仮面ライダーとウイルス兵器使い少女の様々な年代の「並行地球」冒険の旅。様々な「異世界」もあり!? 作:ウルトラマングレート
ビューティーハリー 店内
さあや「いつかは・・・未来に帰っちゃう・・・。」
はな「はぐたんも・・・ハリーも・・・ルールーもナルも・・・」
ルールーやナル、ハリーやはぐたんがいずれ未来へ帰る事にはな達が気付いた事で、店内の空気は重かった。
えみる「で、でも!時々こちらに遊びに来れば良いのです!」
ハリー「それは・・・難しいやろな。」
えみる「にょへ!?」
ハリー「こっちに来るには、ごっつい量のアスパワワが必要や。何度も出来る事やあらへん。」
えみる「じゃ、じゃあ、未来へ帰らないと言うのはどうですか!?」
ルールー「えみる、私は未来へ帰ります。」
えみる「ルールー・・・。だ、だったら、美姫さんと離れ離れになってもいいのですか!?美姫さんも何か言って下さい!」
美姫「ルールーさんが本気で決めたなら、止める権利は私にはありません。」
ナル「ママは・・・行かないの?」
美姫「ええ。私は未来には行けません。これから先も、ここに残ってやらなきゃいけない事があるので。」
ナル「だったら、私もここに残る!」
美姫「それは駄目です。ナルはルールーさん達と一緒に、未来に行ってください。」
ルールー「ナル、わがままを言っちゃいけません。」
美姫の説得に納得出来ないナルを、ルールーが叱る。
ナルは走り去ってしまう。
えみる「ナル!」
えみるがすぐさまナルの後を追う。
えみる「ナル!」
ナル「えみる・・・お姉ちゃん・・・!」
二人が走り続け、ナルに追いついたえみるが手首を掴む。
えみる「やっと・・・追い付けたのです・・・!」
息切れしながらそう告げる。
近くの公園に移動し、水を飲み続けるえみるをナルが見つめる。
ナル「大丈夫・・・?」
えみる「もう大丈夫です。」
えみるが落ち着いてから、二人がベンチに座る。
えみる「ナル、一緒にみんなの所に帰りましょう。ルールーも美姫さんも、みんなも心配してますよ。」
ナル「・・・もう、帰れない。」
えみる「どうしてですか?」
ナル「今のママを見ると、悲しくて胸の辺りが締め付けられるから・・・。」
えみる「感情を持っていれば、誰だってそうなってしまうのです。きっとルールーだってそうです。美姫さんも、はな先輩達も。だから、一緒に帰りましょう。」
ナル「でもママを困らせ悲しませた・・・。私は、悪い子。」
えみる「そんな事ありません。ナルは自分の気持ちを、正直に言っただけです。」
ナル「えみるお姉ちゃんは悲しくないの・・・?」
えみる「悲しいに決まってるのです。でもルールーを困らせたり、悲しませたく無いのです。今は悲しいけど、ルールーが未来に帰る時は、笑顔で見送りたいのです。勿論ナル、あなたもです。それに・・・私はナルのお姉ちゃんです。だから妹のナルの為に、しっかりしないといけませんから。」
ナル「えみる・・・お姉ちゃん・・・!」
えみるがナルを優しく抱き締め、ナルがえみるの胸元で声を押し殺して泣きじゃくる。
ナル「えみるお姉ちゃん・・・ありがとう・・・。」
えみる「お礼を言わなくてはいけないのは私の方です。もしもナルがいなかったら、きっと私が駄目になってました。」
ナル「さあ、みんなが心配しています。お姉ちゃんと一緒に帰りましょう。うん・・・!」
二人は手を繋ぎ、ビューティーハリーへ戻った。
ビューティーハリー 店内
