仮面ライダーとウイルス兵器使い少女の様々な年代の「並行地球」冒険の旅。様々な「異世界」もあり!?   作:ウルトラマングレート

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第429話「哀しみのノイズ… さよなら、ルールー」

クライアス社あさぱぶ支社 会議室

 

リストル「ルールーが裏切ったと?」

 

パップル「そっ。キュアエールの所に潜入したまでは良かったんだけどね。」

 

パップルが爪をヤスリで削りながらリストルに報告する。

 

パップル「ミイラ取りがミイラになっちゃったみたい。」

 

リストル「クライアス社の優秀な製品に何故そのような不具合が・・・」

 

パップル「知らないわよ。とりあえず今、いらないデータは削除してるわ。」

 

パップルが端末を出し、ルールーの記憶データを削除する。

 

リストル「ふむ、失礼。」

 

横からリストルが端末を取る。

 

リストル「プログラムを戦闘用に変えてみましょうか。それに、試作品のアンドロイド専用パワードスーツも。」

 

パップル「えっ?いや、そこまでいじる気は無かったんだけど・・・。」

 

リストル「機械人形は機械人形らしく、役に立って貰った方がいいでしょう。」

 

端末を操作しながら言う。

 

リストル「それと、二機の戦闘ロボが本社から届きました。操縦は人工知能なので足元には及ばないでしょうが、そちらにはディケイドの足止めをして貰いましょう。」

 

リストルは戦闘用にプログラムを書き換えて試作品のパワードスーツを装着させたルールーと、更に本社から届いた二機の戦闘ロボも使う事を決めた。

 

ビューティーハリー 店内

 

ハリー「待ちぃや自分ら!」

 

ハリーがルールーを探しに行こうとするはな達を止めるが、引きずられる。

 

なおはぐたんを抱っこ紐で抱えた美姫は、動こうとせずに見ていた。

 

ハリー「待てったら・・・!」

 

ほまれ「止めないでよハリー!」

 

さあや「私達行かないと!」

 

ハリー「ちったぁ落ち着け!」

 

はな「落ち着ける訳無いじゃん!早くしなきゃルールーが・・・!」

 

ハリー「アイツはスパイやで!」

 

はな・さあや・ほまれ「「「・・・!?」」」

 

スパイと聞いた三人が驚く。

 

ハリー「あのタイプは初めて見たから、俺も気付けへんかったけど、間違い無い。ルールーは未来の技術で作られた、クライアス社のアンドロイドや。そないな奴が偶然、はなん家に潜り込んで来る訳あらへん。きっと狙いは、プリキュアと俺らやったんや。そうとも知らず、俺らはまんまと騙されたんや。」

 

はな「騙されて無い・・・!」

 

ハリー「騙されとるやろが!」

 

はな「騙されて無いって!」  

 

ハリー「騙されたんや!」

 

はな「騙されて無いったら無い!」

 

ハリー「自分ムキになっとるだけやろ!」

 

はな「騙されて無いです・・・!」

 

美姫「はいは~い。二人ともそこまでです。」

 

はなとハリーが意地を張り続けてたその時、横から美姫が割り込む。

 

はな「ちょっと美姫さん・・・!」

 

ハリー「邪魔せんといてくれるか!?」

 

美姫「何・・・?」

 

はな・ハリー「「!?」」

 

美姫が二人を睨み付けると、はなとハリーは腰が抜けて座り込む。

 

はな・ハリー「「す、すいませんでした!」」

 

美姫から怒りを感じ取った二人がすぐさま頭を下げて謝る。

 

美姫「喧嘩はそこまでですって。はぐたんが泣いちゃうでしょ。もう泣きそうだけども。」

 

美姫に抱っこ紐で抱えられたはぐたんが、二人の意地の張り合いを見て泣きそうになる。はぐたんの頭を優しく撫でる。

 

ハリー「はぐたん、大丈夫やで・・・!」

 

はな「ただのスキンシップだよ・・・!」

 

