戦いの神(笑)ですが何か?   作:マスクドライダー

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どうも、マスクドライダーです。

うわあああん!纏まらなかったよおおお!はい……私的には戦闘開始させるつもりだったのですが、今回では戦闘まで入りません。

要因はブリーフィングだと分かっているのですが、挟んでおかないと皆さんが付いて来られないでしょうからね……。

そしたら、予想外に長くなってしまいました!ってな訳で、次回からこそ本当の本当に戦闘回です。

それでは皆さん、今回もよろしくお願いします。


作戦開始!(の前に)ですが何か?

「それでは、これよりブリーフィングを開始する」

 

 客船のメインとなる大広間は、通信機器やらモニターやらが置かれて、作戦仕様といったところか。そんな中で、三島さんがずれたメガネを直しながらブリーフィング開始の宣言をした。

 

 田所さんは……既に行動を開始していると考えた方が自然か。俺達専用機持ちは、真剣な面持ちで三島さんと大型のモニターを見つめた。

 

「存じてるだろうが、本作戦のメインターゲットは……ここに映し出された4か所のワーム生産工場と思わしき施設の破壊だ」

 

 三島さんがモニターを弄るのと同時に、地図へと例の工場の位置が映し出された。やはり……それは何も無いような海上だが……。

 

 しかし、ここまで誰も声を上げない所を見れば、黙って聞いていれば解る……と言う事だろう。というか俺の場合は、前世で知ってる三島さんの影響か……単に口を挟むのが恐ろしいだけだ。

 

「それで、気になっているだろうが……この工場、どうやら海底にあるようだ」

 

「また……厄介な所につくってくれたものだ」

 

「ああ、色々と気を使わなくちゃならなくなる」

 

 近くで聞こえたラウラの小さな呟きに、小声で同意した。何にせよ、人間が生きていられない場所につくられれば厄介なものだ。

 

 しかし……亡国機業も大胆な物だ。いつからの計画かは知らないが、そんな工場をアメリカの領地に作っていたなどとは。ま、アメリカがそれを容認したってのも考えられるが……こういう事は、可能性を挙げればキリがない。

 

「それでは、実際の映像を表示しよう」

 

「……海、ですわね」

 

「もっと言えば、平和な海……だよな」

 

 確かにモニターへと、ワイプのようにして4か所の映像が同時に表示されるが……一夏とセシリアの言う通り、そこには何も映っていない。

 

 いや、正確に言えば……海が映っているな。って、トンチなんか言ってる場合じゃねぇ。けど……これも黙ってりゃ答えが出てきそうな感じだ。

 

「そう、現時点では……な。それには、れっきとした理由がある」

 

「? 4か所の工場がラインでつながって……」

 

「その対角線の工場も?なんの意味よ……」

 

「ははぁ~ん……。お姉さん、なんとなく分かっちゃったかも」

 

 全ての工場が、ラインでつながった訳だが……。……つまり、注目すべきはその中心……?よくよく見れば、4つの工場の位置取りは、規則正しい。

 

 となると、そこでなくてはならないのか?そこから中心を関連付けると、そこに工場をカムフラージュする何らかの要因がある……のかもしれない。

 

「この中心部……ここに、どうやら物体をステルスさせる装置の様な物が確認された」

 

「なるほど、つながったラインは、エネルギーの供給ラインか……」

 

「つまり……そこを潰せば……」

 

「そうだ。それで初めて、実態が露になる」

 

 その言い方ならば、内部は偵察出来ていないのか……。だとすれば不味いな……せめて、ワームが起動状態か否かくらいは、分かって攻めたいものだ。

 

 ……無理だろうな、装置を破壊すると同時に攻め込み始めなければ、それこそ手遅れとなる。というか、その装置に破壊にも人員が裂かれてしまうのか?

 

「ちなみにこの装置の破壊は、田所司令たちの仕事だ」

 

「あの、そこへはどうやって向かうんですか?」

 

「む……?まぁ、それは追々。先に、向こうの戦力の報告だけさせてくれ。岬主任」

 

「はい。皆、これを見て頂戴」

 

 三島さんと岬さんが、入れ替わるようにして位置を変えた。そうすると、今度はモニターが大きく四分割されて映し出される。

 

 そこにはやっぱり何も映し出されてない……が、画面の表示が急に真っ暗となった。何事かと思って目を細めると、内3つのモニターへ点滅する球が現れる。

 

「岬さん、コレは?」

 

「ISのコアの反応よ、私達の見解では……無人機であると予想してるの」

 

「無人機……まさか、姉さんでは……」

 

「安心して、箒ちゃん。それは100%あり得ないわ。証拠に、型番が亡国に奪われたナンバーと一致してるの。恐らくだけど、最近になって作られた……衛士でしょうね」

 

