仮面ライダーとウイルス兵器使い少女の様々な年代の「並行地球」冒険の旅。様々な「異世界」もあり!?   作:ウルトラマングレート

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第478話「夢と決断の旅へ! さあやの大冒険!」

男性スタッフ「薬師寺さあやさん入られまーす!」

 

さあや「よろしくお願いします!」

 

お姫様の格好をしたさあやが撮影スタジオに入る。

 

はな「映画の撮影って、こんな感じなんだ~。」

 

美姫「こうしてスタジオでやるのは初めて見ますね。」

 

はな達も撮影スタジオに入り、周囲を見回す。

 

ほまれ「薔薇の騎士と姫の夜明け。」

 

ルールー「中世の騎士団長と姫の物語です。」

 

えみる「さあやさんのお姫様、とっても楽しみなのです。」

 

ナル「うん。テレビでも話題になってた。」

 

今日このスタジオで「薔薇の騎士と姫の夜明け」と言う映画の撮影があり、さあやと麗羅の親子共演も話題になってた。

 

さあや「監督!」

 

監督「遂に麗羅とさあやちゃんの親子共演を撮影する日が来るなんてな。」

 

監督を見掛けて声を掛け、監督がさあやの方へ歩きながら言う。

 

さあや「お母さんと一緒にお仕事する事は、私の夢ですから。」

 

はぐたん「はぎゅ~!おひめさまはぐたんも~!」ハリー(人間態)が抱き抱えるはぐたんが、自分もお姫様になりたいと駄々をこねる。

 

真木「おーおー、これだけ元気ならお芝居も頑張れるね。」

 

ハリー「映画初出演、頑張ろなはぐたーん。」

 

そんなはぐたんを真木が持ち上げ、ハリーがメロディタンバリンを鳴らしながらはぐたんに向かって言う。

 

はぐたんの駄々が収まり、笑顔を浮かべる。

 

さあや「真木先生?どうして?」

 

監督「赤ちゃんにもしもの事があってはいけないからね。」

 

何故か真木がいた事に疑問を浮かべるが、監督が赤ちゃんにもしもの事があってはいけないからと理由を話す。

 

真木「それに、アンタの演技見てみたくって。」

 

それと真木がさあやの演技を見たいからと言う理由もあった。

 

男性スタッフ「薬師寺麗羅さん入られます!」

 

騎士の格好をした麗羅が入ると同時に、スタジオの空気が変わる。

 

さあや「お母さん・・・。」

 

麗羅「よろしくさあや。」

 

さあやと向かい合って立ち、挨拶を送る。

 

麗羅「緊張している?」

 

さあや「うん。けど、私全力で―――!」

 

さあやが言ってた途中で、リストルが何らかの装置を起動させ、ノイズの混じった異変を生じさせた。

 

ハリー「何や、これは・・・!?」

 

美姫「この前みたいな事がまた・・・!?」

 

そして、はな達はどこかへと吸い込まれた。

 

はなが目を開けると、そこは撮影スタジオでは無く、ファンタジーな異世界だった。

 

更に服装も私服では無く、勇者の格好になってた。

 

はな「何じゃこりゃ!?めちょっく・・・!」

 

さあや「この世界、まるで台本の・・・」

 

はなの傍で倒れてた服装が変わって無いさあやが起き、自分の持つ台本を見て言う。

 

はな「映画の中に、入っちゃったって事!?」

 

はな達はなんと、「薔薇の騎士と姫の夜明け」の世界へ入り込んでしまった。

 

はな「何で映画の世界に!?って言うか、勇者はなちゃんだよ!」

 

えみる「魔法使いになってるのです!」

 

ほまれ「何これ武闘家?」

 

ルールー「私は黒猫のルル。ワクワクもんだニャ~。」

 

ほまれは武闘家、えみるは魔法使い、ルールーはケット・シーとなってた。

 

はな「おおっ!ファンタジー!はぐたん、また不思議な事した?」

 

