仮面ライダーとウイルス兵器使い少女の様々な年代の「並行地球」冒険の旅。様々な「異世界」もあり!?   作:ウルトラマングレート

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第58話「ザザ〜ン! 涙は世界で一番ちいさな海ニャ!」

エレン「私はこの先どうすればいいの?マイナーランドも、メイジャーランドに戻れず、姿も変えられない。」(この世界には、私の居場所なんてどこにも・・・。)

 

響「エレン。」

 

振り向くと響、奏、ハミィ、香織がいた。

 

ハミィ「どこ行くニャ?」

 

エレン「どこでもいいでしょ。」

 

響達の元から去ろうとするエレン。

 

響「エレン、これからは私達と一緒に戦ってくれるんでしょ?」

 

ハミィ「四人で力を合わせて頑張るニャ!」

 

エレン「言ったでしょ。私にはそんな資格が無いって。」

 

香織「資格って・・・。」

 

エレン「私がこれまで、どんな事をしてきたかは自分が一番知ってるわ。」

 

奏「でも、ずっとこのままでもどうにもならないでしょ?」

 

響「過去はどうあれ、今は自分の信じる道を行くしかないって。」

 

エレン「私には、そんなもの無いわ。とにかくもうこれ以上、私に構わないで。」

 

去って行くエレン。

 

調べの館

 

エレン「結局、ここしか無いのね・・・。ネコ・・・?」

 

現れたネコを抱える。

 

マモル「コラ、ミル!」

 

少ししてから、カバンを持った少年-マモルが現れる。

 

マモル「すみません。」

 

エレン「君ん家のネコ?」

 

マモル「ううん、近所の子。家、飼えないんだ。」

 

エレン「そう。ネコ好き?」

 

マモル「うん。」

 

エレン「そう。」

 

マモル父「マモルー!」

 

マモルの名前を父親らしき人物が叫ぶ。

 

マモル「パパだ!お姉ちゃん隠れて!」

 

エレン「えっ?」

 

マモル「早く!」

 

隠れるエレンとマモル。

 

エレン「お腹すいてるの?」

 

マモルのお腹が鳴る。

 

マモル「お姉ちゃんだって。」

 

エレンのお腹も鳴る。

 

ネコの鳴き声と同時に、笑い合う二人。

 

響「構うなって言われても、」

 

奏「そうはいかないわよね。」

 

香織「うん。ほっとけないしね。」

 

響「エレン、今不安だと思う。突然プリキュアになっちゃって。」

 

奏「でも、行く所も無いよね。」

 

香織「確かに、マイナーランドもメイジャーランドにも、もう戻れない。どこにも居場所が無いって思ってるだろうね。」

 

響「今エレンの力になれるのは、私達しかいないよ。」

 

奏「うん。一人ぼっちになんか・・・出来ないよ。」

 

香織「そうだね。私達でエレンちゃんの居場所を作ってあげよう。」

 

ハミィ「うんうん。三人とも優しいニャ~。」

 

腕を組んで言うハミィ。

 

響「でもどうすればいいのかな?」 

 

ハミィ「そんなの、お話すればすぐ仲良しニャ。」

 

響「だよねー。」

 

奏「そのためのコレだもんね。」

 

カップケーキの入った箱を上げる奏。

 

危うく走っていた人にぶつかりそうになる三人。

 

マモル父「すまない!大丈夫かい?」

 

奏「あ、はい。」

 

マモル父「申し訳ない!」

 

軽く謝り、走り出す。

 

マモル「ボク、10歳だよ。」

 

エレン「じゃあ小学生なんだ。」

 

マモル「うん。お姉ちゃんは?」

 

奏「エレン。」

 

響「やっぱりここにいた!」

 

現れる四人。

 

エレン「何の用?」

 

奏「べっつにー。ただ、お腹とかすいてないかなーって思って。」

 

笑みを浮かべる響と奏。

 

マモル「あっ!ラッキースプーンのカップケーキだ!」

 

カップケーキを食べる四人。

 

奏「ねえ、このカバンは何?」

 

マモル「パパの仕事道具。」

 

響「何でそれをマモル君が持ってるの?それがないとお父さん困るんじゃない?」

 

香織「それが無いとお父さん仕事出来ないよ。」

 

マモル「それでいいんだ!ごちそーさま!」

 

カップケーキを食べ終わるマモル。

 

マモル「パパなんかどうだっていいんだ!」

 

