仮面ライダーとウイルス兵器使い少女の様々な年代の「並行地球」冒険の旅。様々な「異世界」もあり!?   作:ウルトラマングレート

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第302話「希望の炎! その名はキュアスカーレット!」

美姫が目を覚ますと、そこはノーブル学園の近くの海岸だった。

 

美姫「ここは・・・海岸かしら。ノーブル学園が見えるって事は、近くの海なの?!そうだ、みんな起きて!」

 

美姫がはるか達を揺らしながら言う。

 

みなみ「みんな無事みたいね。」

 

きらら「何とか戻って来れたね。」

 

トワを除いた全員が目を覚ます。

 

ゆい「ねぇ、カナタさんは?」

 

はるか「カナタは・・・ホープキングダムに残った。」

 

みなみ・きらら・ゆい・パフ・アロマ『!?』

 

はるか「そして、扉を壊した。」

 

ゆい「はるかちゃん・・・。」

 

美姫「今は信じましょう。カナタ王子は絶対生きてるって。」

 

はるか「うん・・・!」

 

みなみ「まずはゆっくり休みましょう。」

 

はるか達は第二生徒会室の方に足を進めた。

 

ホープキングダム城

 

シャット「ああ・・・!トワイライト様・・・!」

 

ロック「未練がましいんだね。」

 

シャット「何っ!?」

 

ロック「そんな事より、ディスピア様・・・一体何処へ?」

 

翌朝、美姫の部屋のベッドで眠っていたトワが目を開くと、視線にカナタが映った。

 

トワ「お・・・お兄様・・・。」

 

たがそこにいたのはカナタでは無く、美姫だった。

 

美姫「あっ、気がついたみたいね。」

 

トワ「あなたは・・・仮面ライダーディケイド・・・?」

 

美姫「ええ。でも今の私は神城美姫よ。」

 

トワ「ここは・・・?」

 

美姫「ノーブル学園の私の部屋よ。」

 

トワ「!お兄様は!?」

 

美姫「カナタ王子はホープキングダムに残ったわ。私達を逃がす為にね。」

 

トワ「そんな・・・!ではお兄様はもう・・・!」

 

美姫「大丈夫よ。カナタ王子は生きてるわ。気分転換に散歩でもしない?落ち着く事も大事よ。」

 

トワと美姫が外を歩くと、カナタとの思い出の曲が聞こえた。

 

トワ「この音色は・・・」

 

二人が曲の聞こえる所へ近づくと、はるかがバイオリンを弾いていた。

 

はるか「トワ・・・さん。」

 

トワ「何故、あなたがその曲を?」

 

はるか「えっ?ああ、ミス・シャムールに習ったの。この曲、カナタが弾いてたんだってね。カナタから聞いたよ。よく一緒にバイオリンを練習してたって。あ、これ、あなたに返さなきゃ。」

 

バイオリンのケースをトワに差し出す。

 

トワ「それは・・・お兄様のバイオリン?」

 

はるか「うん。私よりも、あなたが持っていたほうがいいと思って。そうだ、よかったら一緒に弾き---」

 

トワ「止めて下さい!」

 

はるか「えっ?」

 

トワ「そんな物、もう・・・見たくありません・・・。」

 

美姫「でもそのバイオリンはカナタ王子の---」

 

ディスピア「分かるぞ。それは、お前にとって叶わぬ夢の象徴だからな。」

 

みなみ「!ディスピア!?」

 

三人の元にディスピアが現れ、歩くと同時に花が枯れる。

 

はるか「な、何で!?」

 

ディスピア「あれで逃げ切れたとでも思ったか?トワイライト、私の元へ戻るのなら今の内だぞ。」

 

トワ「戻りません!それにわたくしはもう、トワイライトじゃ無い!」

 

ディスピア「ディスダークのプリンセスが、そんな姿で何を今更。」

 

トワ「こ、これはあなたが・・・!」

 

ディスピア「もうお母様とは呼んでくれないのかい?そうだ。全ては私がした事。だが事実は変えられない。ホープキングダムは滅亡寸前。そして、お前の兄も・・・」

 

はるか「か、カナタは大丈夫だよ!」

 

ディスピア「私がここに居るのにか?」

 

トワ「い、嫌・・・!」

 

はるか「トワさん!」

 

ディスピア「辛いか?現実が。しかし全てはもう手遅れだ。こんな事になるのなら、私の娘のままでいれば良かったのに。」

 

トワ「嫌・・・」

 

