仮面ライダーとウイルス兵器使い少女の様々な年代の「並行地球」冒険の旅。様々な「異世界」もあり!?   作:ウルトラマングレート

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第420話「丘をこえ行こうよ! レッツ・ラ・ハイキング!」

はな達は今日、ハイキングする為にのびのびヶ原と言うハイキング場に来た。

 

美姫は上下共にハイキングに相応しいと思えるが、胸元の谷間が強調される格好であった。もちろん首飾りと言えるペンタントをしていて、色気もだしていた。

 

はな「やって来ましたハイキング!だーっ!」

 

掛け声と同時に、はぐたんを抱っこ紐で抱えたはなが右腕を上げる。

 

ハリー「大自然の中におると、日々の疲れが癒されるなぁ~。」

 

はな「それでは早速、しゅっぱ―――!」

 

?「ストーップなのです!」

 

はなが足を進めようとして右足を上げると、誰かに呼び止められる。

 

はな「何事?」

 

はな達が声のした方を向くと、そこには左右の髪を赤いリボンで結わえた少女が立っていた。

 

はな「てか・・・お主誰じゃ・・・?」

 

?「石!」

 

少女ははなの右足の真下にある石を指差し、傍に移動して石を拾う。

 

?「後一歩で石につまずいて転んで、坂を転げ落ち、泥まみれになる所だったのです!」

 

さあや「親切ね。」

 

ほまれ「いや、心配し過ぎでしょ。小さな石に。」

 

美姫「いえ、あの子の言う事も一理ありますわ。もし野乃さんがつまずいて仰向けに転んだら、はぐたんが大怪我してしまう可能性もあります。」

 

はな「た、確かに・・・。」

 

美姫「しかし、流石につまずいて転がって泥まみれは無いと思いますが。」

 

ハリー「というか、まだ名前じゃあく、苗字とさん付けやな。」

 

美姫「相手に対するが呼び方くらい私にも権利がありますわ。」

 

?「ハイキングは、とーっても危険なのです!」

 

はな・さあや・ほまれ「「「えっ?」」」

 

?「ハイキングに行きます。お弁当を食べます。そしたら、デザートのみかんが転がって、追いかけてる内に・・・!迷子になって、二度とお家に帰れなくなる。そんな未来が待っている。なのです!」

 

少女のなのですと言う叫びが山びことなって響いた。

 

ハリー「それにしても、大きい声やな~。」

 

はな「いやー、しかし・・・」

 

?「な、何なのですか?」

 

はなが少女の傍に近付き、少女の全身を見る。

 

はな「お人形さんみたい!かわゆいのぉ~。」

 

?「離すのです・・・!」

 

人形みたいだと言い、少女を左腕で抱き締める。

 

ほまれ「この子誰?」

 

さあや「うーん・・・」

 

ことり「えみるちゃーん!」

 

はな「ことり?」

 

はなの妹のことりが駆け足で現れ、少女の傍で足を止める。

 

はな「この子と知り合い?」

 

ことり「うん。同じクラスの―――」

 

えみる「六年一組、愛崎えみるなのです。」

 

少女は愛崎えみると言い、ことりのクラスメートだった。

 

ことり「お姉ちゃん、一緒にいるその人は?」

 

はな「美姫さんだよ。今ハリーの店で住み込みで働いてるの。」

 

ことり「なんてピンク髪の綺麗な人だろ、それにお姉ちゃんよりしっかりしてそう。」

 

はな「めちょっく・・・!」

 

ことり「それに優しそうだし・・・。ピンク髪ってギャル女子ってイメージだったけど・・・」

 

さあや「うん!優しい人だよ。」

 

美姫「あの、めちょっくって何です?」

 

ことり「めっちゃショックの略です。」

 

美姫「分かり辛いですわね。」

 

ことり「初めまして。はなお姉ちゃんの妹の野々ことりです。」

 

美姫「神城美姫と申します。」

 

ことりが頭を下げて自己紹介し、美姫も自己紹介する。

 

ことり「よろしくお願いします。かみじょうさん。」

 

美姫「美姫でいいですわ。」

 

ことり「分かりました。」(みきさん・・・胸の谷間が強めで、私がドキドキするくらい、それに安心するようないい匂いが・・・。これって香水とか?)