そのまま外へと出ていく。

 

奏「忘れ物だよ。」

 

響「さっきすごく慌てた人がすれ違ったんだけど、あれマモル君のお父さんじゃないかな?心配してるんじゃないの?」

 

マモルの近くに現れる響達。

 

マモル「そんな事ない!パパは、僕がいなくても平気なんだ。」

 

香織「子供がいなくても平気な親なんていないと私は思うけど。」

 

響「ねえ、何があったのか教えてくれない?」

 

マモル「お姉ちゃん達には関係ないよ。」

 

響「関係あるよ。」

 

奏「そうそう。私のカップケーキを食べちゃったら、もう友達だもん。」

 

ハミィ「ニャるほどニャ~。」

 

エレン「私も・・・私も聞いてみたい。」

 

香織「聞かせてくれない?どうしてお父さんの仕事道具を持って逃げてるのかを。」

 

マモル「パパは・・・町のお医者さんだったんだけど、今度、船医として大きな船に乗り込む事になってるんだ。」

 

マモルは仕事のために一年間家を離れてしまうというお父さんに怒り、カバンを持ってきたと話す。

 

奏「それで・・・。」

 

響「ねえマモル君、ちょっと寂しいかもしれないけど、心と心が繋がっていれば大丈夫だよ。私もね、小さい時からママと離れて暮らしているんだ。」

 

響「でも、心と心が繋がってるから、全然寂しくなんかないんだよ。」

 

マモルに近く響。

 

香織「永遠の別れってわけじゃないでしょ?一年なんてあっという間だよ。」

 

奏「そうだよ。マモル君は決して一人じゃない。ね、エレンもそう思わない?」

 

エレン「私は・・・そうは思わないわ。人は結局一人よ。」

 

響「そんな・・・!」

 

エレン「マモルもそう思うでしょ?自分を一人ぼっちにするパパなんて、嫌いだよね?」

 

マモル「うん、嫌いだ。」

 

響・奏「 「嘘・・・!」 」

 

エレン「三人には分からないわよ。誰だって最後は一人よ。なのにいちいち別れを悲しむなんて、そんなの無意味。一人で生きていけるように強くなれば・・・!寂しさなんて・・・無くなるわ。」

 

マモル「強く・・・なる・・・。」

 

奏「そんな事無い。みんな誰かと繋がってる。」

 

響「そうだよ。エレンは一人じゃない。私達が・・・。」

 

エレン「私は一人ぼっちよ・・・。心の繋がりなんて・・・ちょっとしたきっかけであっけなく消えてしまう。だったらいっそ・・・そんなもの最初から無い方がマシよ。」

 

マモル「うん・・・。そうかもしれない・・・。」

 

奏「でも、そのカバンを持って来たのは、お父さんに行って欲しくないからでしょ?」

 

奏の言葉にハッとするマモル。

 

響「ねえ、お父さんいつ出発するの?」

 

マモル「今日の・・・夕方・・・。」

 

響・奏「 「ええっ・・・!?」 」

 

響「私探してくる!」

 

奏「とにかくもう一度、お父さんと話そっ!」

 

響「このままじゃきっと後悔するよ!」

 

マモルの父親を探しに行く二人。

 

香織「エレンちゃん、確かに貴方の言う通りかもしれない。どこまで行っても人は一人。」

 

エレン「そうよ。人は一人ぼっちよ・・・。」

 

香織「でも、これだけは覚えて欲しいの。人は一人だからこそ、友達の大切さがわかるの。」

 

二人を追いかける香織。

 

エレン「行こっ、マモル。」

 

マモル「えっ?」

 

エレン「お父さんに会いたく無いんでしょ?」

 

マモル「う、うん。」

 

歩くエレンとマモル。

 

エレン(一人だから友達の大切さがわかるなんて・・・そんなの嘘よ・・・。)

 

去っていくエレンとマモルを見つめるハミィ。

 

町を歩くエレンとマモル。

 

エレン「こんなにたくさん人がいるのに、私達は一人ぼったち。」

 

マモル「僕は・・・一人ぼっち・・・?」

 

エレン「マモル・・・マモル!」

 

赤信号だった事に気付かず、事故に遭いそうだったが危うくエレンが止めた。

 

エレン「大丈夫?」

 

マモル「う、うん。あれ?パパのカバン・・・。あ、あそこだ!」

 

カバンを見つけるマモル。

 

マモル「何でこんなのパパが・・・?」

 