はぐたんの泣き顔を見て慌てた二人が、スキンシップと誤魔化す。

 

美姫「今の何処がスキンシップですか?」

 

はぐたん「なかよし。よちよち。」

 

はな・ハリー「「はぐたん・・・!」」

 

泣き止んだはぐたんがそう言い、二人は安心する。

 

美姫「とにかく、意地の張り合いはそこまでです。ね?」

 

はな・ハリー「「はい・・・。」」

 

ハリー「ところで美姫、あんさんはルールーの事どう思っとった?」

 

美姫「来た時からは思ってました。ルールーはクライアス社のスパイではないかと・・・」

 

ハリー「・・・!?気付いとったんか・・・!?」

 

美姫「まあ、大体勘付いてたって所でしょうか。」

 

美姫「この時期に転校生って言うのもあるし、野乃さん家での振る舞いから受け答えがロボットっぽく思えて、やけに野乃さんの傍にいましたし」

 

ハリー「なら、何で言わんかったんや?」

 

美姫「例え自分から正体を明かしたとしても、野乃は変わらずに接すると思って、様子を見てたんだよ。」

 

はな「美姫さん・・・。」

 

ルールーに関して、美姫は真っ先にクライアス社のスパイと確信するが、チャラリートを浄化したはなの意思を思い出し、もしルールーが正体を明かしてもはなは変わらずに接するだろうと思い、しばらく様子を見ていたのだ。

 

さあや「とにかく、私もはなの意見に賛成だよ。」

 

ほまれ「私も。最初は狙いがあったのかもしれないけど、あの子、私にプリハートを返した時、「行きなさいプリキュア。」って言ったんだ。」

 

美姫「ハリーもその時、すぐ近くにいて聞いてましたよね?」

 

ハリー「確かにそうやな。」

 

美姫(それに、えみるちゃんの事で怒ってましたし。)

 

さあや「最後まで騙す気なら、私達を庇ったりしないハズだよね?」

 

ハリーが椅子に座り、頬杖を当てる。

 

ハリー「自分らお人好し過ぎるやろ。」

 

美姫「プリキュアはそういう子達ですしね。」

 

ハリー「それ言うたら美姫、お前さんもな。ま、途中で心変わりしたって可能性もゼロやないけどな。」

 

ほまれ「捻くれてるの。」

 

美姫「ですわね。」

 

ハリー「やかましいわ。万が一そうやとしても、クライアス社は裏切り者を許すような組織や無いで。」

 

さあや「ハリー、随分詳しいね?」

 

ハリー「わ、悪者ってのは、そう言うモンや。」

 

美姫「悪の組織なんて、大抵そうです。」

 

はな「だったら余計に、ルールーを助けなきゃ!」   

 

さあや・ほまれ「「賛成!」」

 

ハリー「ホンマ、お人好しばっかやな。」

 

はぐたん「あーい!」

 

美姫「けど、みなはルールーが相手になったら戦えます?多分だけど、ルールーさんは私達との記憶を消されてますね。次に会う時は、私達は敵として認識されているハズ。それでも、みんなは戦えるのですか?」

 

美姫がルールーが相手でも戦えるのかと尋ねると、はな達は言葉を詰まらせる。

 

美姫「勿論、戦えないなら戦えないでいいです。戦うのは私がやりますから、みんなは説得を―――」

 

はな「いいえ、戦います!美姫さんだけに、任せたく無いです!」

 

さあや「ルールーを助ける為なら、ルールーとも戦います!」

 

ほまれ「例えルールーが襲い掛かっても、私達も必ず止めるから!」

 

葛藤しながらも、戦う事を決める。

 

美姫「私も、助けられたら助けたいんです。助けられる時に助けなかったら、絶対後悔するので。行きましょう。ルールーさんを止めて、助ける為に。」

 

美姫の言葉に、はな達が頷いた。

 

カプセルの中で調整を受けるルールーが、未来の世界の事を思い出す。

 

