仮面ライダーとウイルス兵器使い少女の様々な年代の「並行地球」冒険の旅。様々な「異世界」もあり!?   作:ウルトラマングレート

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第310話「ふしぎな女の子? 受けつがれし伝説のキー!」

夏休みも終わりに近づき、ノーブル学園には大半の生徒達が戻って来ていた。

 

せいら「あっ、いたきた。みなみ。これ実家のおみや・・・げっ!?」

 

せいらがはるか達に声を掛けると、暗い表情をしていた。

 

せいら「何か、暗くない?」

 

プライベートビーチではるか達はロックにドレスアップキーを全て奪われてしまったので、落ち込んでいた。

 

トワ「皆さん。顔をあげましょう。」

 

トワがはるか達の方に歩いて近づく。

 

トワ「落ち込んでも仕方ありませんわ。」

 

ゆい「そうだよ。元気だして。」

 

きらら「でもさ、キーが無いとプリキュアに変身出来ないんだよ。」

 

みなみ「もし今、ディスダークが襲って来たら・・・。」

 

トワ「私達が戦います。皆さんのキーも取り返して見せますわ。」

 

美姫「奪われたら奪い返す。だから安心して。」

 

パフ「パフも手伝うパフ!」

 

はるか「ありがとうパフ。」

 

トワ達が取り返すと言うが、まだはるか達の表情は暗かった。

 

その日の夜、眠っていたパフは夢を見た。

 

パフ「ここは・・・どこパフ?」

 

目を開けるとそこはベッドでは無く、草原だった。

 

パフ「パフ?ここって・・・ホープキングダムパフ!?」

 

周りの霧が消えると、そこはホープキングダムだった。

 

パフ「何だか良い匂いパフ。」

 

匂いのする方を向くと、そこには一輪の赤い花があった。

 

パフ「何パフ?」

 

中央からピンク色のエネルギー体が出て来る。

 

パフ「また違う良い匂いパフ。」

 

今度は海の方から匂いを感じ、海の方を見ると、青いエネルギー体が出て来た。

 

更に星空からも何かが出て来て、三つのエネルギー体が出て来た。

 

パフ「まさか・・・ドレスアップキー!」

 

すると形が変わり、ドレスアップキーとなった。

 

パフ「待ってパフ~!」

 

何処かへ移動するドレスアップキーを追いかけた所でパフは目を覚め、ドレスアップ形態となった。

 

アロマ「突然どうしたロマ!?」

 

パフ「この匂いは・・・!」

 

はるか「ドレスアップキーの匂い!?」

 

パフ「この格好だと、いつもより鼻が利くパフ!」

 

はるか達が外へ出たパフの後ろを走りながら追う。

 

みなみ「もしかして、ロックに奪われたキーが助けを求めてるのかしら?」

 

アロマ「きっと、プリキュアを呼ぶドレスアップキーの思いがパフの夢に現れたんだロマ!」

 

トワ「急ぎましょう!」

 

ゆい「うん!」

 

パフ「絶対みんなを、キーの所に連れて行くパフ!」

 

海岸の方へ出ると、パフが足を止めた。

 

アロマ「パフ、どうしたロマ?」

 

パフ「匂いが・・・消えちゃったパフ!」

 

ここでドレスアップキーの匂いが途切れてしまった。

 

トワ「落ち着いて。もう一度匂いを探ってみて。」

 

ゆい「あれ?はるかちゃん達がいないよ!」

 

美姫「あ、ホントだ。」

 

アロマ「はぐれたロマ!?」

 

更にはるか・みなみ・きららの三人がいなかった。

 

一方的、はるか・みなみ・きららの三人は森の中を彷徨っていた。

 

はるか「お~い!パフ~!アロマ~!?」

 

きらら「ゆいゆいー!トワっちー!美姫さーん!」

 

はるか「どこ行っちゃったんだろう・・・ん?」

 

きらら「どうしたの?」

 

はるかが森を歩く女性に気付いて後を追いかけ、みなみときららも後を追いかけた。

 

同時に霧が発生し、女性達の後を追うはるか達の姿を消した。

 

はるか「パフ~!アロマ~!どこ~!?」

 

霧の中を歩くと、そこには石造の城らしき建物があった。

 

きらら「ここって・・・」

 

みなみ「学園にこんな場所あったかしら・・・?」

 

はるか「あっ!ガーデンパーティーだー!素敵過ぎる!」

 

はるかがテーブルに置いてあった紅茶とお茶菓子を見つける。

 

