仮面ライダーとウイルス兵器使い少女の様々な「平行世界」冒険の旅。様々な「異世界」もあり!? 作:タイムマシン(2002)
夏休みも終わりに近づき、ノーブル学園には大半の生徒達が戻って来ていた。
せいら「あっ、いたきた。みなみ。これ実家のおみや・・・げっ!?」
せいらがはるか達に声を掛けると、暗い表情をしていた。
せいら「何か、暗くない?」
プライベートビーチではるか達はロックにドレスアップキーを全て奪われてしまったので、落ち込んでいた。
トワ「皆さん。顔をあげましょう。」
トワがはるか達の方に歩いて近づく。
トワ「落ち込んでも仕方ありませんわ。」
ゆい「そうだよ。元気だして。」
きらら「でもさ、キーが無いとプリキュアに変身出来ないんだよ。」
みなみ「もし今、ディスダークが襲って来たら・・・。」
トワ「私達が戦います。皆さんのキーも取り返して見せますわ。」
美姫「奪われたら奪い返す。だから安心して。」
パフ「パフも手伝うパフ!」
はるか「ありがとうパフ。」
トワ達が取り返すと言うが、まだはるか達の表情は暗かった。
その日の夜、眠っていたパフは夢を見た。
パフ「ここは・・・どこパフ?」
目を開けるとそこはベッドでは無く、草原だった。
パフ「パフ?ここって・・・ホープキングダムパフ!?」
周りの霧が消えると、そこはホープキングダムだった。
パフ「何だか良い匂いパフ。」
匂いのする方を向くと、そこには一輪の赤い花があった。
パフ「何パフ?」
中央からピンク色のエネルギー体が出て来る。
パフ「また違う良い匂いパフ。」
今度は海の方から匂いを感じ、海の方を見ると、青いエネルギー体が出て来た。
更に星空からも何かが出て来て、三つのエネルギー体が出て来た。
パフ「まさか・・・ドレスアップキー!」
すると形が変わり、ドレスアップキーとなった。
パフ「待ってパフ~!」
何処かへ移動するドレスアップキーを追いかけた所でパフは目を覚め、ドレスアップ形態となった。
アロマ「突然どうしたロマ!?」
パフ「この匂いは・・・!」
はるか「ドレスアップキーの匂い!?」
パフ「この格好だと、いつもより鼻が利くパフ!」
はるか達が外へ出たパフの後ろを走りながら追う。
みなみ「もしかして、ロックに奪われたキーが助けを求めてるのかしら?」
アロマ「きっと、プリキュアを呼ぶドレスアップキーの思いがパフの夢に現れたんだロマ!」
トワ「急ぎましょう!」
ゆい「うん!」
パフ「絶対みんなを、キーの所に連れて行くパフ!」
海岸の方へ出ると、パフが足を止めた。
アロマ「パフ、どうしたロマ?」
パフ「匂いが・・・消えちゃったパフ!」
ここでドレスアップキーの匂いが途切れてしまった。
トワ「落ち着いて。もう一度匂いを探ってみて。」
ゆい「あれ?はるかちゃん達がいないよ!」
美姫「あ、ホントだ。」
アロマ「はぐれたロマ!?」
更にはるか・みなみ・きららの三人がいなかった。
はるか・みなみ・きららの三人は森の中を彷徨っていた。
はるか「お~い!パフ~!アロマ~!?」
きらら「ゆいゆいー!トワっちー!美姫さーん!」
はるか「どこ行っちゃったんだろう・・・ん?」
きらら「どうしたの?」
はるかが森を歩く女性に気付いて後を追いかけ、みなみときららも後を追いかけた。
同時に霧が発生し、女性達の後を追うはるか達の姿を消した。
はるか「パフ~!アロマ~!どこ~!?」
霧の中を歩くと、そこには石造の城らしき建物があった。
きらら「ここって・・・」
みなみ「学園にこんな場所あったかしら・・・?」
はるか「あっ!ガーデンパーティーだー!素敵過ぎる!」
はるかがテーブルに置いてあった紅茶とお茶菓子を見つける。