 

ことりは若干頬が赤くなるが、正気に戻る。

 

ことり「みきさん、こんなお姉ちゃんですけど、どうぞよろしくお願いします。」

 

そう言ってから美姫にまた頭を下げて頼む。

 

美姫「野乃さんの妹さんの頼みですし、断る訳には行きませんね。」

 

ことり「ありがとうございます!」

 

美姫「ことりさんは何でここに居るんですか?」

 

ことり「クラスでハイキングに行く事になりまして。えみるちゃん、集合場所あっちだよ?」

 

えみる「本当に行くのですか?ハイキングはとっても危険なのに。」

 

さあや「えみるちゃんは行きたく無いの?」

 

ほまれ「その割には大っきいリュックだけど・・・。」

 

えみるのリュックは、ここにいるみんなの中で誰よりも大きかった。

 

えみる「これは、危険に備えているのです。」

 

そう言いながらリュックを降ろし、中身を出す。

 

えみる「緊急用のパラシュート。」

 

美姫「パラシュート?」

 

えみる「何かを砕く為のハンマー。迷子になった時にみんなで遊ぶ用のトランプ。それからそれから―――」

 

ハリー「行きた無いんか楽しみなんか、どっちなんや?」

 

えみるのリュックの中にはパラシュート・ハンマー・トランプ・スコップ・ロープ・薬と入っていた。

 

ことり「無理しなくても大丈夫だよ?」

 

はな「絶対楽しいと思うんだけどなー・・・。」

 

えみる「あなた、信用ならないのです!」

 

はな「えっ、私?」

 

えみる「発言に根拠が無い人は、信用出来ません!」

 

はなを指差して叫ぶと、はぐたんが自分の手をえみるの指に当て、笑顔を見せる。

 

えみる「か、かわ・・・可愛いのです・・・!」

 

はぐたんの笑顔にえみるがメロメロになる。

 

はな「ほら、はぐたんも行こうって言ってるよ?」

 

えみる達を加え、ハイキングに向かう事になった。

 

川沿いで美姫がクラスメートの男子と水切りをし、はな達はそれを近くで見る。

 

えみる「はぐたんの可愛さは罪なのです・・・。」

 

ことり「えみるちゃんも一緒に遊ばない?」

 

えみる「目を配って無いと、何が起こるか分からないのです!」

 

ハリー「風流なトコやなぁ・・・。」

 

ハリーがそう言うと同時に、はなが空腹の音を鳴らす。

 

ハリー「雰囲気台無しやがな!」

 

はな「仕方ない・・・おやつターイム!」

 

ほまれ「えっ?もう?」

 

はな「だって、おやつのバナナ楽しみなんだもーん。」

 

そう言ってリュックから出したのは、バナナでは無くキュウリだった。

 

はな「って、キュウリ!?何で!?」

 

ことり「お姉ちゃん寝ぼけて準備するから・・・。」

 

えみる「河童の呪いなのです!」

 

はな「河童・・・?」

 

えみる「のびのびヶ原には、河童伝説があるのです!」

 

ほまれ「何それ?」

 

えみる「ここにいると、河童の里に連れ去られ、河童にされてしまうのです・・・!」

 

はな「うえっ・・・?水かきがあって、頭にお皿があって・・・!そんな野乃はな嫌だ~っ!」

 

さあや「私、一度でいいから河童見て見たかったの!」

 

ほまれ「マジで!?」

 

えみる「とにかく、早く逃げるのです!」

 

女子「もうちょっとここで遊ぼ―――」

 

えみる「河童になりたいのですか!?」

 

女子「えっ!?」

 

はな「河童なりたくなーい!」

 

はながえみるを抱えて逃げ出す。

 

えみる「何するのですかー!?」

 

はな「嫌だー!河童は嫌だーっ!」

 

