仮面ライダーとウイルス兵器使い少女の様々な年代の「並行地球」冒険の旅。様々な「異世界」もあり!?   作:ウルトラマングレート

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第430話「でこぼこコンビ! 心のメロディ!」

ルールーとの戦いを終えてしばらく経ち、六時前に歩きながら公園を後にする。

 

ハリー「しっかし、クライアス社のメンバーがこっちに就いたとは。何か、アイツらの情報を教えてや。」

 

ルールー「クライアス社の社長は、プレジデント・クライ。ある時彼は強大な力を手に入れ、未来の時間を止め、人々から明日を奪いました。」

 

美姫「プレジデント・クライ。それがクライアス社の社長で親玉ですか。」

 

ハリー「それは知っとる。他には?」

 

ルールー「思い出せません。」

 

ハリー「何やと!?」

 

ルールーはそれ以上の情報を思い出せず、はな達は柱時計のすぐ傍で足を止める。

 

ルールー「パップルの調整を受けた時、機密情報を全て消されてしまいました。」

 

ハリー「マジか~・・・。」

 

はな「まあまあ。」

 

調整を受けた際、クライアス社に関する機密情報は全て消去されてしまったのだ。

 

美姫「重要なデータを残す程、流石にあっちも馬鹿じゃないか。」

 

ハリー「それもそやな・・・。」

 

はな「とにかく、帰って来てくれて良かった!」

 

さあや・ほまれ「「うん!(。)」」

 

はな達は喜ぶのに対し、ルールーは表情を曇らせる。

 

ルールー「やはり私は・・・帰れません。」

 

はな「何で?」

 

ルールー「私はあなたの母、野乃すみれの記憶を操作して家に潜入しました。」

 

美姫「すみれさんの記憶を・・・」

 

ルールー「勿論、記憶は元に戻します。しかしその結果、私は100%野乃家を追い出されるでしょう。」

 

はな「そんな事・・・!」

 

すみれ「はな!」

 

ことり「ルールーちゃん!」

 

すみれとことりの声が聞こえ、その方向を向く。

 

そこには二人だけで無く、森太郎もいた。

 

はな「みんな!」

 

すみれ「無事だったのね・・・!良かった・・・!」

 

ルールーが目を逸らした直後、はなが手首を掴む。

 

はな「行くよ。」

 

ルールー「えっ?ちょっと、はな・・・」

 

そのまますみれ達の元へ駆け足で向かう。

 

すみれ「心配したのよ。」

 

はな「あははは・・・。ごめんなさい。ルールー。」

 

はなに名前を呼ばれてから、すみれに視線を向ける。

 

そして、記憶操作を解除させた。

 

すみれ「あれ・・・?私・・・そっか・・・全部思い出した。」

 

ルールー「ごめんなさい・・・。本当に、私・・・」

 

はな「ママ!ルールーは・・・!」

 

だがすみれは、何も言わずに二人を抱き締めた。

 

すみれ「怪我は無い?ルールー。」

 

ルールー「はい・・・。」

 

すみれ「そう。良かった。」

 

記憶が戻っても、ルールーを温かく迎えた。

 

すみれ「じゃ、帰りましょ。さあ、今夜はカレーよ!」

 

ことり「やったぁ!」

 

はな「カレーだカレーだ!」

 

はなとことりは今日の夕食がカレーと言う事に喜んだ。

 

美姫「帰る家があって良かったですね。ルールーさん。こっちも帰りますか。夕飯どうしましょうか?」

 

ハリー「ワイらもカレーにするか?」

 

美姫「では、そうしますか。」

 

それぞれが、帰路についた。

 

野乃家 リビング

 

はな・ことり・すみれ・森太郎「「「「いただきまーす!」」」」

 

夕食のカレーをはな達が食べる。

 

ことり「これこれ!」

 

ルールー「ソーセージ、ブロッコリー、キャベツ、カブ・・・」

 