チエリ「あら?お客様かしら?ごきげんよう。」
はるか・みなみ・きらら「「「ご、ごきげんよう。」」」
花壇の傍にいたピンクのロングヘアーの女性―チエリがはるか達に気付いて挨拶をし、はるか達はこれを返す。
みなみ「あの、ここは一体・・・」
ユラ「ここはね、私達の庭よ。」
貝殻が描かれた窓の傍にいた水色の巻き髪の女性―ユラが説明をする。
みなみ「それは・・・無断で入ってしまってごめんなさい。」
ユラ「構わないわ。」
セイ「それより、一緒にお茶はどうだい?今日はスコーンがとても上手に焼けたんだ。」
木の上に座って果物を取る黄色のツインテールで褐色の肌の女性―セイがはるか達にお茶を誘う。
チエリ「それは素敵ね。」
セイ「どうだい?」
みなみ「ありがとうございます。」
きらら「でも、今は・・・」
はるか「そうなんです・・・。」
言い終わると同時に、はるかから空腹の音が鳴った。
ホープキングダム
シャット「ど、どう言う事だ・・・ロックが三人・・・!キーが九つ・・・!私の知らない内に一体何が・・・!」
シャットの目に、三人のロックが映る。
ロックA「トワイライトのキーは奪えなかったけど、これだけあれば十分なんだね。」
シャット「そ、それは・・・!」
ロックA「特別製さ、こいつなら。」
ロックB「こう言う事が。」
ロックC「出来るんだね。」
ロックA「その夢の力、貰うんだね。ロック・ユア・ドリーム!」
蹴り跳ばした南京錠がドレスアップキーを絶望の檻の中に閉じ込める。
シャット「な、何をする気だ?」
ドレスアップキーから夢のエネルギーが放たれ、これを絶望のエネルギーに変わる。
シャット「夢の力が・・・絶望に・・・!」
その絶望のエネルギーを一気に吸収し、絶望が溜まった。
シャット「おお、一気に・・・!」
ロック「さあて、準備完了だ。」
はるか達は、お茶会を楽しんでいた。
はるか「美味し~い!」
チエリ「まだまだあるわよ。」
きらら「やばっ!このスコーン、マーブルドーナツ位美味しい!」
セイ「あたし達、好みが合いそうだね。」
ユラ「ところで、あなた方はどうしてここへ?」
はるか「それは・・・大切な物を失くしちゃって・・・。」
チエリ「大切な物って?」
はるか「鍵です。」
チエリ「鍵?何の?」
はるか「夢を守る為の、大切な鍵。」
チエリ「鍵?」
セイ「どんな夢?」
チエリ「聞かせて。あなた達の夢って、なあに?」
きらら「あたしは世界を舞台に活躍するトップモデル。」
みなみ「私は父や兄のように、人の役に立てる人間に。」
はるか「私は、素敵なプリンセスになる事。」
チエリ「そう。みんな素敵な夢。」
ユラ「叶うといいわね。」
セイ「君達なら出来るさ。」
はるか「でも・・・このままじゃ・・・」
チエリ「私達にも、夢があるの。とってもとっても、大きな夢。でも・・・」
はるか「でも?」
突如鳴った雷に驚いて空を見上げると、いつの間にか空が雲で覆われ、更に巨大なゼツボーグも現れた。
きらら「ゼツボーグ!?何で!?」
それだけでは無く、絶望の茨も出て来て、その茨がディスピアとなった。
きらら「そんな・・・!」
はるか「ディスピア!?」
きらら「嘘・・・!」
ゼツボーグが持ってた斧を掘り下ろし、壁を破壊する。
はるか「そうだ!」
みなみ「キーが!」
きらら「こんな時に!」
はるか達がプリンセスパフュームを構えるが、ドレスアップキーが無いので変身する事が出来なかった。
はるか「大丈夫?」
みなみ「とにかく逃げましょう!」
きらら「走るよ!」
はるか達はチエリ達の手を掴み、この場から離れた。
はるか(どうしよう・・・!)
みなみ(キーが無いと・・・!)
きらら(戦えない・・・!)
