仮面ライダーとウイルス兵器使い少女の様々な年代の「並行地球」冒険の旅。様々な「異世界」もあり!?   作:ウルトラマングレート

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第451話「これって魔法? ほまれは人魚のプリンセス!」

ビューティーハリーで、ほまれのスケート大会の優勝を祝う。

 

はな・さあや「「優勝おめでとーっ!」」

 

ほまれ「ありがとう。」

 

えみる「ほまれさんの演技、感動したのです!」

 

ナル「うん、凄かった・・・。」

 

最近行われた大会には、はな達も観に来ていた。

 

えみる「情熱的で、切なくて―――!」

 

さあや「ニュースでも、表現力の向上が凄いって言われてたけど、本当にその通りだと思う!」

 

ルールー「美しいと言う言葉の意味を教えて頂きました。」

 

ほまれ「褒め過ぎ・・・。」

 

美姫「それだけ凄かったって事です。」

 

はな「輝木選手!ズバリ好調のきっかけは?」

 

ほまれ「えっ・・・?」

 

はながおもちゃのマイクを近づけて尋ねると、頬を赤くし、別の方向を向く。

 

ほまれの向いた先には、アイスを作るハリーとそれを笑顔で見るはぐたんがいた。

 

美姫「なるほど・・・。」

 

ほまれ「まだまだだって。こんなんじゃ、世界には通用しないよ。」

 

えみる「世界を目指すのですか?」

 

今度はえみるがおもちゃのマイクを近づけて尋ねる。

 

ほまれ「当然。この先もいっぱい壁はあると思うけどさ、全部飛び越えて行けるように頑張るよ。」

 

はな「応援する!」

 

ハリー「俺も!ハリハム・ハリー特製、お祝いと頑張れのシャーベットや。」

 

ハリーが自作のシャーベットをほまれに差し出す。

 

ほまれ「ありがとう・・・。」

 

シャーベットを受け取り、一口食べる。

 

ほまれ「酸っぱい・・・。でも美味しい・・・。」

 

ハリー「せやろ?身体動かした後は、酸っぱいモンに限るで。せやったらチョコミントアイスもあるでー。」

 

はなは首を傾げ、さあや達は微笑ましい表情で二人を見ていた。

 

クライアス社あさぱぶ支社 ラボ

 

トラウム「お悩み相談かね?」

 

ビシン「ずっと考えても分からないんだ・・・。ハリーはどうして戻って来ないの・・・?」

 

ラボでトラウムがビシンの話を聞く。

 

トラウム「それはズバリ、本人の心を除くしか無いね。」

 

ビシン「心を・・・?」

 

トラウムがゴーグル型の装置をビシンに渡す。

 

トラウム「昔遊びで作った発明品だ。相手の深層心理をバーチャル空間に変える事が出来る。エネルギーは勿論・・・」

 

ビシン「トゲパワワか。」

 

スケート場

 

梅橋「新プログラムか。」

 

ほまれ「次の大会に向けて、四回転ジャンプを取り入れたいんです。」

 

コーチの梅橋に四回転ジャンプを取り入れたい事を伝える。

 

梅橋「四回転・・・!?世界でも飛べる選手はほんの一握りだぞ・・・!」

 

ほまれ「だから挑戦するんです!」

 

梅橋「分かった。練習メニューは考えておく。演目は輝木が決めろ。」

 

ほまれ「はい!」

 

練習を終えてスケート場を後にし、学園の図書館を歩く。

 

ほまれ「絵本でも参考にするか。」

 

演目を決める為に絵本を参考にする事にし、色んな絵本を手に取って机に置く。

 

ほまれ「読むのは幼稚園以来だな。」

 

そう言い、人魚姫のページをめくる。

 

ほまれ「昔々、海の底の国に、人魚のお姫様が暮らしていました。ある日、お姫様は海に落ちた王子と出会い、恋に落ちました。」

 

王子の姿がハリーと重なり、頬を赤くして顔を隠す。

 

ほまれ「ちょっと・・・恥ずかしいかも・・・。」

 

そう呟くと、外から轟音が響いた。

 

ほまれ「・・・!」

 

窓の外を見ると、外から煙が上がっていた。

 