ナル「ママ・・・・・・みんな・・・ごめんなさい・・・。」
えみると一緒に戻ったナルが、美姫達に謝る。
ルールー「あなたが戻って来てくれて、本当に良かった。」
ナル「パパは・・・ママや私が嫌いじゃないんだよね・・・?勿論。ルールーもナルも大好きだよ。」
そう言うとしゃがみ、視線を合わせて両手でナルの手を重ねる。
美姫「ナル、私がここに残るのは、ルールーさんの事が嫌いだからじゃないのです。私はこれから先も、多くの人を守りたい。この時代には、私を必要としてる人が沢山いるからです。」
ナル「・・・ママのやるべき事は、ここでしか出来ない・・・。そうなんだよね?」
美姫「ええ。納得しないと思うでしょうけど、分かってくれますか?」
ナル「・・・分かった。」
美姫「良い子です。」
愛崎家 えみるの部屋
えみる(ルールーとナルが未来へ帰る・・・。居なくなってしまう・・・。)
えみる(明日には必ず、ルールーに私の気持ちを・・・!)ベッドで眠るえみるが心の中で呟きながらミライクリスタル・レッドを見つめ、呟き終えてからこれを握り締めた。
だがそれでも、心の奥には「ルールーとお別れしたくない気持ち」と「ルールーのいない未来は耐えられない気持ち」があった。
クライアス社本社 実験室
ビシン「嘘つき。何でみんな僕から離れて行くんだ・・・。」
ビシンが培養液の中で眠るリストルを見て呟く。
ビシン「リストルも!ハリーも!何で!」
クライ「だから時を止めるんだ。」
ビシン「プレジデント・クライ・・・。」
クライ「そうすれば、皆ずっと一緒にいられる。」
現れたクライがそう告げ、ビシンを抱き締める。
ビシン「ずっと・・・一緒に・・・。」
そんな二人を見たジオウは、無言でその場から歩き去った。
翌日、登校することりが不安な表情を浮かべて歩く。
ことり(えみるちゃん、大丈夫かな・・・。)
そう心の中で呟いてからすぐに、えみるを乗せた車が停まり、えみるが降りる。
ことり「おはようえみるちゃん。」
えみる「ゴキゲンヨウことりサン。」
ことり「はい?」
えみるの顔を見て、驚きの表情を浮かべる。
えみる「早ク学校ニ行カナイト、遅レマスヨ。」
ことり「え、えみるちゃん!?」
えみる「ハイ?」
振り返ったえみるは、何故か猫目になってカタコトになってた。
ことり「何か・・・変・・・!」
昼休み、はなとさあやにこの事を話す。
はな「えみるの様子がおかしい?」
ことり「なのですって言わなくなっちゃったし、後飛んで来た買い物袋が顔に付いたまま学校に入っちゃったの!」
はな・さあや「「ええっ!?」」
ことり「昨日の事があったからなのは間違い無いけど・・・!変でしょ!?」
女の子A「ことりちゃーん!」
ことり「あっ、はーい!出来る限り様子は見るから、お姉ちゃん達もえみるちゃんの様子を見て!」
そう二人に伝えてから、自分を呼んだクラスメイトの元へ向かった。
はな「やっぱ、ルールーの事だよね。」
さあや「うん。考えて無かった訳じゃないけど、いざ向き合うと、私も・・・」
さあや「未来を救う・・・。助ける。それは叶えたい事。けどそうすると・・・」
はな「ルールー、ナル、ハリー、はぐたんとお別れ・・・。」
ミライパッドの画面に写る、チアフル・アタックを使えるようになった日に撮った写真を見て、そう呟いた。
ラヴィニエール学園の廊下を、ほまれとアンリが歩く。
アンリ「何かあった?」
ほまれ「?」