ルールー(これは未来の世界。私は未来を奪われた人間を管理する為に作られたアンドロイド。人々は時間を忘れ、何も望まず静かに人生を終える。そこには痛みも苦しみも無い。これが正しい世界。これが正しい世界・・・。)

 

保育園での仕事体験を思い出して目を開けると同時に、調整が終わり、カプセルから出て来る。

 

ルールー「プリキュア・・・。ディケイド・・・。」

 

会議室で警報が鳴る。

 

パップル「何事?」

 

アナウンス『RUR-9500、ルールーが出撃しました。』

 

リストル「困った機械人形ですね。パップルさん、二機の戦闘ロボを連れて、後はお願いしますよ。」

 

パップル「えっ?あたし?」

 

リストル「調整を始めたのはあなたですから。」

 

パップル「ブッ飛び~!」

 

はな達が土手沿いを走って移動する。

 

ほまれ「どこ探す!?」

 

はな「分からないけど、手あたり次第探そう!」

 

はぐたん「るー!」

 

はぐたんが声を上げると、公園に戦闘用のスーツを身に纏ったルールーが立っていた。

 

はな「ルールーだ!どこ行ってたの!?探したよ!良か―――!」

 

はながルールーの手を取ろうとするが、振り払われる。

 

はな「ルールー・・・やっぱり・・・」

 

ルールー「プリキュア・・・。ディケイド・・・。倒す!」

 

ルールーの真上から、パワードスーツが降って来る。

 

美姫(ルールーさん・・・)

 

ルールーが浮かぶと同時にパワードスーツが分離され、ルールーと合体する。

 

ルールー「だああああぁぁぁっ!」

 

ハリー「危ない!」

 

美姫と人間態のハリーがはな達を抱えて跳ぶと同時に、ルールーのパンチが地面に命中する。

 

その衝撃は凄まじく、吹き飛ばされるが、直撃は避けられた。

 

ほまれ「ハリー!」

 

ハリー「大丈夫や!」

 

はな「ルールー!止めて!」

 

ルールー「プリキュア・・・倒す。」

 

さあや「やっぱり、記憶を消されて・・・」

 

ほまれ「変身するよ。このままじゃ、話も出来ないでしょ!」

 

美姫「輝木さんの言う通り。まずはあれを破壊して、ルールーさんを引きずり出すしょう。今の彼女の前で変身しても、私は今は気づかれません!」

 

はな「・・・分かりました。」

 

美姫「変身!」

 

はな・さあや・ほまれ「「「ミライクリスタル!」」」

 

はな・さあや・ほまれ「「「ハート、キラっと!」」」

 

はな・さあや・ほまれ「「「は~ぎゅ~!」」」

 

ネオディケイドライバー「カメンライド ディケイド」

 

エール「輝く未来を、抱き締めて!」

 

エール「みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」

 

アンジュ「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

 

エトワール「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

 

変身した直後、ルールーが突撃し、エールへとパンチを繰り出す。

 

エール「ル-ルー!?」

 

ルールー「プリキュア・・・ディケイド・・・倒す!!」

 

ネオディケイド「ルールー!!」

 

ルールーはディケイドに気づき、突撃してきた。

 

ネオディケイドは格闘で受け流していた。

 

そこへパップルが木の上に現れる。

 

エトワール「パップル・・・!」

 

アンジュ「あなたがルールーの記憶を消したの!?」

 

パップル「そっ。あたしはアンタ達と遊んでたルールーの記憶を消したの。今のルールーは、アンタらと出会う前の機械人形よ。と言うより、何で消したって分かったの?」

 

エトワール「ディケイドがそうなんじゃないかって言ってたからだよ!」

 

パップル「というか、変身者って誰なのよ?別のライダーごとに声が変わるしさ。相当な男前だと思ってるわ!!」

 

エトワール「女って言ったら、信じる?」

 

パップル「はぁ?変身者が女だったら!?いえ、私は信じないわ!!声からしてイケメンなのは間違いないわね。声を変える機能とかあるなら、少々恥ずかしがり屋かもしれないしね!!」

 

