仮面ライダーとウイルス兵器使い少女の様々な年代の「並行地球」冒険の旅。様々な「異世界」もあり!?   作:ウルトラマングレート

20 / 579
第20話「香織と綾斗、ユリスとの観光」

香織「ユリス!」

 

綾斗「おまたせユリス ひょっとして待たせちゃっ・・・」

 

ユリスは良き私服姿だった。

 

ユリス「先輩も共に来たか・・・どうした?」

 

綾斗「あ ああごめん!いや なんていうか・・・いつもと随分イメージが違うなって」

 

ユリス「う・・・そ・・・そうか?」

 

綾斗「うん でもすごく似合ってるよ」

 

香織「うん 素敵。」

 

ユリス「せ、先輩も私服だが・・・クローディアからの物なのですか?」

 

香織「まぁね・・・。この世界に来た時の私服はここから去るまでに大切に預かっておくって言ってたから。クローディアも生徒会長としてもいい子。」

 

ユリス「そ、そうなのですね。こう言ってはなんだが 綾斗は私服でもあまり代わり映えせんな」

 

綾斗「まあそれ着古しだしね」

 

ユリス「ああ 待て」

 

ユリスは綾斗の頬を触る。

 

綾斗「わわっ!な なになに?」

 

ユリス「寝癖だ まったく子供じゃあるまいし もう少しきちんと直してこい」

 

香織「ユリス 一応聞くけど、本当に自分が「子供じゃない」とか言いきれる?」

 

ユリス「なんでです?」

 

香織「背が高いだけでは大人ではないと思う。」

 

綾斗「背が高いだけじゃ大人じゃない・・・。」

 

香織「精神が完璧な大人の男女がいるとは思っていないしね・・・。自分だって完璧な人間の女性じゃないし、相手に対して言葉を選ぼうと頑張ってるし・・・精神的に完璧な男女が一人でもいたら、私も直接お目にかかりたいくらいだし。」

 

ユリス「そうですか・・・。なら私達はまだまだ素直になるのが難しいくらい未熟な子供って事ですか?」

 

香織「じゃない・・・?性格も関係したりすると思うし、お酒を飲むのを許されてない今の年齢のあなた達は無理に大人ぶったり、背伸びしすぎない方がいいと思う。」

 

綾斗「確かに学生である俺達はお酒は飲むのは許されてない・・・。性格も関係したりする・・・一番の決定的理由がお酒とはね。」

 

ユリス「なるほど・・・綾斗 私達はまだまだ未熟な子供のようだな。」

 

綾斗「外見上が16、7歳だけど、中身が30歳くらいに近い社会人である先輩が言うならそうなんだろうね・・・。」

 

ユリス「だが、大人の世界に憧れるのは悪い事じゃないでしょ?」

 

香織「うん。憧れる「だけ」なら悪い事じゃないから。」

 

ユリス「憧れる「だけ」なら悪い事じゃない・・・そうですか・・・。先輩の言い分は分かったので行くぞ!」

 

ーーー先日

 

綾斗が女子寮の外を歩いてる時であった。

 

ユリス《ーーーおい!》

 

綾斗《うわっ!?》

 

ユリス《そんなところでなにをしている?》

 

綾斗《やあユリス・・・いや その・・・散歩・・・かな?》

 

ユリス《散歩?》

 

綾斗《ほら趣味なんだってば ! 手紙かい?》

 

ユリス《う うむ まあそんなところだ》

 

綾斗《ふーん・・・・・・》

 

ユリス《なっなんだ!》

 

綾斗《いやべつにっ》

 

ユリスが飛び降りた。

 

ユリス《まあいい ところで明後日の日曜日は空いているか?》

 

綾斗《明後日?大丈夫だけど》

 

ユリス《よし ならば前にも言った通り 市街地を案内してやろう》

 

綾斗《ああ それは助かるよ》

 

ユリス《そ それでだ・・・・・・》

 

綾斗《?》

 

ユリス《確認しておきたいのだが お前は私に案内を頼んだはずだな?》

 

綾斗《え?そうだけど?》

 

ユリス《だったら その・・・・・・今度はあまり邪魔が入ってほしくはない というかぺ ペースが乱れるというか・・・・・・》

 

綾斗《・・・・・・沙夜のことならたぶん 大丈夫だと思うよ》

 

ユリスはドキっとなった。

 

綾斗《この前先生から補習を申し付けられてたからね》

 

ユリス《ああ そうだ・・・そうだったな!ならいいのだ うん!》

 

綾斗《神城先輩は一緒でもいいかな?》

 

