ダンジョンの処理係 作:ひっそりと
「魔法使い、女は即死。ダイ、そっちの戦士、男はどうだ?」
「こっちも駄目だなリハン、頭が半分吹っ飛んじまってる。」
「そうか。それにしても最近多いな。これでここの2階層で何人目だ?」
「分からん、今月で10人くらいじゃないか?」
「じゃあ1階層の分も含めればこれで20人くらいになるのか。こんなに冒険者減らされるとギルドの方もたまったものじゃないな。」
「そうだな・・・その分俺らは儲かるんだがな、嫌なもんだよ。」
「よし、固定完了。長居は無用、とっとと帰るか。」
「おう。」
場所は冒険者統一ギルド受付、ダイとリハンに受付のミーナが向かい合っている。
「今回も遺体の回収ありがとうございます。こちらが報酬となります。」
「・・・普段より多いな。ミーナさん、この冒険者って4等級じゃなかったか?明らかに4等級2人に支払われる額じゃない気がするんだが。」
「それはお話しできません。」
「そうか、まあ言えない事情があるならしょうがない。次回の依頼も頼むよ、行くぞダイ。」
「おう、多めに入ったなら城下町の方の酒屋に行こうぜ。割高だけどこの時くらいいいだろ。」
ダイとリハンが去る姿を見送ったミーナは、一つ溜息を吐く。
「元国王直属部隊の2人でも行けて2階層途中ですか・・・もう行ける冒険者がいませんね、新しく補充しないと・・・」
酒屋に到着し、ダイとリハンは酒を飲み始める。
「一仕事終えた後の酒は最高だな!やっぱり良いところの酒は相応のうまさだ。」
「これレベルの食材を毎日食べられる富裕層がうらやましいな。」
「な?普段の安酒屋に帰りたくなくなっちまうよ。」
「でも俺らには安酒屋であのお気楽店主と一緒に酒飲む毎日の方が楽しいがな。」
「ははは!それもそうだな。」
「それにしても、結局今回の報酬の多さは何だったんだろうな?」
「ただの第4等級クラスじゃなかったってことなんだろう。考えられるのは転職組か養成学校の特待生上がりか、はたまたあの2人を消したいと思うギルドの思惑か・・・なんてな。」
「ま、ギルドの思惑だったらあんなに人手不足に悩まされないよなぁ。俺の予想は転職組だな!例えば、王国の部隊とかから転職してきた冒険者とか「それはロンス先輩のことか!?」うおっ、誰だ!?」
「す、すまない。奥の席に向かうのに通りかかったのだが私の知り合いの話かと思ってな・・・私は衛兵のメリーという。改めて聞きたいのだが、今の話はロンス先輩の話をしていたのか?」
「すまないがそういった冒険者がいるという話を人づてに聞いただけだ、詳しくは知らない。」
「・・・そうか・・・」
「その名前を聞く限り男だろ?こっちの話だと相方に魔法使いがいるとか聞いたがそいつも知り合いなのか?」
「魔法使い・・・もしかしてジェニーか・・・?ロンス先輩の同期なのだが、確かに同時期に辞めてた気が・・・。まさか一緒に冒険者を!?すぐに調べないと・・・すまない邪魔した!」
そう言って駆けだし店を飛び出していった。
「・・・帰るか。」
「・・・おう。」