アンリ「心ここに在らずって感じ。練習中も、今も。」
ほまれ「・・・別に。」
ほまれ「アンリこそどうしたの?ジャンプの踏み切り、何で変えたの?」
アンリ「僕に隠し事なんて無理だよ。いつから一緒にいると思ってるの?」
ほまれ「相談しても、どうにもならない事なんだ。」
全身を90度回転させてほまれの方を向いて尋ねるが、ほまれは暗い表情でそう告げる。
ほまれ「・・・辛い。」
アンリ「ほまれ・・・。」
えみる「ゴキゲンヨウ。」
ほまれ「え、えみる・・・?」
アンリ「キャラ変わってない・・・?」
挨拶して来た猫目のえみるを見た二人が、驚きの余り距離を取る。
えみる「ソンナ事アリマセン。」
そう告げてから、この場を後にした。
公園のコンクリートのベンチで、ルールーがギターを弾く。
ルールー「未来に帰る・・・。けれど・・・私の心・・・そして、えみるの心は・・・」
ミライクリスタル・パープルを見つめ、そう呟いた。
ビューティーハリー 店内
えみる「ゴキゲンヨウはぐたん。ナル。」
はぐたん「えみりゅ・・・へん・・・。」
ナル「えみるお姉ちゃん変だよ・・・。」
えみるに抱き抱えられたはぐたんとナルが猫目になって呟く。
ハリー「何やアレ・・・。」
美姫「何であんな目になってるんだでしょう・・・?いや、理由は分かりますけど。」
奥から美姫とハリーが様子を見る。
アンリ「いつもと違うね。」
ハリー「いつの間に・・・!?」
正人「えみる・・・!」
ハリー「えみる兄までおるんかーい・・・!」
いつの間にかアンリと正人も来てて、正人に至っては涙を流してた。
ハリー「つーか、相当ショックやったんやな・・・。どないしたら・・・。」
美姫「小学生には結構重たい事ですので・・・。」
はな「かっぱっぱー!」
美姫・ハリー・アンリ・正人「「「「!」」」」
突然河童の格好をしたはなが現れ、四人が驚く。
はな「えみるちゃん!笑顔になってカッパ~!」
えみる「ハイ?」
はな「えみるちゃんは河童が好きでしょ?河童~!」
えみる「別ニ好キジャ無イデス。」
はな「めちょカッパ・・・。」
さあや・ほまれ「「次は私達が!」」
ほまれ「さあ!この熱々のおでんを食べますよ!」
今度はさあやとほまれが二人場織を行う。
ほまれ「さあやの女優魂見せて!」
さあや「よくってよ!」
さあやが女優魂を見せながらおでんの大根を食べるが、これにも反応を見せなかった。
さあや・ほまれ「「ええええっ・・・!?」」
えみる「普通ニ食ベタ方ガ良イデスヨ。」
さあや「正論ですわ・・・!」
ほまれ「ハリーの嘘つき!二人場織は絶対ウケるって言ってたじゃん!」
ハリー「ルールーの歓迎会でスベリ倒した所お前らも見てたやろ!」
美姫「忘れてたんじゃないでしょうか・・・?」
アンリ「これは、お兄ちゃんの出番でしょ。」
正人「僕・・・!?えっと・・・えと・・・布団が、吹っ飛んだ!」
正人のギャグに周囲の空気が冷え、えみるも反応を見せなかった。
アンリ「そっか。正人の中では、それが面白いんだね。」
正人「止めろ・・・!一番傷付くよ・・・!」
アンリが微笑み、正人の肩に手を当ててそう言う。
美姫「あんまり、お笑いとかそう言うの見ないんですね~。」
えみる「皆サンドウシタンデスカ?オカシナ―――」
アンリ「おかしいのは君でしょ。どうして心の扉を閉じているの?」
えみる「ソンナ・・・」
ルールー「えみる。」
えみる「ルールー・・・。」
えみる「えみるの心を、見せて下さい。」