石を跳び越えて進むが途中で滑り、川に落ちてしまい、手に持ってたキュウリもどこかへ飛んで行った。

 

なお川は足が付く程の浅さなので、二人は濡れただけで済み、はぐたんは濡れなかった。

 

はな「めちょっくー!」

 

ハリー「大変な事になったな・・・。」

 

その頃。別の場所では。

 

パップル「しもしもー!」

 

クライアス社あさぱぶ支社の課長・パップルが山に向かって叫び、山びこを聞く。

 

パップル「う~ん、ストレスブッ飛び~!パワースポットで盛り上がるわよ~!いった・・・!」

 

岩の上で扇子を広げて踊ると、はなの持ってたキュウリが頭に当たった。

 

パップル「キュウリ?頑張ってるご褒美かしら?パワースポット最高~!」

 

そう言うと、また踊り出した。

 

ハイキングのルートが書かれた紙を持ったさあやを先頭に、はな達が歩く。

 

はなとえみるは、後ろで美姫が持って来たタオルで髪や服を拭きながら歩いていた。

 

えみる「ズブ濡れになるなんて・・・。やっぱりハイキングは危険なのです。」

 

ほまれ「河童で大騒ぎするからでしょ。」

 

美姫「大騒ぎしてのはあなただけでしたけど。」

 

さあや「次はこの石橋を渡るみたい。」

 

石橋のすぐ傍で足を止める。

 

えみる「ストーップなのです!」

 

ほまれ「今度は何?」

 

えみる「みんなで渡ったら、重さに耐えきれずに崩れ落ちるのです!」

 

美姫「なら、一人ずつで行けばいいんじゃないですか?」

 

えみる「ちゃんと渡れるか、確かめる必要があるのです!」

 

ほまれ「マジで!?」

 

リュックからハンマーを取り出し、石橋をハンマーで叩いて確認する。

 

はな「本格的・・・!」

 

石橋をたたき続けると、ヒビが生じて広がり、粉々に砕けてしまった。

 

全員『ええええぇぇぇっ!?』

 

美姫「砕けましたわね。」

 

えみる「危ない所だったのです。」

 

そう言い、ハンマーをリュックに戻す。

 

さあや「凄い用心深さ!石橋を叩いて渡るって、こう言う事だったのね!」

 

ほまれ「ホントだ凄い・・・!って、壊しちゃダメでしょ!」

 

美姫「ん。」

 

ほまれ「どうしたんです?」

 

美姫「向かいの折れた看板に、渡るな危険って書いてあるぞ。」

 

向かいの折れた看板に、『渡るな危険』と書かれていたのをナツが気付く。

 

ナツ「全員で渡っていたら、壊れて怪我人も出たかもな。」

 

ナツ「とりあえず後で、ここのスタッフに言っておく。」

 

男子「この後、どうやって進むの・・・?」

 

えみる「他のルートを調べてあるのです。安全に進むのです。」

 

えみるの案内に従い、他のルートに向かう。

 

その後ろから鼻歌を歌うパップルが歩き、壊れた石橋を見て足を止める。

 

パップル「何で橋が無いのよー!?」

 

花畑に到着し、みんながそれぞれ散らばる。

 

はな「お花凄ーい!」

 

はながはぐたんを花畑のすぐ傍に降ろす。

 

女子「このお花可愛いね!」

 

えみる「ストーップなのです!」

 

女子「び、ビックリした・・・!」女子がアザミの花に触れようとしたのを気付いたえみるが、女子二人の前に出て両腕を広げる。

 

えみる「お花に触っちゃダメなのです!」

 

女子「可愛いのに何で・・・?」二人の女子がこの場から離れると、えみるは表情を曇らせる。

 

さあや「ダメだよはぐたん。」

 

はな「どうしたの?」先程女子が触ろうとしたのと同じアザミを触ろうとしたはぐたんをさあやが止めて抱き抱える。

 

さあや「アザミの花はトゲがあるから危ないの。」

 

はな「へぇー、知らなかった。」

 

ナツ「ほう。アザミか。アザミの根は味噌漬けや醤油漬けや塩漬けでも行けるな。」

 