カバンの中には道具の他に、ネコの形をした人形が入っていた。

 

エレン「どうしたの・・・?」

 

マモル「お姉ちゃん、ゴメン。ボク戻るよ。」

 

エレン「何で・・・?」

 

マモル「これ、きっとボクのためにパパが作ってくれたんだ。ボク、分かったよ。やっぱりパパはいつもボクの事を思っててくれたんだって。」

 

エレン「でも、パパはマモルを置いて行っちゃうのよ!」

 

マモル「うん、でも・・・。このままさじゃきっと今度はパパが一人ぼっちになっちゃう。ボクはパパを一人ぼっちにしたくない。だってボク・・・パパが大好きだから!ねえ、お姉ちゃんにもホントはいるんでしょ?大好きな人、大好きになりたい人が。」

 

その言葉に四人の姿が浮かべ、香織の言葉を思い出すエレン。

 

香織『人は一人だからこそ友達の大切さがわかるんだよ。』

 

エレン「マモル・・・戻ろっか。」

 

マモル「うん!」

 

調べの館に戻るエレンとマモル。

 

調べの館

 

マモル「これ、パパが作ってくれたんでしょ?」

 

マモル父「それは・・・。」

 

マモル「その手を見りゃ分かるよ。」

 

マモル父「ああ。お守りだよ。パパがいなくても、マモルが寂しくならないように、パパからのプレゼントさ。」

 

マモル「これがあればボクはもう一人じゃないよね?ありがとう、パパ!」

 

マモル父「マモル・・・!」マモルを抱く父親。

 

響「エレン、戻ってきてくれてありがとう。」

 

ハミィ「ハミィひ必ず戻ってくるって知ってたニャ。だって、ハミィとセイレーンは昔からずーっと心と心が繋がってるからニャ。」

 

エレン「ハミィ・・・。」

 

香織「エレンちゃん、貴方は一人じゃない。私達も、ハミィもいる。ハミィは君の大切な友達でいてくれる存在でしょ。違うかな?」

 

エレン「ううん・・・。違わないわ。」

 

バスドラ「音符発見。そして見つけたぞ、セイレーン!」

 

屋根の上に現れるマイナー達。

 

エレン「トリオ・ザ・マイナー!」

 

バスドラ「出でよ!ネガトーン!」

 

人形に憑依した音符が悪の心に染まり、ネガトーンが作られる。

 

バスドラ「やれーっ!」

 

ネガトーンから不幸の音符が放たれ、マモルと父親が悲しみに包まれる。

 

エレン「マモル!」

 

響「せっかく親子の絆を・・・」

 

奏「取り戻した所なのに・・・」

 

響・奏「 「絶対に許さない!」 」

 

香織「変身!」

 

響・奏「 「レッツプレイ!プリキュア・モジュレーション!」 」

 

ネオディケイド「カメンライド ディケイド」

 

メロディ「爪弾くは荒ぶる調べ!キュアメロディ!」

 

リズム「爪弾くはたおやかな調べ!キュアリズム!」

 

メロディ・リズム「 「届け!二人の組曲!スイートプリキュア!」 」

 

メロディ・リズム「 「はああああっ!」 」

 

空中でラッシュを繰り出すメロディとリズム。

 

ネガトーンもラッシュで繰り出す。

 

着地し、攻撃するも軽くかわされ反撃を喰らう。

 

ネオディケイド「早い・・・なら・・・これだ!」

 

ライドブッカーからカードを取り出して装填。

 

ネオディケイドライバー「カメンライド リュウキ」

 

ネオディケイドは龍騎に変身した。

 

メロディ「龍騎!!」

 

ネオディケイド龍騎はカード装填を装填した。

 

ネオディケイドライバー「アタックライド アドベント」

 

ドラグレッダーが現れ、体当たりでネガトーンを吹っ飛ばす。

 

吹き飛はされるも、体制を立て直すネガトーン。

 

メロディ・リズム「 「やああああっ!」 」

 

二人は一撃を繰り出すが、相殺される。

 

エレン「何で!?何であの三人はあんなに頑張れるの・・・!?こんな私にも一人じゃないなんて言えるのは・・・どうして・・・?」

 

ハミィ「メロディとリズムは自分の心に素直なだけニャ。守りたいもののために全力で頑張る、力を合わせる。それがプリキュアニャ!」

 

エレン「ディケイド!あなたはどうして戦うの!?プリキュアでもないのに、どうして!?」

 

