仮面ライダーとウイルス兵器使い少女の様々な「平行世界」冒険の旅。様々な「異世界」もあり!? 作:タイムマシン(2002)
村人「この七人塚は、七人隊という雇われ兵隊の亡骸を納めた塚でして・・・これが最近このように真っ二つに・・・」
村人「それだけじゃございません。納められていたはずの七人分の骨も、ごっそり消えてて・・・」
村人「なにかの祟りかともう心配で・・・」
桔梗「わかりました。お清めいたしましょう。」
村人「ありがとうごぜえます、巫女さま。」
村人「これで安心だ。」
桔梗(気休めにはなるだろう。ここにはもう・・・邪悪な気配はなに一つない・・・むしろ澄みきっている・・・あの白霊山のせいか。どんな罪人の汚れも浄化するという霊山ーーー)
美姫「かごめさん・・・。」
犬夜叉はかごめのそばへ座り、抱き起こす。
犬夜叉「かごめ・・・こんなの嘘だ!目を開けろ。かごめ!」
美姫「かごめさん、目を開けてください!」
犬夜叉「なんか言ってみろ!かごめ!」
冥加「揺れ動かしてはならん、犬夜叉さま。」
美姫「冥加さま・・・。」
犬夜叉「・・・冥加じじい?」
冥加「とにかくこのままでは七宝や犬夜叉さま、みき殿まで焼け死んでしまいます。どこかもっと安全な場所に。」
犬夜叉は立ち上がり、鉄砕牙を抜く。
美姫「犬夜叉さん・・・。」
犬夜叉は風の傷の衝撃波で、火災を吹っ飛ばした。
美姫「火災は消えましたが・・・。」
犬夜叉「くそっ!!」
七宝「うっうっ・・・。」
犬夜叉「おれが・・・」(もっと煉骨を疑っていれば・・・。おれとみきがもっと早く銀骨を倒していれば。)
七宝「うっうっ・・・」
美姫「七宝くん・・・」
犬夜叉「泣くな、七宝。てめェはよくやった。」
七宝「じゃが、皆が死んでしもうたら。何もしなかったのと同じじゃあ!!おらのせいじゃあ!おらがこの寺に逃げ込まなければ!!」
美姫「七宝くん!」
犬夜叉「バカ野郎!!それを言うな・・・。」
七宝「うわぁあああ!!おらのせいじゃぁあああ!!皆おらが悪いんじゃァああ!!!!」
冥加「ええィ泣くなぁぁ!!泣いてたってらちがあかん。皆を拾い場所に運ぶんじゃ!」
美姫「・・・そうですね・・・」
犬夜叉「無理をするな。七宝 おれがやる。」
七宝「犬夜叉・・・」
美姫「犬夜叉さん・・・。」
竜巻状態を解いた鋼牙。
鋼牙(かごめ、無事でいてくれよ。)
八角「待てよ鋼牙ァ!!」
銀太「ホントにかごめ姐さんはこっちでいいのか!?」
鋼牙「ああ。間違いねえ。」(だがあの犬っころ。まさかとは思うが、かごめの事を守り切れなかったんじゃねェだろうな。)
鋼牙は再び竜巻状態で走り出す。
琥珀「そう・・・あの人死んだんだ・・・。)
しかし、涙が出る。
琥珀「あれ・・・。何で、涙が・・・。悲しくなんかないのに・・・。」
七宝は泣きじゃくる。
美姫も近くにいた。
美姫「かごめさん、珊瑚さん、弥勒さん・・・。」
冥加「こりゃ七宝!もう一度聞くぞ!かごめ達は毒消しを飲んだんじゃな?」
七宝「あ、ああ・・・。間違いない・・・。地念児からもらった特製の毒消しじゃった。なのに・・・何の効果も無かった。」
美姫「何の効果も・・・。」
冥加「う~ん。ん?みきに七宝。犬夜叉様はどこへ行った?」
七宝は首を振る。
美姫「それが・・・。」
冥加「さっそく仇討ちに行かれたか。」
犬夜叉は木を斬っていた。
犬夜叉「出て来い七人隊!!俺はここにいるぞ。勝負してェなら出て来やがれ!蛇骨!煉骨!それに他の奴ら!!てめェら全員、この俺がぶっ倒してやる!!こそこそしてねェでここに出て来て勝負しやがれ!!」
蛇骨「それで煉骨の兄貴。犬夜叉、まだ生きてるかな?」
煉骨「ああ。」
蛇骨「あとあの仮面の鎧に変わるピンク髪の女・・・。」
煉骨「俺も見たぜ。銀骨を共に倒したぜ。」
蛇骨「俺の見た限りじゃ、腰に堅い帯を巻きつけて、手札を差し込んで、「変身」つって、仮面の鎧「かめんらいだーでぃけいど」とやらに変わりやがるし。また腰の堅い板を開いて、手札引き抜いて、帯に差し込んで、姿変えて、武器とかも装備するしよォ・・・。鉄の馬にも乗ってたな。挨拶みたく「通りすがりのかめんらいだー」だってな!」
恋骨「挨拶みたく「通りすがりのかめんらいだー」ねェ・・・鉄の馬にも乗る。また会う時にお目にかかるだろうな・・・。それに「変身」ねェ・・・妖怪の「変化」じゃねェだな・・・。」
蛇骨「それに俺、犬夜叉の事気になって、あの鋼牙とかいう野郎と戦って、ちーっとも身に入らなかったんだぜ。」
