仮面ライダーとウイルス兵器使い少女の様々な年代の「並行地球」冒険の旅。様々な「異世界」もあり!?   作:ウルトラマングレート

516 / 579
第500話「敵?味方? ブルーキャットの探しモノ☆」

えれな「あそこに乙女座のプリンセススターカラーペンが?」

 

スターカラーペンダントが示す次の乙女座のプリンセススターカラーペンのある場所は、以前ひかる達が訪れたゼニー星だった。

 

ロケットを着陸させて降り、キャリーモードにしてカバンに収容して移動する。

 

ひかる「ゼニー星・・・キラやば!」

 

町中に着き、ひかるが両腕を広げて叫ぶ。

 

えれな「ついこの間来たよね。」

 

ひかる「また来たかったんだ~。」

 

スターカラーペンダントが指し示す場所まで話しながら歩く。

 

反応が強くなり、目の前の建物にプリンセススターカラーペンがあると察する。

 

えれな「ここだ。」

 

美姫「豪邸ですわね。」

 

その建物は、ドアの辺りに竜の頭部が付いた豪邸だった。

 

えれな「ペンダントの反応は、この家からだよ。」

 

ひかる「大っきい~・・・。」

 

?「あら、プリキュアじゃない。」

 

どこからか声が聞こえるのと同時に猫が跳びはね、木の上に着地する。

 

ひかる「あっ、あれは・・・」

 

ひかる達が首を上げて木の方を向くと、その上にブルーキャットが立っていた。

 

ブルーキャット「全宇宙を股に掛ける、宇宙怪盗、ブルーキャット!」

 

ひかる達とブルーキャットが向かい合って立つ。

 

ブルーキャット「そんな怖い顔しないでよ。丁度良い所で会ったわ。」

 

まどか「何か御用ですか?」

 

ブルーキャット「美味しい話よ。実はここ、ドラムスの屋敷なの。」

 

ひかる「ドラムスさん?ドラムスさんって、オークションの時の、超セレブでしょ?」

 

えれな「道理で、立派な家だね。」

 

この豪邸は、以前オークションで出された射手座のプリンセススターカラーペンの争奪戦を、まどかと繰り広げたドラムスの屋敷だった。

 

ブルーキャット「そう。つまり宇宙で買い集めたお宝が、この屋敷のどこかに保管されているのよ。」

 

えれな「プリンセススターカラーペンも?」

 

ブルーキャット「勿論。」

 

美姫「あなたの狙いは、そのドラムスが持ってるお宝って事ですか。」

 

ブルーキャット「その通り。あなたのレーダーを使えば、プリンセスの力も見つかるし、他のお宝の在り処も分かるって訳。ねっ?だから協力と行きましょ。」

 

ひかる「協力って・・・」

 

まどか「まさか・・・あなたと一緒に泥棒をしろと?」

 

プルンス「そんなの駄目に決まってるでプルンス・・・!誰が協力するかでプルンス!」

 

プルンスが怒りながら拒否する。

 

まどか「ええ、その通りです!」

 

ララ「プルンス、ハッキリ言ってやるルン!」

 

プルンス「怪盗なのにアイドルを騙って、ファンの心を弄んで―――!お前は・・・!お前と言う奴は・・・!」

 

怒鳴るプルンスから何かが落ちる。

 

ブルーキャット「何か落ちたわよ?」

 

プルンスが落としたのは、沢山のマオのグッズだった。

 

プルンス「プルンスの青春を返せでプルンス~!」

 

地面に突っ伏し、グッズの傍で滝のように号泣した。

 

まどか「怒るポイントが、一人だけ違いますね。」

 

美姫「何度か捨てようとしてたみたいですけど、結局捨てられ無かったんですね。まあ、グッズや音楽に罪はありませんし。」

 

ブルーキャットと一緒に、屋敷の敷地内に入る。

 

えれな「まずは、ペンを譲って貰えないか、ドラムスさんと交渉してみよう。」

 

ひかる「賛成。」

 

ドラムス『お断りだね。』

 

竜の目が光ってひかる達の方を向き、ドラムスの声が響く。

 

ブルーキャット「ドラムス・・・!」

 

ドラムス『ブルーキャット、この前はしてやられたが、今度はそうは行かない。むしろこちらが、プリンセスの力を頂く。』

 

えれな「あたし達の・・・!?」

 

ララ「何で知ってるルン・・・?」

 

ドラムス『金に物を言わせて調べたのさ。』

 

まどか「申し訳ありませんが、お渡しする事は出来かねます。」

 

ドラムス『だろうね。そこで提案だ。』

 