チエリ「あら?お客様かしら?」

 

チエリ「ごきげんよう。」

 

はるか・みなみ・きらら「「「ご、ごきげんよう。」」」

 

花壇の傍にいたピンクのロングヘアーの女性―チエリがはるか達に気付いて挨拶をし、はるか達はこれを返す。

 

みなみ「あの、ここは一体・・・」

 

ユラ「ここはね、私達の庭よ。」

 

貝殻が描かれた窓の傍にいた水色の巻き髪の女性―ユラが説明をする。

 

みなみ「それは・・・無断で入ってしまってごめんなさい。」

 

ユラ「構わないわ。」

 

セイ「それより、一緒にお茶はどうだい?今日はスコーンがとても上手に焼けたんだ。」

 

木の上に座って果物を取る黄色のツインテールで褐色の肌の女性―セイがはるか達にお茶を誘う。

 

チエリ「それは素敵ね。」

 

セイ「どうだい?」

 

みなみ「ありがとうございます。」

 

きらら「でも、今は・・・」

 

はるか「そうなんです・・・。」

 

言い終わると同時に、はるかから空腹の音が鳴った。

 

ホープキングダム

 

シャット「ど、どう言う事だ・・・ロックが三人・・・!キーが九つ・・・!私の知らない内に一体何が・・・!」

 

シャットの目に、三人のロックが映る。

 

ロックA「トワイライトのキーは奪えなかったけど、これだけあれば十分なんだね。」

 

シャット「そ、それは・・・!」

 

ロックA「特別製さ、こいつなら。」

 

ロックB「こう言う事が。」

 

ロックC「出来るんだね。」

 

ロックA「その夢の力、貰うんだね。ロック・ユア・ドリーム!」

 

蹴り跳ばした南京錠がドレスアップキーを絶望の檻の中に閉じ込める。

 

シャット「な、何をする気だ?」

 

ドレスアップキーから夢のエネルギーが放たれ、これを絶望のエネルギーに変わる。

 

シャット「夢の力が・・・絶望に・・・!」

 

その絶望のエネルギーを一気に吸収し、絶望が溜まった。

 

シャット「おお、一気に・・・!」

 

ロック「さあて、準備完了だ。」

 

一方はるか達は、お茶会を楽しんでいた。

 

はるか「美味し~い!」

 

チエリ「まだまだあるわよ。」

 

きらら「やばっ!このスコーン、マーブルドーナツ位美味しい!」

 

セイ「あたし達、好みが合いそうだね。」

 

ユラ「ところで、あなた方はどうしてここへ?」

 

はるか「それは・・・大切な物を失くしちゃって・・・。」

 

チエリ「大切な物って?」

 

はるか「鍵です。」

 

チエリ「鍵?何の?」

 

はるか「夢を守る為の、大切な鍵。」

 

チエリ「鍵?」

 

セイ「どんな夢?」

 

チエリ「聞かせて。あなた達の夢って、なあに?」

 

きらら「あたしは世界を舞台に活躍するトップモデル。」

 

みなみ「私は父や兄のように、人の役に立てる人間に。」

 

はるか「私は、素敵なプリンセスになる事。」

 

チエリ「そう。みんな素敵な夢。」

 

ユラ「叶うといいわね。」

 

セイ「君達なら出来るさ。」

 

はるか「でも・・・このままじゃ・・・」

 

チエリ「私達にも、夢があるの。とってもとっても、大きな夢。でも・・・」

 

はるか「でも?」

 

突如鳴った雷に驚いて空を見上げると、いつの間にか空が雲で覆われ、更に巨大なゼツボーグも現れた。

 

きらら「ゼツボーグ!?何で!?」

 

それだけでは無く、絶望の茨も出て来て、その茨がディスピアとなった。

 

きらら「そんな・・・!」

 

はるか「ディスピア!?」

 

きらら「嘘・・・!」

 

ゼツボーグが持ってた斧を掘り下ろし、壁を破壊する。

 

はるか「そうだ!」

 

みなみ「キーが!」

 

きらら「こんな時に!」

 

はるか達がプリンセスパフュームを構えるが、ドレスアップキーが無いので変身する事が出来なかった。

 

はるか「大丈夫?」

 

みなみ「とにかく逃げましょう!」

 

きらら「走るよ!」

 

はるか達はチエリ達の手を掴み、この場から離れた。

 

はるか(どうしよう・・・!)

 

みなみ(キーが無いと・・・!)

 

きらら(戦えない・・・!)