はな「ちょっと変わってるよね。」

 

野乃家のカレーは、カレーには余り使わない具材ばかりだった。

 

すみれ「前にポトフを作ろうとして失敗しちゃって。でも、とっさの思い付きでカレーに作り直したの。」

 

以前ポトフを作ろうとした時に失敗し、カレールーを投入してカレーにした事で、このカレーが出来たのだ。

 

はな「名付けて!ママの復活カレー!なんてね。」

 

ルールーがスプーンでカレーを掬い、口に入れる。

 

ルールー「・・・!美味しい・・・!」

 

はな・ことり・すみれ「「「でしょー!」」」

 

すみれ「大抵の事はやり直せる。私はそう思うわ。」

 

すみれはそう言い、優しく微笑んだ。

 

夕食後、はなとルールーがベランダに出て星空を見上げる。

 

ルールー「想定外です。どうして私を受け入れたのでしょう?」

 

はな「そんなの、ルールーが好きだからに決まってんじゃん。ホント、良かった。」

 

ルールー「私には・・・まだ良く分かりません。」

 

そう言った直後、流れ星が流れた。

 

えみる「な・・・何と言う事でしょう・・・!はな先輩が、プリ・・・プリ・・・プリキュア~!?」

 

同じ頃、愛崎家のえみるの部屋では、ベッドで横になるえみるがぬいぐるみを引っ張って叫んでいた。

 

次の日、はな達が学校に来ると、はなの机に名前が書かれた紙が置かれていた。

 

はな「えっ!?何・・・これ・・・!」

 

昼休み、中庭で内容を確認する。

 

はな「お昼休み・・・中庭にて待つのです・・・?」

 

その紙には『お昼休み中庭で待つのです』と書かれてあり、さあやとほまれにも渡っていた。

 

はな「うーん・・・」

 

ルールー「果たし状では?」

 

はな「ええっ!?」

 

そこへ生徒達のざわめく声が聞こえ、その方向を向く。

 

えみる「いらっしゃいましたね!」

 

はな「ええ~っ!?」

 

上の方に、キュアえみ~るの格好をしたえみるが花の形をした杖の先端を向けていた。

 

ルールー「えみる・・・。」

 

はな「何・・・その恰好・・・?」

 

えみる「私は見てしまったのです!お三方の秘密を!」

 

ほまれ「秘密・・・!?」

 

はな「それって・・・!」

 

はな「言っちゃダメ~っ!」

 

えみる「あなた達は、プリ―――!」

 

その直後、ルールーが跳び、すぐさまえみるの後ろを取って口を塞いだ。

 

はな「し、失礼しました~!」はな達はえみるを連れて、この場から走り去った。

 

ビューティーハリー 店内

 

はな達は、ビューティーハリーに避難していた。

 

美姫「いきなり来た時は驚きました。まだ学校にいる時間のハズだったはずですし。」

 

さあや「驚かせてごめんなさい。」

 

ルールー「どうしましょう・・・?」

 

美姫「まずはそのテープを剥がしましょうか。」

 

ルールーに捕まったえみるの口は、テープで塞がれていた。

 

ルールー「分かりました。」

 

ルールーがテープを剥がす。

 

はな「ホントに見ちゃったの?」

 

えみる「見たのです!三人がプリキュアから戻る所と、美姫さんがディケイドから戻る所も!」

 

美姫「一緒にいたから、野乃さん達がバレれば私もバレますか。」

 

えみる「後、このネズミがベラベラ喋れた事も!」

 

ハリー「誰がネズミやねん!俺は―――!ハム?」

 

ほまれ「もう遅いよ。」

 

ハリー「ぬあっ・・・!」

 

ハリーが目を輝かせて鳴き声を発するが、ほまれからもう手遅れと言われてショックを受ける。

 

ハリー「とにかく!絶対言うたらアカンで!正体を隠し、みんなの為に戦う!それが―――!」

 