美姫「提案?」

 

ドラムス『お互いのプリンセスの力を賭けて勝負しよう。』

 

美姫「勝負って一体・・・」

 

するとその時、ひかる達の足元が割れ、そのまま落下した。

 

ひかる「ぎゃ~っ!」

 

ララ「オヨ~っ!」

 

美姫「落とし穴・・・!?」

 

息を吸ったプルンスが全身を膨らませてクッションとなり、全員がその上に着地して衝突を防ぎ、ブルーキャットが先に降りた。

 

美姫「助かりましたプルンス。」

 

ブルーキャット「ここは・・・」

 

プルンス「どこでプルンス?」

 

美姫「屋敷の地下ですね。」

 

ひかる達は、ドラムスの屋敷の地下に落ちてしまった。

 

するとその時、どこからかレーザーが放たれ、プルンスの頭の辺りを掠った。

 

プルンス「熱っちゃーでプルンス!」

 

ブルーキャット「頭を下げて!」

 

ブルーキャットに言われ、ひかる達が頭を下げて床に伏せる。

 

美姫「レーザー・・・!?どこから・・・!?」

 

ドラムス『さあ!勝負開始だ!宝の在り処まで辿り着いて、見事僕から奪ってみたまえ。出来なかった時は、君達のプリンセスの力を頂くよ!』

 

えれな「勝手な事を・・・!」

 

ブルーキャットがサングラスに搭載された赤外線センサーを起動させると、センサーはこの地下の上半分を占拠していた。

 

ブルーキャット「あそこが出口みたいね。」

 

美姫「結構高いです。」

 

出口を確認するが、距離があった。

 

ブルーキャットがセンサーから指を出すと、レーザーが放たれる。

 

美姫「プルンス!」

 

すぐさま美姫がプルンスを抱え、今度は掠らずに済んだ。

 

プルンス「助かったでプルンス美姫・・・!」

 

ブルーキャット「頭のすぐ上にセンサーがあるから、立ち上がると撃たれるわよ。」

 

美姫「随分と手の込んだ泥棒対策・・・!」

 

ブルーキャット「天井のビームを壊すしかないわ。」

 

ララ「どうするルン?」

 

美姫「でしたら―――」

 

美姫はうつ伏せの体勢でライドブッカーからエネルギー弾を放つが、レーザーで掻き消された。

 

美姫「あれ位の大きさじゃ掻き消されますか。」

 

ブルーキャット「キュアソレイユ。手伝って。」

 

えれな「あたし?」

 

ブルーキャット「走るのが得意なあなたが適任なの。」

 

えれな「分かった。」

 

ブルーキャット「それからプルンスは、ロープに変形ね。」

 

プルンス「はぁ~?誰がお前達の言う事なんて聞くかでプルンス!絶対!断固!頑なにお断りでプルンス~!!」

 

マオ「プルンス、お願いニャン♪」

 

断ろうとするプルンスに、ブルーキャットはマオになってお願いする。

 

プルンス「最高級ロープでプルンス。」

 

マオ「ありがとニャン。」

 

頼みを受け入れたプルンスはロープになった。

 

美姫「さっきまで怒ってましのに・・・。あっ、ブルーキャット、ちょっとよろしいでしょうか?」

 

ブルーキャット「何?」

 

美姫「えれなさんの役、私に代わらせてくれません?」

 

えれな「えっ?」

 

美姫「万が一レーザーに当たりでもしたら大変です。走るだけなら私にも出来ますし、こう見えてえれなさんより体力もあるんで。それに、アレ位なら走って避け続ける事も簡単ですしね。」

 

ブルーキャット「・・・分かったわ。なら、お願い出来る?」

 

ブルーキャットが尋ね、美姫が頷く。

 

えれな「本当にいいんですか・・・?」

 

美姫「大丈夫。これ位軽いです。」

 

左足で地面を強く蹴飛ばすと地面がめり込み、美姫は走り出した。

 

すると美姫は人間のスピードとは思えないくらいののスピードで走る。

 

えれな「は、速い・・・!」

 

ブルーキャット「変身してないのに、地球人ってあんなに速く動けるの・・・!?」

 

レーザーの照準が美姫に向き、連射されるレーザーを走って避け続ける。

 

ひかる「頑張ってください美姫さん!」

 

ララ「ファイトルン!」

 

まどか「どうかご無事で・・・!」

 

ひかるとララは美姫を応援し、まどかは両手を胸の前で握りしめながら祈る様に言った。

 

ブルーキャット「この隙に!」

 