エール「そんな事より返して!消したの返して!」

 

パップル「無茶言わないでくれる?一度ゴミ箱にポイしたデータは戻りませ~ん。でも消して無いのもあるわよ。アンタ達の戦闘データ。」

 

これまでの生活のデータを消しても、戦闘データは消して無かった。

 

ルールーが両脚のブースターを噴射して飛び、アンジュとエトワールに体当たりを繰り出す。

 

二人が跳び、体当たりを避けて着地する。

 

ネオディケイド「ルールー・・・。」

 

ルールー「エトワールはフィギュアスケートのスポーツ特待生。身のこなしが早く、ジャンプ能力に優れている。」

 

もう一度体当たりを繰り出し、エトワールが避ける。

 

ルールー「けれど、その動きは正確なだけ。予測可能。」

 

エトワール「きゃああああぁぁぁっ!」

 

だがそのつかの間、右肩のビームマシンガンから連射されたビームの直撃を受ける。

 

アンジュ「エトワール!」

 

アンジュがエトワールの落下予測地点に向かって跳ぶ。

 

ルールー「アンジュは人を助けようとする余り―――」

 

ハリー「アンジュ!」

 

ルールー「隙が生まれる。」

 

アンジュ「きゃあっ!」背後からラリアットを受ける。

 

ルールー「エール・・・特に取り柄は無い。スペックはこちらが圧倒している。」

 

一撃一撃が重いラッシュを繰り出し、エールは防ぐだけで精一杯となる。

 

アンジュ・エトワール「「エール!」」

 

エトワール「はあっ!」

 

アンジュ「やあっ!」

 

エール「はあっ!」

 

二人のキックがルールーに命中し、後から繰り出したエールのキックも命中する。

 

だが反撃にパンチを叩き込まれ、両腕でガードするも後ずさる。

 

今度は円を描くようにして光線を放ち、エール達を近づけなくさせた。

 

ネオディケイド「ルールー!!」

 

ルールー「ディケイド・・・。」

 

カードを装填。

 

ネオディケイドライバー「カメンライド オーズ タトバッ、タトバ、タトーバッ!」

 

ネオディケイドはオーズ タトバコンボにカメンライドした。

 

ネオディケイドオーズ タトバコンボ「ドライバーチェンジ!」

 

オーズ タトバコンボにカメンライドし、ドライバーすると、両手のトラクローを展開。

 

画面上操作より、バイオ画面の2のレオン編裏でのG第1形態を選ぶ。

 

ゲートが開き、下水道が映る。

 

アンジュ「下水道!?」

 

エトワール「それに白衣の人物!?右腕が大きな目に鉄パイプ!?」

 

エール「あの人、もしかしてウイルスに感染してあーなったの!?」

 

アンジュ「でも、感染ならゾンビ化するはずだよ!?」

 

G第1形態は構えつつ、ルールーに接近していく。

 

ルールー「正体不明の白衣の者・・・右腕は大きく変異し、目玉・・・ゲートの向こう側は下水道内・・・。どうなってるんですか・・・?」

 

えみるが愛崎家で双眼鏡を使って確認する。

 

えみる「あれは・・・プリキュア!それと・・・ゲートの向こう側は下水道なのです!?正体不明の白衣の者それに右腕は大きく変異し、目玉がぎょろっと・・・鉄パイプを持っているのです!!さっぱりなのです!!」

 

オーズドライバー「ライオン!トラ!チーター!ラッタラッタ、ラトラーター!」

 

一応ゲートを移動させ、G第1形態をゲーム世界へ戻す。

 

ルールーが左肩のミサイルポッドからミサイルを飛ばし、エール達はバックステップして避ける。

 

パップル「イイ感じじゃない。後でルールーからプリキュアの正体を聞くつもりだったけど、その必要も無さそうね。この調子なら、ディケイドの正体も知れそうだわ。まずはプリキュア達から終わらせちゃいな!」

 

ルールーが両手を重ねて振り下ろし、三人で止める。

 