 奴らが着々とコアを集めてたのには、そう言う理由があったのか。3機……いったいどんな奴が待ち受けているのだろうな……。

 

 しかし、岬さんはワームが関係ないみたいな口ぶりで喋っているな。そこの所は疑問だったので、すぐに岬さんへ質問してみた。

 

「ええ、ワームは……起動しないと思う。これは、絶対とは言い切れないけど」

 

「なぜ、そう言えるのですか?」

 

「この間の襲撃で出た残骸を調べてみたんだけど……。ワームは、起動が出来る状態なら、その時点で命令を認識できるようなの。その時と同様の反応が、ここからは感知出来なかったわ」

 

 岬さんのこの言い方からすれば、工場自体が視認できずとも中の様子を探る事は可能……。それでいて、実際にそれはもう行っているんだな。

 

 どんな機材を用いたかはあえて聞かないが、そこはZECTだからの一言で解決できそうだ。だが有難い事に、だいたいの戦力は分かった訳だな。

 

「ありがとう、岬主任。……さて、諸君らにはツーマンセルとなり各工場へと向かってもらう。が……真、君はISの反応が無かった工場で確定だ」

 

「……ソルが現れたケースを考えて、ですね?」

 

 俺の返答に、三島さんは短く肯定の言葉を述べる。奴らの移動手段は、ジョウントだ。つまりは、あえて一つの工場には衛士を置かず……。俺が現れた所に、ジョウントを通ってソルが出現……。

 

 これが、もっとも考えうるパターンだ。連中は、俺達の警戒心を煽っている。だが向こうがそういう手を取るのなら……俺が向かわないわけにはいかない。

 

 万が一……本当にソルが現れたとして、そこに俺が居なかったらどうなる?こういう言い方は何だが、勝てないだろう。奴を倒せるとすれば……俺だけだ。

 

「チーム編成は、諸君らの判断に任せる。恐らく無人機は、どんなISにも対応できる万能型だろう。それならば、こちらもバランスの良い戦力で挑めば問題ないはずだ」

 

「三島のおじ様、ちょっといい?さっきツーマンセルって言ったけど……私達、奇数よ?」

 

「楯無どの、君は待機だ」

 

「え~……つまんないわよ、そんなの」

 

 口でも奇数だと言っているのに、楯無先輩の開かれた扇子には『奇数』と書いてある。すぐさまクールな様子で先輩が待機だと三島さんは答えた。

 

 待機だと言う事に本気で不満気な楯無先輩……。三島さんは、本気で頭が痛そう……っておおう……今の目つき、俺が知ってる『三島さん』の目つきだったぞ……。

 

「楯無どの、君は切り札だ。作戦を練ってはいるが……不足の事態は必ずしも起きる。学園最強である貴女は、いつでも、いずれかの班の援護に迎えるようにしてもらわねば困るのだ」

 

「おじ様ったら!最強だなんて、褒めても何も出ないわよん☆」

 

「虚くん、彼女をなんとかしてくれ」

 

「無理です」

 

 三島さんは、本音と共にラボラトリの人間に混ざって作業をしている虚先輩に、助けを求めた。すると先輩は最初からあきらめているようで、三島さんに目もくれず無理だと即答する。

 

んで三島さん……俺も無理だよ?そんな助けを求められても、この人ばっかりはどうしようもならん。俺は黙って首を横に振ると、三島さんも諦めたような溜息を吐いた。

 

「田所司令、そちらの準備はどうだ?」

 

『はい、滞りなく……。五隻の準備は完了してます』

 

「五隻?」

 

「先ほどのデュノアくんの質問だが……それぞれのポイントに向かうのは、潜水艦だ」

 

「アンタのお爺さん、豪放磊落って言葉が良く似合うわね」

 

 俺もものすごくそう思うぞ、鈴。この客船や島だけでもすさまじいと言うのに、潜水艦が五隻と来た。どっからそんな金が……?やっとこさ、ZECTの偉大さが分かった気がする。

 

「それぞれの班には、田所司令の部下も同乗する。彼らには彼らの役割あるが……もしもの時には、護衛を任せる。精鋭とは言え生身だ……どうしても、諸君らには劣ってしまう」

 

 そこはもちろん、俺達も承知の上だ。専用機持ち同士だけでなく、田所さんの部下さん達も俺達のチームなのだから。チームで助け合う事に理由なんかは必要ない。

 

「全ての潜水艦が定位置に着き次第、作戦を開始する。まず初めに動くのが、中心部に位置する装置を破壊する班だ。この艦には、楯無どのが乗って貰う」

 

「中心なら、何処に駆けつけるのも一番早いものね」

 

「そういう事だ。そして、ステルス機能が解除されたと同時に、全ての班が同時に攻め込む。各工場内の安全が確保されれば、後の仕事は田所司令のものだ。具体的に言えば、ありったけの爆薬を仕掛け工場ごと海の藻屑とする」

 

 つまり俺達の仕事は、それぞれの衛士を倒すまでか……。俺の場合はソルである確率が高いが、他の場所にはいったい何が待ち受けているのやら。

 

 また何か、俺だけが知っているものなのだろうか。……もしそうだとするならば、いい加減に不自然な気もする。なぜ、俺にしか知ら無いような物を連中は……?