ディスピア「お前の夢など最初から終わっていたのだ。お前が自分で私の森に足を踏み入れた時にな。さあ、いい子だ。そのまま・・・絶望しろ!」

 

トワ「嫌ああああぁぁぁっ!」

 

ディスピアがトワを抱き締めると同時に地中から茨が出て、二人を包み込む。

 

はるか「カナタのバイオリンが!」

 

はるかと美姫が茨から離れるが、カナタのバイオリンが茨に捉えられた。

 

その茨は、繭のようになって巨大化した。

 

ゆい「何あれ・・・!?」

 

突風が放たれ、この場にいたゆい以外の生徒達の動きを止めた。

 

はるか「トワさん!」

 

きらら「はるはる!美姫さん!」

 

はるかと美姫の元にみなみ達が駆け付ける。

 

みなみ「何が起きてるの?」

 

はるか「トワさんがあの中に!」

 

美姫「あの繭を作ったのはディスピアだ。ディスピアがトワちゃんをあの繭の中に閉じ込めたんだ!」

 

ゆい「どうしてディスピアが・・・!?」

 

ディスピア「素晴らしい絶望だ。流石はトワイライト。最後に良い働きをしてくれた。」

 

はるか「絶望って!?」

 

ディスピア「絶望を吸い尽くしたら枯れ果てるだけ。」

 

はるか「そんな・・・!」

 

ディスピア「さあ、滅びよ。」

 

手から茨をはるか達に向けて放つ。

 

美姫・ゆい「「変身!」」

 

はるか・みなみ・きらら「「「プリキュア!プリンセスエンゲージ!」」」 

 

ネオディケイドライバー「カメンライド ディケイド!」

 

フローラ「咲き誇る花のプリンセス!キュアフローラ!」

 

マーメイド「澄み渡る海のプリンセス!キュアマーメイド!」

 

トゥインクル「きらめく星のプリンセス!キュアトゥインクル!やるしか無い・・・か!」

 

マーメイド「そうね・・・!」

 

ゆい「パフちゃんとアロマ君は下がってて!」

 

フローラ「行こう!強く!」

 

マーメイド「優しく!」

 

トゥインクル「美しく!」

 

フローラ・マーメイド・トゥインクル「「「Go!プリンセスプリキュア!」」」

 

五人はすぐさまプリキュアとライダーに変身し、ディスピアに向かって跳ぶ。

 

茨は変身した直前にネオディケイドとファムが斬った為、直撃はしなかった。

 

フローラ「絶望の魔女!ディスピア!お覚悟は、よろしくて!」

 

ディスピア「面白い。」

 

口元に笑みを浮かべ、自信の影から分身を生み出して五人と戦わせる。

 

一方トワは、茨で作られた繭の中に囚われ、その目には光が無く、ただただ絶望に吸われているだけだった。

 

ディスピアの影は無数に作られる為、倒してもキリが無く、徐々に押されて行く。

 

それからしばらくして、ネオディケイド以外のフローラ達は倒れた。

 

ディスピア「所詮この程度か。」

 

アロマ「みんな~!」

 

マーメイド「圧倒的な強さだわ・・・!」

 

トゥインクル「しかも、あの子の絶望でパワーアップしてるんでしょ・・・!」

 

ゆい「影でもあれだけの強さなら、ディスピアはどれだけ強いの・・・!」

 

ネオディケイド「お前ら!大丈夫か!?」

 

ディスピア「相手の心配をしてる余裕があるのか?」

 

無数の影が、ネオディケイドに向かって襲い掛かる。

 

ネオディケイド「来いよ!影ごとき、本気出す程では無いし、強者呼び出しやウイルス兵器ゲート召喚するまでもない!」

 

ネオディケイドライバー「アタックライド スラッシュ!」

 

ネオディケイドは無数の影にディケイドスラッシュで斬り付けた。

 

パフ「ディケイド一人だけじゃ、やられちゃうパフ・・・!」

 

アロマ「一体・・・どうしたらいいロマ・・・!」

 

フローラ「助けなきゃ・・・!どんなに、勝ち目が無くったって、トワさんだけは!」

 

フローラが立ち上がりながら言う。

 

ネオディケイド「カナタと約束したからな。彼女を頼むって!」

 

距離を取って、フローラの隣に立つ。

 

アロマ「でも、どうやってロマ・・・?」

 

フローラ「!それだよ!」

 

ネオディケイド「もしかして、トワにあの曲を聞かせるのか?」

 

フローラ「うん!あの曲なら・・・!」

 

パフが持ってたバイオリンを見て、トワにカナタとの思い出の曲を聞かせようと閃く。

 