レーザーが美姫を狙ってる隙に、プルンスのロープを投げて軸に括り付け、ロープを縮めて目の前まで移動する。

 

レーザーがブルーキャットに向いた瞬間、両手に持ったドライバーとスパナでレーザーを一瞬で解体した。

 

ひかる「やった!」

 

美姫「よし、出来ました。全集中の呼吸。」

 

レーザーを解体したブルーキャットが出口に着地する。

 

美姫「あの一瞬で解体するとは。」

 

ひかる達がロープを伝って出口へ登り、地下を脱出する。

 

ドラムス「やるね。だがこの先はそうは行かないよ。」

 

ドラムスがテレビの画面に映るひかる達を見て、そう呟いた。

 

えれな「ペンはこっちの方角だね。」

 

スターカラーペンダントが指し示す方角を進む。

 

ひかる「ねえ、ブルーキャットって私達の事詳しそうだけど、何で?」

 

ブルーキャット「宇宙怪盗は何でもお見通しニャン。」

 

ひかる「ふーん・・・って、答えになって無いよ!」

 

ブルーキャット「ウフフ。」

 

ララ「笑って誤魔化してるルン。」

 

プルンス「そうでプルンス・・・!プルンスはあの笑顔に誤魔化されて青春を奪われたでプルンス・・・!プルンスの馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿・・・!」

 

まどか「意外といい音しますね。」

 

プルンスが自分を責めながら頭を何度も叩き、良い音を出させる。

 

えれな「それにしても、美姫さんが仮面ライダーに変身してないのに、あんな速く動けるなんて驚いたよ。」

 

ララ「あれは地球人が出せるスピードじゃないルン。」

 

美姫「なんとなく練習してたもので。」

 

ララ「あっ、広そうな所に出るルン。」

 

ララが奥からの光に気付き、そのまま広い部屋に入る。

 

だがそこには、鎧を纏って武器を構えた竜の兵団が待ち伏せしていた。

 

美姫「待ち伏せしてましたか・・・!」

 

リーダー「我らはドラムス様の私設軍隊。人呼んで、ドラゴン兵団!」

 

ひかる「ドラゴン兵団・・・胸躍るネーミング!」

 

美姫「この状況でする反応じゃないと思いますがね。」

 

ひかるが目を輝かせ、美姫が冷静に呟く。

 

リーダー「すぐに降参しろ!さもなくば・・・!」

 

リーダーが斧を振り下ろす。

 

だがひかる達は兵団の間を掻い潜って一目散に逃げ出した。

 

リーダー「待て!」

 

坂を上りながら逃げ、ドラゴン兵団が後を追う。

 

ブルーキャット「宇宙から集められた精鋭達よ。まともにやっては勝ち目は無いわ!」

 

ナツ「その通りだね・・・!」

 

ひかる「あの人達にも詳しいの?」

 

ブルーキャット「でも、プリキュアと仮面ライダーに変身すれば勝てるかも。」

 

まどか「それは駄目です!悪者でも無い方々をやっつける訳には行きません!」

 

ナツ「同感だね。」

 

ブルーキャット「あっそ。」

 

リーダー「逃がさーん!」

 

ひかる「坂道、終わり!」

 

ひかる「あうっ!」坂道の終わりが見えた所でひかるが跳んで着地するが、滑って転んでしまう。

 

ララ「ひかる!起きるルン!」

 

えれな「気絶してるだけだけど・・・。」

 

ナツ「すぐには起きれそうに無いね。」更に目を回して気絶してしまった。

 

プルンス「早くしないと追いつかれてしまうプルンス!」

 

ドラムス「お粗末だねぇ。」

 

ララ「ルン?」

 

えれな「あなたは・・・」

 

そこにいたのは、なんとドラムスだった。

 

ドラゴン兵団が坂道を登り切り、辺りを見回す。

 

リーダー「見失ったか・・・!」

 

ドラムス「何をしている!奴らはあっちに逃げたぞ!」

 

リーダー「ドラムス様・・・!」

 

リーダー「急げーっ!」ドラゴン兵団がドラムスの指差した方向へ走る。

 

ララ「行ったルン。」

 

えれな「ドラムスさんが助けてくれるなんて・・・。」

 

ひかる「ありがと、ブルーキャット。」

 

えれな「えっ?」目を覚ましたひかるがお礼を言う。

 

ひかる「ほら、あの尻尾。」

 

ナツ「それと頭の方も。」ひかるとナツは、目の前のドラムスがブルーキャットの変装だと気付いていた。

 

フワ「ブルーキャットの良い匂いがするフワ!」

 

ドラムスに変装したブルーキャットが香水を振り掛け、元の姿に戻る。

 