繁華街の方に向かうと、既にはな達が着き、街灯の上にはビシンとゴーグルを着けた猛オシマイダーがいた。

 

ほまれ「ビシン!」

 

ハリー「いい加減にしぃや!」

 

ビシン「待ってたよハリー。」

 

ほまれ「行くよ!」

 

美姫「変身!」

 

はな・さあや・ほまれ・えみる・ルールー「「「「「ミライクリスタル!」」」 」」

 

はな・さあや・ほまれ・えみる・ルールー「「「「「ハート、キラっと!」」」」」

 

はな・さあや・ほまれ・えみる・ルールー「「「「「は~ぎゅ~!」」」」」

 

ネオディケイドライバー「カメンライド ディケイド」

 

エール「輝く未来を、抱き締めて!みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」

 

アンジュ「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

 

エトワール「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

 

マシュリ・アムール「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」

 

マシェリ「キュアマシェリ!」

 

アムール「キュアアムール!」

 

エール・アンジュ・エトワール・マシェリ・アムール「「「「「HUGっと!プリキュア!」」」」」

 

美姫「あっ、あの猛オシマイダー、モーションキャプチャーを着けてます。」

 

エール「モーションキャプチャー?」

 

アンジュ「人間や物の動きを記録する技術だよ。」

 

アムール「スポーツ選手の身体の動きのデータ収集や、ゲームのキャラクターなどによく使われています。」

 

ハリー「説明はそこまでや!来るで!」

 

猛オシマイダーが右手の球体から光線を飛ばす。

 

光線を掻い潜って避け、パンチやキックを叩き込む。

 

ビシン「プリキュアとディケイドに用は無い。僕の狙いは君だ、ハリー。」

 

ビシンが装置にトゲパワワを籠める。

 

すると猛オシマイダーが、無数の四角いエネルギー体となり、ハリーに向かって来た。

 

ハリー「何や!?どわっ!」

 

ハリは避け続けるが、体勢を崩して倒れる。

 

エトワール「ハリー!」

 

エトワールがハリーに駆け寄ると、猛オシマイダーが竜巻を起こしてその中に二人を閉じ込め、竜巻が消えると頭部に角を生やしたドームのような姿になった。

 

ビシン「余計な奴が入ったか・・・。」

 

?「姫?姫!人魚姫!」

 

女性の声に反応し、ほまれが目を開ける。

 

?「起きたのね。」

 

そこには二人の女性がいた。

 

ほまれ「人魚姫・・・って・・・。」

 

?「あなたの事よ。」

 

ほまれ「えっ・・・!?」

 

今の自分の姿を見て驚く。

 

ほまれ「ええっ・・・!?本物・・・!?」

 

なんとほまれは、人魚姫になっていた。

 

人魚A「みんな待ってるわ。」

 

人魚B「私達は先に行ってるから。」

 

ピンクのポニーテールと紫のロングヘアの人魚がこの場を後にする。

 

ほまれ「ちょっと・・・!」

 

人魚A「陸に近づいては駄目よ。」

 

人魚B「人間に捕まってしまうから!」

 

そう告げ、今度こそこの場を後にした。

 

ほまれ「何なの・・・これ・・・?」

 

そう呟いたその時、海から一人の男性が落ちて来た。

 

ほまれ「あれは・・・」

 

男性の方に泳いで向かい、両腕で抱えてから顔を見る。

 

ほまれ「・・・!ハリー・・・!?」

 

その男性はなんと、王子の格好をしたハリー(人間態)だった。

 

ハリーを抱き抱え、地上に出る。

 

ほまれ「ハリー!しっかりして!」

 

ハリーを地面に降ろし、両手で揺さぶりながら呼び掛けると、ハリーが意識を取り戻す。

 

ハリー「君は・・・誰・・・?」

 

ほまれ「えっ?冗談止めてよね。マジ・・・なの・・・?」

 

ハリーは、記憶を失っていた。

 

男性「・・・!あれは!」

 

男性の声が聞こえ、その方向を向くと、一隻の船が現れた。

 

ほまれ「ハリーは・・・大丈夫だよね・・・。」

 

ハリーを見て呟き、海に戻った。

 

男性「王子様・・・!王子様・・・!ああ、ご無事で良かった・・・!」

 