はるか達がゼツボーグから逃げてると、地面から絶望の茨が出て来てはるかの足を縛られてしまい、転んでしまう。
みなみ「はるか!」
きらら「大丈夫!?」
追い付いたゼツボーグがはるか達に向けて斧を振り下ろす。
はるかが足に力を込めて茨を引き千切って、ゼツボーグの攻撃を避けた。
はるか達はゼツボーグの攻撃を避けながら、逃げる。
きらら「どうする?ここもすぐに見つかっちゃうよ。」
壁の裏に隠れたはるか達はどうするか小声で話していた。
みなみ「でも、走って逃げ続けるのも限界があるわ。」
きらら「じゃあ、戦うしかないじゃん!」
みなみ「無茶よ!」
はるか「何とか・・・何とかしなきゃ!」
みなみ「どうやって?」
はるか「どうやっても!変身できなくても、逃げられなくても何とかしないと!で無いと・・・全部終わっちゃう!私達の夢も!この人達の夢も!そんなのダメ!絶対みんなで助かるの!」
はるかがそう叫ぶと、ゼツボーグに見つかってしまった。
はるか「逃げて!」
はるかが逃げるようチエリ達に伝え、チエリ達はこの場から離れた。
それと同時にディスピアが放った茨がチエリ達に向かった。
はるか達が庇い、手首が縛られて身動きが取れなくなってしまった。
チエリ「皆さん!」
はるか「良かった・・・。」
みなみ「みんな無事ね。」
きらら「さっ、今の内に。」
はるか「まだだよ!」
みなみ「私達は諦めない!」
きらら「叶えたい夢がある!」
はるか「そうだよ!私達には・・・!」
みなみ「守りたい夢が・・・!」
きらら「叶えたい夢がある!」
はるか「絶望なんかに負けない夢!それが・・・!」
はるか・みなみ・きらら「「「私達の力!」」」
そう叫ぶと同時に、茨を引き千切った。
チエリ「ありがとう。フローラ、マーメイド、トゥインクル。」
はるか「ななな、何でその名前を!?」
チエリ「これを使って。」
そう言うと同時に、チエリ達の手のひらに、光のドレスアップキーが浮いていた。
みなみ「ドレスアップキー!?」
きらら「何で!?」
セイ「それは後で。」
ユラ「今はまず、すべき事を。」
チエリ「お願い、皆の夢を守るために。」
三つのドレスアップキーがはるか達の手元に渡った。
はるか「うん!」
はるか・みなみ・きらら「「「プリキュア!プリンセスエンゲージ!」」」
フローラ「咲き誇る花のプリンセス!キュアフローラ!」
マーメイド「澄み渡る海のプリンセス!キュアマーメイド!」
トゥインクル「きらめく星のプリンセス!キュアトゥインクル!」
フローラ「強く!」
マーメイド「優しく!」
トゥインクル「美しく!」
フローラ・マーメイド・トゥインクル「「「Go!プリンセスプリキュア!」」」
マーメイド「行くわよ!」
フローラ「はい!」
トゥインクル「うん!こいつは私に任せて!」
襲いかかる絶望の茨をトゥインクルが引き寄せる。
マーメイド「こっちも行くわよ!」
フローラ「はい!」
フローラとマーメイドがゼツボーグに向かって突っ込む。
フローラが高く跳んでゼツボーグにキックを繰り出すが、防がれてしまった。
着地と同時にゼツボーグがフローラに向けて斧を振り下ろそうとすると、マーメイドが放った水の斬撃か命中した。
トゥインクル「こっちこっち!」
茨を誘導したトゥインクルが避けると、茨がゼツボーグが持った斧を捕らえ転倒させる。
トゥインクル「今だよ!」
フローラ「うん!」
マーメイド「ええ!」
フローラ・マーメイド・トゥインクル「「「エクスチェンジ!モードエレガント!」」」
ドレスアップキーを差し込み、モードエレガントへと姿を変える。
フローラ「舞え!花よ!プリキュア!フローラル・トルビヨン!」
マーメイド「高鳴れ!海よ!プリキュア!マーメイド・リップル!」
トゥインクル「キラキラ!星よ!プリキュア!トゥインクル・ハミング!」