ブルーキャット「ご名答。」

 

ブルーキャット「でもあなた達の為じゃないわ。勝負に負けたら宝が手に入らないから。」

 

ひかる「またまたー。」

 

ドラムス『引き返せ!あれは偽物だ!』

 

リーダー「ええっ!?」

 

リーダー「おのれーっ!」すぐに気付かれ、また追われる。

 

プルンス「ここに隠れるでプルンス!」

 

ドアが僅かに開いたどこかの部屋にひかる達がしゃがんで入り、ナツはスライディングして入る。

 

リーダー「アイツら・・・よりによってあの部屋に入ったぞ・・・!」

 

リーダーがそう言った直後、ドアが閉じて閉じ込められる。

 

ひかる「えっ・・・?」

 

ブルーキャット「閉じ込められたわ・・・。」

 

ララ「真っ暗ルン・・・!」

 

すると、部屋の中央から目玉のような光が突然現れる。

 

プルンス「灯りが点いたでプルンス。」

 

ララ「でも明るく無いルン。」

 

更に今度は、二つの目玉のような色違いの光が間髪入れずに現れた。

 

ララ「やっぱり明るくならないルン。」

 

プルンス「何故でプルンス?」

 

美姫「いえ・・・これは照明なんかありません・・・!」

 

ブルーキャット「コイツまさか・・・!」

 

突如灯りが点き、目の前の三つの目玉の正体が明らかとなる。

 

その正体はドラムスのペットである宇宙ケルベロスで、「ケロー!」と鳴き声を発した。

 

ひかる・ララ・えれな・まどか・フワ・プルンス『ケロ~!?』

 

美姫「ケルベロス・・・!?」

 

ドラムス『ソイツは我がドラゴン兵団でさえ震え上がる、恐怖の宇宙危険猛獣!宇宙ケルベロス!』

 

ブルーキャット「宇宙の番犬と言われる猛獣よ!」

 

プルンス「何でそんなに冷静なんでプルンスか!?」

 

ブルーキャット「流石に変身した方がいいわよ・・・!」

 

ララ「わ、分かってるルン!」

 

プルンス「う、動きたくても動けないでプルンス・・・!」

 

美姫「そう言えばひかるさんは・・・」

 

美姫が近くにひかるがいない事に気付いたその時、宇宙ケルベロスが冷や汗を垂らして震え出す。

 

ドラムス『?どうした?』

 

宇宙ケルベロスが突如仰向けに倒れる。

 

美姫「?」

 

ブルーキャット「何・・・?」

 

えれな「あっ、あれは・・・!」

 

ひかる「よーしよしよしよしよし!宇宙ケルベロス、キラやば~っ!」

 

ララ・えれな・まどか・フワ・プルンス「「「「「ひかる!?」」」」」

 

なんと宇宙ケルベロスの上で、ひかるが腹部を撫でてじゃれついていた。

 

美姫「手懐けてる・・・!」

 

ひかる「よーしよしよしよし!可愛いね~!可愛いね~!」

 

ブルーキャット「宇宙ケルベロスを・・・」

 

ドラムス『手懐けてただと・・・!?』

 

ひかる「家にもイエティって犬がいるんだよ!」

 

ドラムス『飼い犬扱い!?』

 

宇宙ケルベロスがひかるを追って部屋を駆け回る。

 

美姫「ひかるさん、ブリーダーとかやれそうです。」

 

えれな「確かにやれそうだね。」

 

リーダー「何だか部屋が騒がしいな。」

 

部屋のすぐ傍で座るリーダーがそう言うと、ドアが宇宙ケルベロスの体当たりで崩壊し、そのままドラゴン兵団を追った。

 

ひかる「またねー!」

 

ひかるが手を振って宇宙ケルベロスを見送る。

 

ブルーキャット「あなた何者・・・?」

 

美姫「お陰で出れましたし、先に進みましょう。」

 

しばらく進んでから、プリンセススターカラーペンのある宝物庫の前に辿り着く。

 

えれな「ペンダントの反応は、この中からだよ。」

 

まどか「鍵が掛かってますね。」

 

ブルーキャット「どうって事は無いわ。」

 

えれなに肩車させたブルーキャットがピッキングを行い、鍵を開ける。

 

扉が左右に開き、宝物庫に入る。

 

美姫「いかにもって宝物庫ですね。」

 

その中には、輝くばかりの金銀財宝の山で溢れていた。

 

まどか「こんなに・・・沢山高価な品が・・・!」

 

ララ「凄いルン・・・!」

 