ルールーが訪れ、ミライクリスタル・パープルを見せる。
えみる「私の・・・心・・・」
ミライクリスタル・レッドを取り出したえみるの目が戻る。
ルールー「私達は親友。隠し事は無しと約束したじゃないですか。」
えみる「私・・・私は・・・!」
えみるが思いを告げようとしたその時、二人のミライクリスタルが消えてしまった。
正人「何だ・・・!?」
ハリー「ミライクリスタルが・・・!」
さあや「消えちゃった・・・!」
驚いたのもつかの間、えみるが気を失ってしまう。
ルールー「えみる・・・!」
正人「大丈夫か!?」
正人が駆け寄ってからすぐ、えみるが何かを話すも聞こえなかった。
正人「えっ・・・?」
ルールー「えみる・・・?声が・・・!」
アンリ「出ないの・・・?」
ルールー「えみる・・・!」
ルールー達が未来に帰る事とミライクリスタルが消えた事にショックでえみるは、声も出なくなってしまった。
パップル「えみるの声が出なくなった?うん。分かったわ。」
美姫から連絡を受けたパップルが事情を聞く。
パップル「今はゆっくり休ませて。お大事に。」(あの二人の心は、いつも一緒なのね。二人で愛のプリキュアなんだもの。)
電話を切ったパップルがツインラブのポスターを見つめ、心の中でそう呟いた。
愛崎家 えみるの部屋
ソファーの上で眠るえみるを、はな達が見る。
はぐたん「えみりゅ・・・。」
ルールー「私が・・・いえ、私達が未来に帰らなければ・・・でも・・・」
そう呟きながらえみるの手に触れる。
ルールー「えみる・・・!」
えみるが目を覚ますが、未だに声が出ない為口を動かす。
ルールー「ご、め、ん、な、さ、い・・・。」
ほまれ「何で謝るの・・・?」
ルールー「謝るのは私です。私のせいで・・・!」
だがえみるは、首を横に振った。
その直後、ドアが勢いよく開いた。
獏発「えみる!」
ハリー「何や!?」
正人「お爺様・・・!待って下さい・・・!」
獏発「儂に指図するな!」
突如現れた獏発を、正人が止める。
アンリ「へぇ、この人が噂の・・・」
美姫「確か、愛崎コンツェルン会長の・・・」
俳呑「お父様お待ち下さい~。今えみるは体調が~♪」
獏発「うるさい!ああ・・・声が出なくなるなんて・・・何て可哀想なえみる・・・。ずっと心配していたのだ・・・。」
えみるを抱き締めてそう告げる。
獏発「お前らのせいだぞ。何だこれは!」
そう告げると、ツインラブのポスターを見せる。
えみる・ルールー「「!」」
都「ああ~!お父様はネット社会に疎いから~!♪」
俳呑「大丈夫だと思っていたのに~!♪」
獏発「普通に喋れ!」
美姫「黙ってたのですか?」
正人「お爺様はそう言うのを許さないんです・・・。」
獏発「ギターは止めろと言っただろ!お前らがえみるをそそのかしたのか!」
美姫「そそのかした・・・って、アホな思い込みに、根拠も無く確認もせず・・・。いえ、自分の理想というか、ただの価値観の押し付けという言い方もできるのでしょうか・・・」
正人「アホな思い込み、根拠も無く確認もせず、理想というか、価値観の押し付け・・・。」(かつての僕のようだよ・・・。)
獏発「えみる、もう良く分かったね。お前はずっと、愛崎家の中で暮らして行けば良いんだ。そうすれば、こんな目に遭わないで済むんだよ。」
美姫(この方も以前の正人さんと同じ・・・!いや、この方は元からああいう思考での育ち方なんでしょう―――!)