ハリー「これ食えんのか。」

 

ナツ「特に味噌漬けにすれば山ごぼうになるらしい。」

 

さあや「詳しいですね。」

 

はな「あっ・・・」

 

はな「そっか、えみるが友達の事よく見てるのって・・・」

 

えみるが先程アザミに触ろうとした女子を止めたのは、この事に気付いてたからだった。

 

広場に到着すると、はな達のクラスメートの阿万野ひなせがトランペットを吹いてた姿が映った。

 

はな「ひなせ君!」

 

ひなせ「野乃さん。来てたんだ。」

 

はな「ひなせ君もハイキング?」

 

ひなせ「うん。」

 

ひなせ「こう言う開けた所で演奏するの、気持ちいいからね。」

 

さあや「吹奏楽部だもんね。」

 

はぐたんがひなせの持つトランペットに手を伸ばす。

 

ほまれ「はぐたんも音楽好きだから。」

 

ひなせが『丘を越えて行こうよ』を演奏し、それに合わせてことり達が合唱する。

 

はな「よーし!私も!」はながメロディタンバリンを持って叩きながら歌い、さあや・ほまれが手拍子をする。

 

そんな中、えみるが木の裏に隠れて見ていたのをはなが気付く。

 

はな「えみるも歌お?」

 

えみる「歌わないのです!歌うと河童が来るのです!」

 

はな「えっ?河童が?」えみるの傍に向かって誘うが、歌うと河童が来ると言って歌おうとしない。

 

するとその時、木の上から何かが降って来た。

 

はな・えみる「「うわーっ!」」二人が驚いて倒れ、はなが手放したメロディタンバリンを猿がキャッチした。

 

先程木の上から降って来たのは、猿だったのだ。

 

はな「あっ!タンバリン!」

 

猿が歌に合わせてタンバリンを叩く。

 

さあや「お猿さん上手ね!」

 

ほまれ「感心してる場合じゃ無いでしょ・・・。」

 

猿はメロディタンバリンを首元に掛け、この場から去ってしまう。

 

はな「ちょっと返して!」

 

えみる「猿を刺激してはいけないのです!」はなが猿の後を追い、えみるははなの後を追って走り出す。

 

ほまれ「ちょっと待って!はな!」さあや・ほまれが二人の後を追って走り出す。

 

追い掛けず立っていたナツはポケットからタカウォッチライドを取り出し、ボタンを押して起動させる。

 

『タカウォッチロイド!タカ!』起動させるとタカウォッチライドがロイドモードへと変形した。

 

ナツ「二人を追え。」

 

『サーチホーク!探しタカ!タカ!』タカウォッチライドははなとえみるを追い掛ける。

 

ほまれ「はなー!えみるー!?」

 

さあや「どこ行っちゃったんだろ・・・。」だが三人ははなとえみるを見失ってしまう。

 

はな「待てー!」

 

はな「って・・・いない?」猿を追い続けたが、見失ってしまう。

 

えみる「猿と喧嘩にならなくて良かったのです。戻りましょう。」

 

はな「あれ・・・?ここ、どこ・・・?」

 

えみる「えっ?」

 

えみる「そ、それって・・・迷子なのです~!」

 

えみる「みんなとはぐれちゃったのです!帰り道が分からないのです!」

 

猿を追うのに夢中になり、はぐたんを含んだ三人は迷子になってしまった。

 

はな「はい。これですっきりねー。」

 

はながはぐたんのオムツを替え終える。

 

えみる「愛崎えみるの人生は終了したのです・・・。」

 

はな「えっ?」

 

えみる「ここで野宿する事になって、冬眠から目覚めた腹ペコの熊さんのご飯になるのです・・・!」

 

はな「それ辛いなぁ・・・。」

 

はながえみるの方を向いている間、はぐたんが目に入った花の方へハイハイしながら向かうが、すぐ後ろには巨大な穴があった。

 

はな・えみる「「!」」

 

近付いて手を伸ばした所で、二人がこれに気付く。

 

えみる「はぐたん!」

 