フローラ「もう一度トワさんを、絶望から救えるかもしれない!」

 

ネオディケイド「俺も手伝うぞ。」

 

パフ「でも、ディケイドのバイオリンは無いパフ・・・」

 

するとその時、ネオディケイドのバイオリンを持ったコンドルデンワーがネオディケイドの目の前に現れた。

 

ネオディケイド「ナイスだコンドルデンワー!」

 

ネオディケイドライバー「カメンライド キバ」

 

ネオディケイドはキバにカメンライドした。

 

トゥインクル「それしか手は無さそうだね。」

 

マーメイド「行きなさいフローラ。トワさんを救うのよ!」

 

ゆい「あの子の所に着くまで、私達が守るからね。」

 

フローラ「うん!」

 

ネオディケイドキバ キバフォーム「それじゃあみんな!キバって行くよ!」

 

ネオディケイドキバの掛け声と同時に、全員が走り出す。

 

ディスピアが一瞬疑問を浮かべたが、すぐさま影を作り出して五人に襲い掛かる。

 

トゥインクル「プリキュア!ミーティア・ハミング!」

 

トゥインクルがミーティア・ハミングを放って影を消滅させる。

 

フローラ・ネオディケイドキバ・ファムが跳ぶのと同時に影が三人の後を追う。

 

マーメイド「マーメイド!フローズン・リップル!」

 

そこにマーメイドがフローズン・リップルを放って凍らせ、凍った影を使ってさらに高く跳ぶ。

 

トゥインクル「プリキュア!フルムーン・ハミング!」

 

更に影が追って来るが、トゥインクルがフルムーン・ハミングを放って影を裂いた。

 

ディスピア「トワイライトが狙いか。」

 

ディスピアが手から茨を放つ。

 

『ソード ベント!』

 

マーメイド「プリキュア!マーメイド・リップル!」

 

ゆい「邪魔しないで!」

 

マーメイドがマーメイド・リップルで茨を打ち消し、ウイングスラッシャーを装備したファムが斬り裂くが、ディスピアが腕を振って放った強力な風圧を受けて勢いよく地面に叩きつけられた。

 

マーメイド「プリキュア!バブル・リップル!」

 

マーメイド・リップルが消えると同時に、四人はバブル・リップルに覆われていた。

 

ディスピア「何っ?」

 

トゥインクル「プリキュア!トゥインクル・ハミング!」

 

トゥインクルの放ったトゥインクル・ハミングが茨の繭を裂く。

 

フローラ「プリキュア!リィス・トルビヨン!」

 

フローラがリィス・トルビヨンを放って繭の中に入り、後を追うようにしてネオディケイドキバも入った。

 

フローラ「いたた・・・」

 

ネオディケイドキバ「大丈夫?」

 

フローラは着地に失敗し、ネオディケイドキバは普通に着地する。

 

フローラ「はい!」

 

二人の目に、目に光の無いトワが映る。

 

ディスピア「今更どうなるとも思わぬが、少々イタズラが過ぎるな。小娘共・・・!」

 

トゥインクル「さて、ここからが・・・」

 

マーメイド「正念場ね・・・!」

 

ゆい「フローラとディケイドがあの子を救えるまで、頑張らなきゃ・・・!」

 

トワ「止めて。」

 

フローラとネオディケイドキバがバイオリンを弾こうとしたが、トワが止めてと言った。

 

トワ「聞きたく無いわ。それを聞くと思い出す・・・お兄様、ホープキングダム、わたくしの・・・罪・・・。」

 

フローラ「そんな事、言わないで。まずはここから出ようよ。」

 

トワ「出て、どうなるとでも言うの・・・?一度絶望に染まり、罪を犯したわたくしはもう、何も無い・・・。帰る場所も・・・夢も・・・。もう、グランプリンセスにも・・・」

 

フローラ「なれるよ・・・!心から望めば、きっと夢は叶う。カナタは私に、そう・・・教えてくれたよ・・・!」

 

フローラの目から涙が零れる。

 

トワ「お兄・・・様。」

 

フローラ「カナタはもう一度、あなたとバイオリンを弾くのが夢だって言ってた。私も、その夢を応援したい。だから、前を向こうよ。もう一度。」

 

衝撃で揺れると同時にバイオリンが入ったケースが落ち、ケースが開いた。

 

一方、外で戦っていたマーメイド・トゥインクル・ファムは追い込まれていた。

 

トワがカナタのバイオリンに触れようとしたが、ためらう。

 