はな「そんなのおかしいです!」
獏発「これは愛崎家の問題だ!儂は、えみるの為を思って言っているのだ。」
はな「えみるの為・・・!?」
獏発「えみる・・・儂を困らせないでおくれ。」
はな「これは・・・」
獏発「早く素直で可愛いえみるに戻っておくれ・・・。」
はな「えみるの為じゃなくて、あなたの―――!」
はなが続きを言おうとした途中で、美姫が獏発の両腕を掴み、えみるから無理矢理引き剥がした。
獏発「何をする!?」
美姫「・・・今はっきりしましたわ。あなたはえみるちゃんの事も正人さんの事も、人として見ていません。都合の良い愛玩人形としか思ってないって事も。この際だからはっきり言わせていだたきます。今のあなたは人の上に立つ資格も、家族を持つ資格もありませんわ!!」
獏発「小娘、き、貴様・・・!誰に向かって―――!」
美姫「あなたが誰かなんて、今はそんな事どうでも良いのです!!」
獏発「っ!?」
怒った美姫の気迫に押され、獏発は思わず美姫から一歩後ずさる。
美姫「えみるちゃんの価値観を否定し、友達を否定し、自分の主義主張だけを押し付け、例え声が出せなくても、それでもえみるちゃんがあなたに伝えようとしてる思いを知ろうともしない!正人さんにもそうして言葉で吹き込んで来て、ある意味深く洗脳状態にしてきたのでしょ!?だから彼は、あなたの影響を強く受けたのです!でも、えみるちゃんも正人さんも、心を持った生身の人間なのです!あなたの都合の良い人形なんかじゃないのです!!」
獏発「うぅ・・・っ!?」
美姫の本気の怒りに、獏発がたじろいで黙り込む。
ほまれ「美姫さん、滅茶苦茶怒ってる・・・。」
さあや「家族の事になると、美姫さんは怒るのね。」
ハリー「えみるの爺さんの言動は我慢出来へんのやろ。俺もやけどな。」
獏発「口の利き方のなって無い小娘が・・・!何だ貴様は!?」
美姫「私は・・・!えみるちゃんの友達の神城美姫と申しますわ!」
獏発「神城・・・美姫・・・!?」
美姫の名と苗字と名前の由来を聞いた事があった獏発は明らかに動揺し、言葉を詰まらせる。
俳呑「行けません~お父様~!その人に無礼を働けば~!♪」
都「愛崎コンツェルンは~お終いです~!♪」
二人は対面の際に彼女の苗字と名前の由来を聞いていたようだ。
獏発「だから普通に喋れ!儂はあんな噂など信じんぞ!愛崎コンツェルンの総帥であるこの儂が、この様な小娘に舐められるなど・・・!」
排呑「こ、小娘って・・・。」
都「彼女、学生服とか着ていたりして、10代の女子高生に見えてるけど、20代だって聞いてたような・・・。」
美姫「小娘って言うのは、褒め言葉として受け取りますわ。」
排呑「な、何でですか!?」
美姫「若いからですわ!!70~90代の高齢者からすれば、20代でもお嬢ちゃん呼ばわりでしょう?」
はな「10代、20代なんて若い方なんだ・・・。」
ほまれ「そ、そうなんだ・・・。」
美姫「とにかくとして、あなたはえみるちゃんの為って言ってますが、それは全てあなた自身のエゴ!愛情でも何でもありません!押し付けの善意は、悪意と何ら変わりません!あなたのそれは、孫の為じゃなく、人形や愛玩動物に向けて言ってるのと一緒ですわ!!自分の孫を人形や愛玩動物としか思って無い人が、偉そうに言わないでいただけます!?その人の人生は、その人の物!!えみるちゃんの可能性を!!人生を!!あなたの小さな自己満足なんかで、潰そうとしないでください!!」
正人「彼女の言う通りです。」
獏発「!?」
正人「僕もえみるも、お祖父様の人形じゃない。家族だからって・・・人の心を縛らないで下さい!」
獏発「正人、お前!」
はな「あなたの言ってる事は全部、えみるの為じゃなくて自分の為じゃないですか!」
ナル「そうだよ!そんな酷い事する人なんて、えみるお姉ちゃんの家族じゃない!あなたみたいな人、最低だよ!」