えみるがはぐたんを抱きかかえ、事なきを得る。

 

はな「うわあっ!」だがはなが止まれずにぶつかり、三人纏めて穴に滑るようにして落ちてしまった。

 

はな「あービックリした・・・。」

 

下には大量の落ち葉があり、これがクッションになって三人は怪我しなかった。

 

はな「どうしよう・・・。」

 

一方さあや達は、はなとえみるを探していた。

 

ほまれ「はなー?えみるー?はぐたーん?」

 

さあや「どこ行っちゃったんだろ・・・?」

 

ことり「まあ、これ位いつもの事です。」

 

美姫「いつもの事なのですか?」

 

ほまれ「はなは分かりますけど、えみるも?」

 

女子「プールの授業の日に溺れるからって水抜いたり・・・」

 

男子「キャンプファイアーした時も、火事になるからって消してたよね。」

 

ほまれ「大変だね・・・。」

 

美姫「心配性の度を超えてますわね。」

 

ことり「えみるちゃんはいつでも何かに必死です。」

 

さあや「そう言う一生懸命なとこ、何だかはなと似てるね。」

 

ほまれ「確かに。」

 

ことり「身近にそんな人が二人もいて、私が一番大変です・・・。」

 

ほまれ「確かに・・・。」

 

美姫「あなたの気持ちは分からなくもありません。苦労してるんですね。」

 

ことり「みきさんが本当のお姉さんなら、お姉ちゃんも少しはまともになったかもしれませんね・・・。」

 

えみる「こんな深い穴・・・出られる訳が無いのです・・・。」

 

はな「ごめん・・・えみる・・・。」

 

えみるははなとはぐたんの方を向かず、体育座りで落ち込む。

 

えみる「馴れ馴れしいのです!呼び捨てにしないで下さい!やっぱり来なければ良かった・・・。みんなに迷惑掛けてしまったのです・・・。私はダメダメ人間なのです!」

 

はな「えみる。」

 

えみる「だから馴れ馴れしいのは―――!」

 

はな「みんなの為に頑張ってたじゃん。」

 

えみる「えっ?」

 

はな「あの花に、トゲがあるって知ってたから、友達が怪我しないように守ってたんだよね。友達の為に頑張れるえみるは凄いよ。」

 

えみる「頭の中で、ハイキングのシミュレーションをすると、次から次へと危険が襲い掛かって来るのです。クラスみんなのハイキングを、最高の思い出にしたくて・・・。みんなを守りたかったのです・・・。笑いたければ笑えばいいのです!」

 

はな「カッコいいね。」

 

えみる「えっ?」

 

はな「えみるは、隠れてみんなを守るヒーローなんだね。」

 

えみる「私が・・・ヒーロー・・・?」

 

はなからヒーローと言われた事にえみるは照れ、両手で顔を隠す。

 

はな「照れてる。可愛い~!」

 

えみる「て、照れてなんか無いのです!」

 

反対側を向き、照れて無いと叫ぶ。

 

はな「ヒーローってのは、誰にも知られず、人を助けるのみだからね。分かる分かる。」

 

えみる「あなた、ヒーローの気持ちが分かるのですか?」

 

はな「あなたじゃないよ。はなだよ。」

 

えみるが立ち上がって尋ね、あなたじゃなくてはなだと返す。

 

えみる「はな・・・」

 

はな「うん。ああ、もうすぐミルクの時間・・・。ヤバい・・・!今ミルク無い・・・!」

 

ここではぐたんがお腹が空いてぐずり出し、泣き出してしまう。

 

はな「はぐたん、泣かないで・・・。」

 

えみる「ストーップ!なのです。私達が慌てると、余計はぐたんが不安になるのです。」

 

はな「でもどうすれば・・・。」

 

はぐたんをじっと見て微笑み、手でスカートを叩いて「丘を越えて行こうよ」を歌う。

 

はぐたんは落ち着きを見せて泣き止み、笑顔を見せる。

 

美姫「え?」

 

ハリー「この声は・・・!」

 

ほまれ「行こう!」

 