フローラ達が放った必殺技が同時に命中し、ゼツボーグは浄化された。
トゥインクル「次は・・・」
フローラ「あ、あれ?」
ディスピアの方を向くと、ディスピアは消滅した。
マーメイド「ディスピアが・・・消えた?」
その時、チエリ達から貰った光のドレスアップキーが消滅し、変身解除した。
チエリ「ありがとう、皆さん。」
チエリがお礼を言うと同時に、服や髪型が変わった。
その姿は、プリキュアそのものだった。
みなみ「あなた達、もしかして・・・!」
フローラ「先代の・・・プリンセスプリキュア・・・!?」
チエリ達の正体は、先代のプリンセスプリキュアだった。
チエリ「ここは、私達の記憶の世界。私達が暮らした、かつてのホープキングダムです。」
そして今いる場所は、チエリ達の記憶の中の世界だった。
はるか「記憶の世界・・・」
トゥインクル「夢って事?」
チエリ「あなた達は、きっと私達の夢に引き寄せられて来たのね。」
ユラ「ところが、私達の不安とあなた達の不安。」
セイ「その二つの不安が重なって、絶望の幻影が生まれてしまったようだね。」
はるか「不安・・・?」
チエリ「大いなる、闇。」
はるか「ごめんなさい!大切なドレスアップキーを盗られてしまって・・・!」
チエリ「でも、あなた達は絶望の幻影に打ち勝つ事が出来ました。この戦いに一番大切な事、もう分かっていますね?」
はるか「絶望しない事。自分やみんなの夢を守りたいって気持ちが、私達の戦う力!ですよね!」
チエリ「もう、不安はないわ。」
チエリがそう言うと、チエリ達が浮かび上がる。
チエリ「闇はまた、復活するわ。今度は更に大きな力を持って。」
ユラ「でもその戦いはもう、あなた達次第。」
セイ「忘れないで、君たちの思いは、きっと夢を切り開く。」
はるか「あ、あの!あなた達の夢って何だったんですか!?」
チエリ「ホープキングダムが、永遠に希望溢れる世界でありますように。」
チエリ達の姿が消え、代わりに三つの新たなキー―サクラ・サンゴ・ギンガがはるか達の手に渡った。
みなみ「これは・・・」
はるか「ドレスアップキー?」
そしてはるか達が目を開けると、そこは海岸だった。
はるか「あの人達の強い夢が、このキーに宿ってたんだね。」
美姫「見つけたわーっ!」
アロマ「みんな~!」
ずっと探していたトワ達が駆け寄る。
トワ「一体どこに居たのです?」
美姫「ずっと探してたから疲れた・・・。」
はるか「ゴメンなさい。」
きらら「ちょっと、色々ありまして。」
アロマ「色々って何ロマ、ちゃんと―――!ああっ!それは・・・!サクラキー、サンゴキー、キンガキー!いつの間にゲットしたロマ!?」
はるか「パフがここまで連れて来てくれたお蔭だよ。」
パフ「パフ?」
はるか「ホープキングダムが永遠に希望溢れる世界でありますように。か。」
きらら「ホント、大きな夢。」
はるか「守ろうね。絶対。」
みなみ「ええ。」
ホープキングダム
ロックA「やっとこのオモチャが使えるんだね。ロック・ユア・ドリーム!」
今まで溜めた絶望のエネルギーが入った入れ物を、ホープキングダム城に投げ飛ばす。
ホープキングダム城がゼツボーグとなり、浮かび始める。
シャット「し、城が・・・!ゼツボーグに・・・!」
ロックA「いい感じだね。早く遊びに行くんだね。」
そしてロックと共に、人間界へと飛んだ。
はるか達のいる海岸近くの空に、ヒビが入る。
はるか「な、何!?」
美姫「空にヒビ・・・!」
空間が割れ、はるか達の元に城のゼツボーグが現れた。
はるか「何あれ・・・!?」
美姫「城の・・・ゼツボーグ!?」
ロック「さて、楽しいゲームの始まりだね。」
突如、はるか達の前に現れた城のゼツボーグとロックは世界を絶望に変えようとするのだった。