エトワール「本当にこれでいいの!?」

 

アンジュ「思い出して!」

 

エール「ルールー!」

 

ルールー「出力アップ・・・!」

 

出力を上げ、三人の両膝を曲げさせる。

 

パップル「何してんのルールー!しっかりしなさい!」

 

パップルが叫んでから、バックステップして一旦距離を取る。

 

ルールー「十分ダメージは与えたハズ。まだこんなに力が残っているのは想定外。もっと分析する必要あり。もっとデータを・・・データを・・・!」エトワールを掴み、エトワールの分析を行う。輝木ほまれ。4月8日生まれ。身長163cm。・・・!」

 

最近の公園での出来事を思い出し、掴む手が緩む。

 

その隙にバックステップし、エールとアンジュの方へ戻る。

 

ルールー「薬師寺さあや。6月10日生まれ。頭脳明晰。」

 

アンジュに狙いを変え、パンチを繰り出す。

 

今度は保育園での出来事を思い出して直撃する寸前で止まり、アンジュは分かっていたかのような表情だった。

 

パップル「何してんの!」

 

エール「ルールー・・・?」

 

ルールー「野乃はな。1月20日生まれ。家族構成は―――」

 

言ってた途中で、初めて野乃家に来た時の夜にはなと話した事を思い出す。

 

そして突如、胸を抑えて苦しみ出した。

 

エトワール「ルールー?」

 

アンジュ「声が届いているの?」

 

エール「ルールー、はなだよ!」

 

アンジュ「さあやだよ!」

 

エトワール「ほまれだよ!」

 

苦しむルールーの頭部から電流が流れ、あちこちからも流れる。

 

ルールー「ううう・・・!うああああぁぁぁっ!」

 

更に苦しみ出し、両膝をつく。

 

パップル「どうしたの!?」

 

ルールー「さあや・・・!ほまれ・・・!はな・・・!」

 

エトワール「思い出したの!?」

 

パップル「そんな訳無い!」

 

アンジュ「考えられるとしたら、ルールーが消す事を拒否したとか・・・!」

 

エトワール「行くよ!」

 

アンジュ「ええ!」

 

アンジュ「フェザーブラスト!」

 

エトワール「スタースラッシュ!」

 

向かって来るルールーにアンジュとエトワールがフェザーブラストとスタースラッシュを放ち、命中させる。

 

パワードスーツにヒビが生じ、砕け散ってルールーが出て来た。

 

ネオディケイドオーズ ラトラーターコンボ「みんな!」

 

エール「ディケイド!」

 

ネオディケイドオーズ ラトラーターコンボ「引きずり出せたみたいだね。」

 

アンジュ「はい。ですが・・・」

 

エトワール「突然胸を抑えて苦しみ出して・・・。」

 

ネオディケイドオーズ ラトラーターコンボ「胸を抑えた・・・?」

 

エール「ルールー・・・?」

 

エトワール「元に戻ったの・・・?」

 

ルールー「はい・・・。」

 

パップル「そんな・・・!」

 

ルールーの記憶が戻った事にエール達は喜び、パップルは驚く。

 

ルールー「皆さん・・・私は・・・うああああぁぁぁっ!」

 

言ってた途中で、胸を抑えて苦しみ出す。

 

エール「どうしたの!?」

 

ルールー「痛い・・・!胸が・・・痛い・・・!」

 

ハリー「これは・・・!」

 

パップル「何・・・!?」

 

ルールー「苦しい・・・!苦しい・・・!」

 

エール・アンジュ・エトワール「「「ルールー!」」」

 

ルールー「何・・・これ・・・!」

 

ルールー「本体の破損個所は無いのに・・・胸が張り裂けそう・・・!」

 

エール・アンジュ・エトワール「「「ルールー!」」」

 

苦しみ続けるルールーにエール・アンジュ・エトワールが駆け寄る。

 

ネオディケイドオーズ ラトラーターコンボ「もしかして・・・!」

 

立ち止まったネオディケイドは、ルールーの異変に勘付く。

 