えみる「ヒーローなのです!」

 

ハリー「わ、分かっとるやないか。」

 

えみる「はい!みんなを守り!強くて!カッコ良くて!更に可愛くて、綺麗で、たおやかで・・・!プリキュアは、ヒーローなのです!勿論、仮面ライダーもなのです!」

 

美姫「そうですか?」

 

えみる「ついでにさきほどのゲートの向こう側の下水道に、右腕が大きく変異し、目玉に鉄パイプを持つ白衣の者とか!!」

 

美姫「ああ~~。」

 

えみる「まあ、憧れのプリキュアがはな先輩だった事はショックですが・・・。」

 

はな「めちょっく・・・!」

 

反対側を向き、頬を人差し指で掻きながらはながプリキュアだった事はショックだと言い、そう言われたはなはショックを受ける。

 

えみる「皆さん!お願いがあるのです!」

 

すぐさまはな達の方を向いて、頭を下げて頼み事をする。

 

美姫「その前にみんな、学校は?」

 

はな・さあや・ほま「「「あっ・・・!」」」

 

ルールー「そうでした。」

 

はな「ヤバい・・・!もう昼休み終わってる・・・!」

 

ほまれ「急がないと!」

 

時計を見ると、既に昼休みは終わっていた。

 

はな「えみる!お願いは放課後にね!」

 

はな達は急いで学校の方へ戻った。

 

美姫「えみるちゃんは?」

 

えみる「今日は短縮授業なので、もう終わったのです。」

 

残ったえみるに尋ねると、短縮授業でもう終わったと言う。

 

美姫「そう。じゃあ野乃さん達が来るまで、ここで待ちますか?待つならお茶とお菓子くらいは用意できます。」

 

えみる「では、そうするのです。」

 

はな達が学校を終えるまで、えみるはビューティーハリーで待つ事にした。

 

美姫の用意したマドレーヌと紅茶を、ハリーと共に堪能する。

 

えみる「結構なお味ですね。どこで買われたのですか?」

 

美姫「それ、私が作ったんですよ。」

 

えみる「そうなのですか?何故そんな方がここに・・・?でもまさか美姫さんが、仮面ライダーでディケイドだったとは思わなかったのです。本当、なんですよね?」

 

美姫「ええ。そうですわ。」

 

そう言い、ディケイドのライダーカードを見せる。

 

美姫「しかしえみるちゃんが、あの時の戦闘を見てたとは思わなかったのです。」

 

えみる「しかし、ゲートのモンスターのような者は!?」

 

美姫「それはその内、教えていければいいですが・・・。」

 

えみる「できれば早めにお願いするのです!!」

 

美姫「一応、言いますが。えみるさん あなたは日本と海外でのホラー映画の違いをどう思います?」

 

えみる「日本と海外のホラー映画の違いですか?」

 

美姫「日本は幽霊系が多いですが、海外は国々によって、モンスター系で描かれますね。えみるさんは小学生のようですし。」

 

えみる「確かに、幽霊はちょっと抵抗ありますが、海外の国々の怪物とかはまだマシでしょうか。」

 

美姫「近々、まだお聞かせしますよ。」

 

えみる「そうなのですか?急ぎではありませんし、近々お願いするのです!」

 

放課後、えみるがルールーと共に、スケート場でほまれの練習を見る。

 

えみる「これがプリキュアに選ばれし者の華麗な日常・・・!凄いのです・・・!」

 

目を輝かせて見入る。

 

今度は池の方で、さあやの演技の練習を見る。

 

さあや「風が歌い、温かな愛を運んで来るの。私の、心に・・・!」

 

えみる「さあやさんが女優だったなんて・・・!やっぱりヒーローになれる人は違うのです!」

 

さあや「そんな・・・。」

 

こちらも目を輝かせて見入り、さあやが照れる。

 

ルールー「心・・・。」

 