ハリー「コラ!何でもはぐたんを疑うな!」

 

武士の格好のハリー(人間態)がはぐたんのいる木製の乳母車を引きながら叫ぶ。

 

はな「子連れネズミ!」

 

ハリー「ネズミちゃうわ!はぐたんは何もしとらん!」

 

はぐたん「しとらーん!」

 

ルールー「そう言えばナルはどこに・・・」

 

ナル「見て見て!魔法少女ナルだよ!」

 

先端部に星と羽の付いた可愛らしいステッキを持った魔法少女のナルが現れる。

 

はな「おおっ!」

 

ほまれ「きゃわたん・・・!」

 

えみる「とっても可愛いのですナル!」

 

ルールー「流石は私の娘だニャン。」

 

ナル「ママも可愛い!」

 

ルールーが誇らしげに頷きながら言い、ナルもルールーを可愛いと称賛する。

 

ナル「それにね、この格好飛べるんだよ!」

 

周囲を飛び回りながらそう告げる。

 

はな「じゃあ後は美姫さんか。」

 

ハリー「思い浮かぶとしたら何やろな?」

 

ほまれ「忍者かな?」

 

さあや「カード持ってるし、怪盗でも良いと思うな。」

 

はな「海賊の船長とかじゃないかな?」

 

えみる「ナルは何だと思いますか?」

 

ナル「カッコいいのなら何でも良い。」

 

ルールー「狩人と言う可能性もあります。」

 

まだ来てない美姫の格好を、みんなで話しながら考える。

 

えみる「確かに狩人と言う可能性はありますね。ルールーのハートを射抜いた訳ですから。」

 

ハリー「さあやもやしな。」

 

えみるとハリーがそう言うと、さあやとルールーが頬を赤らめる。

 

ハリー「それやったら盗賊でも違和感無いな。さあやとルールーのハートを盗んだ恋泥棒っちゅう事でな。」

 

はな「それもあるかも。」

 

美姫「あっ、いましたいました。みなさーん。」

 

はな達を見つけた美姫が森の方から声を掛け、はな達が森の方を向く。

 

美姫の格好は、黒を基調にした衣装に、羽根つきの帽子を被り、緑のマントを纏い、矢筒を背負い、弓を右手に持つ狩人だった。

 

ルールー「当たりました。」

 

美姫「何がです?」

 

はな「美姫さんが何の格好で来るか、みんなで考えてたんだ。」

 

えみる「それでルールーの言ってた狩人が当たりました。」

 

美姫「みなさんも個性的ですね。まず野乃さんが勇者・・・。」

 

はな「そう!勇者はなちゃん!」

 

美姫「薬師寺さんは変わって無いみたいですね。」

 

さあや「ちょっと残念です・・・。」

 

美姫「輝木さんが武闘家・・・。」

 

ほまれ「いつの間にかこんな格好になってたんで。」

 

美姫「えみるちゃんが魔法使い・・・と。」

 

えみる「キュアップ・ラパパ!です!」

 

美姫「ルールーさんは・・・猫?」

 

ルールー「ケット・シーだニャン。」

 

美姫「ナルは魔法少女ですね。」 

 

ナル「うん。ママ、私可愛い?」

 

美姫「ええ。凄く可愛いですよ。」

 

ナル「ハリーとはぐたんは・・・子連れ狼?」

 

ハリー「何やそれ?」

 

美姫「乳母車に子を乗せた武士が、旅をしながら戦う物語です。」

 

ルールー「ほまれの時と同じ、VR空間のようだニャン。」

 

ここでルールーが、自分達の今いる場所をVR空間と分析する。

 

ハリー「と言う事はクライアス社の仕業か?」

 

えみる「キュアップ・ラパパ!水晶さんによると、これは一大事なのです!」

 

何故か魔法界の呪文を唱えたえみるが水晶を使い、お告げを聞く。

 