 

「さて、私からは以上だ。何か、不透明な点があれば挙手を。………………大丈夫そうだな?それでは……」

 

『待て、三島。少し、言っておきたい事がある』

 

「爺ちゃん……」

 

『諸君、良く聞いてほしい。連中は、命を命とも思わんような輩だ。だからこそ……心してかかれ。心したうえで、命の危険を感じたのなら……すぐに逃げて欲しい』

 

 爺ちゃんの言葉は、お袋の事情を鮮明に知っている俺としては、金言であった。そう……ISに乗っているのだから死なない。そう言う油断こそが、死を招く要因となりうる。

 

 それこそ連中は、お袋を『作品』呼ばわりするのだから……命をどうとも思っていないには決まっている。ソルも、言っている事は正々堂々だが、結局は俺を殺そうとしているには違いない。

 

『諸君らはまだ若く、未来がある。このような老体よりも先に逝く事などは、断じて許さんぞ。だからこそ、諸君らの若い力をいかんなく発揮し、全員……無事で帰って来い。これは命令だ……良いな?』

 

 始めて見る爺ちゃんの会長らしい顔だった。その言葉には重みがあり、なぜか勝手に『はい』と大きく返事を返した俺が居る。それは他の皆も同じなようで、楯無先輩なんかは、なぜか悔しそうだ……。

 

 ……器……か。恐らく爺ちゃんには、人の上に立つ『才能』があり、その才能を満たすだけの器も十分に持ち合わせているらしい。俺はその事が、何だか誇らしかった。

 

『私からは以上だ』

 

「ハッ……。よし……それでは諸君、作戦開始と行こう。一年生は手短にチームを編成した後、船を降りてくれ。楯無どの、貴女は先に準備を」

 

「はいは~い。それじゃ皆、後で……会っちゃったらピンチな証拠だったかしら?……会わないようにしましょうね」

 

「……我々も、小会議を開始しようか」

 

 楯無先輩が出て行ったのを見計らって、ラウラが全員を周りにに集めた。きっと、こういう時だから自分が……と思っているんだろう。

 

 俺達は未だ真剣な面持ちで、8人の輪を作った。そこからしばらく、俺達の命運を分けるともいえるチーム編成が始まる……。

**********

 ついに、ワーム生産工場壊滅作戦が幕を上げた。チーム編成がどうなったかと言うと、それぞれ専用機持ちタッグトーナメントの際に、無人機を相手にしたコンビとなった。

 

 あれやこれやと話し合ったものの、結局のところはそれで落ち着いたのだ。そもそも一夏と箒はワンセットであることは確定していたし、そこから芋づる式の様な物だった。

 

 三島の説明通りに、中心に位置する装置を破壊すると、各工場の全貌が明らかとなった。それを見て、大半の専用機持ちが言葉を失う。やはり……すさまじい規模であった。

 

 それを企業で例えるならば、中小企業程度では相手にならず……まるで、大手の自動車製造工場化の様な大きさだ。これだけ見れば、いかほどのワームが生産されているかがよく解かる。

 

 現在専用機持ち達は、既に中へと潜入済みだ。水中になる工場だ……もちろん、潜水艦の出入り口も存在した。出入り口のロックを破ったのは、田所隊の工作チームで、手際の良さにはあのラウラでさえ舌を巻いていた。

 

「……静かだね」

 

「ああ、だが油断はできん。……田所隊、応答願う」

 

『こちら、田所隊・ポイント4』

 

「生体反応を、キャッチできるか?」

 

『……いえ、こちらからはお二人しか』

 

 ZECTを信頼していないわけでは無いが、ラウラは考え込むような仕草を見せた。生体反応が無いからと言って、無人と断定するには材料が足りない。

 

 ここは、慎重に行動すべきだ。短く田所隊の人間に礼を言うと、シャルロットと共に奥へと進む。その際に生産ラインなども通ったが、やはり機械は無人で動いている。

 

「あれ、壊さなくても良いの?」

 

「どうせ、衛士とやらを倒せば纏めて水底だ」

 

「そっか、それもそうだね。僕らはとにかく、その……衛士を捜せばいいのかな」

 

「……ふむ、そうだな。コアを使っているのだから、いずれ反応があるだろう」

 

