気が付いたらイザークになってました(白目)   作:トロロ将軍

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ガンダムSEEDで一番好きなキャラは『ミゲル・アイマン』です!


俺は『イザーク・ジュール』

事故の瞬間ははっきり覚えている。

目の前に迫るトラックの迫力と宙を舞う感覚。

 

そうして死んだと思った瞬間、俺は見知らぬ場所で銀髪おかっぱ頭の少年になっていた。

恐らく今流行りの異世界転生ってやつだ。

 

「イザーク?突然ぼーっとしてどうしたのですか?」

 

不意に母親らしき女性が俺に話しかけてくる。そうして暫く過ごしている中でこの世界の俺の名前は『イザーク・ジュール』ということがわかった。・・・なんかどっかで聞いたことある名前だな。

 

それから俺は『イザーク君』として第2の人生を送り出した。

どうやらこの世界はファンタジーではなくSFらしい。母上から聞いた話では俺達は宇宙空間に浮かぶプラントと呼ばれるコロニー群に住んでいるらしい。

 

 

 

・・・プラント?

 

・・・コロニー?

 

 

 

どこかで聞いたような?

そんな俺の疑問はすぐに解決することになる。

 

通っている学校の修学旅行で食料生産コロニーの見学に行った時、シャトルの窓から見える砂時計型のコロニーを見たときに、俺の中にあった疑問が全て理解できた。

 

砂時計型のコロニーにプラントという名称。そしてイザーク・ジュール。

 

「俺もしかして、ガンダムSEEDの世界に来ちゃったの!?」

 

全てを悟った俺の叫びはただ周りにいた他の同級生を困惑させるだけだったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

そして数年後・・・。

 

 

 

 

 

「ほう、情報通りじゃないか」

 

双眼鏡の向こうにはトレーラーに積まれている三機のMSが見える。

目標である地球連合軍の新型MSだ。

 

「あれがクルーゼ隊長の言ってた『G』ってやつか?」

 

「情報では五機のはずですが・・・残りはまだ格納庫でしょうか?」

 

俺の後ろでそんな会話をしているG奪取班で同じ赤服組のディアッカとニコル。そして俺達の行動をサポートする緑服組の歩兵が作戦開始を待っている。

 

≪こちら陽動部隊、作戦準備よし≫

 

身に付けたインカムからMS部隊の連絡が入る。

 

≪こちら格納庫襲撃班。こちらも準備完了だ。陽動班、攻撃を開始してくれ≫

 

続いて格納庫襲撃班から通信が入る。向こうの指揮はアスランが取っている。

今回の作戦はアスランが隊長、俺が副隊長だ。

 

アスランの指示で陽動部隊のモビル・ジンが三機俺達の頭上を飛び越え攻撃を開始し、トレーラーの護衛を次々に片付けていく。・・・今が好機だ。

 

「これより敵の新型MSの奪取作戦を開始する。ディアッカ、お前はデカい大砲が付いている奴を。ニコルは右手に盾を持った奴を。俺はあのシンプルな奴を狙う。・・・前進!」

 

俺の指示で緑服の歩兵を先頭に目標のMSへ向かう。

 

「案外あっさりと行けるものだな」

 

ジンと歩兵のおかげで何の苦も無く目標のMS『デュエル』のコックピットに入り込む。

 

「ほう、大したもんじゃないか」

 

すぐに機体を起動させ立ち上がらせる。

その滑らかな操作性に惚れ惚れする。アカデミーで使用していたジンとは大違いだ。

 

≪イザーク、こっちも起動完了だ≫

 

ディアッカの乗る『バスター』が起動し立ち上がる。ニコルの『ブリッツ』はまだトレーラー上で横になったままだ。

 

「ニコル、状況を送れ」

 

≪ちょっと待ってください。もう少しで・・・よし≫

 

少し遅れてニコルの乗るブリッツが立ち上がる。

 

≪おいニコル、少し遅すぎじゃないか?≫

 

≪すみませんディアッカ≫

 

ディアッカが揶揄うようにニコルにそう言う。ニコルの性格上喧嘩にはならないとは思うが作戦中に委縮してしまう可能性があるようなことは控えてほしいものだ。

 

「ディアッカ、ニコル。このままヴェサリウスに帰艦する。クルーゼ隊長にお届けするまで機体を傷つけるんじゃないぞ」

 

そうディアッカとニコルに伝えた俺はスラスターを吹かし上昇する。モニターを確認すると二機共着いてきているようだ。

 

「さて、原作だとここが第一話だな」

 

恐らくストライクを奪取予定のラスティは原作通り戦死するだろう。流石に違うエリアで作戦行動中の仲間の死に介入することはできない。ストライクの奪取を俺が担当するとクルーゼ隊長に進言はしたが、「ラスティに任せる」と言われてしまっては一兵士の俺には何もできないのだ。

 

≪おいイザーク、何か言ったか?≫

 

無線を切り忘れていたらしく俺の呟きを聞いたディアッカから通信が入る。

何でもないことを伝え通信を切る。

 

ユニウスセブンへの核攻撃から始まったこの戦争は今のところ原作通りに進んでいる。

このまま進んでも俺は原作通り生き残れるだろうか?いや、それは楽観的だろう。

これはアニメやゲームじゃない、現実なのだ。であるならば・・・。

 

「・・・生き残るために全力を尽くさなくちゃな」

 

そう呟いた俺はディアッカ、ニコルと共にヘリオポリスの外に待機中の母艦であるヴェサリウスへ向かうのだった。

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