ユリス《一度死んだ身で、時空移動者の彼女か?彼女ならいいが・・・では日曜日にな!》

 

そして、現在。

 

綾斗(いくらユリスが狙われているとはいえ まさか学園の外で襲って来るようなことはないだろうけど 一応用心はしておいたほうがいいかな)

 

香織(ユリスも実力としてはやる方みたいだけど、一応だから・・・。)

 

3人は現地へ到着。

 

アスタリスクの市街地は主に外線居住区と中央区に分けられる 外縁居住区にはモノレールの環状線が通っていて縁の部分にあたる港湾ブロックと居住エリア さらには6つの学園を繋いでいる それに対して中央区での移動は地下鉄が中心だ これは学生同士の勝負などが交通機関に影響しないように配慮した結果らしい 中央区はさらに商業エリアと行政エリアに分けられ その中にステージが点在する形になっている」

 

ユリス「ここがアスタリスク最大の規模を誇るミンステージだ」

 

香織「ここが・・・。」

 

綾斗「《星武祭(フエスタ)》の決勝戦が全てここで行われるんだよね?」

 

ユリス「ああ 《星武祭(フエスタ)》の開催期間中はここがギャラリーで埋め尽くされるんだ この他にも大規模ステージが三つ 中規模ステージが七つ存在する 小規模の野外ステージにいたっては数え切れん」

 

綾斗「へえ!そんなに!」

 

香織「大規模ステージにと比較して小規模ステージが数え切れないなんて・・・」

 

ユリス「市街地では勝負でも原則的にはステージを利用するのがマナーとされているからな もっともあまり守られてはないようだが」

 

香織「マナーなら守んないとダメじゃ・・・」

 

綾斗「それは・・・街中で行われるって事?」

 

ユリス「うむ」

 

香織「街中でやっちゃマズイでしょ?」

 

ユリス「いえ ここの住人は覚悟の上ですので 観光客も同様だがそういう誓約書にサインしない限り アスタリスクへは入れないようになっているのです」

 

香織「誓約書があるなんて・・・」

 

綾斗「それでもみんな ここに来たがるっていうんだからわからないなあ」

 

ユリス「企業からしてみればアスタリスクに出店するということはステータスであり宣伝でもあるから仕方ない それに店舗や家が壊れた場合は一応補償されるしな」

 

綾斗「俺なら住みたくないよそんな町 先輩は?」

 

香織「私もだよ。」

 

ユリス「同感だ さて次はどうする?もう少しこの辺りを見てみるか?」

 

香織「ここら辺は一通り見たしね。」

 

綾斗「はい。もういいかな」

 

ユリス「ふむ だとすれば 次は行政区に行って治療院でも見ておくか あそこには治癒能力を持った《魔女(ストレガ)》や《魔術師(ダンテ)》がいるから 《星武祭(フエスタ)》で大ケガをした場合などは世話になるぞ」

 

綾斗「へぇ・・・」

 

香織「私は大丈夫だけど・・・」

 

ユリス「先輩はそうでしょう・・・。治癒系の能力者は極めて少ないゆえに どの学園の生徒でも平等に治療が受けられるように協定によってアスタリスク直轄の治療院に集められているのだ あとは・・・そうだな 一度再開発エリアをみておくのもいい あのあたりは一部がスラム化していて治安的に問題があるが 知らずに迷い込むほうが危険だからな スラムには様々な事情で学園に居られなくなった者や 外から逃げ込んできた 《星脈世代(ジエネストラ)》の犯罪者などが巣食っているからな なにがあってもおかしくない・・・」

 

綾斗「そういえば沙夜が買い物に行こうとして怪しげな場所に迷い込んだことがあるとか言ったなぁ なんか古くてボロボロのビルやら 潰れたお店やらばっかりが並んでたって」

 

香織「何それ・・・。」

 

ユリス「・・・それは間違いなく再開発エリアだな というか買い物に行くなら普通商業エリアだろうに なぜそんな場所へ?」

 

綾斗「沙夜・・・筋金入りの方向音痴だから」

 

香織「あの子 方向音痴だったんだ・・・。」

 

ユリス「そういうお前も変なところへ迷い込んでばっかりなのだから 人のことは言えないだろうに では次は・・・・・・」

 

綾斗「ねえユリス 案内はありがたいんだけど そろそろお昼にしない?先輩もどうです?」

 

香織「いいよ。」

 

ユリス「む・・・・・・まあ確かにそんな時刻ではあるが・・・・・・」

 