えみる「早くここから出ないと大変な事に・・・!」

 

ほまれ「監督さん達は来て無いみたいだね。」

 

美姫「見た所、わたし達だけみたいです。」

 

さあや「このままじゃ撮影が・・・」

 

はな「そうだそうだ!どうすれば良い!?魔王!?ラスボス倒せば良いの!?」

 

そう言って剣を抜くと、何故か刀身は「伝説のカチンコ」と書かれたカチンコになってた。

 

はな「うぇ!?」

 

はな・さあや・ほまれ「「「伝説のカチンコ!?」」」

 

美姫「剣じゃ無かったのですね。」

 

麗羅「あなたが監督のようね。」

 

はな「えっ!?私!?」

 

同じくVR空間に送られた麗羅がはなに向かって言う。

 

麗羅「さあ、撮影を始めましょう。」

 

はな「あ、いやちょっと・・・!」

 

麗羅「私は本気である!セットを超えた非日常、最高の映画を撮ろうぞ!」

 

さあや「お母さん、役に入り切ってる・・・。」

 

真木「ブッ飛んでるけど、アンタのお母さんは本当に女優なんだね。」

 

さあや「真木先生も?あ、はい。」

 

僧侶の格好をした真木が現れ、さあやに向かって言う。

 

ルールー「ニャーニャーニャーニャー。」

 

えみる「何してるのです?」

 

ルールー「私の解析では、このVR空間はみんなの気持ちと連動しているニャン。きっと物語が終われば、ここから出られるニャン。」

 

ほまれ「なるほど・・・。」

 

解析を終えたルールーが、このVR空間への脱出方法を教える。

 

麗羅「さあ!皆の者行こう!」

 

麗羅が剣を持ち上げたまま先へ進む。

 

はな「もう良く分かんないけど―――何でも出来る!監督にでもなれる!」

 

はなを監督とし、このVR空間で撮影をする事となった。

 

はな「よーい、アクション!」

 

はながカチンコを鳴らし、撮影を始める。

 

麗羅「赤子よ・・・怪我は無いか?」

 

はぐたん「いけてるー!」

 

はぐたんを抱き抱えた麗羅がそう尋ねる。

 

さあや「ありがとうございます。ナイト様。わたくしは、あなたの強さに憧れる。」

 

麗羅「姫・・・。」

 

さあや「広い世界に旅立ち、同じ目線に立った時、この泉のように湧くあなたの強さの源が、わたくしにも分かるのでしょう。」

 

真木「演技上手いじゃないか。」

 

ほまれ「さあや集中してる。」

 

はな「うん!良いよ良いよ。このまま―――」

 

さあや「わたくしも、新たな道を進んで行きたい。夜明けはもうすぐ―――」

 

蘭世「薬師寺さあやーっ!」

 

台詞の途中で、突如木の棒と鍋の蓋を持った袴姿の蘭世が乱入して来た。

 

はぐたん「ねぎー!」

 

蘭世「ネギじゃありません。一条蘭世でございます!」

 

美姫「あの子も来てたんですね。」

 

ナル「誰?」

 

ルールー「さあやの自称ライバルです。」

 

蘭世「自称ではありません!」

 

蘭世の事を知らないナルに、ルールーがさあやの自称ライバルと答え、自称では無いと蘭世がツッコむ。

 

蘭世「あなたは姫、ライバルの私は名も無き平民とはこれいかに!しかし、私の方が女優としては上!だと分からせて差し上げますわ!」

 

蘭世「はいこれどうぞ。」

 

そう言うと木の棒と鍋の蓋を差し出す。

 

蘭世「チェストーっ!」

 

蘭世の振り下ろした木の棒を、さあやが鍋の蓋で受け止める。

 

えみる「さあやさん!」

 

はな「よーし良いよーっ!アクション!」

 

カチンコを鳴らしてからすぐ、二人が激しい乱闘を繰り広げる。

 