煉骨「だから奴を逃がしたんだ。お前らしくもねえ・・・」
蛇骨「しょうがねえよ。野郎 めったやたらに足の速い奴でさァ・・・」
蛇骨は立ち上がる。
煉骨「ふん。まぁいい。よし、いい頃合いだ。」
頭上には上半身の銀骨が。
煉骨「待っていろ銀骨。てめェは生まれ変わるのだ。」
銀骨「ぎしししし。」
煉骨「そうだ。もっともっとてめェを強くしてやる。」
煉骨はレバーを操作。
蛇骨「ふあぁぁ。犬夜叉の奴今頃何してんだろうなぁ。ついでにかめんらいだーでぃけいどのピンク髪の女 あいつとももうちょっとやり合ってみっか。」
犬夜叉は地面をたたく。
犬夜叉「ちくしょー!」(俺のしくじりだ・・・おれが煉骨の正体を見破っていれば・・・だが、みきは悪くねェよ。くそっ。くそっ。)
殺生丸「何を悔いている。犬夜叉。」
犬夜叉「うるせェな。てめェなんかと話す気分じゃねェ・・・。」
殺生丸「さては・・・今頃になって己の弱さに気付いたか。」
犬夜叉「うるせェよ。」
殺生丸「所詮、きさまは半妖・・・。己の身を守るのが精一杯である。人を守るのと伝わる鉄砕牙を持つなど、最初から無理であったのだ。」
犬夜叉「だったらてめェをぶっ倒して、鉄生牙をいただこうか。そうすりゃかごめ達を生き返らせる事が・・・」
殺生丸「ふん。きさまなどにこの天生牙を使いこなせるものか・・・。」
犬夜叉「やってみなきゃ分かんねえぜ!!」
犬夜叉は立ち上がりながら振り向きざまに、風の傷を放つ。
しかし、殺生丸は姿を消す。
犬夜叉(俺としたことが・・・。こんな時にあんな奴の幻を見るなんて・・・)
邪見「もういいかい!?出て来んの・・・。」
りん「あっ!殺生丸さま出て来た!」
邪見「殺生丸さま。一体どこへ行ってらしたんですか?」
殺生丸「いた・・・。」
りん・邪見「「へ《はぁ》?」」
殺生丸「見つけたぞ。」
邪見「ですから、誰を・・・」
殺生丸「あの小僧だ・・・。」
邪見「あの小僧・・・?あの小僧って・・・。あっ!?奈落と一緒にいたあの小僧ですか?」
りん「琥珀の事?」
殺生丸は先に行く。
邪見「あっ、待ってください。殺生丸さま!!」
りん(殺生丸さま やっぱり琥珀を殺しちゃうのかな・・・。)
犬夜叉は戻って来た。
七宝「犬夜叉・・・」
美姫「犬夜叉さん・・・」
犬夜叉「七宝 泣くな・・・。男はどんな時でも涙を見せねえもんだ。」
犬夜叉はかごめのそばに座る。
七宝「分かった・・・。」
犬夜叉「みき おめェもだ。」
美姫「・・・はい。」
犬夜叉はかごめを抱き起こす。
犬夜叉(かごめ!すまねえ・・・すまねえ!このおれがふがいねェばかりに・・・おまえを・・・こんな目に・・・)
かごめ「犬夜叉・・・苦し・・・」
犬夜叉「かごめ・・・。」
かごめはうっすらと目を開く。
かごめ「クラクラする・・・」
美姫「かごめさん!!」
犬夜叉「おまえっ・・・」
冥加「やむをえん・・・毒と一緒にかなりの血も吸い出したからな。」
冥加は弥勒から吸血中であり。体が大きくなっていた。
美姫「冥加さま!?体が大きく!?」
冥加「いくらわしでもこれだけ強力な毒はさすがに毒じゃ。」
犬夜叉「冥加じじい。お前・・・」
弥勒「そうか・・・産んでくれるか。」
弥勒は冥加の頭を撫でるが、冥加は逃げるように転がる。
七宝「弥勒!」
弥勒は目を覚ます。
弥勒「・・・夢・・でしたか。がっかりですな。」
七宝「・・・さyrは女子の夢じゃったな。」
雲母も鳴いていた。
七宝「珊瑚も無事か。」
珊瑚「ああ・・・」
美姫「お二人共、良かったです・・・。」
弥勒「みきさま・・・。」
珊瑚「みきさん・・・」
犬夜叉「あ・・・」
かごめ「無事だったんだ・・・良かった・・・。」
冥加「毒が全身に回りきる前だったから、息を吹き返したんじゃ。あと一歩遅かったらダメだったかもしれぬ。」
七宝「でも、さすがは冥加じじいじゃ。たまには役に立つこともあるんじゃな!」
冥加「失敬な!このわしはいつでも役に立っておるわい!」
かごめ「ゴメンね。犬夜叉・・・心配かけて・・・美姫さんもすみません・・・」
犬夜叉「バカ!!何を謝まっ・・・。」
美姫「私はいいんですよ・・・。」
犬夜叉はかごめを寝かせ、後ろを向く。
かごめ「犬夜叉・・・?」
七宝「ん?」
美姫「犬夜叉さん・・・」
七宝「なんじゃ犬夜叉。おらには泣くなと言っておきながら。」
犬夜叉「っるっせェ!」
七宝の頭を一発殴る。
かごめ(え・・・?)