正人に続いて、はなも獏発に反論し、ナルも獏発をえみるの家族では無いと糾弾し、最低と言い放つ。
獏発「こ、子供が偉そうに・・・!」
美姫「あらァ、その子供にさえ言われる程、今のあなたは酷くて滑稽だって事。あなたがそこから変わらない限り、誰もあなたに寄り添う事は無いですね。みなあなたから離れて、最後にはあなたが築き上げて来た物さえも一瞬で崩れ去って、全てを失うのですわ。」
正人「自分では無い誰かの心に触れて、新しい世界の扉を開く事。それは家族にも、誰にも止められない!だって、僕達の未来は、僕達の物だから!えみる!声を出して良いんだ!自分の思った事を、叫んで良いんだ!」
正人がえみるにそう告げた。
獏発「何をする!」
アンリも獏発に覆い被さる。
正人「いけ えみる! 扉を開け!」
正人は左手で胸を押し当てる。
正人「ギュイーンとソウルがシャウトするのです!」
そして、えみるは力を込めて叫ぶ。
えみるはルールーの手を掴み、連れて行く。
はな達も開かれた扉へ走る。
えみるはルールーを連れて、ある大木へ。
しかし、目前でコケた。
ルールー「えみる」
えみる「ル・・・ル・・・」
ルールー「ゆっくりでいいから えみるの気持ちを聞かせてください」
獏発「なぜ わしにさからう!どいつもこいつもわしから去っていく・・・」
獏発からトゲパワワが放出される。
ビシン「思い通りにいかないならこわしちゃえばいい」
えみるとルールーは大きな音にびっくりし、振り向くと、猛オシマイダーが。
猛オシマイダーは腕を振りかぶってくるが、エール達が掴み、投げ飛ばした。
ビシン「ダメじゃないか おじいさまの言う事を聞かないと」
ネオディケイド「何!?」
アンジュ「おじいさま?愛崎家がオシマイダーに!」
ビシン「早くあいつをつかまえろ!」
猛オシマイダー「猛・・・」
エール「えみるを狙ってる!」
エウール「フラワーシュート!」
エールはフラワーシュートを猛オシマイダーへ直撃させた。
えみるとルールーは逃げようとするが、えみるはまたコケた。
えみる「にげて」
ルールー「にげません 私はまだえみるの気持ちを聞いてません!」
二人は猛オシマイダーに吹っ飛ばされる。
ネオディケイド・アンジュ・エトワール「「「ルールー!」」」
ルールー「大丈夫です 私はアンドロイドですから」
ビシン「さすがに丈夫だな けど 永遠を邪魔だな!こわせ!」
猛オシマイダー「猛! オシマイー!」
エール「親友の大事な話を」
ネオディケイドとエール達「「「邪魔するな!」」」
エール達ハキックで、ネオディケイドはパンチにしていた。
猛オシマイダーは吹っ飛ぶ。
アンジュ「えみるちゃん!」
エトワ-ル「ルールーに気持ちを届けて!」
ネオディケイド「お前なら出来る!」
えみるは頷く。
えみる「ルールー ルールー・・・」
えみるはルールーを抱き起こす。
えみる「困らせても・・・良いですか・・・?」
ルールー「はい。」
えみる「ヒーロー・・・失格と言われるかもしれないけど・・・けど・・・!けど・・・私は・・・!ルールーと一緒にいたい・・・!ずっと一緒にいたいのです!未来に帰って欲しく無いのです!一緒にいたい!ずっとずっとずっと!」
そう告げてルールーを抱き締め、声を上げて泣く。
ルールー「えみる、私は、えみると出会ったから未来を信じようって思ったんです。」
えみる「なら・・・ずっと一緒に・・・!」
えみるがそう言うも、ルールーは首を横に振る。
ルールー「未来には歌が、音楽が無いんです。」
えみる「・・・!」
ルールー「私は、未来の人達に、私達の歌を、私達の愛を届けたい。」
えみる「未来に・・・愛を・・・?」
ルールー「誰かを愛する心。大切にする気持ち。素晴らしい事なんだと伝えたい。これが、あなたと出会えた奇跡が、私にくれた夢です。」
えみる「ルールーの・・・夢・・・?」
ルールー「いつか必ず、あなたの傍に戻って来ます。それまで、待っててくれますか?」