三人が歌の聞こえた方向へ向かう。

 

パップル「アスパワワに溢れてるじゃない。全然リフレッシュ出来ないわ。」

 

木の上に立ったパップルが人々のアスパワワを見て呟く。

 

タンバリンの音が聞こえてその方を向くと、先程はなから奪ったハートタンバリンを鳴らす猿が目に入る。

 

他の猿が近付き、タンバリンを手に取ろうとするが、その猿が阻止せざんとして腕を上げて威嚇する。

 

すると猿達からトゲパワワが溢れ出した。

 

パップル「トゲパワワ見ーつけた!煽って、煽って、フウッフウッ!明日への希望よ、消えろ!ネガティブウェーブ!」

 

扇を振りながらバブリーダンスを踊り、ネガティブウェーブを放出させる。

 

猿からのトゲパワワを取り出し、暗黒の雲のようなエネルギーに変える。

 

パップル「しもしも~?発注。オシマイダー。」

 

暗黒の雲がキュウリに憑り付き、河童オシマイダーが作り出された。

 

歌に気付いたさあや達より、はなとはぐたんとえみるはロープを使って無事に穴から出る事が出来た。

 

はな「助かった~。」

 

美姫「随分と深い穴ですわね。」

 

えみる「はぐたん、もう大丈夫なのです。」

 

さあやからミルクを貰うはぐたんにもう大丈夫と声を掛ける。

 

その時、振動が起こり、ハイキング場を歩くオシマイダーに気付く。

 

ハリー「オシマイダーや!」

 

はな「危ないから二人はここで待ってて!」

 

えみる「ちょっと・・・!」

 

えみるにはぐたんを任せ、四人はオシマイダーの方へ向かう。

 

美姫「変身。」

 

はな・さあや・ほまれ「「「ミライクリスタル!」」」

 

はな・さあや・ほまれ「「「ハート、キラっと!」」」

 

はな・さあや・ほまれ「「「は~ぎゅ~!」」」

 

ネオディケイドライバー「カメンライド ディケイド」

 

エール「輝く未来を、抱き締めて!」

 

エール「みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」

 

アンジュ「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

 

エトワール「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

 

パップル「オシマイダー、目障りなアスパワワを消し去りなさい!」

 

逃げ惑う人に向けてオシマイダーがキュウリを振り下ろし、エールが止める。

 

パップル「プリキュア!?どうしてここに・・・!」

 

エール「ヒーローはみんなを守る為に、どこでも駆け付けるの!」

 

エールがオシマイダーを投げ飛ばす。

 

ネオディケイドライバー「アタックライド スラッシュ」

 

ネオディケイド「てやっ!」

 

ネオディケイドがライドブッカーで持ってたキュウリをディケイドスラッシュで斬り刻む。

 

パップル「仮面ライダーディケイド・・・!?ルールーちゃんが言ってたのはマジだったって訳・・・!?」

 

ネオディケイド「さて・・・」

 

ネオディケイドはカードを取り出し、バックルに装填。

 

ネオディケイドライバー「カメンライド リュウキ」

 

ネオディケイドは竜騎にカメンライドした。

 

エール「前とは違う仮面ライダーだ!?」

 

アンジュ「鉄仮面から西洋の騎士っぽいライダーですね。」

 

ネオディケイド龍騎「っしゃあ!!」

 

ネオディケイド龍騎は左手でガッツポーズし、またカード装填。

 

ネオディケイドライバー「アタックライド アドベント」

 

何処からか機械的な龍「ドラグレッダー」が咆哮しながら現れた。

 

エール「ええぇぇ!?」

 

アンジュ「りゅ、龍!?それも機械的な!?」

 

パップル「な、何なのよ!?」

 

エトワール「機械的とはいえ、龍なんて初めて見た・・・。」

 

ドラグレッダーはオシマイダーに複数の火炎弾を発射し、直撃させた。

 

エール「火炎弾の威力高い!!」

 

アンジュ「フレフレ!ハート・フェザー!」

 

アンジュがハート・フェザーを発動し、オシマイダーを上に跳ね上げさせる。

 