ルールー「私に近付かないで!」

 

左腕をビームキャノンに変形させてビームを放つ。

 

直撃を受けた三人は吹き飛ぶが、ネオディケイドオーズ ラトラーターコンボに助けられる。

 

エール「そんなの、無理!」

 

ルールー「くどい!」

 

ビームを連射して近づけなくさせるが、その一発がハリーとはぐたんに向かう。

 

アンジュ「フレフレ!ハート・フェザー!」

 

前に出たアンジュがハート・フェザーを発動し、ビームを防ぐ。

 

エトワール「フレフレ!ハート・スター!」

 

そこへエトワールがハート・スターを放ち、ビームに命中させて掻き消す。

 

オーズドライバー「コブラ!カメ!ワニ!ブラカー~ワニ!」

 

向かって来るビームを腕をクロスさせ、カメの甲羅シールドで防ぐ。

 

その直後、はぐたんが泣き出す。

 

エトワール「どう言う事!?」

 

アンジュ「分からない・・・!」

 

エールがルールーの元へ向かう。

 

ルールー「来るなと言っている!」

 

エール「そんなの無理だよ!」

 

ルールー「来るなーっ!」

 

来るなと叫び、竜巻を作り出す。

 

アンジュ「フェザーブラスト!」

 

エトワール「スタースラッシュ!」

 

アンジュとエトワールがフェザーブラストとスタースラッシュを放って鳥を作る。

 

アンジュ「エール!」

 

エトワール「任せた!」

 

エール「うん!」

 

エールが鳥の上に乗り、竜巻の中に突っ込む。

 

竜巻の中に入って着地し、ルールーと対面する。

 

歯を噛み締めてから、エールにラッシュを繰り出す。

 

ルールー「もう分かっているのでしょう!?私はクライアス社製のアンドロイド、RUR-9500、ルールー・アムール!あなた達の未来を奪いに来た!邪魔なプリキュアとディケイドの力を調べる為に、あなたの母に偽物の記憶を植え付けて潜入した!嘘をついてあなたに近付いた!私は、あなたの家族を!学校のみんなを!町の人々を騙した!」

 

自分を責め続けながら攻撃を続ける。

 

ハリー「まさか、自分を責めとるんか!?」

 

ネオディケイドオーズ ブラカワニコンボ「やっぱり・・・!今のルールーには、心が生まれてるんだ!」

 

エール「騙されてなんか、無い!」

 

エールのパンチとルールーのパンチがぶつかる。

 

エール「私がそう思って無いから!そうなの!」

 

ルールーの全身から電流が走り、胸を抑えて苦しみ出す。

 

ルールー「止めて・・・。本当に・・・痛いの・・・。何故許そうとするのです・・・?もう優しくしないで・・・!これ以上あなたと、あなた達と触れ合うと・・・この痛みが、私の中の正しい世界を、壊して行く・・・。分かっているのです・・・。あなた達の力の源は心・・・。それが私の回路にバグを作った・・・。こんな痛みに苦しむ位なら、記憶は消されたままが良かった・・・!」

 

エール「苦しいのは、私も一緒だよ!」

 

ルールー「えっ・・・?」

 

エール「もう、ルールーと戦いたく無い!さっきから・・・身体よりも胸の奥の方がずっと痛いんだよ・・・!」

 

ルールー「何故・・・?」

 

伸ばしたルールーの手を、涙目のエールが両手で包む込むようにして掴む。

 

エール「ルールーの事が、好きだもん・・・!今更、嫌いになんてなれない・・・!」

 

電磁波が生じて二人が吹き飛ぶと同時に竜巻が消え、アンジュとエトワールがエールに駆け寄る。

 

エール・アンジュ・エトワール「「「!」」」

 

ハリー「はぐたん!」

 

だがルールーのすぐ傍に、いつの間にか泣き止んでたはぐたんがいた。

 

はぐたん「よちよち。」

 

ルールーの頭をポンポン触れるようにして撫でる。

 