えみる「はい・・・!いつまでも待つのです・・・!」
えみる「ずっと、ずっと・・・!」
ポロポロ零れる涙を拭いながらそう告げる。
ルールー「私達は、ずっと親友。」
えみる「はい・・・。」
お互いの気持ちを知り、抱き合ったその時、紫と赤の光が生じてハートとなり、再びミライクリスタル・レッドとミライクリスタル・パープルを生み出した。
えみる・ルールー「「あなたを愛し、私を愛する!」」
えみる・ルールー「「ミライクリスタル!」」
えみる・ルールー「「ハート、キラっと!」」
えみる・ルールー「「は~ぎゅ~!」」
マシェリ・アムール「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」
マシェリ「キュアマシェリ!」
アムール「キュアアムール!」
エール「マシェリ!アムール!」
マシェリ「ご心配をお掛けしました!」
アムール「わたしたちの愛をとどけます えみるのおじいさまにも」
ビシン「何が愛だ! 猛オシマイダー!」
マシェリ「アムール!ディケイド!!」
アムール「はい!」
ネオディケイド「ああ。」
ネオディケイドは画面上操作より、ケータッチとコンプリートカードを出現させる。
ケータッチ『クウガ!アギト!龍騎!ファイズ!ブレイド!ヒビキ!カブト!電王!キバ!』
ケータッチを取り出し、クウガからディケイドまでの紋章アイコンをタッチする。
ケータッチ「ファイナルカメンライド ディケイド」
ネオディケイドライバーのバックルをケータッチに差し替え、ヒストリーオーナメントのライダーカードがクウガからキバになり、ディケイドはコンプリートフォームへと強化変身した。
エール「何かカードがいっぱい付いたディケイドに変身した!」
ついでに、呼び出し画面から17号(超)だが、ファッションをZ時代で選ぶ。
近くに17号(超)が現れる。
17号(超)「呼んだか?」
ビシン「何だ アイツは?」
エール「黒髪!?」
アンジュ「あなたは!?」
17号(超)「俺は人造人間17号だ。」
エトワール「人造人間17号さん!?」
マシェリ「アムールと同じアンドロイドなのです!?」
アムール「私と同じ・・・。」
17号(超)「あのデカブツが相手なのか?」
アンジュ「あの猛オシマイダーの素材はマシェリのお父さんなんです!」
マシェリ「何とか元のお父様に戻したいんです!」
アンジュ「ですが、トドメは私達ですが・・・。」
17号(超)「そうか、とりあえずある程度のダメージを与えればいいわけだ・・・。」
ビシン「人造人間にしては、強そうに見えないなァ 猛オシマイダー!!」
猛オシマイダーは突進して、パンチを繰り出してきたが、17号(超)は飛んで避け、そのまま宙に浮く。
ビシン「なっ、浮いてるだと!?」
エール「前のトランクスさんと同じ!?」
17号(超)「トランクス・・・小さい方を呼び出して戦ったのか?」
ネオディケイド「戦ったが、未来の方でゴッド状態だ。。」
17号(超)「そうか。」
アンジュ「どうやって浮いてるの!?」
17号(超)「ある程度ダメージ行けるか・・・。」
17号(超)は右手に気を集め、
17号(超)「パワーブリッツ!!」
前方へ発射。
猛オシマイダーの顔面に直撃し、猛オシマイダーはよろけた。
エール「確かにパワーはあるよ。」
17号(超)「もう一つ追加しとくぞ。」
17号(超)は右手に発生させた電撃を頭上で円盤状に練り上げる。
ビシン「何だ!?右手の電撃を円盤状にしている!?」
17号(超)「電圧爆裂斬」
17号(超)は高速で近くまで接近してから、電撃の円盤を投げつけて来た。
猛オシマイダーのボディに直撃し、猛オシマイダーは感電した。
ビシン「猛オシマイダー!?」
17号(超)「ある程度のダメージは与えたと思う。あとは頑張ってくれ。」
エール「あっ、はい!」
アンジュ「ありがとうございます!」
