仮面ライダーとウイルス兵器使い少女の様々な年代の「並行地球」冒険の旅。様々な「異世界」もあり!?   作:ウルトラマングレート

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第84話「ルルル〜!!雨音は女神の調べニャ!」

学校の屋上で昼食を摂る響、奏、エレン。

 

響「お昼ごはんって最高~!」

 

奏「響が一日の中で一番楽しい時間ね。」

 

ハミィ「そんニャ事より、解決しなきゃならない問題があるニャ!」

 

響「うーん・・・何だっけ?」何にも浮かばない響。

 

ハミィ「フェアリートーンの中から音符が無くなった事件についてニャ!」

 

響「分かってるって。確かに、深刻な問題ね。」

 

奏「やっぱり、ノイズの仕業?」

 

エレン「かもしれない。」

 

響「だとすると、もしかしてノイズは、既に私達の近くまで来ているのかも。」

 

突如ピーちゃんの鳴き声が聞こえ、慌てて逃げるフェアリートーン達。

 

響「なーんだ、ピーちゃんか。ビックリさせないでよ~。あ、雨!」 

 

ハミィ「とにかくノイズを探すニャ!」

 

雨が降り出し、中へと避難した。

 

音楽室前で様子を見る中、その音楽室では王子がピアノを弾いていた。

 

奏「王子センパイ、ステキ・・・。」

 

王子に見惚れる奏。

 

響「ハミィ、ホントにこの辺にノイズがいるの?」

 

ハミィ「ノイズの目的は、全ての音符を奪う事ニャ。だから音楽に関係する場所にいると思ったんだニャ。」

 

響・奏・エレン「 「 「ええ~っ・・・それだけの理由・・・?」 」 」

 

ハミィ「違うニャ!何か匂ったからニャ!」

 

ハミィ「あっ、音符ニャ!」

 

上を見上げ、音符を見つけるハミィ。

 

ハミィ「匂ってたのは音符だったニャ~!嬉しいニャ~!」

 

調べの館

 

音吉「スマンの。手伝ってもらって。」

 

香織「いえいえ」

 

音吉「早くこれを完成させねばならんの。」

 

香織「ですね。」

 

パイプオルガンを見上げる香織と音吉。

 

香織「私達が持ってた音符が全て奪われた上に、伝説の楽譜は奴らが持ってます。今は一秒でも早く、作り終えるべきかと。」

 

音吉「うむ、その通りじゃな。」

 

作業を続ける音吉。

 

放課後 加音小学校

 

雨が降りしきる中、生徒玄関で音吉を待つアコ。

 

奏太「ん。」

 

アコにカサを差し出す奏太。

 

奏太「アコが転校して来てすぐの頃、こう言うのあったな。」

 

アコ「奏太って、いつもカサを持っているんだね。」

 

奏太「ウチのママがうるさいからさ、オレがいいって言っても、無理やり持たせるんだ。」

 

アコ「奏太の事心配してるのよ。」

 

奏太「いーや、もうオレ大人だし!」

 

アコ「どこが?」

 

奏太「とにかく、持って行けよ!」

 

アコ「いい。おじいちゃんが迎えに来てくれるから。」

 

奏太「しょうがねーな、オレも待っててやるよ。」

 

カサを置き、自分も待つと言う奏太。

 

アコ「いいって。」

 

奏太「待つと言ったら待つ!」

 

アコ「勝手にすれば?」

 

奏太「勝手にするよ!」

 

アコ「ねえ、奏太って、優しいんだね。」

 

奏太「い、いや・・・!お、オレは別に・・・!」アタフタする奏太。

 

アコ「本気にしてるし。」そのままズッコケてしまう。

 

奏太「お前なあ~!」立ち上がった奏太を見て、くすっと微笑むアコ。

 

アコ(やっぱり奏太ってバカね。でも、嫌いじゃないわ。)

 

奏太「ったく・・・。」

 