美姫「犬夜叉さん・・・もしや・・・。」
冥加「バカを言うな、七宝。わしは長年犬夜叉さまにお仕えしているが・・・涙なぞ一度も見たことがないぞ。」
七宝は右肩に乗る。
七宝「嘘ではない。ほれ。」
冥加も左肩に乗っかる。
冥加「どれ。」
犬夜叉は二人を吹っ飛ばすようにどかし、振り向いた。
犬夜叉「泣いてねえっっ!みんな助かったんだからなっ!」
犬夜叉は涙を浮かべていた。
美姫(涙・・・。)「はい・・・そうですね。」
かごめ(犬夜叉・・・ありがとう・・・)
桔梗(綺麗は汚い・・・汚いは綺麗・・・。良いは悪い。悪いは良い。生きるは死ぬ。死ぬは生きる。白霊山の浄化する力のせいか 周辺の土地が・・・邪気一つ無いーーー清浄すぎるくらいだーーー。おまえ達、この場所ではさぞかし辛かろう。これ以上、白霊山に近づく事は無理か・・・。)
桔梗は引き返し、村辺りへ。
桔梗(四魂のかけらの気配!?)
桔梗はある民家へ。
桔梗「ん?」
???「これでいい。」
おばあさん「へえへえ。」
???「三日したら、また薬を塗りにおいで。」
おばあさん「ありがとうごぜえます。」
桔梗(あの男!首に四魂のかけらをーーー)
桔梗は近づく。
女の子「わあ、きれいな巫女さま。」
桔梗は座る。
桔梗「あのかたは・・・」
女の子「お医者の睡骨さまです。」
桔梗「医者・・・」
睡骨「千代、お客人か?」
桔梗は睡骨の元へ。
桔梗「睡骨さま・・・とおっしゃるのか。」
睡骨「はい。あなたさまは・・・?」
桔梗「桔梗・・・と申します。」
桔梗(妖怪でも人間でもーーー邪な心を持つ者が四魂のかけらを体内に入れれば、かけらは確実に汚れるーーーだが この男のかけらは、一点の汚れもないーーーしかもこの男、死人だ・・・)
かごめ「犬夜叉。四魂のかけらとられちゃって・・・」
犬夜叉「気にすんなかごめ。そんなもん、あとで取り返しゃいんだ。」
美姫は近くで傍観。
犬夜叉「それより これ飲め。」
犬夜叉はペットボトルに入った黒に近い色の液体を投げつけてきた。
犬夜叉「弥勒、珊瑚、おまえらも。」
かごめ「なに これ・・・」
冥加「いいから飲め。この冥加特製の薬じゃ。おぬしら三人から毒と一緒に大量の血を吸い出した。それを飲めば、手っ取り早く血が増え元気になる。」
珊瑚は飲みだすが、
珊瑚「そうは言っても これ・・・きついね。」
弥勒も飲みだし。
弥勒「我慢しましょう。弱った我らをかばいながでらでは、犬夜叉にみきさまも動きがとれん。」
かごめ(そうね・・・早く元気にならなくちゃ・・・)
七宝「冥加じい、また材料取ってきたぞ。」
冥加「おおご苦労、七宝。」
その材料を地面に落とした。
蛇やキノコ類などである。
かごめ「えっ・・・!?」
美姫「蛇にキノコ類など・・・!?」
冥加「この毒ヘビの血と薬草をわしの体内で調合すれば、特製の秘薬の完成じゃ!行くぞ。」
冥加は蛇から血を吸い出し、転がっていくと。七宝の持って来たペットポトルを差し出す。
七宝「ほれ。」
冥加はボトル内に注入していく。
冥加「さァ皆!!」
かごめ「なんか・・・」
珊瑚「かえって気分が・・・」
弥勒「知らなければ、まだ飲めたものを・・・。」
すると、竜巻状態で鋼牙がやって来た。
鋼牙「かごめ!」
かごめ「鋼牙くん・・・」
美姫「鋼牙さん・・・」
鋼牙「よかった。無事だったんだな」
犬夜叉「鋼牙・・・」
鋼牙「ん?」
犬夜叉「てめェ・・・」
犬夜叉を踏んでいた。