 

はるか達がゼツボーグから逃げてると、地面から絶望の茨が出て来てはるかの足を縛られてしまい、転んでしまう。

 

みなみ「はるか!」

 

きらら「大丈夫!?」

 

追い付いたゼツボーグがはるか達に向けて斧を振り下ろす。

 

はるかが足に力を込めて茨を引き千切って、ゼツボーグの攻撃を避けた。

 

はるか達はゼツボーグの攻撃を避けながら、逃げる。

 

きらら「どうする?ここもすぐに見つかっちゃうよ。」

 

壁の裏に隠れたはるか達はどうするか小声で話していた。

 

みなみ「でも、走って逃げ続けるのも限界があるわ。」

 

きらら「じゃあ、戦うしかないじゃん!」

 

みなみ「無茶よ!」

 

はるか「何とか・・・何とかしなきゃ!」

 

みなみ「どうやって?」

 

はるか「どうやっても!変身できなくても、逃げられなくても何とかしないと!で無いと・・・全部終わっちゃう!私達の夢も!この人達の夢も!そんなのダメ!絶対みんなで助かるの!」

 

はるかがそう叫ぶと、ゼツボーグに見つかってしまった。

 

はるか「逃げて!」

 

はるかが逃げるようチエリ達に伝え、チエリ達はこの場から離れた。

 

それと同時にディスピアが放った茨がチエリ達に向かった。

 

はるか達が庇い、手首が縛られて身動きが取れなくなってしまった。

 

チエリ「皆さん!」

 

はるか「良かった・・・。」

 

みなみ「みんな無事ね。」

 

きらら「さっ、今の内に。」

 

はるか「まだだよ!」

 

みなみ「私達は諦めない!」

 

きらら「叶えたい夢がある!」

 

はるか「そうだよ!私達には・・・!」

 

みなみ「守りたい夢が・・・!」

 

きらら「叶えたい夢がある!」

 

はるか「絶望なんかに負けない夢!それが・・・!」

 

はるか・みなみ・きらら「「「私達の力!」」」

 

そう叫ぶと同時に、茨を引き千切った。

 

チエリ「ありがとう。フローラ、マーメイド、トゥインクル。」

 

はるか「ななな、何でその名前を!?」

 

チエリ「これを使って。」

 

そう言うと同時に、チエリ達の手のひらに、光のドレスアップキーが浮いていた。

 

みなみ「ドレスアップキー!?」

 

きらら「何で!?」

 

セイ「それは後で。」

 

ユラ「今はまず、すべき事を。」

 

チエリ「お願い、皆の夢を守るために。」

 

三つのドレスアップキーがはるか達の手元に渡った。

 

はるか「うん!」

 

はるか・みなみ・きらら「「「プリキュア!プリンセスエンゲージ!」」」

 

フローラ「咲き誇る花のプリンセス!キュアフローラ!」

 

マーメイド「澄み渡る海のプリンセス!キュアマーメイド!」

 

トゥインクル「きらめく星のプリンセス!キュアトゥインクル!」

 

フローラ「強く!」

 

マーメイド「優しく!」

 

トゥインクル「美しく!」

 

フローラ・マーメイド・トゥインクル「「「Go!プリンセスプリキュア!」」」

 

マーメイド「行くわよ!」

 

フローラ「はい!」

 

トゥインクル「うん!こいつは私に任せて!」

 

襲いかかる絶望の茨をトゥインクルが引き寄せる。

 

マーメイド「こっちも行くわよ!」

 

フローラ「はい!」

 

フローラとマーメイドがゼツボーグに向かって突っ込む。

 

フローラが高く跳んでゼツボーグにキックを繰り出すが、防がれてしまった。

 

着地と同時にゼツボーグがフローラに向けて斧を振り下ろそうとすると、マーメイドが放った水の斬撃か命中した。

 

トゥインクル「こっちこっち!」

 

茨を誘導したトゥインクルが避けると、茨がゼツボーグが持った斧を捕らえ転倒させる。

 

トゥインクル「今だよ!」

 

フローラ「うん!」

 

マーメイド「ええ!」

 

フローラ・マーメイド・トゥインクル「「「エクスチェンジ!モードエレガント!」」」

 

ドレスアップキーを差し込み、モードエレガントへと姿を変える。

 

フローラ「舞え!花よ!プリキュア!フローラル・トルビヨン!」

 

マーメイド「高鳴れ!海よ!プリキュア!マーメイド・リップル!」

 