さあや「魔王に操られた市民から国を守ります!わたくしの覚悟を見よ!」

 

蘭世「フン!お姫様は結局お姫様ですわね!」

 

さあや「そんな事・・・ありませんわ。」

 

蘭世「あなた、これで本気ですの?」

 

さあや「・・・!」

 

蘭世「隙あり!」隙を突いて木の棒を振り下ろし、さあやの持つ木の棒を地面に落とす。

 

はな「カット!一回止めよう!」

 

さあや「蘭世ちゃんごめん・・・!もう一回よろしく・・・!」

 

そう言って握手しようと手を差し出すが、蘭世はそれを払う。

 

蘭世「何ですの今の演技は!他の事に気を取られて、芝居の世界に入り込めていない!握手は、ライバルとするものでしょ!」

 

そう告げると、この場を後にした。

 

麗羅「さあや、芝居に心が感じられない。」

 

さあや「・・・!」

 

麗羅「これでは、ただの親子共演として芸能ニュースになるだけよ。」

 

さあや「ごめんなさい・・・。」

 

一旦休憩に入り、食事を摂る。

 

はな「私は、上手にお芝居出来てると思ったけどな・・・。厳しいね・・・。」

 

はながおにぎりを食べながら言う。

 

さあや「ううん、お母さんの言う通り、心を込めないと失礼だもん。」

 

美姫「お芝居って、難しいんもんですね・・・。」

 

ほまれ「何か引っかかってるの?」

 

さあや「いつも不器用で嫌になる・・・。」

 

はな「さあや・・・?」

 

さあや「あのね、私―――」

 

続きを言おうとしたその時、地面が揺れた。

 

えみる「にょええええぇぇぇっ!」

 

ルールー「藪を突っついていたら、巨大生物出現だニャ・・・。計算通りだし・・・。」

 

巨大生物に追いかけられるえみるとルールーが、こちらに向かって走って来た。

 

慌ててはな達も逃げるが、こちらも追いかけられてしまう。

 

さあや「何なの~!?」

 

美姫「急になんですかーー!?」

 

ほまれ「ほら勇者!行け行け!」

 

はな「いや、ちょっと・・・!」

 

だがさあやは服装もあって足が遅く、踏み潰されるのも時間の問題だった。

 

ダイガン「姫ー!お守り致す!」

 

さあや「ダイガンさん!」

 

横から村人の衣装のダイガンが走りながら現れ、さあやにそう告げる。

 

ダイガン「私が来たからには、五分で―――!」

 

だがあっけなく潰され、巨大生物はそのまま通り過ぎて行った。

 

ルールー「三秒で終わりました。新記録だニャン。」

 

はな「部長ーっ!」

 

建物の中で、さあやと真木がダイガンの手当てを行う。

 

真木「ほれ、これで良し。」

 

ダイガン「医師よ、かたじけない・・・。」

 

手当てを終え、全身に包帯を巻いたダイガンが真木に感謝の言葉を送る。

 

真木「ゲームだったら、回復魔法でバーンと治せるんだけどね。」

 

さあや「そう言うおまけは無いみたいですね。」

 

ダイガン「しかし、五分で心は癒された。あの時と同じだ。」

 

さあや「・・・?」

 

ダイガン「君は私に、新しい夢をくれた。ありがとう。」

 

外でえみる・ルールー・ナルが先程の巨大生物と遊び、美姫・ハリー・はぐたんがそれを見る。

 

はな「さあや、お母さんと共演するの迷ってるのかな?」

 

ほまれ「それは無いんじゃ?」

 

その近くではなとほまれが会話する。

 

ほまれ「お母さんと共演するのが夢って言うのは、さあやの本当の気持ちだと思うんだ。」

 

はな「夢かー・・・。ほまれさん、ワールドジュニアで優勝するって夢を叶えて、どんな気分ですか?」

 

ほまれ「一つ夢を叶えたら、また新しい夢が始まる。」

 