プルンス「あったでプルンス!プリンセススターカラーペンでプルンス!」

 

えれな「これで勝負はあたし達の勝ちだね!」

 

奥にケースに入れて保管されていたプリンセススターカラーペンを見つける。

 

ひかる「やったねブルーキャ―――あれ?」

 

だがブルーキャットはプリンセススターカラーペンに目を向けず、反対側の方を歩く。

 

そこには、虹色に光る宝石が散りばめられたティアラやペンダントの他に、宝石そのものが置かれていた。

 

プルンス「おっ、惑星レインボーの宝物でプルンスな。」

 

ブルーキャット「無事だったのね。」

 

ブルーキャットが安心したような暖かな笑みを浮かべ、嬉しそうに呟く。

 

ひかる「わぁ・・・!ホント綺麗だよね、この宝石・・・!ブルーキャットも好きなんだね。」

 

ブルーキャット「えっ・・・?」

 

ひかる「とってもキラやば~っ、だよね。」

 

ブルーキャット「まあまあね。」

 

そう言うブルーキャットの口元は、笑みを浮かべていた。

 

美姫(あの様子だと、目的は惑星レインボーの宝みたいで。という事はブルーキャットは、惑星レインボーの?)

 

ブルーキャット「さっ、最後の仕上げよ。」

 

ブルーキャットが青いボールを投げると、巨大な箱に変化する。

 

ブルーキャット「カプセル倉庫よ。お宝詰め込んで帰りましょ。」

 

ブルーキャットが惑星レインボーの物を含めたお宝をカプセル倉庫の中に詰め込む。

 

ドラムス「まさかここまで来るとはね。」

 

ドラムスの声が聞こえてその方向を向くと、奥の石像の口にドラムスが立っていた。

 

ブルーキャット「ドラムス・・・!」

 

ドラムス「僕は君達を侮っていたよ。」

 

ブルーキャット「お気の毒様。宝は頂いて行くわね。」

 

プルンス「勝負はこっちの勝ちでプルンス!」

 

ドラムス「いいやまだだ!」

 

ブルーキャット「?」

 

ドラムス「まだ最後のトラップが残っているのさ!」

 

ドラムスが取り出したリモコンのスイッチを押す。

 

すると、ドラゴンの石像の両腕が動き出した。

 

えれな「ええっ・・・!?」

 

ララ「竜が動き出したルン・・・!」

 

伸びた腕が近くの壺を掴み、腕を戻す。

 

そしてドラムスがスイッチを押すと、石像の手が壺を握り締め、これを粉々に砕いた。

 

まどか「ええっ・・・!?」

 

美姫「自分の宝を・・・!?」

 

ブルーキャット「何のつもり!?」

 

ドラムス「ブルーキャット、金に物を言わせて調べたよ。君は惑星レインボーの宝以外は、奪った宝を貧しき者達に分け与えているそうだね。」

 

ひかる・まどか「「えっ?」」

 

ドラムス「君達、そして宝の価値が分からないさもしい一般人にやる位なら、全て潰した方がマシだ!コレクションは、また買い集めればいい!」

 

石像があちこちの宝を破壊し続ける。

 

ドラムス「これも。」

 

今度はカプセル倉庫に狙いを定め、石像の右腕がこれを掴む。

 

ブルーキャット「何するのよ!」

 

ドラムス「宝は渡さない!」

 

石像がカプセル倉庫が握り締めると、歪み出してヒビも入る。

 

ブルーキャット「止め―――!」

 

ひかる「みんな!プリキュアに変身だよ!止めないと!」

 

美姫「ごめんなさいひかるちさん、私にやらせていただけますか?ああ言う宝の価値を分かって無い輩に、ちょっと分からせたいのです。」

 

ひかる「分かりました。」

 

美姫「ありがとうございます。危なくなったらお願いしますね。」

 

ドラムス「さっきからずっと気になってたが、お前らは何者だ?」

 

美姫「絵に描いたような傲慢な金持ちに、名乗る名前はありません。」

 

ドラムス「何・・・!?」

 

美姫「あなたの愚かな行為は、お宝の価値が分からない俗物のする事です。」

 

ドラムス「何だとぉ!?」

 

美姫「あなたはここにある金銀財宝より、道端の石ころの方がお似合いですわ。」

 

ドラムス「貧乏人の分際で僕の悪口を・・・!何なんだお前は!」

 

美姫「通りすがりの仮面ライダーです。覚えておきなさい。」

 

美姫はネオディケイドライバーを自動装着腰し、サイドハンドルを引き、ライドブッカーからディケイドのライダーカードを取り出して構える。

 

美姫「変身!」

 