トワ「怖い・・・」

 

フローラ「大丈夫。大丈夫だよ。」

 

そう言ってから、フローラは演奏を始めた。

 

フローラ「どんなに失敗したって、一歩ずつ、取り返して行けばいいんだよ。」

 

ネオディケイドキバもバイオリンを弾き、トワも演奏を始めた。

 

フローラとディケイドキバは同じ曲だが、トワのは音が低かった。

 

ディスピア「バイオリン?」

 

トゥインクル「二つの演奏が・・・重なった?」

 

マーメイド「一つの曲だったのね。」

 

ディスピア「絶望が・・・消えていくだと・・・?」

 

二つの演奏がディスピアから放たれる絶望を消し、影を消滅させた。

 

カナタ『いいかい、トワ。どんなに辛い事があっても、諦めちゃいけない。常に人々の希望を照らし続ける希望の光、それがグランプリンセスなんだよ。』

 

トワ「分かっています・・・お兄様・・・!」

 

トワの目から涙が零れる。

 

同時に暗雲が掻き消され、三人のいた茨の繭が消滅した。

 

ディスピア「トワイライト・・・貴様・・・どうやって?」

 

トワ「わたくしは、もう二度と、絶望はしない!」

 

ディスピア「小賢しい!」

 

トワの背後から茨が出され、トワが落下して行く。

 

フローラ「トワさん!」

 

トワ「一度犯した罪は、二度と消えない。でも、心から望めば・・・ならわたくしは、この罪と共に、この罪を抱いたままもう一度―――!グランプリンセスを目指す!」

 

キーを掴んで着地すると、トワの周りから炎が放たれる。

 

そして三つの黒いキーが、別のキーへ変化し、黒かったプリンセスパフュームがフローラ達のと同じ色になった。

 

トワ「プリキュア!プリンセス・エンゲージ!」

 

スカーレット「真紅の炎のプリンセス!キュアスカーレット!」

 

トワが四人目のプリキュア、キュアスカーレットに変身を遂げた。

 

マーメイド「プリンセス・エンゲージ・・・?」

 

フローラ「まさか・・・プリキュアなの・・・?」

 

ネオディケイドキバ「トワちゃんがプリキュアへ・・・?」

 

ディスピア「それは何の真似だ?トワイライト!」

 

ディスピアの影がスカーレットに襲い掛かる。

 

だがスカーレットは舞うようにして影を軽くいなし、まとめて一掃した。

 

ディスピア「何だ、その力は?」

 

スカーレット「闇を払い、夢を照らす、希望の炎!いつの日か、お兄様とホープキングダムを取り戻すその時まで―――!ディスピア!わたくしはあなたと戦う!さあ、お覚悟を決めなさい!」

 

パフが持っていたカナタのバイオリンが輝き、スカーレットの元へと飛ぶ。

 

スカーレット「これは・・・」

 

バイオリンがスカーレットの専用のアイテム―スカーレットバイオリンに変化した。

 

スカーレット「お兄様・・・?エクスチェンジ!モードエレガント!」

 

ドレスアップキーを差し込み、モードエレガントへと姿を変える。

 

スカーレット「スカーレットバイオリン!フェニックス!」

 

フェニックスキーをスカーレットバイオリンの先端に挿し込み。

 

弓を手に取って軽快な楽曲を優雅に奏でると、背後に魔方陣が現れれ、巨大な炎の鳳凰を創り出す。

 

スカーレット「羽ばたけ、炎の翼!プリキュア!フェニックス・ブレイズ!」

 

巨大な炎の鳳凰を創り出し、敵に向けて飛ばすフェニックス・ブレイズを放った。

 

ディスピア「この力・・・トワイライト!」

 

ディスピアに命中したが、浄化される寸前で姿を消した。

 

スカーレット「ごきげんよう。」

 

茨が消え、動けなくなっていた者達も動けるようになった。

 

トゥインクル「四人目のプリキュアか。」

 

マーメイド「ディスピアは?」

 

スカーレット「あの程度では倒れません。退いただけでしょう。キュアフローラ、お兄様はどこかで生きています。」

 

フローラ「本当!?」

 

スカーレットバイオリンを通して、カナタがどこかで生きている事を伝える。

 

スカーレット「感じるのです。このバイオリンを通って。」

 

フローラ「また・・・会えるよね・・・?」

 

スカーレット「ええ、きっと。」

 

ネオディケイドキバ「信じれば、必ず会えるさ。」

 

トワはキュアスカーレットとして、新たな一歩を踏み出したのだった。

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