マイクを向けるようにして左手をほまれの口元に近づけて尋ね、ほまれが答える。

 

ほまれ「もっともっと、新しい世界が見たい。そんな感じ。」

 

はな「私達の未来は無限大。だもんね。」

 

さあや「真木先生。」

 

真木「ん?」

 

さあや「先生はずっと、産婦人科のお医者さんになるのが夢だったんですか?」

 

さあやが真木に、産婦人科の医者になるのが夢だったのか尋ねる。

 

真木「ううん。最初は親と同じ外科を目指してたんだよ。」

 

さあや「えっ?」

 

真木「研修医の時、内科、外科、色んな所を回って経験を積む内に、出会っちゃったんだよね。」

 

さあや「先生は強いですね。そうやってハッキリ道を決めたら、後悔する事は・・・」

 

真木「あるよ。」

 

さあや「えっ?」

 

真木「人生そんなものだよ。どんな道を選んでも、後悔はする。だからさ、その時その時、心に正直に生きようって私は思ってる。」

 

さあや「フレフレ、私・・・!」

 

真木の言葉を受けてから自分の気持ちを固め、自分にエールを送った。

 

休憩を終え、さあやとはぐたんを抱き抱えた麗羅が向かい合って立つ。

 

蘭世「良い顔、してますわね。」

 

はな「それじゃ、行こうか!アクション!」

 

カチンコを鳴らし、先程と同じシーンの撮影を再開する。

 

気持ちを決めたさあやの演技は先程よりも上手く、見違える程だった。

 

はな「カット!オッケー!」

 

そしてはなからOKが出た。

 

ほまれ「今のすごく良かった!心震えた・・・!」

 

美姫「何か吹っ切れたみたいだね。」

 

蘭世「最初から、この芝居をやれってんですわ・・・!」

 

麗羅「良い芝居だったわ。この調子で頑張りなさい。」

 

さあや「私・・・お母さんに話さなきゃいけない事があるの。」

 

麗羅「・・・?」

 

さあや「私、この撮影が終わったら女優を辞める。」

 

さあやは麗羅に、この撮影が終わったら女優を辞める事を告げた。

 

蘭世「何で!?何で!?」

 

さあや「蘭世ちゃん・・・。」

 

これを聞いた蘭世が詰め寄る。

 

蘭世「どう言う事なんですの!?」

 

さあや「これはその・・・」

 

蘭世「答えて下さいませ!」

 

リストル「どれだけ愛しても、人は思う通りに動かぬジレンマよ・・・。」森の中でやり取りを見ていたリストルがそう呟いた。

 

蘭世「何故女優を辞めるなんて言いますの!?」

 

はな「さあや・・・!」

 

はながさあやの元へ駆け寄ろうとするが、ほまれに肩を掴まれて止められる。

 

蘭世「結局あなたにとって、お芝居の世界はお遊びでしたのね!」

 

さあや「遊びじゃない!」

 

さあや「だからずっと・・・迷ってた。」

 

蘭世「女優を辞めて・・・何を目指しますの?」

 

さあや「お医者さん。」

 

さあやは女優では無く、医者と言う新たな夢を見つけていた。

 

蘭世「両方出来ませんの・・・?」

 

さあや「私は器用じゃないから、きっと両方中途半端になってしまう。」

 

目に涙を溜めた蘭世が両方出来ないか尋ねるが、さあやは両方だときっと中途半端になると答える。

 

さあや「そんな気持ちで、蘭世ちゃんの前に立てないよ。」

 

蘭世「嫌になりますわ・・・本当に・・・」

 

そう言うと、さあやの前に手を伸ばす。

 

蘭世「あなたが自分の夢を叶え、お医者さんになった頃―――私は日本―――いや、世界を代表する女優になっていると思うけど、せいぜい悔しがりなさい!」

 

蘭世が言ってる間にさあやが握手する。

 