ほまれ「王子・・・?ここって、もしかして・・・絵本の世界・・・?」

 

ほまれとハリーは、猛オシマイダーが作り出した人魚姫の世界に入り込んでいた。

 

ビシン「ハリーだけで良かったのに・・・!」

 

ビシンが爪を噛み締めて呟く。

 

マシェリ「何とかするのです!」

 

アムール「駄目です!」

 

マシェリがツインラブギターを出すが、アムールに止められる。

 

マシェリ「何故なのです!?」

 

アムール「あのドームは、エトワールとハリーの心を取り込んでいるようです。二人に影響が出るかもしれません。」

 

ネオディケイド「そうなると、迂闊に手は出せそうに無いな・・・。」

 

ビシン「猛オシマイダー、僕も入れろ。」

 

猛オシマイダーが後頭部に入口を作り出し、ビシンがその中に入る。

 

エール「あっ!ズルい!」

 

ほまれ「きっと、猛オシマイダーのせいだ・・・。人魚姫は、私が読んでたからだよね・・・。」

 

ほまれはこの世界が猛オシマイダーに作り出された事と、戦闘前に人魚姫の絵本を呼んだからこの世界になったと察する。

 

ほまれ「でも何でハリーが王子?私のせいか・・・。私の事も忘れてるみたいだし・・・。とにかく早く元に戻して、この世界から抜け出さなきゃ!」

 

人魚A・人魚B・人魚C「「「人間のお城に!?」」」

 

ほまれ「王子に会いに行かなきゃいけないの。このままじゃ会えないから、人間になる方法教えてくれない?」

 

人魚達の拠点に移動し、人間になる方法を黄緑のショートヘアの人魚を加えた三人の人魚に尋ねる。

 

人魚A「何で王子に?」

 

人魚B「あなたまさか・・・!」

 

人魚C「恋してしまったのね!」

 

ほまれ「してない!」

 

人魚A「じゃあ会いに行かなくても・・・」

 

人魚B「そうよね。」

 

ほまれ「何でも良いから人間にして!」

 

頬を赤くし、そう告げる。

 

三人の人魚が下の方へ移動し、瓶に入った薬を見せる。

 

人魚A「確かに人間になる薬はあるけど・・・」  

 

人魚B「王子の一番の存在になれなかったら、あなたは泡になってしまうわ。」

 

人魚C「それでもいいの?」

 

ほまれが頷き、薬を受け取って飲む。

 

ハリー「おい!おい!良かった・・・!」

 

少し経ってから、ハリーの呼びかけに反応したほまれが目を開ける。

 

自分の脚を見ると、人間の足になってた。

 

ほまれ「ちょ、ちょっと・・・!」

 

ハリーにお姫様だっこされ、城に運ばれる。

 

ビシン「人魚姫・・・か。もう少し様子を見ようかな。」

 

崖の上で魔女の姿をしたビシンがそう呟き、クスクスと笑った。

 

城に案内されたほまれは、部屋の中で座って待つ。

 

ほまれ「落ち着かない・・・。」

 

そう呟いてからドアを開く音が聞こえ、ドアの方を向く。

 

ハリー「いやー、大事無くて何よりや。自分、前も砂浜で会うたな。」

 

ハリーが入って来て、ほまれに前も会った事を言う。

 

ほまれ「本当に私が分からないの?」

 

ハリー「せや、名前聞いとらんかったな。」

 

ほまれ「ほまれ。」

 

ハリー「ほまれか。」

 

ほまれ(王子の一番の存在・・・。とにかく、ハリーに私の事を思い出して貰わないと。)

 

ハリー「ほまれ。」

 

ほまれ「?」

 

ハリー「せっかくお城に来たんやし、オシャレせぇへんか?」

 

ほまれ「えっ・・・?」

 

ハリーがほまれにそう告げると、服を持ったメイド達が現れる。

 

色々なドレスに着替えさせられるが、最終的に黄色のドレスに落ち着いた。

 

ハリー「うん。良い感じや。黄色がよぉ似合っとる。」

 

一方エール達は、何も出来ないままでいた。

 

アンジュ「二人とも大丈夫かな・・・。」

 

アムール「分かりません。」

 

エール「すんごい怖い夢とか見させられてるかも・・・!」

 