ネオディケイドライバー「カメンライド ディケイド」

 

ネオディケイドライバーにライダーカードを装填してサイドハンドルを押し、仮面ライダーディケイドに変身する。

 

ドラムス「金に物を言わせても余り情報が掴めなかったが・・・!あれが仮面ライダーディケイドなのか・・・!え、ええいっ!だから何だと言うんだ!」

 

ドラムスがスイッチを押すと、カプセル倉庫が床に落ち、石像の両腕がディケイドに向かう。

 

ネオディケイドライバー「カメンライド・ブレイド!ターンアップ!」

 

ネオディケイドライバーから出されたオリハルコンエレメントをくぐり、ネオディケイドはブレイドにカメンライドした。

 

ネオディケイドライバー「アタックライド メタル!」

 

体が金属見たいに硬くなったネオディケイドブレイドは両腕からの攻撃を防ぐ。

 

ブルーキャット(姿を変えた?そう言えば前も姿を変えて戦っていたわね。声も話し方も別の男に変わって、ついでに呼び出しとかもやっていたような・・・。)

 

ネオディケイドブレイド「はっ!」

 

ネオディケイドブレイドが上に跳んでブレイラウザーを振り下ろし、石像の両腕を斬り落とした。

 

ドラムス「何ぃっ・・・!?僕が金に言わせて作った装置が一瞬で・・・!」

 

ネオディケイドブレイド「ふんっ!」

 

ネオディケイドブレイドが上に跳んでドラムスの目の前に着地し、動揺している内に左手でスイッチを奪って握り潰す。

 

ネオディケイドブレイド「プリンセススターカラーペンは渡して貰うよ。ついでに、惑星レインボーのお宝もね。そっちは俺達にじゃなくてブルーキャットにだけど。」

 

えれな「あの宝物は、ブルーキャットを笑顔にしたんだ!普段見せてる笑顔とは違う、心からの笑顔を、ひかると一緒に見せたんだ!」

 

ひかる「サングラスしてたって分かるよ!あの宝物が大切な物なんだって!」

 

ネオディケイドブレイド「お前が持ってるよりも、ブルーキャットが持ってた方が、あの宝物も本望だ。もう終わりだ。大人しく―――」

 

カッパード「いや、始まってもいない。」

 

ドラムスの背後から声が聞こえると同時に、ノットレイを連れたカッパードがドアを開けて現れた。

 

ネオディケイドブレイド「ノットレイダー!」

 

カッパード「やはり私は強運と見える。プリンセスの力を探しに来たら、ディケイドに会えるのだからな。おそらく近くにはプリキュアもいるだろうな。」

 

ドラムス「何だお前らは!どうやってここに来た!」

 

カッパード「造作も無い。空から来ただけの事だ。」

 

カッパード達は空からここに来た。

 

カッパード「我が刃よ!とくと吸え!歪んだイマジネーション!」

 

カッパードがドラムスからハート型の闇のエネルギーを抜き出し、ビームサーベルに吸収させる。

 

ビームサーベルが変化し、先端に竜の頭部が付いた三節棍となった。

 

ネオディケイドブレイド「ひかる!」

 

ひかる「はい!ノットレイダーが来たなら、私達も行きますよ!」

 

ララ「ルン!」

 

えれな「うん!」

 

まどか「はい!」

 

ひかり・ララ・えれな・まどか「「「「スターカラーペンダント!」」」」

 

ひかり・ララ・えれな・まどか「「「「カラーチャージ!」」」」

 

ひかる・ララ・えれな・まどか「「「「煌めく~星の力で~憧れの~私描くよ~♪」」」」

 

ひかる・ララ・えれな・まどか「「「「トゥインクル♪トゥインクルプリキュア♪トゥインクル♪トゥインクルプリキュア♪トゥインクル♪トゥインクルプリキュア♪スタートゥインクル~♪スタートゥインクルプリキュア~♪あぁ~♪」」」」

 

スター「宇宙に輝くキラキラ星!キュアスター!」

 

ミルキー「天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

ソレイユ「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

セレーネ「夜空に輝く!神秘の月明かり!キュアセレーネ!」

 

スター・ミルキー・ソレイユ・セレーネ「「「「スター☆トゥインクルプリキュア!」」」」

 

ネオディケイドライバー「カメンライド ウィザード ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー!」

 

赤い魔法陣が現れ、ネオディケイドを覆っていき、フレイムスタイルへとカメンライドした。

 

ソレイユ「今のって!?」

 

セレーネ「魔法陣ですか!?」

 

スター「じゃあ、魔法使いの仮面ライダー!?キラやば~!?」

 