ルールーが胸元に手を当てて呟く。

 

えみる「しっかし驚いたのです。ルールーが先にプリキュア修行を始めていたとは。」

 

ルールー「何の事です・・・?」

 

えみる「ルールーの事は全てお見通しなのです。隠しても無駄なのですよ。」

 

えみる「な・ぜ・な・ら・・・私はルールーの親友なのです!」

 

ルールー「そうなんですか・・・?」

 

えみる「そこを真顔で返されると・・・」

 

ルールーが真顔で首を傾げる。

 

はな「ああ~っ!どうしよう~っ!」

 

そこへ焦りを浮かべるはなが駆け足で現れるが、足を引っかけて転ぶ。

 

はな「めちょっく・・・!」

 

ルールー「はな・・・。」

 

えみる「何ですか急に・・・?」

 

はな「みんな手伝って~・・・!」

 

顔を起こしたはなが手伝って欲しいと頼んだ。

 

ラヴェニール学園 音楽室

 

えみるの弾くピアノの音に合わせ、はなが歌う。

 

ほまれ「ああ、来週歌のテストか。」

 

さあや「うん。」

 

練習を終えたほまれが現れる。

 

ルールー「歌・・・。」

 

えみる「音が外れてます。」

 

はな「えぇ!?」

 

えみるから音が外れてると言われ、驚きの表情を浮かべる。

 

えみる「そこはミですミ。」

 

はな「共に~!」

 

えみる「外れてます!」

 

はな「えぇーっ!?」

 

ルールー「どうやらえみるは、絶対音感があるようですね。」

 

ほまれ「えっ?」

 

なんとえみるは、絶対音感の持ち主だった。

 

はな「じゃ、じゃあこれは?」

 

えみる「ド。正確では無いですが。」

 

さあや「凄い・・・!」

 

はながペンでコップを叩き、えみるが答える。

 

はな「えみるは小さい時から音楽やってたの・・・?」

 

えみる「はい!音楽は心を、自由に羽ばたかせる事が出来るのです!」

 

ルールー「心を・・・自由に・・・」

 

さあや「ねえ、ルールーも一緒に練習しよっ。」

 

ルールー「私がですか?」

 

はな「いいじゃん!」

 

えみる「やってみるのです!」

 

今度はルールーが歌うが、聞いているはな達は首を傾げる。

 

えみる「ルールー・・・音程はとても正確です。ですが、その・・・心に響かないと言うか・・・。」

 

えみるから音程は正確だが、心には響かないと告げられる。

 

ルールー「ごめんなさい・・・。やっぱり私には無理です・・・。」

 

そう言った直後、身体に異変が生じる。

 

ルールー「私には・・・分からない・・・」

 

はな「ルールー?」

 

ルールー「心・・・分からない・・・分からない・・・!システムエラー。」

 

はな・さあや・ほまれ・えみる「「「「ルールー!」」」」

 

システムエラーが生じたルールーは、機能停止してその場に倒れた。

 

クライアス社あさぱぶ支社 会議室

 

クライ「何をやっているのだ!」

 

リストル「RUR-9500、通称ルールーは我が社の大切な製品。それをプリキュアとディケイドに奪われるとは・・・。」

 

ダイカン「とんだ時間の無駄だ!私なら五分で終わるぞ!五分で!」

 

ルールーを取り返せなかったパップルがプレジデント・クライだけで無く、リストルとダイカンから叱りを受ける。

 

パップル「ルールーは私の部下・・・!この始末は、必ず私が・・・!」

 

そんなやり取りを、奥の方で一人の女性が見ていた。

 

ラヴェニール学園 保健室

 

ベッドで眠るルールーの傍に座るえみるが、先程はな達からルールーは未来から来たアンドロイドと聞いた時の事を思い出した直後、ルールーが目を覚ます。

 

えみる「ルールー・・・!良かったのです・・・!大丈夫ですか?」

 