マシェリ「お化け・・・!?お化けなのですか・・・!?」

 

はぐたん「おばけ、やー!ハリー!」

 

エール「エトワール!」

 

マシェリ「返事をして欲しいのです!」

 

台車から降りたはぐたんがエールとマシェリと共にポカポカ殴り付ける。

 

アムール「叩くのは止めておいた方が・・・。」

 

ネオディケイド「聞こえて無いだろ 多分。」

 

アンジュ「逆に敢えて少し刺激を与えたら、二人を起こせるかも。」

 

アムール「一理ありますね。」

 

三人に殴られ続けられて怒った猛オシマイダーが、頭部の角から光線を放ってエール達に浴びせる。

 

すると、エール達の姿が変わった。

 

アムール「これは・・・赤ずきん・・・?」

 

マシェリ「不思議の国のアリス・・・?」

 

アンジュ「シンデレラ・・・?」

 

アンジュはシンデレラ、マシェリは不思議の国のアリス、アムールは赤ずきんちゃんの格好に変わる。

 

エール「めちょっくじゃのぅ・・・。」

 

マシェリ「浦島太郎なのです!」

 

エールは老人にされた浦島太郎の格好だった。

 

アンジュ「そう言えばディケイドは・・・!」

 

ネオディケイドは変身が解け、何故か王子の格好になっていた。

 

美姫「何故に王子様なんです?」

 

エール「アンジュとセットと言う事なのかのぅ・・・。」

 

美姫「王子さまが出て来る童話は沢山ありますし、きっとそう言う事なんじゃないですか?」

 

なお、シンデレラのアンジュとセットと言う形だった。

 

ナル「ママ・・・助けて・・・。」

 

アムール「ナル・・・!?」

 

ナルも巻き込まれ、アムールと美姫に助けを求める。

 

ナル「重い・・・。」

 

マシェリ「かぐや姫なのです!」

 

エール達がナルを見ると、かぐや姫の格好にされていた。

 

十二単を着せられていたので、動きたくても動けなかった。

 

その頃ほまれとハリーは、城で開かれる舞踏会の会場へ移動していた。

 

ほまれ「何これ・・・?」

 

ハリー「舞踏会やで。」

 

そう言い、手を差し伸べる。

 

ほまれ「まあ、いいけど。」

 

ほまれがハリーの手を掴むと、ハリーがリードして踊りを始めた。

 

ほまれ「上手いじゃん、ダンス。」

 

ハリー「王子やからな。」

 

ほまれ「でも私も得意なんだよね。」

 

ハリー「オモロイなぁ自分!」

 

踊りながらこれまでのハリーとのやり取りを思い出すと、胸の鼓動が高鳴りし始める。

 

ほまれ「ハリー・・・」

 

ハリー「何や?」

 

ほまれ「・・・何でも無い。」

 

ハリー「おかしなやっちゃな。」

 

身体を密着させられ、更に胸の鼓動が激しくなる。

 

ほまれ「ハリー・・・」

 

ハリー「だから何やって?」

 

想いを伝えようとしたその時、音楽が止まり、この会場にいた人達が消滅し、周囲の空間も変わった。

 

ほまれ「えっ・・・!?」

 

二人の前から、薄いピンクのドレスにベールで顔を隠した女性が現れた。

 

ハリー「・・・!」

 

その姿に気付いたハリーが、女性の元へ向かう。

 

ほまれ「誰・・・?」

 

ビシン「王子の一番大切な人だよ。」

 

ほまれ「えっ・・・?」

 

ほまれの後ろに現れたビシンがそう告げる。

 

ビシン「人魚姫の物語の結末、知ってるでしょ?」

 

ハリー「また会えて・・・良かった・・・。」

 

ハリーが安堵の表情を浮かべ、女性に向けて言う。

 

ビシン「王子様には別の想い人がいました!恋に破れた人魚姫は、海の泡となって消えるのでした!僕も驚いたよ・・・。ハリーもいたって事だね・・・一番の相手がさ。」

 

ハリーにはなんと、心に思っていた相手がいた。

 

ほまれ「この世界は、猛オシマイダーの作り物でしょ・・・?」

 

