少年「おし...行くか」
そう言って少年は空になった柿ピーの袋をゴミ箱に捨て、 自分の愛車であるベイサイドブルーの日産スカイラインGT-R(BNR34)Vスペックに乗り込む。
エンジンを掛けると400馬力までカスタムしたRB26が唸りを上げた。少年はR34のアイドリング音を聞きながらSabelt製の4点式シートベルトを締める。
ギアを1速に入れて少年はマシンを走らせ始めた。
少年「えっと...確かここら辺だったよな...おぉあったあった」
暫く道なりに走っていた少年はハンドルを左に切り、 ショッピングモールの駐車場に入っていった。
駐車場内はスタンス系や音響系のカスタムが施されたマシン達が多数、 その車の周りには人だかりもできている。
だが、そこが目的ではない。
少年はそのまま真っすぐ進み駐車場の敷地内ですぐ公道に出れる、4車線の道路に出た。
そこには既に赤い三菱 エクリプスと黄色いトヨタ スープラ(JZA80)、 そして何故かランボルギーニ ディアブロSVがスタートラインに並んでいた。
少年はエクリプスの左隣にR34を止め、窓を開けた。するとエクリプスのドライバーの青年がそれに気づき、 自分の車の窓を開けてくれた。
少年「なぁ明弘、 あのディアブロ乗り誰だ?」
少年はエクリプスのドライバー、 明弘にそれを聞いた。明弘も肩をすくめながらため息をついた。
明弘「さぁな。どっかのボンボンが調子に乗ってこのレースに来たんだろ。音聞いた感じど
ノーマルっぽいしな」
少年「マジかよ。あんなガキがディアブロSVか?」
明弘「お前なぁ秋...お前だって人の事言えねーだろ?」
秋「へっ...あんな奴と一緒にすんなよ」
そう言って少年―――秋は明弘の声を無視し窓を締める。明弘はその様子に更にガックシと肩を落としたが、 スタートラインの前に男が立ったことで再び前を見た。
スタートは一瞬だった。男が両手に持った発炎筒と落としたのと同時に秋のR34と明弘のエクリプスがホイールスピンを起こしながら前に進んでいき、 その様子を見てから急いでアクセルを踏んだスープラとディアブロは完全に出遅れた。
だがそこは流石の二台。どんどんと近づいていき最初のコーナーを曲がる時にはほとんど大差ないぐらいになっていた。
秋「ちぃッ! 流石にディアブロ相手はやっぱキツイか!」
今回のコースはストレートとコーナーが連発する市街地コース。あんまりチンタラやってると騒音被害だ何だと警察が騒がしくなる。
秋「じゃあ本気出してさっさと帰っかァ!」
秋はギアを3速に入れマシンを加速させていく。そのすぐ後ろをディアブロSVが。少し離れて明弘のエクリプスとスープラが走っていく。
ちょ...レースの続きは次回で...拓海くん達出すから許して...ユルシテ...
また次回〜!
秋「オイコラ作者ァ! どこに行きやがったァ!?」