エトワール「フレフレ!ハート・スター!」

 

エトワール「はああああぁぁぁっ!」

 

エトワールがハート・スターでオシマイダーを巻き付けて振り下ろし、池に叩き付ける。

 

エール達が池のすぐ傍で構えると、オシマイダーは池から出て顔をエール達に近付ける。

 

アンジュ「カッパの弱点は、あのお皿だよ!」

 

エール「うん!フレフレ!ハート・フォー・ユー!」

 

エールがプリハートのハート部分をタッチして手を画面にかざし、両手首に付いている装飾をポンポンに変えてハートを描き、ピンクのハート型エネルギーを敵にぶつけて浄化するハート・フォー・ユーを放つ。

 

ハート・フォー・ユーが命中し、オシマイダーが浄化された。

 

えみる「プリキュア・・・カッコいいのです・・・!ヒーロー・・・。」

 

先程の戦闘を見ていたえみるは、エール達に見惚れていた。

 

パップル「パワースポットの効果無し・・・。その上ディケイドも現れるなんて、休日が超ぶっ飛びよ!」

 

パップルが瞬間移動して引き上げる。

 

はな「生きて帰って来られたー!」

 

えみる「奇跡の生還なのです。」

 

はな達がハイキング場の入り口に戻る。

 

ことり「えみるちゃーん!」

 

えみる「みんな!無事なのですか?」

 

女子「いや、迷子になってたのえみるちゃんだから・・・。」

 

ことり達がはな達の元に駆け寄る。

 

えみる「迷惑掛けてごめんなさい・・・。」

 

ほまれ「そう言えば、さっき歌ってた?」

 

えみる「えっ?」

 

さあや「綺麗な歌声が聞こえて、歌を頼りにしたら三人を見つけられたの。」

 

はな「そうだったんだ。えみるのお陰で助かった~!」

 

美姫「でも、まさかあんな所に落ちてたとは思いませんでしたが。」

 

女子「えみるちゃん、歌上手いんだね!」

 

えみる「いや・・・その・・・」

 

ほまれ「えみるの歌、イケてんじゃん。」

 

さあや「うん!」

 

はな「やっぱりえみるはヒーローだね!どうしたの?」

 

えみる「ハイキングは、ハプニングの連続でしたが・・・ありがとうございました。はな先輩。はな先輩に会えて、良かったのです!」

 

はな「はな・・・先輩・・・?ハグっと・・・!」

 

えみる「何するのですか・・・!離して下さい・・・!」

 

先輩と呼ばれた事に嬉しくなったはなはえみるを抱き締める。

 

ほまれ「ヒーローってどう言う事?」

 

さあや「二人だけの秘密なんじゃない?」

 

美姫「穴に落ちてた間に、何かあったんでしょう。」

 

えみる達と別れ、帰り道を歩く。

 

はな「あれ・・・?何か忘れてるような・・・。」

 

はな達の前に、先程メロディタンバリンを持って行った猿が現れ、メロディタンバリンを返す。

 

はな「分かればいい!」

 

猿「ウキッ!」

 

親指を立てて鳴き声を言うと、猿は一礼して去って行った。

 

ほまれ「何か、通じ合ったみたい・・・。」

 

ほまれに抱っこ紐で抱えられたはぐたんが池の方を向いて両腕を伸ばし、何かに呼び掛ける。

 

はな「どうしたの?」

 

さあや「帰りたく無いのかな?」

 

はぐたんの目の先の池に、美姫は目を向ける。

 

美姫「!?」

 

すると、池から何かが出てきて、美姫は「錯覚でも見ているの?」と思うような表情をし、目を擦った。

 

はな「どうしたんですか美姫さん?」

 

美姫「いえ・・・錯覚か幻を見てるんじゃないかと思っただけで・・・。」

 

はな・さあや・ほまれ・ハリー「「「「?」」」」

 

美姫(でも・・・まさか・・・ね。)

 

トラブル続きだったハイキングも無事に終わったが、美姫は帰り際に凄い物を見たのだった。

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