ビシン「お前とハリーの心の世界さ。二人の気持ちが登場人物と重ならなきゃ、この世界にはならない。ハリーは最初から王子役にハマり過ぎて、君の事も忘れてたみたい。ねぇ、さっきハリーに何言おうとしたの?ねぇったら!」

 

ほまれ「うるさい・・・!」

 

ビシン「あっはははははっ!ハリーがお前なんかを好きになる訳無いだろ!さっさと泡になっちゃえば!」

 

笑い声を上げ、ほまれにそう告げる。

 

ほまれ「誰がなるか・・・!」

 

ビシン「痩せ我慢して無いで早く壊れろよ!前からお前が気に入らなかったんだ!もう限界なんだろ・・・!」

 

泣きそうになるほまれの足元にヒビが生じて崩れ、周囲の空間がセピア色に変わる。

 

足元が崩れ落ち、ほまれは海の中へ落ちて行った。

 

腕からノイズが生じて消滅されそうになりながらも、腕を伸ばす。

 

人魚A「想いを捨てなさい。」

 

人魚B「全部、無かった事にすればいい。」

 

人魚C「そうすれば、あなたの心は守られる。」

 

すると、三人の人魚がほまれを更に海の底へ沈めさせてそう伝える。

 

ビシン「邪魔者が一人消えた。」

 

ビシンがそう言うと、時の止まったハリーと女性の元へ歩く。

 

ビシン(僕が一番じゃ無かったんだね・・・。)

 

二人の傍で立ち止まり、持ってた杖で女性のベールを動かす。

 

ビシン「やっぱりお前か・・・。」

 

ビシンは女性の事を知っていた。

 

ビシンた「もういないクセに、僕からハリーを奪い、ずっと心の中に居座る気か!」

 

爪を伸ばして女性に突き刺そうとしたその時、外から衝撃が生じた。

 

はぐたん「ハリー!」

 

エール「エトワール!」

 

外からエール達が猛オシマイダーをポカポカ殴り付ける。

 

猛オシマイダーが光線を飛ばし、何とか避ける。

 

エール「もうそれには当たらな―――!」

 

エールが逃げながらそう言うと、腰に痛みが生じて倒れる。

 

エール「腰が・・・!」

 

ネオディケイド「ギックリ腰か?」

 

アンジュ「大丈夫!?」

 

エール「何のこれしき!エトワール!」

 

立ち上がり、猛オシマイダーへ向かう。

 

エール「クライアス社にやられてる場合じゃないよ!世界、目指すんでしょ!こんな壁なんて、飛び越えて行くんでしょ!」

 

ほまれ「人の気も知らないで・・・。」

 

エールの叫びに呆れながら呟く。

 

ほまれ「でも・・・自分で言ったんだから、やるしかないか・・・!」

 

底まで落ちてからそう呟くと、胸元から光が生じる。

 

そしてエトワールに変身し、回転しながら海の底から出て来た。

 

周囲の床が凍ると同時に、エトワールのヒールにスケート用のブレードが作り出され、その上を滑る。

 

ビシン「どうして・・・?」

 

エトワール「沈んだ分、高く跳ばなきゃね!」

 

ビシン「ふざけるな!」

 

ビシンがローブを外し、エトワールに向かって爪からの攻撃を繰り出す。

 

ビシン「何で!心の痛みに潰れない!痛みを抱えて行くつもりかよ!そんなの、辛過ぎるだろ!」

 

エトワール「・・・そうだね。」

 

ビシンが跳びかかってエトワールに攻撃を行うが、避けられる。

 

攻撃を防ぎ、キックを装置に叩き込んで破壊する。

 

エトワール「アンタと私は似てる。嫌になる位にね。」

 

ビシン「ふざけるな・・・!」

 

エトワール「ハリー・・・。何も聞かないよ。こんなやり方、フェアじゃないから。その代わり、私の気持ちをもう少しだけ内緒にさせて。」

 

エトワールがハリーに向けて微笑むと同時に、空間が崩壊した。

 

すると外の猛オシマイダーから、光が放出された。

 

アンジュ「光が・・・!」

 

エール達が煙に包まれて元の姿に戻ると、上空からハリー(人間態)を横抱きさせたエトワールが出て来た。

 

マシェリ「ハリー!」

 

エール「エトワール!」

 

エトワール「ありがとう。声が聞こえたよ。」

 