アコ「奏太、変わったね。」 

 

奏太「あ?何言ってんだよ?」

 

アコ「落ち着きが出たって感じがするの。」

 

奏太「そうか?」

 

調べの館

 

香織「雨・・・降って来ましたね。」

 

音吉「いかん、アコを迎えに行かないと。」

 

香織「じゃあ、後片付けは私がやっておきますね。」

 

音吉「スマンの、香織ちゃん。」

 

香織「いえいえ、早く迎えに行ってあげて下さい。」

 

奏太が待つと決めてから数分後。

 

奏太「来ねえなあ・・・ホントに来るのか?」

 

しばらく待っても、未だに音吉は来なかった。

 

アコ「おじいちゃんは必ず来る。」 

 

奏太「ガンコだなあ・・・。」

 

アコ「わたし、おじいちゃんを信じてるの。これまでのおじいちゃんは、わたしが寂しい思いをしている時、必ず来てくれた。授業参加の時も、運動会の時も、わたしが一人で泣いている時も。おじいちゃんは、その約束をずっと守ってくれた。」

 

奏太「でもさ・・・こんなに待ってても来ないって事は、何かあったのか?何か来られない理由が出来たとか・・・」

 

アコ(まさか・・・ノイズ!?)不安になり、雨の中音吉の元へと向かうアコ。

 

奏太「おい、アコ!カサ!持ってけよ!あーもう!」

 

準備を済ませ、アコを迎えに行こうとする音吉。

 

上に現れたピーちゃんが何らかの力で木枠のネジを外し、木枠が落下する。

 

響・奏・エレン「 「 「危なーい!」 」 」

 

間一髪で響達によって難を逃れる。

 

香織「な、何なの!?」

 

響「大丈夫ですか!?」

 

音吉「ああ、ありがとう・・・。」

 

香織「何があったの・・・」

 

エレン「いきなり落ちてきて、音吉さんが危うく下敷きになる所だったの。」 

 

奏「それにしても、何でこれ急に倒れて来たんだろう?」 

 

音吉「まさか・・・!」

 

響「どうしたんですか?」

 

ピーちゃんを見て何かに気付く。

 

音吉「ワシがかつて封印したノイズは、鳥のような姿をしておった。もしかしたら、そのピーちゃんは、ノイズ・・・!」

 

響・奏・エレン「 「 「ええっ!?」 」 」

 

香織(可能性はあるわね。)

 

響「ピーちゃんが・・・」

 

奏「ノイズ・・・?」

 

エレン「そんな、まさか・・・。」

 

香織(あり得る。)

 

音吉「友情、愛情、信じる心、それらを利用するのがノイズなんじゃ。よし、ここはクレッシェンドトーンに見てもらおう。」

 

響「クレッシェンドトーンに?」

 

音吉「うむ。クレッシェンドトーンとノイズは光と影、正義か悪。正反対の存在だからこそ、目には映らぬ何かを感じ取れるかもしれん。」

 

クレッシェンドトーン「どうしましたか?」

 

ヒーリングチェストにクレッシェンドトーンが映る。

 

響「確かめてもらいたい事があるの。」

 

クレッシェンドトーン「何でしょう?」

 

響「このピーちゃんがノイズかどうか、見て欲しいんです。」

 

クレッシェンドトーン「えっ?ノイズ?」

 

響「音吉さんは、このピーちゃんがノイズかもしれないって言うんです。」

 

クレッシェンドトーン「もしそれが本当なら、大変な事です。早速調べてみましょう。」

 

ノイズかどうかを調べるクレッシェンドトーン。

 

クレッシェンドトーン「どうした事でしょう?この子は、心が読み取れません・・・!」

 

エレン「音吉さん。」

 

奏「やっぱり、違うのかしら?」

 

どこかへ行こうとしたその時、ピーちゃんからネジが落ちる。

 

響「ネジ?」

 