ミルキー「まほうルン?」

 

ネオディケイドウィザード フレイムスタイル「ドライバーチェンジ!」

 

ネオディケイドライバーはリングホルダー付きウィザードライバーに変わる。

 

ひかる達がプリキュアに変身し、上に跳んで着地する。

 

ネオディケイドウィザード フレイムスタイルは一回転し、左手を見せる。

 

ネオディケイドウィザード フレイムスタイル「俺は人々の絶望を希望に変える指輪の魔法使いさ!さァ、ショータイムだ!」

 

ブルーキャット「人々の絶望を希望に変える指輪の魔法使い・・・。」

 

カッパード「やはりいたか。纏めて片付けてやる!」

 

カッパードがそう叫び、三節棍を横に振る。

 

ミルキーとセレーネがしゃがんで避け、スター・ソレイユ・ネオディケイドウィザード フレイムスタイルがバックステップして跳び降りる。

 

カッパード「逃がさん!」

 

カッパードが三人に狙いを定めて跳び下り、ノットレイの軍団が向かって来る。

 

セレーネ「あなた達は・・・!」

 

ミルキー「私達が相手ルン!」

 

ミルキーとセレーネがノットレイの軍団に立ち向かう。

 

カッパード「ふっ!」

 

カッパードが三節棍を突き出し、スターとソレイユの前に出たネオディケイドウィザード フレイムスタイルが両腕を交差させて防ぐ。

 

カッパード「まずはプリンセスの力から頂く!貴様の相手はその後だ!」

 

プリンセススターカラーペンの入ったケースに目を向け、バックステップして近付く。

 

ネオディケイドウィザード フレイムスタイル「させないさ!」

 

画面上操作より、右手のリングをはめ換え、レバーを操作。

 

ウィザードライバー「ルパッチマジックタッチゴー!ルパッチマジックタッチゴー!」

 

リングをベルトにスキャン。

 

ウィザードライバー「コネクト!プリーズ!」

 

横に小型魔法陣が現れ、右手を突っ込み、引き抜くとウィザーソードガン・ガンモードが握られていた。

 

セレーネ「銃!?」

 

ブルーキャット「銃ですって!?」

 

ネオディケイドウィザード フレイムスタイルはウィザーソードガン・ガンモードからエネルギー弾を放ってケースに当て、その時の衝撃でプリンセススターカラーペンが上空に吹き飛ぶ。

 

ネオディケイドウィザード フレイムスタイル「スター!ソレイユ!」

 

スター・ソレイユ「「うん!」」

 

スターとソレイユがプリンセススターカラーペンに向かって跳ぶ。

 

カッパード「させるか!」

 

カッパードが二人に向けて三節棍を突き出す。

 

スター「だあっ!」

 

スターが振り返ってすぐにパンチを三節棍に当て、その隙にソレイユがキャッチして着地した。

 

ソレイユが乙女座のプリンセススターカラーペンをスターカラーペンダントに挿し込み、星を描く。

 

ソレイユ「プリキュア!乙女座!ソレイユシュート!」

 

乙女座のマークの付いた巨大な薄黄色の炎の球を蹴り飛ばす乙女座ソレイユシュートを放つ。

 

カッパード「ぬううううぅぅぅっ・・・!ふっ!」

 

乙女座ソレイユシュートを受け止め、上の階へ吹き飛ばす。

 

これに気付いたミルキーとセレーネが離れ、ノットレイの軍団を外へ吹き飛ばした。

 

下の階にミルキーとセレーネが着地し、全員が揃う。

 

ネオディケイドウィザード フレイムスタイル「このまま一気に!」

 

スター「行くよみんな!」

 

ミルキー「ルン!」 

 

ソレイユ「うん!」

 

セレーネ「はい!」

 

ウィザーソードガン・ガンモードのハンドオーサーを展開。

 

ウィザーソードガン・ガンモード「キャモナ・シューティング・シェイクハンズ」

 

左手のリングをスキャンする。

 

ウィザーソードガン・ガンモード「フレイム!シューティングストライク!ヒー!ヒー!ヒー!」

 

銃口に炎エネルギーが集束されていき、火炎弾を連射し、敵を燃やし尽くす「フレイムシューティング」を放つ。

 

スター・ミルキー・ソレイユ・セレーネ「「「「宇宙に輝け!イマジネーションの力!」」」」

 

スター・ミルキー・ソレイユ・セレーネ「「「「トゥインクルステッキ!」」」」

 

四人が左腕を上に翳し、トゥインクルステッキを召喚させる。

 