さあや「確かに、悔しいって思うだろうな・・・。けど・・・だからこそ、未来で蘭世ちゃんの前に立った時、なりたい自分になったって言えるように頑張る!」

 

その決意がさあやの衣装を変え、お姫様から真木と同じ僧侶の格好にさせた。

 

ほまれ「真木先生と同じ格好だ・・・!」

 

はな「さあやのなりたい自分・・・」

 

麗羅「さあやの人生はさあやの物。」

 

さあや「お母さん・・・。」

 

麗羅「好きにしたら良いわ。ただ、撮影は真剣にやり切りなさい。」

 

さあや「はい!」

 

そう告げ、この場を後にする。

 

麗羅が崖の辺りで、自身のスマホに映る幼いさあやの画像を見つめる。

 

麗羅「さあやは自分の夢を見つけた。それは・・・嬉しい事。」

 

リストル「流石は名女優。心を隠すのが上手い。けれど私の前では、全てをさらけ出して良いのです。」

 

背後に突如現れたリストルがそう告げ、麗羅からトゲパワワを出して猛オシマイダーに変貌させた。

 

ほまれ「猛オシマイダー!」

 

猛オシマイダーがはな達の目の前に着地し、さあやが抱き抱えていたはぐたんを素早く奪って跳び去る。

 

さあや「はぐたん!みんな!」

 

美姫「変身!」

 

はな・さあや・ほまれ・えみる・ルールー『ミライクリスタル!』

 

はな・さあや・ほまれ・えみる・ルールー『ハート、キラっと!』

 

はな・さあや・ほまれ・えみる・ルールー『は~ぎゅ~!』

 

ネオディケイドライバー「カメンライド ディケイド」

 

エール「輝く未来を、抱き締めて!みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」

 

アンジュ「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

 

エトワール「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

 

マシェリ・アムール「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」

 

マシェリ「キュアマシェリ!」

 

アムール「キュアアムール!」

 

エール・アンジュ・エトワール・マシェリ・アムール『HUGっと!プリキュア!』

 

麗羅「さあや・・・。」

 

はぐたん「しゃあやちがう!はぐたんよ!」

 

猛オシマイダーがはぐたんをさあやと勘違いしてそう言い、はぐたんが違うと告げる。

 

リストル「そのままあなたの中に閉じ込めてしまいなさい。」

 

リストルがそう告げてからすぐ、はぐたんを自身の中に閉じ込めた。

 

アンジュ「!」

 

その直前にエール達が駆け付け、これを目撃する。

 

リストル「これで不思議な赤ん坊はクライアス社の物。社長もお喜びになる。」

 

ハリー「リストル!お前それでエエんか!?」

 

リストル「なんだ貴様は?」

 

ハリーがそう告げるが、今のリストルは記憶操作されてた為、ハリーの記憶が無かった。

 

ハリー「・・・!?」

 

リストル「誰だか知らんが、うるさいぞ!」

 

リストルが掌から放った光弾を、横に振った右腕で霧散させる。

 

ハリー「リストルは俺が相手する!お前らははぐたんを頼む!」

 

エール「分かった!」

 

グリスがリストルと戦闘を行い、エール達が猛オシマイダーに視線を向ける。

 

エール「プリキュアミライブレス!」

 

エールがプリキュアミライブレスを具現化させて光線を飛ばし、猛オシマイダーが両手を広げて防ぐ。

 

エール「はぐたーん!」

 

隙を突いて跳びかかるも反撃を受け、吹き飛ぶもすぐさま体勢を整えて着地する。

 

ネオディケイド「ふっ!」

 

ネオディケイドがライドブッカーから弾丸を連射して当て続ける。

 

その間にエールを除いた五人が跳んで攻撃するも、アンジュ以外が猛オシマイダーの攻撃で吹き飛ばされる。

 

残ったアンジュが猛オシマイダーの目を見ると、そこには産まれて間もない自分と麗羅の姿が映ってたのを見た。

 