香織「何でこれが?」

 

香織・響「 「!」 」

 

奏「どうしたの響、香織さん?」

 

香織「響。」

 

響「はい。」

 

パイプオルガンを弾き始める響。

 

すると、ピーちゃんが苦しんで動きがうまく取れなくなる。

 

香織「へぇ・・・!」

 

奏「二人とも、これは・・・?」

 

響「さっきピーちゃんの瞳に、悪の心が映った気がしたの。」

 

香織「なら、この美しい音を聞けば苦しむんじゃないかと思ったんだよ。」

 

音吉「やはりお前だったのか!ノイズ!」

 

ピアノの上に落ちるピーちゃん-ノイズ。

 

奏「ピーちゃんが・・・」

 

エレン「ノイズ・・・?」

 

アコ「何をしているの?」全員が出入り口の方を向くと、そこにはアコがいた。

 

アコの元へと向かうピーちゃん。

 

アコ「ピーちゃん・・・」

 

音吉「アコ、落ち着いて聞け。ピーちゃんの正体は・・・ノイズだったんじゃ!」

 

アコ「ええェ!?」

 

音吉「ソイツは音符を盗むために、アコに近づいたんじゃ!アコの優しさを利用しようと、ケガをしているフリまでしてな!」

 

奏「そう言えば、この間音吉さんが演奏した時・・・」

 

香織「ソイツは逃げるかのようにして離れたわ。」

 

音吉「アコ・・・」

 

アコ「おじいちゃん・・・ピーちゃん、わたしにウソついて無いよね?」

 

ゆっくりと音吉達のいる方に向かうアコ。

 

アコ「わたし、ピーちゃんの事信じていたい。けど、おじいちゃんは今までわたしに絶対、ウソをついた事が無いの。」

 

音吉「アコ・・・」

 

アコ「だからわたし・・・わたし、おじいちゃんを信じる!」

 

それを聞き、みんなが喜びの表情を見せる。

 

本性を現し、鳴き声が変わり、逃げ出すノイズ。

 

音吉「捕まえるのじゃ!」

 

響・奏・エレン「 「 「はい!」 」 」

 

ノイズを捕まえに行く五人。

 

その時、マイナー達が上からガラスを割って現れる。

 

響・奏・エレン・アコ「 「 「 「トリオ・ザ・マイナー!」 」 」 」

 

ファルセット「ノイズ様を貴様らの好きにはさせん。」

 

ノイズの目が光り出す。

 

ファリー「勝手に出ちゃったファファ~!」

 

するとファリーから音符が出て来て、ピアノに憑依する。

 

ファルセット「出でよ!ネガトーン!」

 

ピアノがネガトーンに変貌し、同時にハミィ達も落下する。

 

ファルセット「ネガトーンよ!世界を不幸に包み込むのだ!」

 

ネガトーンから音波が放たれ、町中の人達が悲しみに包まれる。

 

ファルセット「いいぞネガトーン!もっともっと不幸をまき散らせ!そしてノイズ様を完全に復活させるのだ!」

 

響「私達の大切なピアノをネガトーンにするなんて・・・!」

 

響・奏・エレン・アコ「 「 「 「絶対に許さない!」 」 」 」

 

香織「行くよ!変身!」

 

響・奏・エレン・アコ「 「 「 「レッツプレイ!プリキュア!モジュレーション!」 」 」 」

 

ネオディケイドライバー「カメンライド ディケイド」

 

メロディ「爪弾くは荒ぶる調べ!キュアメロディ!」

 

リズム「爪弾くはたおやかな調べ!キュアリズム!」

 

ビート「爪弾くは魂の調べ!キュアビート!」

 

ミューズ「爪弾くは女神の調べ!キュアミューズ!」

 

メロディ・リズム・ビート・ミューズ「 「 「 「届け!四人の組曲!スイートプリキュア!」 」 」 」

 