ルールー「はい。」

 

えみるが大丈夫かと尋ねるとルールーははいと答え、上半身を起こす。

 

えみる「はな先輩に聞いたのです。ルールーが・・・アンドロイドだって・・・!」

 

ルールー「はい。」

 

えみる「証拠を見せて下さい!」

 

ルールー「はい。」

 

えみる「うええええぇぇぇ~っ!?」

 

ルールーが自分がアンドロイドと言う証拠を見せると、えみるは驚きの余りに声を上げた。

 

ルールー「驚かせてごめんなさい。」

 

えみる「大丈夫なのです・・・。」

 

大丈夫と言うえみるの頭からは煙が出ていた。

 

えみる「でも・・・今度から秘密は無しなのです!私達は親友です。隠し事は無しなのです!」

 

ルールー「親・・・友・・・?」

 

えみる「です。」

 

頷き、ルールーの手を両手で包みこむように握る。

 

えみる「ルールー!私と一緒にプリキュア目指しましょう!」

 

ルールーに自分と一緒にプリキュアを目指そうと持ち掛ける。

 

えみる「ルールーは綺麗でカッコよくて、強い心を持っているのです。きっとルールーは、プリキュアになれるのです!一緒に頑張りましょう!」

 

ルールー「無理です!」

 

えみる「えっ・・・?」

 

ルールー「私は・・・アンドロイドです。きっと・・・プリキュアになれるのは、あなたのような人です。私は・・・一生懸命な可愛らしい心を持っているあなたが―――とても、羨ましい。」

 

二人の会話を、外ではな達が聞いてた。

 

ほまれ「どうする?」

 

はな「うーん・・・。」

 

えみるが自宅に戻ってからベッドの上で横になって考える。

 

先日ルールーに歌を聞かせた事を思い出し、クローゼットを開けてギターを取ろうとする。

 

正人「えみる?」

 

えみる「はい!お兄様!」

 

正人の声が聞こえ、慌ててクローゼットを閉じる。

 

正人「?」

 

えみる「な、何でも無いのです!」

 

正人「ケーキがあるんだ。お茶淹れて。」

 

えみる「はい・・・。」

 

ビューティーハリー 店内

 

翌日、えみるがビューティハリーでギターを弾き、はな達に聞かせる。

 

えみる「センキュウ!」

 

はな「イケてるえみる!」

 

えみる「そ、それ程でも・・・。」

 

弾き終えてからはなに褒められ、照れながら後ろ頭を掻く。

 

ハリー「確かにむっちゃ上手いけど、家でやれ。家で。」

 

えみる「家でギターはダメなのです。お兄様が嫌がるので・・・。」

 

ハリー「?」

 

えみる「ギターは、女の子が弾くには相応しく無いと言われて・・・。それはお兄様の感想ではなくって?って・・・」

 

ハリー「ふーん・・・随分と遅れとるな。」

 

えみる「美姫さんも、時代遅れな考えだって言ってました。」

 

ほまれ「ギター、好きなんだね。」

 

えみる「はい。ギターは自由でカッコいいのです。」

 

ハリー「にしても、反対されてるのに、何でまたギター弾きたくなったんや?」

 

えみる「ルールーに、元気を出して貰いたくて。」

 

ほまれ「そっか。」

 

横に座るほまれがえみるの頭に手を乗せる。

 

えみる「でも・・・上手く行くか分からないのです・・・。だから、皆さんの意見を聞かせて欲しいのです!私・・・私・・・!」

 

えみるの目には涙が溜まる。

 

はな「大事なのはえみるの気持ちでしょ?」

 

えみる「えっ・・・?」

 

はな「ダメなら、その時また考えればいいじゃん。私はその気持ちを応援するよ。フレー!フレー!えみる!おーっ!」

 

はぐたん「ふぇー!ふぇー!えみるー!」

 

はながえみるを応援し、はぐたんもはなの動きを真似て応援する。

 