アンジュ「お母さん・・・!」

 

エトワール「凄い力・・・!」

 

アンジュ「お母さん・・・!」

 

エール「えっ?」

 

アンジュ「エール、エトワール、私の背中を押して。お母さんと話して来る!」

 

エトワール「オッケー!」

 

エール「フレフレ!さあや!」

 

エールとエトワールに背中を押して欲しいと頼み、二人がこれを聞く。

 

エールとエトワールがアンジュの手首を掴み、アンジュを猛オシマイダーに向けて投げ飛ばす。

 

アンジュはモウオシマイダーの内部へ潜入。

 

いつの間にか変身が解けてたさあやが、猛オシマイダーの中を見回す。

 

そこには自分の様々な記録が一帯にあり、その中心で麗羅がはぐたんを見守るようにして見ていた。

 

周囲の記憶を見たさあやが、目に涙を溜める。

 

さあや「お母さん・・・。」

 

麗羅「さあや・・・。さあや・・・。」

 

目の前のはぐたんを勘違いしたまま、さあやの名を呼ぶ。

 

麗羅「初めて抱き締めた時の小ささ・・・この子の為なら何でも出来ると思ってた。愛おしい娘の巣立ち・・・なのに、どうして私、応援出来ないの・・・?」そう呟いて涙を流し、はぐたんを抱き締める。

 

麗羅はさあやの夢を言葉では応援していたが、心の中では寂しく思っていた。

 

麗羅「さあやが・・・お母さんが憧れだと言ってくれた事、嬉しかった・・・。」

 

はぐたん「どしたの?いたいいたい?」

 

さあや「お母さん・・・!」

 

麗羅「さあ・・・や・・・?」

 

さあやが麗羅に駆け寄り、目の前で止まってから涙を拭う。

 

さあや「私の今までの夢は、お母さんが見ている世界を見てみたい。だった。その世界に触れる事が出来たから、新しい夢が見つかりました。私はお医者さんになって、みんなを癒したい。笑顔にしたい。お母さんが、お芝居で大勢の人を幸せにしているように。」

 

麗羅「大きく・・・なったわね・・・。」

 

さあや「お母さん・・・。産んでくれてありがとう・・・。」

 

その場でしゃがみ、麗羅を抱き締めてそう言った。

 

さあやと麗羅が涙を流した直後、三人を中心にして光が広がった。

 

アンジュ「みんな!」

 

はぐたん「だいじょうぶだよ!」

 

はぐたんを抱き抱えたアンジュが戻る。

 

エール「行くよ! 未来へ!」

 

ネオディケイド「おう!」

 

アンジュ「はぐたんをお願い。」

 

ナル「うん。」

 

アンジュがはぐたんをナルに預け、エール達と動かなくなった猛オシマイダーに視線を向ける。

 

ケータッチを出現させ、カードを装填し、アイコンを押していく。

 

ケータッチ「クウガ アギト 龍騎 ファイズ ブレイド ヒビキ カブト デンオウ キバ ファイナルカメンライド ディケイド」

 

ネオディケイドはコンプリートフォームへ強化変身した。

 

ケータッチ「キバ カメンライド エンペラー」

 

両肩までの9枚のカードヒストリーオーナメントがキバ エンペラー一色になり、左横にキバ エンペラー出現。

 

カードを右手にバックルへ装填。

 

バックル「ファイナルアタックライド キ キ キ キバ」

 

二人の動きがシンクロし、右手の武器の刀身が光り出す。

 

エール・アンジュ・エトワール・マシェリ・アムール『メモリアルクロック!マザーハート!』

 

ミライパッドが緑のハートが加わったメモリアルキュアクロックに変化し、エール達とはぐたんからそれぞれのパーソナルカラーのハートが飛び出す。

 

エール・アンジュ・エトワール・マシェリ・アムール『ミライパッド!オープン!』

 