17号(超)「じゃあな。」
17号(超)は消えた。
アムール「ではディケイド!今です!」
ネオディケイド「ああ。」
ケータッチ「ヒビキ!カメンライド・アームド!」
ヒビキのマークをタッチすると同時にアームドヒビキが実体化した。
バックル部「ファイナルアタックライド・ヒ ヒ ヒ ヒビキ!」
ネオディケイド コンプリートフォーム「はああああぁぁぁーっ!」
刀身に炎を纏わせて伸ばし、猛オシマイダーに向けて振り下ろす鬼神覚声を放つ。
鬼神覚声が直撃した猛オシマイダーは爆発し、獏発は仰向けになって倒れ、ウォッチは壊れた。
控室
えみる「すみません、お爺様の事・・・。」
美姫「いえ、ごめんなさい。出しゃばったりして。我慢出来なくなったもので。」
えみるが美姫に頭を下げて謝る。
えみる「出しゃばったなんてとんでも無いのです!寧ろ嬉しかったです。私だけじゃなくて、お兄様の為にも怒ってくれて。」
ナル「うん!あの時のママも凄くカッコ良かった!」
美姫「それを言うなら、ナルも野乃さんもカッコいいと思いました。大人相手にあんなにズバッと言えるなんて。」
はな「だってあんなの、絶対許せないよ!大人も子供も関係無いよ!」
ナル「えみるお姉ちゃんのお祖父ちゃんでも、ああ言う人絶対やだ!」
ほまれ「お兄さんが何も言わなきゃ、私も言ってやったんだけどね。」
さあや「でも、美姫さんが言ってた様に、ああやって人の価値観や気持ちを否定する人は、いつか一人ぼっちになっちゃうよね。」
ハリー「そうならん為にも、今から少しずつでも変わってくれたらエエけどな。」
ルールー「時間は掛かるかもしれませんが、認めて貰えるまで頑張りましょう。」
えみる「はい!頑張りましょう!」
控室でそんなやり取りを交わしてから、ツインラブのライブが無事行われた。
正人「お爺様。えみる、今ライブ中です。」
獏発「勝手にしろ。」
会長室で正人がスマホに映るツインラブの動画を獏発に見せるが、目を逸らした。
正人(ゆっくりでいい。いつかお爺様も・・・。)
なお美姫に関してはどこからか来た忠告の電話を受けた事で、特に何かされる事は無かった。
控室
さあや「良いライブだったね。」
ナル「ママもえみるお姉ちゃんもカッコ良かった!」
えみる「はい!ツインラブとして、私達は全力で愛を届けます!」
ルールー「はい。ずっと・・・ずっと。」
はぐたん「ルールー?よちよち。」
ルールーがはぐたんを見つめ、はぐたんが微笑んでそう告げる。
すると、ルールーの目に涙が溜まり、そのまま泣き出した。
はな「ルールー?」
そんなルールーを見たはなも目に涙を溜める。
はな「あれ・・・?おかしいな・・・?何で・・・」
はぐたん「かなちいの・・・?」
はな「はぐたん・・・!」
目に涙を溜めたさあやが、はなとルールーを横から抱き締める。
えみる「もう・・・皆さんまで・・・」
目に涙を溜めたほまれが同じく目に涙を溜めたえみるの頭を撫でた直後、えみるが声を上げて泣き出し、ナルも泣き出す。
はな「みんなが未来に帰る時は、笑顔でお別れするから・・・!だから今は・・・!」
ルールー達が未来に帰る時は笑顔でお別れする。はな達はそう誓ってから、はぐたんを除いた一同が声を上げて泣き続けたのだった。
通路の方では、ドアに背もたれて肩にハリー(妖精態)を乗せた美姫が腕を組んで立ち、はな達の泣き声を聞いてた。
ハリー「入らなくてエエんか?」
美姫「今は思いっ切り泣かせてあげましょう。辛い事や悲しい事を乗り越える為なら、泣いても良いんですよ。人を想って涙を流すのは、いけない事ではありませんからね。」
ハリー「クライアス社との戦いが終わったら、お前とも会えなくなるんやな。」
美姫「私は、そう思いませんね。」
ハリー「?何でや?」
美姫「いつかまた、必ず会える。そう信じています。」
ハリー「大人やなお前は・・・。」
美姫「完璧とまでは行きませんが。」