えみる「もう・・・適当なのです・・・。でも、頑張ってみるのです!」

 

涙を拭い、笑顔を見せた。

 

一方外の池では、ルールーが歌い、さあやと美姫が聞いていた。

 

さあや「どうしたの?」

 

途中で止めた事にさあやが尋ねる。

 

ルールー「ダメです・・・。心が篭らない・・・。」

 

さあや「私も、考え過ぎて、良いお芝居が出来なくなるの。でも上手く出来た時は、何も考えなくても、胸の奥から想いが湧き出して来る。きっと、それが心。」

 

その場にしゃがみ、水を掬って言う。

 

ルールーもしゃがみ、水を掬う。

 

さあや「無理しなくていい。止めようとしても、溢れて来るのが心だから。」

 

美姫「ルールーさんは本来なら持たないハズの心を持ったのです。まずは心のままに動いてみたら、いいんじゃ。」

 

ルールー「・・・!あれは・・・!」

 

美姫がそう言った直後、ルールーが繁華街の方から出て来たトゲパワワに気付く。

 

はな達も気付き、プリハートとネオディケイドライバーを取り出して変身し、現場へ向かった。

 

繁華街の時計のある広場に到着すると、ビルの屋上に立つパップルと赤いドレスを纏ったモデルオシマイダーに気付く。

 

パップル「あーら、すっかりヒーローぶっちゃって。ルールーちゃん。さあ行け!オシマイダー!」

 

オシマイダーがビルから飛び降り、エール達が上に跳ぶ。

 

エール「うりゃあっ!」

 

エールがオシマイダーの指を掴んで投げ飛ばす。

 

ネオディケイド「はっ!」  

 

ネオディケイドが上に跳んで空中キックを叩き込み、ビルに叩き付ける。

 

アンジュ「フェザーブラスト!」

 

エトワール「スタースラッシュ!」

 

アンジュとエトワールがフェザーブラストとスタースラッシュを放つ。

 

パップル「お着替えよ!」

 

パップルの命令と同時に、ビルから出て来たオシマイダーが全身を回転し、丸い姿に変える。

 

その直後にフェザーブラストとスタースラッシュが命中する。

 

えみる「凄いのです!」

 

ルールー「目標、温度上昇中。」

 

ルールーがオシマイダーの温度が上がっている事に気付く。

 

ルールー「マズい!避けて!」

 

ルールーがそう叫んだ直後、オシマイダーの腹部からフェザーブラストとスタースラッシュのエネルギーを吸収した光線が放たれる。

 

アンジュがハート・フェザーで防ぐが、打ち破られて直撃し、地面に落下する。

 

エールとネオディケイドが二人の元へ向かうが、オシマイダーが四人を潰そうとして落下する。

 

エール「!しまった!」

 

ネオディケイドライバー「カメンライド カブト」

 

バックル部分から変身していき、最後にカブトホーンが立ち上がる。

 

ネオディケイドライバー「チェンジ・ビートル」

 

カブトにカメンライドした直後、エール達は潰されてしまった。

 

えみる「そんな・・・!」

 

パップル「残念ねぇ。仲間を守れなくて。てか、仲間って何?笑わせないで。本気でヒーローになれるとでも?所詮アンタはこっち側の人間。夢見てんじゃないわよ!心の無い、機械人形のクセに。」

 

パップルの言葉に、ルールーが拳を握り締めて悔しがる。

 

えみる「あるのです!」

 

パップル「はぁ?」

 

えみる「ルールーには、心があるのです!心があるから、悩んでいるのです!心があるから、音楽は素敵だと言って下さいました!心があるから・・・!私達は親友なのです!」

 

そう叫び、ルールーの手を握る。

 

ルールー「えみる・・・。」

 

えみるの言葉に、ルールーが嬉し涙を流す。

 

パップル「オシマイダー!コイツらも潰しちゃって!」

 