鋼牙「よう 犬っころ、てめえ生きてたのか」
犬夜叉「殺す!」
犬夜叉は鉄爪するが、鋼牙は跳んで避ける。
美姫「鋼牙さんはどうしてここに?」
鋼牙「ああ。奈落を追ってたら、蛇みたいな刀を使う男が現れてな。」
珊瑚「それって、ひょっとして。」
弥勒「蛇骨か。」
鋼牙はかごめの両手を握る。
鋼牙「その野郎が、かごめは死んだとかぬかしやがるから・・・」
かごめ「心配してきてくれたんだ。」
犬夜叉が間に割り込む。
犬夜叉「いちいち手ェ握りやがって。本っ当に殺すぞ、てめェ。」
鋼牙「でけえ口叩くんじゃねえ!!」
犬夜叉「なっ・・・」
美姫「鋼牙さん・・・」
鋼牙「かごめの手・・・いつもと違ってひんやり冷てえ。ほっぺだっていつもは桜色なのに、魚の腹みてえにまっ白じゃねえか。かごめを死ぬほど危ねえ目に遭わせやがったな!」
美姫「私も共にいましたけど、時には油断もしますから。」
鋼牙「みき おめえもこんな犬っころについてるとろくな事ねえぞ!」
美姫「かごめさんと同じ現代人という理由で共にいるので、そこはいいんです。」
鋼牙「そうかよ。だが俺ならそんなヘマはしねェぜ!」
犬夜叉「てっ・・・てめえっ・・・」
美姫「鋼牙さん なんちゅー自信でしょう・・・。」
鋼牙「フン。」
冥加「犬夜叉さま!」
七宝「犬夜叉!こればっかりは我慢ならん!言い返せ!」
犬夜叉「くっ・・・二度と・・・」
鋼牙「ん・・・?」
犬夜叉「二度と・・・二度と・・・かごをそんな目に遭わせねえ。てめェはすっこんでろ!!」
かごめ(犬夜叉・・・。)
鋼牙「・・・フン。」
睡骨の民家
睡骨「この子たちは、飢饉で
桔梗は睡骨の首のかけらを見ていた。
睡骨「何か?」
桔梗「・・・・・・いえ。」
すると、村人二人がやって来た。
睡骨「どうした?」
村人「転んだ拍子に、鎌で足を斬って・・・」
村人「いてェ・・・いてェよ・・・。」
桔梗「睡骨さま。何かお手伝いする事は・・・。」
睡骨「あ、ああ、桔梗さま。助かります。」
桔梗「どうしました?お顔の色が・・・」
睡骨「いえ・・・何でもありません。」
屋内で村人は治療を受ける。
睡骨「良かった・・・思ったより傷は浅い。」
村人は痛がる。
桔梗「睡骨さま、ひどい汗です。」
睡骨「ええ。」
桔梗「代わりましょうか。」
睡骨「すいません。お願いいたします。」
睡骨は立ち上がり、外へ。
そして、桔梗は治療を終え、睡骨の元へ。
桔梗「睡骨さま。今帰りました。」
睡骨「面目ありません。」
桔梗「いえ。」
女の子「睡骨さまは血が苦手なんだよね。」
睡骨「ああ・・・まったく医者のくせに・・・血を見ると、体の奥から震えてしまって・・・。」
桔梗「睡骨さまはずっとこの村でお医者を?」
睡骨「いえ、生まれは東国です。いろんな村で治療をほどこして回り、ここに居づいたんで・・・この村はいい。貧しいが、こんな北の寒村だからこそ、戦もなく平和だ。」
睡骨は右手の平を見て、顔色が悪くなる。
桔梗「どうしました?睡骨さま?」
睡骨「手を・・・。」
桔梗「えっ?」
睡骨は井戸からくみ上げた桶の水を、洗面器へ流し込み、手を洗い始めた。
睡骨「血が・・・手を洗わなければ・・・。」
桔梗「血などついておりますまいのに。」
女の子「睡骨さま、時々ああなるの。ひどい時はああやって洗い続けるのよ・・・。」
睡骨「落ちない・・・落ちない・・・まだだ・・・。まだ落ちない・・・。」
桔梗は睡骨を凝視していた。