後ろを向き、鍵盤型のミサイルを放つ。

 

ダメージを受けるプリキュア達。

 

ネオディケイド「ふっ!」

 

ライドブッカー「ガンモード」でミサイルを撃ち落とすネオディケイド。

 

ファルセット「いいぞ、いいぞネガトーン!」

 

ミューズ「たとえどんな邪悪な心でも、女神の調べで包んで見せる!」

 

跳躍するミューズ。

 

ミューズ「おいで!シリー!」

 

シリー「シシ~っ。」

 

ミューズ「シの音符のシャイニングメロディ!プリキュア!シャイニングサークル!」

 

シャイニングサークルでネガトーンを拘束する。

 

メロディ「ネガトーンの動きが・・・」

 

リズム・ビート「 「止まった・・・!」 」

 

ハミィ「よーし!今だニャ!」

 

ネオディケイドライバー「ファイナルアタックライド ディ ディ ディ ディケイド」

 

メロディ・リズム・ビート・ミューズ「 「 「 「出でよ、全ての音の源よ!」 」 」 」

 

フェアリートーン達の力を注ぎ、クレッシェンドトーンを召喚する。

 

メロディ・リズム・ビート・ミューズ「 「 「 「届けましょう、奇跡のシンフォニー!」 」 」 」

 

4人が両手をクロスし、クレッシェンドトーンの金色の光の炎と一体化する。

 

ネオディケイド「はああああっ!」

 

ディメンションキックを放つネオディケイド。

 

メロディ・リズム・ビート・ミューズ「 「 「 「プリキュア!スイートセッション・アンサンブル!クレッシェンド!」 」 」 」

 

スイートセッション・アンサンブル・クレッシェンドを放つ。

 

メロディ・リズム・ビート・ミューズ「 「 「 「フィナーレ!」 」 」 」

 

ディメンションキック、スイートセッション・アンサンブル・クレッシェンドの順に命中する。

 

ハミィ「ニャップニャップ~!」

 

音符を取り出すハミィ。

 

音符はファリーの中に入る。

 

ソリー「もう音符は渡さないソソ!」

 

メロディ「まだノイズがいる!ここで決着を・・・!」

 

ミューズ「いないわ!」

 

ビート「逃げられたか・・・。」

 

既にノイズとマイナー達は消えていた。

 

響「ピアノが元に戻って良かった~。」

 

ピアノに頬ずりする響。

 

音吉「しかし、これまで以上にパイプオルガンよ完成を急がねば。」

 

香織「出来るだけ私も手伝います。ところでアコちゃん、どうしてあの時、ビジョ濡れで来たの?」

 

アコ「雨が降ったから、音吉さんが迎えに来るのを待ってたの。でも、いつまで待っても来ないから、何かあったんじゃないかと思って。」

 

音吉「そうか、あの時調べの館に来たのはワシを心配してたのか。」

 

響「とにかく、みんな無事だったし、お腹もすいたし、帰ろっか!」

 

香織「そうね。帰ろうか。」

 

音吉「久しぶりに、手をつないで帰るか。」

 

アコ「えっ?いいよ・・・。」

 

帰り道を歩くアコと音吉。

 

音吉「恥ずかしいのか?」

 

アコ「当たり前でしょ。もう三年生なんだから。」

 

音吉「アコが初めて人間界に来た頃は、いつも手を繋いで帰ったのにな。何か手がスースーするわい。む?」

 

アコ「今日は・・・特別だからね。」

 

手を差し出すアコ。

 

音吉「今日は迎えに行けなくてスマンかったなあ。パイプオルガンの修理に夢中になって、香織ちゃんが言うまで雨が降り出したのに気がつかんかったのじゃ。」

 

手を繋ぐ二人。

 

アコ「そんな事だと思った。でも、おじいちゃんが無事でよかった。」

 

手をつなぎながら、アコと音吉は家までゆっくり歩いて帰るのだった。

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