右腕を真上のメモリアルキュアクロックにかざすと同時に、画面のハートの型にはまる。

 

扉が開くと同時に中から無数のハート型エネルギーが降り注ぎ、エール達がマザーハートスタイルに変身し、右手首にプリキュアミライブレスが着けられる。

 

エール・アンジュ・エトワール・マシェリ・アムール『HUGっとプリキュア!今ここに!』

 

アムール「ワン・フォー・オール!」

 

マシェリ「オール・フォー・ワン!」

 

エトワール「ウィー・アー!」

 

アンジュ「プリー、キュアー!」

 

エール「明日に、エールを!」

 

マザーを召喚してメモリアルキュアクロックを囲む形で手を翳し、エネルギーを集める。

 

エール・アンジュ・エトワール・マシェリ・アムール『ゴー、ファイ!』

 

エール・アンジュ・エトワール・マシェリ・アムール『みんなでトゥモロー!』

 

手を掲げ、マザーの力を解放して光線を放つみんなでトゥモローを放つ。

 

ネオディケイド コンプリートフォームとキバ エンペラーフォームの巨大な刃の波動が先に命中。

 

麗羅(フレ、フレ、さあや・・・。)

 

その後に、みんなでトゥモローが命中した猛オシマイダーがハートに包み込まれ、浄化されて麗羅に戻った。

 

リストル「新たなる夢の前にも困難は広がるというのに」

 

リストルは瞬間移動するように姿を消した。

 

その直後に装置が爆発し、VR空間から全員無事に脱出した。

 

そして、改めて撮影が開始された。

 

さあや「広い世界に旅立ち、同じ目線に立った時―――」

 

麗羅「これからも、あなたの前には困難が待ち受けるでしょう。」

 

男性スタッフ「台本と違う・・・?」

 

監督「いい。そのままカメラ回せ。」

 

麗羅が台本に無い台詞を言うが、監督はそのままカメラを回すよう告げる。

 

麗羅「けれど、今の気持ちを忘れないで。夢を、明日を、まっすぐ見る瞳があなたの強さなのです。」

 

さあや「はい。わたくしは、新たな道を進んで行きます。夜明けは今・・・!」

 

監督「カット!良い芝居だった!麗羅もさあやちゃんも!」

 

監督がそう告げると、二人は微笑みを浮かべたのだった。

 

はな達が撮影所を後にする。

 

ハリー「麗羅さん、カッコええお母さんやったな。」

 

さあや「ありがとう。みんな!」

 

はな「麗羅さんの言葉、嬉しかったね!」

 

ほまれ「フレフレさあや。私も頑張―――」

 

ダイガン「いかん!クリスマスセールの会議に、五分遅れてしまう~!」

 

ほまれが言ってた途中でダイガンが遮るようにしてそう言い、慌ててこの場から走り去った。

 

ほまれ「そっか、もうすぐクリスマスか。」

 

はな「サンタさん、今年も来てくれるかな?」

 

美姫(クリスマス・・・今年は何が起こるんでしょう・・・。)

 

美姫が遠い目をしながら空を見上げ、心の中で呟く。

 

ルールー「サンタさんとは何ですニャン?」

 

えみる「えっと、サンタさんと言うのは・・・」

 

ナル「良い子にしてた子供にプレゼントを届ける人、だよね?」

 

美姫「ええ。」

 

はぐたん「は~ぎゅ~!」

 

はぐたんが突然全身を赤く光らせ、空を指差して叫ぶ。

 

すると空から、何かが降って来た。

 

はな・さあや・ほまれ・えみる・ルールー・ハリー・ナル『ええええぇぇぇっ!?』

 

落ちて来たのはなんと、サンタクロースだった。

 

はな「サンタさん!?」

 

美姫「本物の!?」

 

はぐたん「みんなでクリスマス!イエイ!」

 

サンタクロースが降って来た事に驚くはな達を尻目に、はぐたんがそう言ってウインクしたのだった。

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