エール「うん!」

 

猛オシマイダーが小さくなり、元の姿に戻る。

 

エトワール「ハリーをお願い。」

 

美姫「ああ。」

 

ネオディケイドにハリーを預け、肩を貸して距離を取る。

 

なおは、元に戻っても変身が解けたままだった。

 

エトワール「一気に行くよ。」

 

エール・アンジュ・エトワール・マシェリ・アムール「「「「「メモリアルキュアクロック!チアフル!」」」」」

 

ミライパッドが時計型アイテム・メモリアルキュアクロックに変化し、エール達とはぐたんからそれぞれのパーソナルカラーのハートが飛び出す。

 

エール・アンジュ・エトワール・マシェリ・アムール「「「「「ミライパッド!オープン!」」」」」

 

右腕を真上のメモリアルキュアクロックにかざすと同時に、画面のハートの型にはまる。

 

エール・アンジュ・エトワール・マシェリ・アムール「「「「「プリキュア!チアフルスタイル!」」」」」

 

扉が開くと同時に中から無数のハート型エネルギーが降り注ぎ、エール達がチアフルスタイルに変身する。

 

エール・アンジュ・エトワール・マシェリ・アムール「「「「「メモリアルパワー!フルチャージ!」」」」」

 

パワーをメモリアルキュアクロックに集める。

 

エール・アンジュ・エトワール・マシェリ・アムール「「「「「プリキュア!チアフルアターック!」」」」」

 

六色の五つ葉のクローバー型エネルギー弾を発射するチアフル・アタックを放つ。

 

紫、赤、黄色、水色、ピンクのハートの順に猛オシマイダーにぶつかり、最後にはぐたんがハグするポーズをして虹色のハートに包み込み、猛オシマイダーを浄化した。

 

ビシン「ドクター、まだ調整終えて無かったな・・・。まあいいや。十分気晴らしも出来たし、今日はこれ位にしてあげるよ。」

 

そう言うと、瞬間移動して姿を消した。

 

クライアス社あさぱぶ支社 会議室

 

ビシンが帰還してから、妖精の姿に変わる。

 

ビシン「これなら行ける・・・。これさえあればハリーを・・・!」(そして、アイツも・・・!)

 

リストル「ビシン。」

 

リストルが現れ、妖精の姿に戻る。

 

なんとリストルも、ハリーとビシンと同様の存在だった。

 

ビシンがリストルの胸元へ移動し、リストルは何も言わずに優しく抱き締めた。

 

ハリー「おはようさん・・・。」

 

公園のベンチでハリーが目を覚ます。

 

えみる「おはようさん、では無いのです!」

 

はな「こっちの気も知らないで・・・。」

 

美姫「ハリーが寝てた間、色々大変だったよ。」

 

ハリー「どう言うこっちゃ?」

 

はな「私達、絵本の登場人物の格好にさせられちゃったんだよね。」

 

ほまれ「へぇ、どんなのだったの?」

 

美姫「まず野乃さんがお年寄りになった浦島太郎で、薬師寺さんがシンデレラ、ルールーさんが赤ずきんちゃん、えみるちゃんが不思議の国のアリス、ナルがかぐや姫でしたね。」

 

ナル「私、動けなかった・・・。」

 

ハリー「美姫は何やったん?」

 

美姫「王子だったのです。おそらくシンデレラの薬師寺さんとセットでだったので、それででしょう。」

 

ハリー「ちょっと見て見たいなそのシンデレラ。」

 

ルールー「ちなみにはなは腰を痛めてました。それと、トゲパワワを感じました。おそらく力の源はトゲパワワです。それよりも、中で何があったのですか?」

 

美姫「見た所、嫌な夢や物を見せられたって訳じゃなさそうですけど。」

 

ハリー「まーったく覚えとらん。」

 

ほまれ「右に同じ。」

 

ハリーは人魚姫の世界での出来事を覚えて無かった。

 

さあや「そうなんだ。」

 

ほまれ「私の前では、しばらくその姿でいないでくれる?大会に集中したいから。」

 

ハリー「へっ・・・?」

 

ハリーの両頬を掴み、そう伝える。

 

はまれは自分の想いを今は胸に秘めたまま、次の大会でも頑張る事を誓うのだった。

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