トゥインクル「キラキラ!星よ!プリキュア!トゥインクル・ハミング!」

 

フローラ達が放った必殺技が同時に命中し、ゼツボーグは浄化された。

 

トゥインクル「次は・・・」

 

フローラ「あ、あれ?」

 

ディスピアの方を向くと、ディスピアは消滅した。

 

マーメイド「ディスピアが・・・消えた?」

 

その時、チエリ達から貰った光のドレスアップキーが消滅し、変身解除した。

 

チエリ「ありがとう、皆さん。」

 

チエリがお礼を言うと同時に、服や髪型が変わった。

 

その姿は、プリキュアそのものだった。

 

みなみ「あなた達、もしかして・・・!」

 

フローラ「先代の・・・プリンセスプリキュア・・・!?」

 

チエリ達の正体は、先代のプリンセスプリキュアだった。

 

チエリ「ここは、私達の記憶の世界。私達が暮らした、かつてのホープキングダムです。」

 

そして今いる場所は、チエリ達の記憶の中の世界だった。

 

はるか「記憶の世界・・・」

 

トゥインクル「夢って事?」

 

チエリ「あなた達は、きっと私達の夢に引き寄せられて来たのね。」

 

ユラ「ところが、私達の不安とあなた達の不安。」

 

セイ「その二つの不安が重なって、絶望の幻影が生まれてしまったようだね。」

 

はるか「不安・・・?」

 

チエリ「大いなる、闇。」

 

はるか「ごめんなさい!大切なドレスアップキーを盗られてしまって・・・!」

 

チエリ「でも、あなた達は絶望の幻影に打ち勝つ事が出来ました。この戦いに一番大切な事、もう分かっていますね?」

 

はるか「絶望しない事。自分やみんなの夢を守りたいって気持ちが、私達の戦う力!ですよね!」

 

チエリ「もう、不安はないわ。」

 

チエリがそう言うと、チエリ達が浮かび上がる。

 

チエリ「闇はまた、復活するわ。今度は更に大きな力を持って。」

 

ユラ「でもその戦いはもう、あなた達次第。」

 

セイ「忘れないで、君たちの思いは、きっと夢を切り開く。」

 

はるか「あ、あの!あなた達の夢って何だったんですか!?」

 

チエリ「ホープキングダムが、永遠に希望溢れる世界でありますように。」

 

チエリ達の姿が消え、代わりに三つの新たなキー―サクラ・サンゴ・ギンガがはるか達の手に渡った。

 

みなみ「これは・・・」

 

はるか「ドレスアップキー?」

 

そしてはるか達が目を開けると、そこは海岸だった。

 

はるか「あの人達の強い夢が、このキーに宿ってたんだね。」

 

美姫「見つけたわーっ!」

 

アロマ「みんな~!」

 

ずっと探していたトワ達が駆け寄る。

 

トワ「一体どこに居たのです?」

 

美姫「ずっと探してたから疲れた・・・。」

 

はるか「ゴメンなさい。」

 

きらら「ちょっと、色々ありまして。」

 

アロマ「色々って何ロマ、ちゃんと―――!ああっ!それは・・・!サクラキー、サンゴキー、キンガキー!いつの間にゲットしたロマ!?」

 

はるか「パフがここまで連れて来てくれたお蔭だよ。」

 

パフ「パフ?」

 

はるか「ホープキングダムが永遠に希望溢れる世界でありますように。か。」

 

きらら「ホント、大きな夢。」

 

はるか「守ろうね。絶対。」

 

みなみ「ええ。」

 

ホープキングダム

 

ロックA「やっとこのオモチャが使えるんだね。ロック・ユア・ドリーム!」

 

今まで溜めた絶望のエネルギーが入った入れ物を、ホープキングダム城に投げ飛ばす。

 

ホープキングダム城がゼツボーグとなり、浮かび始める。

 

シャット「し、城が・・・!ゼツボーグに・・・!」

 

ロックA「いい感じだね。早く遊びに行くんだね。」

 

そしてロックと共に、人間界へと飛んだ。

 

はるか達のいる海岸近くの空に、ヒビが入る。

 

はるか「な、何!?」

 

美姫「空にヒビ・・・!」

 

空間が割れ、はるか達の元に城のゼツボーグが現れた。

 

はるか「何あれ・・・!?」

 

美姫「城の・・・ゼツボーグ!?」

 

ロック「さて、楽しいゲームの始まりだね。」

 

突如、はるか達の前に現れた城のゼツボーグとロックは世界を絶望に変えようとするのだった。

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