スター「スタートゥインクル!」

 

ミルキー「ミルキートゥインクル!」

 

ソレイユ「ソレイユトゥインクル!」

 

セレーネ「セレーネトゥインクル!」

 

スター・ミルキー・ソレイユ・セレーネ「「「「四つの輝きを今一つに!」」」」

 

スター・ミルキー・ソレイユ・セレーネ「「「「プリキュア!サザンクロス・ショット!」」」」

 

南十字座のようにスターが上、ミルキーが下、ソレイユが左、セレーネが右に並び、南十字座型の光弾を放つサザンクロス・ショットを放った。

 

フレイムシューティングが三節棍に命中してからサザンクロス・ショットが命中し、ビームサーベルに戻った。

 

カッパード「今日は武器がイマイチだった・・・!」

 

ビームサーベルをキャッチしたカッパードが武器に対しての愚痴を零し、瞬間移動して姿を消した。

 

ドラムス「まさか君達がプリキュアと仮面ライダーディケイドだとは思わなかった・・・。助けて貰った礼をする。いくらだ?」

 

目を覚ましたドラムスが礼をすると言い、いくら欲しいかひかる達に尋ねる。

 

えれな「お金はいいんで、代わりって言ったら何だけど・・・プリンセスの力くれない?」

 

美姫「私達はそれで十分なのです。」

 

ドラムス「えっ?ああいいとも・・・!と言うか、むしろ持ってってくれ!ソイツがあると、またあんなのが来るんだろ!?真っ平ごめんだ!」

 

ひかる「ねえ、それから他の宝物なんだけど―――」

 

ドラムス「君達の勝ちだ。好きにしたまえ。」

 

ひかる「ありがとう!良かったね、ブルーキャット。」

 

ブルーキャット「ま、当然ね。」

 

宝を運び込むブルーキャットの方を向いて言い、ブルーキャットは当然と言った。

 

トゥインクルブックに乙女座のプリンセススターカラーペンを挿し込み、その中にエネルギーを注ぎ込む。

 

星が光ると同時に星空の見える星型の窓のような物が現れ、星が広がる。

 

一番上の星に乙女座のプリンセススターカラーペンをタッチすると、線が出て来て乙女座を作り上げる。

 

その時生じたエネルギーがフワに注がれ、フワの姿が変わる。

 

フワ「乙女座フワ!フーワー!」

 

力を放出させ、スター達をスターパレスへ送る。

 

フワ「星の輝き、戻るフーワー!」

 

スターパレスに到着し、フワが星型のエネルギーを上空へ飛ばしてからすぐに花火が上がる。

 

上空に乙女座のスタープリンセスが映し出された直後、スターパレスに乙女座のスタープリンセスが帰還した。

 

乙女座「皆さん、ありがとう!」

 

リーダー「整れーつ!」

 

ドラムス「ようこそ!我がドラゴン兵団に!」

 

ひかる「キラやば~っ!」

 

何故かひかる達はドラゴン兵団の鎧を着けられて武装し、一員にされていた。

 

えれな「ど、どう言う事?」

 

ドラムス「聞いて無いのか?ブルーキャットにオークションの時に盗んだ宝を返せと言ったら、「宝の代わりにプリキュアとディケイドをドラゴン兵団に入れてもいいわよ」と言ってくれたんだ。」

 

プルンス「ブルーキャットめ~!でプルンス~!」

 

ララ「なら、どうして美姫は変わって無いルン?」

 

美姫は鎧を着けておらず、いつもの格好のままだった。

 

ドラムス「君にはドラゴン兵団の一員としてでは無く、女性ながら僕のボディーガードとして勤めて貰うよ!あれだけの強さもあってディケイドでもあるなら、ボディーガードが相応しい!」

 

美姫は女性ながら自身のボディーガードとして雇うつもりだった。

 

えれな「ごめんね。あたし達帰らないと・・・。」

 

まどか「学校もありますし・・・。」

 

美姫「申し訳ありませんが、その契約は無しでお願いします。」

 

ドラムス「そんな・・・!」

 

えれな「困った事があったら来るからさ。」

 

ドラムス「いくらだ・・・!?」

 

美姫「決まってるじゃないですかそんなの。」

 

まどか「お金は頂きません。」

 

ドラムス「タダ!?」

 

ブルーキャット「今回は取れなかったけど、いずれ・・・最後に笑うのは私よ。」

 

屋敷の屋根の上から、ブルーキャットが乙女座のプリンセススターカラーペンを見て呟き、静かに笑う。

 

だが、サングラスの奥のその瞳は、どこか寂しげな瞳だった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。