ネオディケイド龍騎「大事な友達を守るために俺は戦っているだけだよ。」

 

エレン「大事な・・・友達・・・。」

 

ネオディケイド龍騎「大事な友達を守るのは当然だよね?」

 

メロディ「もちろん!」

 

リズム「そうよ!」

 

ネガトーンの攻撃に吹き飛ばされるメロディとリズム。

 

バスドラ「どうしたセイレーン!キサマは変身しないのか?」

 

エレン「わ、私は・・・。」

 

モジュールを持つ手が震える。

 

バスドラ「フン!ならば貴様は後回しだ!やれ!」

 

さらに強力な不幸の音波が放たれる。

 

エレン「マモル!やめて・・・!こんなヒドイ事を・・・!」

 

バスドラ「ヒドイ?何を今更。・・・キサマが散々やって来た事ではないか!!」

 

エレン「これが・・・私がしてきた事・・・?やっぱり私は・・・プリキュアの資格なんて・・・。」

 

ショックでモジューレを落とすエレン。

 

ハミィ「セイレーン、プリキュアの資格とか、今までの事なんかより、セイレーンは今、どうしたいニャ?」

 

エレン「私は・・・守りたい。私が今まで壊してきた物、友情とか、愛情とか、信じる心。心の絆を、私は二度と壊したくない!そのための力が!その資格が!この私にあると言うのなら!私はプリキュアになりたい!」

 

ラリー「エレン、その言葉待ってたララ。」

 

モジューレを運ぶラリー。

 

エレン「ラリー・・・。」

 

ソリー「ようやく素直になったソソ。」

 

エレンの前に現れるソリー。

 

エレン「ソリー・・・。」

 

ラリー「心の絆を守りたい。その思い、僕らと君で力に変えるララ。」

 

ソリー「さあ今こそ、本当の変身ソソ。」

 

エレンの手にモジューレを置くラリーとソリー。

 

決意するエレン。

 

エレン「レッツプレイ!プリキュア・モジュレーション!」

 

エレンはプリキュアへ変身。

 

ビート「爪弾くは魂の調べ!キュアビート!」

 

ハミィ「セイレーン・・・。」

 

ビート「心のビートはもう・・・止められないわ!」

 

跳ねた髪を弾くビート。

 

上から襲い掛かるネガトーン。

 

だが物ともせず、ネガトーンにダメージを与え、吹き飛ばす。

 

バスドラ「行くぞ!」

 

バスドラ・バリトン・ファルセット「 「 「必殺!トリプルマイナーズボンバー!!」 」 」

 

ビート「ラブギターロッド!」

 

空高く跳躍し、ラブキターロッドを展開する。

 

ビート「ビートバリア!」

 

ラリーをセットされたギターを弾く。

 

ビートの周りにバリアが展開し、技を防ぐ。

 

バスドラ・バリトン・ファルセット「 「 「何っ!?」 」 」

 

ネオディケイドライバーに装填し、クウガへカメンライドし、そこからフォームチェンジ。

 

ネオディケイドライバー「フォームライド クウガ ペガサス」

 

ネオディケイドクウガは、ボディの色と形が緑に変化し、右手にペガサスボウガンが装備された。

 

メロディ「クウガとしての色が変わった!!」

 

リズム「右手にはボウガン!?」

 

ネオディケイドクウガ ペガサスフォーム「行くぞ。」

 

ペガサスボウガンを構え、強力な空気弾を撃ち、三人に命中させた。

 

メロディ「ビート!ディケイド!」

 

ネオディケイドクウガはネオディケイドに戻り、

 

ネオディケイド「ビート!決めるぞ!」

 

ビート「ええ!」

 

ネオディケイドは画面操作よりネオディエンドライバーを出現させ、ブッカーからキバを取り出し、装填した。

 

ネオディエンドライバー「カメンライド キバ」

 

キバのキバフォームを召喚した。

 

ビート「ディケイド自身が変身したライダーのキバ!!召喚した!!そういえば腰のベルトそのものがディケイドと違う!!」

 

ネオディケイドライバーにカード装填。

 

ネオディケイドライバー「ファイナルフォームライド キ キ キ キバ」

 

ネオディケイド「ちょっとくすぐったいぞ。」

 

キバの背に触れると、キバは巨大弓状に超絶変形。

 

リズム達「「「「「「えええェェェェ《何だってーーー》!!!?」」」」」」

 