香織「ユリス?」

 

綾斗「どうかした?」

 

ユリス「いやその・・・昼食はかまわないのだが 場所というか店がだな・・・」

 

3人は立ち尽くす。

 

ユリス「すまない!私は・・・そのっあまり・・・・・・というかほとんど商業エリアには行ったことがないのだ だからこういう時にどういった店に案内すればいいのか判断がつかん」

 

綾斗「ああ・・・うん・・・・・・」

 

ユリス「先輩もホントすいません!!」

 

香織「分かったから!ねっ?」

 

ユリスは携帯を見せる。

 

ユリス「案内を任されておいて情けない話だが・・・・・・い いや それでも一応ネットで調べてきたのだぞ!ほら!」

 

綾斗「いや・・・さすがにこれはちょっと・・・」(た・・・高い)

 

香織「これはちょっとね・・・」

 

ユリス「わっ私だってこれが一般的な金額ではないということはわかっている!だが知っている名前でヒットしたのがこれくらいしかなかったのだ!」

 

香織「ようは情報をミスっちゃったわけだ・・・。」

 

綾斗「ですね。いくら評判が良くてもまったく知らない店に不安だし ・・・だから 友人たちに教えてもらった店ならと思って!」

 

香織「友人達って・・・」

 

綾斗「もしかして この前の手紙の?」

 

ユリス「そっ そうだ!私にだって友達はいる!」

 

香織「いるんならそれでいいよ。」

 

綾斗「まあ俺はここで構わないけど 先輩は?」

 

香織「うん。」

 

綾斗「本当にここでいいの?」

 

ユリス「ああ!ここがいい!」

 

3人は傘付きの屋外席に座り、注文を取った。

 

綾斗「ところでこれを聞くのは2回目になるんだけど・・・ユリスって本当にお姫様?」

 

ユリス「・・・・・・どういう意味だ」

 

綾斗「だって普通お姫様はハンバーガーチェーンを利用しないでしょ?先輩だってそういう考えでしたよね?」

 

香織「うん。大部分の男女は姫様に対してそういう認識は強いと思う。」

 

ユリス「先輩まで・・・それは偏見というものです。目の前に実例があるのですよ 納得してください それより・・・二人共怒ってはいないか?」

 

綾斗「なんで怒るのさ?」

 

香織「うん・・・。」

 

ユリス「だって・・・案内するといったものを結局私の好みに付き合わせてしまったようで これは明らかに私の不手際だろう?」

 

香織「ユリスって真面目だねェ」

 

綾斗「前から聞きたかったんだけど ユリスはいつもそんなまっすぐで疲れない?」

 

ユリス「・・・そう言われても これが私の普通なのだから仕方あるまい」

 

香織「でも無理をするのは良くないんだよ。」

 

ユリス「無理って・・・。」

 

綾斗「確かに、そんなにやたらと責任ばかり背負ってるといつか心配だよ」

 

ユリス「私はそうした重みを感じていたいのだ それが私の生き方だからな 私からしてみれば先輩より綾斗 お前の方が余程心配だぞ ふわふわしていてとらえどころがない もう少し重みを背負ってみたらどうだ?そうすれば地に足もつこう」

 

綾斗「あーええとっ 少し真面目な話をいいかな?」

 

ユリス「・・・・・・なんだ?」

 

綾斗「先輩も聞いてください。」

 

香織「うん。」

 

綾斗「ユリスが襲われた一件なんだけど・・・・・・」

 

香織「ああ・・・」

 

綾斗はユリスが襲われた件について話す。

 

ユリス「なるほどありそうな話だ 他所の学園の手引きか おそらく私が最後のターゲットなのだろうな だからこそ姿をさらしてまで仕留めにきたのだろう」

 

香織「そこまでやるの・・・?」

 

綾斗「そんなわけで しばらく一人での外出や勝負は控えたほうがいいと思うんだけど」

 

ユリス「断る」

 

香織「えっ・・・!?」

 

ユリス「なぜ私がそのような卑怯者のために自分の行動を曲げねばならんのだ」

 

綾斗「・・・・・・だよね そう言うと思った」

 

ユリス「私の道は私が決める 私の意志は私だけのものだ」

 

香織「決意固い・・・。」

 

レスター「ーーーほう 相変わらず勇ましいじゃねェか」

 

香織「あっ!?」

 

ユリス「・・・・・・レスターか 立ち聞きとは良い趣味をしているな」

 

綾斗「・・・・・・」

 

香織「ハァ・・・」(店の前で揉め事は避けた方が・・・。)

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。