ネオディケイドカブト「ルールーの表面しか見て無い愚かなお前に、分かる訳が無い。」

 

パップル「!?」

 

エール・アンジュ・エトワール「「「はああああぁぁぁっ!」」」

 

パップル「ブッ飛び~!?」

 

四人は潰されておらず、持ち堪えていた。

 

ネオディケイドカブト「これ位で潰れたと思ったら、大間違いだな。」

 

エトワール「エール!ディケイド!」

 

エール「友情の邪魔・・・するなーっ!」

 

エールとカブトクナイガン・アックスモードを装備したネオディケイドカブトからのパンチと斬撃が直撃し、オシマイダーが上に吹き飛ぶ。

 

ネオディケイドカブトは、カブトクナイガンをガンモードへ変え、発砲した。

 

ディケイドダブルが投げたショルダーファングが命中し、パップルの真下にオシマイダーを落下させる。

 

焦ったパップルがこの場から離れた直後、オシマイダーは時計に落下した。

 

エール「行くよ!」

 

ネオディケイドライバー「カメンライド キバ」

 

ネオディケイドはキバにカメンライドした。

 

アンジュ「また別のライダーに!!」

 

エトワール「バンパイアっぽいね!」

 

ネオディケイドライバー「ファイナルアタックライド キ キ キ キバ!」

 

空が満月の夜へ変わる。

 

ハリー「空が満月の夜に!?」

 

えみる「不思議なのです!!」

 

ネオディケイドキバは右足を上げると、キバット三世が右足と合体し、ネオディケイドキバは高く跳躍してダークネスムーンブレイクを放った。

 

エール・アンジュ・エトワール「「「ミライクリスタル!」」」

 

エール「エールタクト!」

 

アンジュ「アンジュハープ!」

 

エトワール「エトワールフルート!」

 

三人がメロディソードのボタンを押して演奏し、虹色のエネルギーを作り出す。

 

エール・アンジュ・エトワール「「「心のトゲトゲ、飛んで行けー!」」」

 

エール・アンジュ・エトワール「「「プリキュア!トリニティ・コンサート!」」」

 

対象に向かって虹色のエネルギーを飛ばすトリニティ・コンサートを放つ。

 

ダークネスムーンブレイクが命中してからトリニティ・コンサートが命中し、巨大な木が作り出されてピンク・水色・黄色の花が咲き誇り、オシマイダーが浄化された。

 

エール・アンジュ・エトワール「「「HUGっとプリキュア!エール・フォー・ユー!」」」

 

えみる「やっぱり・・・プリキュアもディケイドもカッコいいのです。」

 

ルールー「えみるも。」

 

えみる「えっ?」

 

ルールー「何でもありません。」

 

次の日、ビューティーハリーの真上にある建物の外にえみるとルールーが座り、ルールーがえみるの作った曲・『キミとともだち』の歌詞を見る。

 

ルールー「これは・・・」

 

えみる「前に聞かせた曲に、歌詞を付けてみたのです。一緒に歌いませんか?」

 

ルールー「私と・・・?でも・・・」

 

えみる「ルールーと歌いたいのです。」

 

ルールーに微笑んでからそう言い、目を閉じてギターを弾き、歌い出す。

 

えみるの歌がルールーの心に染み入り、ルールーが涙を流す。

 

ルールー「えみる・・・」

 

えみる「さあ一緒に。」

 

ルールーが歌い出し、えみるも歌い、二人で音を合わせる。

 

はな達は下の方で、ルールーとえみるの歌を聞く。

 

美姫「良い歌ですね。まるで二人を表してるみたいですわ。」

 

さあや「二人の心が、溢れ出す・・・!」

 

アンリ「悪く無いね。」

 

ビューティハリーに訪れたアンリがスマホで二人の歌う写真を撮り、そう呟く。

 

えみるとルールーの歌声は、みんなの心に染み入ったのだった。

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