バズドラ「ライダーを変形させた!?」

 

バリトン「しかも弓ですって!?」

 

ファルセット「驚愕しかないですよォ!!」

 

ついでにメフィストとアフロディーテ様も驚愕していた。

 

メフィスト「何だってーー!?ライダーが弓に変形だと!?」

 

アフロディーテ「あらあらまァーー。」

 

ネオディケイドはキバアローを掴む。

 

ネオディケイド「ビート。準備は出来たぞ。」

 

ビート「わ、分かったわ!!」

 

ソリー「ソソっ。」

 

ビート「チェンジ!ソウルロッド!」

 

ビート「駆け巡れ!トーンのリング!」

 

ビート「プリキュア!ハートフルビートロック!」

 

ネオディケイドはカードを装填した。

 

ネオディケイドライバー「ファイナルアタックライド キ キ キ キバ」

 

キバアローから矢を射るように一本の矢のエネルギー技「ディケイドファング」が放たれる。

 

ビート「手拍子!1!2!3!」

 

ソウルを振る。

 

ビート「フィナーレ!」

 

掛け声と共に、ポーズを取る。

 

ネガトーンは浄化し、人形へと戻った。

 

ハミィ「ニャップニャップ~!」

 

音符を取り出すハミィ。

 

音符はレリーの中に入った。

 

夕方、父親を見守るマモル。

 

エレン「やだ・・・何で・・・?」

 

その姿を見て涙するエレン。 

 

音吉「涙は世界で一番小さな海。アンデルセンの言葉じゃな。」

 

五人が振り向くと、音吉が立っていた。

 

響・奏「 「音吉さん!」 」

 

音吉「人は、人と繋がる事で生きていける。そして人は昔、心に海を持っている。お前さんの心に涙と言う海があるのなら、お前さんも必ず誰かと繋がる事が出来よう。」 

 

エレン「私が、誰かと?」

 

海の見える丘

 

エレン「私は幸せのメロディが大好きだった。でも、その歌い手にハミィが選ばれた時、私はハミィを憎んでしまった。その憎しみは徐々に大きくなり、やがて幸せのメロディを、世界の幸せさえも憎んでしまった。大好きな物を大嫌いに変えてしまう。そんな恐ろしい心が私の中にあった。だから私はプリキュアになるのが怖かった。」

 

涙声になるエレン。

 

エレン「だって・・・いつまた私の心に憎しみが生まれるか分からないから・・・。」

 

エレンの手を掴む響と奏。

 

奏「エレンはもう、一人じゃないから。」

 

響「だからもう、そんな事はあり得ない。私達が、そんな事をさせないよ。」

 

香織「もしそうなった時は、私達が止める。私達は仲間だからね。」

 

エレンの肩に手を乗せる香織。

 

エレンの肩にハミィが乗る。

 

奏「ほら、言いたい事をもう全部言っちゃえば?」

 

響「そうそう。」

 

響「みんなと繋がってるこの海でさ。」

 

香織「海は誰も否定しないからね。」

 

エレン「みんなと・・・。」

 

涙が溢れるエレン。

 

エレン「ごめんなさい!今までひどい事をして!たくさん絆を壊してごめんなさい!もう・・・これからは守るから・・・!心の絆を守っていくから!」

 

エレン「だから・・・私も・・・ハミィやみんなと心と心で繋がりたい!」

 

海に向かってこれまでの悪事に対する謝罪と、これからは守っていくと誓うように叫ぶ。

 

エレンの手をギュッと掴む響と奏。肩に手を乗せる香織。

 

エレン「香織さん!」

 

エレンは香織の方へ向かう。

 

香織「何?」

 

エレン「ありがとう。貴方がいなかったら私は友達の絆なんか、無くても良いって思ってたかもしれない。でも、貴方のおかげで友達の絆の大切さをもう一度思い出させてくれた。本当にありがとう!」

 

思い切り香織に抱きつくエレン。

 

そんなエレンの頭を撫でる香織。

 

香織「エレンちゃん。貴方はもう一人じゃないの。私だけじゃなくって響や奏ちゃん。それとハミィがいるんだから。もし貴方が迷った時は私達が救うからね。」

 

エレン「はい!!」

 

その言葉に嬉しく、さらに涙を流すエレン。

 

その様子を見た響と奏は微笑み、ハミィは笑顔だった。

 

エレン「本当に、ありがとう・・・!」

 

みんなの仲間に正式になったエレンだった。

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