はぐたんを見たルールーの目に光が宿ると同時に、涙が溜まる。

 

ルールー「うああああぁぁぁぁんっ・・・!」

 

そして、声を上げて子供のように泣きじゃくった。

 

パップル「な、何泣いてんのよ!さっさと命令を果たしな―――!」

 

パップルが叫んでた途中で、ビームとエネルギー弾が両頬を掠る。

 

それは、ルールーと元に戻ったネオディケイドの放った物だった。

 

ルールー「去りなさい・・・!私のプログラムは上書きされました。もう従順な機械人形ではありません!」

 

アンジュ「帰った方がいいですよ。」

 

エトワール「お仕置きされたくなきゃね!」

 

ネオデイケイド「それと、ルールーは俺達がヘッドハンティングした。お前の上司にそう伝えておけ。」

 

ディケイドがライドブッカーの銃口を向けて告げる。

 

ネオディケイド「ルールーはお前のようなブラック上司にも、クライアス社って言うブラック企業にも二度と返さない!彼女は・・・俺達の大事な友達であり、仲間だ!壊しに来るのなら、いつでも相手をしてやる!彼女を壊させはしない!絶対に!!何があっても絶対に!必ず守る!!帰る気が無いなら、相手するぞ!」

 

パップル「帰るわよ!」

 

パップルが悔しげに叫んでから、瞬間移動して姿を消した。

 

エール達は変身を解くが、ネオディケイドは変身を解いていない。

 

はな「ディケイド ルールーの調査の事があって、変身を解かないの?」

 

ルールー「私は推測によるおおよその検討はついています・・・。声を変える機能があるやもしれません・・・。変身者は女性ではないかと・・・。変身を解いてください。」

 

ネオディケイド「ああ。」

 

ネオディケイドは変身を解いて、美姫へ戻った。

 

美姫「これも元機械ならではのルールーの調査なのですね?」

 

ルールー「はい。驚く事でもありません。そしてゲートからの怪物達の召喚などは改めて聞かせていただければ・・・。」

 

美姫「そうですね・・・。」

 

はなとルールーが椅子に座り、さあや達はすぐ傍で立ってルールーを見る。

 

ハリー「まだ痛いか?」

 

ルールー「いいえ・・・。むしろ温かいです。」

 

ハリー「そっか。」

 

ルールー「ですが、バグを抱えたままでは支障があります。どこか、修理出来る所はありませんか?」

 

さあや「その必要は無いと思うよ。」

 

ほまれ「それは、きっとバグじゃ無いから。」

 

ルールー「えっ?」

 

はな「それは、私達と同じ心だよ。」

 

ルールー「心・・・。これが・・・」

 

美姫「それが正常に機能しているって事は、生きているって証拠です。逃げる必要も、恐れる必要も無いです。心は、楽しい事や嬉しい事を感じる事が出来るのです。勿論、辛い事や悲しい事を感じる事だってありますし、余りにも辛かったり悲しかったら、泣いちゃう時だってあります。心は面倒だけど最高の物なのです。泣きたい時は、好きなだけ泣けばいい。それでも止まらなかったら、何度だって涙を拭きます。」

 

微笑みを浮かべた美姫がそう言ってルールーにハンカチを差し出すと、はな達も笑顔を浮かべる。

 

ルールー「ありがとう・・・みんな・・・。」

 

ルールーが涙を流し、美姫からハンカチを受け取って涙を拭く。

 

立ち上がったはなが両腕を広げて抱擁の体勢を取ると、泣き止んで涙を拭い終わったルールーがはなに抱き付く。

 

はな「お帰り、ルールー。」

 

ルールー「ただいま。」

 

ルールーが笑顔を見せ、はなも笑顔を見せた。

 

えみる「はな先輩達が・・・プリキュアとディケイド・・・!?ディケイドは変身者が女性!?声と話し方は完全に男性でしたのに!?」

 

だが、ここへ駆け付けたえみるが一部始終を見ていて、はな達がプリキュアとディケイドと言う事を知ってしまったのだった。

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