 先を急ぐぞと、ラウラが移動速度を上げた。田所隊のナビゲートを受けつつ、工場の奥へ奥へと進んで行く。そしていずれたどり着いたのは、ワームの保管庫の様な場所だ。

 

 まるで、スーパーに並べられた商品棚の様な様子だ。そこにすさまじい数のワームが、まるで胎児が膝を抱えるような様子で鎮座している。これにはシャルロットも、鳥肌が立つのを感じた。

 

「さ、流石に……気味が悪いかも……」

 

「シャルロット、武装の展開を。岬主任の話では、動かない保証はない」

 

「りょ、了解!」

 

 ラウラに忠告された途端、今度は突然にワームが遅いかかって来るイメージが沸いた。シャルロットの鳥肌は勢いを増すばかり。慌てた様子でショットガンを展開すると、辺りを警戒しながらラウラについていく。

 

 長く広い保管庫を進んで行くと、いずれ行き止まりに差し掛かった。しかし、そこはただの壁のようではなく、何か隔壁のような印象を受ける。ラウラは、他のメンバーに報告を始めた。

 

「こちらラウラ。隔壁のような場所にたどり着いが……そちらはどうだ?」

 

『ああ、こっちも同じだ』

 

『アタシ達のとこもそうね、もう見るからにって奴があるわよ』

 

『……こっちには、そんなモンは見かけ無かったぜ』

 

 この『真以外の全員』という点から、ラウラはこの隔壁の中に衛士がいると推測した。決して近づく事をせず、他のメンバーにも警戒を促す。そしてよくよく隔壁を観察してみると、文字が刻まれていた。

 

 書かれていたのは英語だが、読みはラテンらしい。『クリペウス』と、読める。さほど詳しくはないが、盾という意味だとラウラは記憶していた。その事を更に報告すると、どうやら各隔壁にも文字はあるようだ。

 

『これは……グ、グラ……?』

 

『箒、グラディウスって読むんじゃないか?』

 

『くっ……英語は、苦手だ…… 』

 

『こちらは、ディミディウス……ですわね』

 

 『クリペウス』『グラディウス』『ディミディウス』……これらの単語に、真はやはり聞き覚えがあった。それだけに、絶句して声が出せない。もし本当に、その単語が真の知っている『ヤツ』だとすれば……。

 

 不味い、どこまで再現されている?完全再現だとすれば、皆が危険だ。そうは思っていても、様々な考えが錯綜し、どう切り出すべきか悩む。しかし悩んでいる暇はない……と、真が口を開いた時……警報が鳴り響いた。

 

ヴー!ヴー!ヴー!ヴー!

 

『……?!セキュリティはブロックをかけたはずだろ!何やってんだ!』

 

『し、司令!突然、こちらの操作を受け付けなく……!』

 

「チッ!想定はしていたが……」

 

 ラウラは、心底から忌々しそうに舌を鳴らした。点滅するランプが一帯を赤く照らし、アナウンスで侵入者の存在を知らせている。恐らく他のメンバーも、同じような状況なはずだ。

 

 残念ながら、確認はできない。なぜなら警報が鳴り始めた途端に、全ての通信がブツリと途切れてしまったからだ。そして……隔壁が騒音を立てながら、徐々に開いてゆく。

 

『クリペウス、起動』

 

『グラディウス、起動』

 

『ディミディウス、起動』

 

 やはり、全ての隔壁が同時に開く。ハイパーセンサーにてロックをかけると、そこには紫色の……まるで、甲冑のようなデザインの虫?が立っていた。少なくとも、ラウラには虫であると認識させる。

 

 開いた隔壁から、数歩ほど前へと出る……クリペウス。しかし、何をするでもなく、ただ立ち尽くしているのみ。二人には、その事が逆に警戒心を掻き立てる。一方鎧の虫は、その兜から二人を見つめ、今か今かと攻めてくるのを待ち構えていた……。

 

 

 




IS学園の諸君!……とか言いそう、ていうか言って欲しい。

名前だけでもお察しでしょうが、とある理由から急遽カッシスワームを登場させることになりました。真が戦っていないため、説明を先に……。

ディミディウス、グラディウス、クリぺウスと名称で分けてますが、コレは別に1~第3形態と言う事はありません、どれも同じ性能を持ってます。それ故、オリジナルと言うか、カッシスワーム全形態の能力を改編した……そんな感じの性能ですね。

一つだけ言えるのが、『フリーズ』だけは絶対に使いません。あれやられると、ハイパーでも勝てるかどうかは謎ですし。

詳しい事は次回で描写しますが、分かり易く名前だけ別にしておいた……とお考えください。さて、次回こそ戦闘回だ!気合入れて書きますね!
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