー「ファイナルアタックライド ディ ディ ディ ディケイド」

 

ネオディケイド「はあーっ!」

 

ハート「プリキュア!ハートシュート!」

 

ネオディケイドがディメンションブラスト、ハートがハートシュートを放つ。

 

ディメンションブラストとハートシュートが一つとなり、命中したイーラビーストは消滅した。

 

イーラ「クッソ!今日は散々だ!」

 

壁にぶつかったイーラが引き上げた。

 

プシュケーが持ち主に戻ると同時に、周りが元に戻った。

 

ネオディケイド「随分と厄介な特性の敵だったな・・・。」

 

その後、六花とクイーンの手合わせが終わり、結果は六花の負けだった。

 

クイーン「久しぶりに楽しい試合だったわ。でも、私に勝つのはまだまだね。これ、あげるわ。お気に入りの札よ。これで練習なさい。」

 

クイーンがカルタを六花に差し出す。

 

六花「ありがとうございます!」

 

クイーン「それじゃ。」

 

マナ「強かったね、クイーン。」

 

ありす「でも、大善戦でしたわ!」

 

アイちゃんがカルタに触れた途端、カルタが光り出した。

 

六花「カルタが!?」

 

美姫「光った・・・!?」

 

六花「ロイヤルクリスタル?」

 

光が消えると、カルタの上には青いロイヤルクリスタルがあった。

 

そして真琴が持っていた黄色いクリスタルと反応し、二つのロイヤルクリスタルが光り輝いた。

 

亮子「惜しかったわね。」

 

六花「え!?ママ!?何でここに!?」

 

六花がみんなの前に現れる。

 

亮子「親の目を誤魔化せると思ったら大間違いよ。」

 

マナ「違うんです!六花ら悪気があったんじゃなくて・・・!これには深いワケが・・・」

 

六花「黙っててゴメンなさい。でも、もう大丈夫。また勉強して、お医者さんになれるように頑張るから!」

 

亮子「全くこの子は・・・」

 

六花「ゴメンなさい・・・。」

 

六花がそう言ってからすぐに、亮子は六花を抱き締めた。

 

亮子「別に怒ってなんかいないわよ。楽しい事が見つかって、良かったね。」

 

六花「ママ・・・?」

 

亮子「あなたは子供なんだから、もっと自由にしていいの。カルタが好きなら続ければいい。他にやりたい事が見つかったら、全力でやってみればいい。あなたなら、何だって出来るでしょ?」

 

悠蔵「そうそう。たくさん夢を持つ事はいい事だ。医者じゃ無くて、写真家を目指せばいい。」

 

写真家で六花の父親の悠蔵が現れる。

 

六花「パパ!」

 

悠蔵「ただいま。おや?見慣れない美しいお嬢さんがいるね。」

 

亮子「彼女は神城美姫さんって言って、マナちゃんの所の洋食屋で居候しながら働いているの。これでも外見上は10代の女子高生に見えてるけど、20代の社会人だそうよ。若いっていいわね。」

 

美姫「亮子さんも充分美しいと思います。」

 

亮子「あらそう?」

 

悠蔵「そうだったのか。みきさんだね。僕は菱川悠蔵。六花の父親で写真家なんだ。」

 

美姫「写真家って事は、他にも色んな写真のアルバムとかありますか?」

 

悠蔵「ああ、近々その記録も見せるさ。」

 

美姫「ええ。」

 

悠蔵「おや、みきさんもカメラを持っているって事は写真家なのかな?」

 

美姫「いえ、私は記録として撮ってるだけです。」

 

悠蔵「そうなのか、ところで、質問があるんだけどいいかな?」

 

美姫「何ですか?」

 

悠蔵「かみじょうみきっていうのは、苗字と名前は漢字名ではどう書くんだい?」

 

美姫「神様のお城と書いて「神城」、美しき姫と書いて「美姫」です。」

 

悠蔵「そうか。神様のお城に住む美しきお姫様のようで、シャレた苗字と名前だね。とても美しい・・・」

 

美姫「ありがとうございます!」

 

悠蔵「記念に数枚撮ってもいいかな?一枚くらいは私と一緒に。」

 

美姫「はい!」

 

六花「パパ・・・。」

 

亮子「あなた・・・美姫さんが美しいからって。」

 

悠蔵「いいじゃないか。こんな機会なかなかないんだ!女子高生のように見えるのに、礼儀正しいのは中身が20代の社会人だからか。」

 

美姫「でも、マナ達と共に事が済んだら私はこの町から旅立ちます。」

 

悠蔵「そ、そうなのか・・・。」

 

亮子「パパったら、昨日いきなり帰るって言って連絡して来たのよ。ここまで自由なのも、困るものね。」

 

悠蔵「まあいいじゃないか。お土産たくさんあるしな。」

 

六花「ちょっとパパ!」

 

悠蔵が六花の手を握る。

 

亮子「あたしも。」

 

六花「ママも!?」

 

亮子も亮子の手を握る。

 

家族三人で帰る六花の笑顔は、すっきり晴れやかなのだった。

 

真琴「美姫さん。」

 

美姫「うん、分かってる。いい笑顔。当然シャッターチャンスを逃す訳無いよ。」

 

気付かれないように六花、亮子、悠蔵をトイカメラで撮影していた。

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