───────……飛威炉は、恩人なの。
私がこうやって雄英に通えるようになったのも、ヒーローを目指すって胸を張って言えるようになったのも……飛威炉のおかげなの。
中学の時、飛威炉と知り合うまでの私は正直……何か出来たとも思えない、駄目な生活だったわ。
夢こそあったけれど別に雄英入ろうって思える程の実力も勇気も無かったし。
でも………初めて会ったその日から見違えるように人生が変わったの。
最初は……めんどくさいナンパから助けてくれた時。学校でも噂は広まってたけど、ゆくゆくは確実にヒーローになるって言われてる人が初めて話す私の為に“付き合ってる”なんて嘘をついて助けてくれるとは思っても居なかったわ。
…そんな優しさに甘えて受験の為の特訓に付き合ってほしいって言ってみたら快く引き受けてくれたの。
私だけじゃ伸ばせなかった『個性』を一緒に特訓してくれたり、将来のヒーロー活動を想定した対人戦闘用の練習したり───────……いや、中学生がするには早過ぎるとも思ったけど、とは言え始めから凄かった飛威炉についていけるぐらいには鍛えてくれたわ。
だからその結果、雄英に推薦入学………ホント、感謝してもしきれないわね。
…だけど、救われたのはそれだけじゃないの。
さっきね、彩さんには少しだけ話したけど……一人暮らしするって思ったのには色々あったの。
お母さん達と仲が悪かった、とまではいかないんだけど折り合いがあまり上手くいかなくてね。それこそ中学までは一緒に暮らしてたけどお互いに話す事はそこまで記憶に残ってないの。
理由は多分、子供の時からお母さん達が忙しくて会話と共に家族愛みたいなものが薄れていって───────……みたいな事だと思ってる。
ああ、こう話しちゃうとお母さん達が良いように聞こえないかもしれないけど別に嫌い合ってるとかじゃないからね?
むしろ私は尊敬してるし、2人も私の為を想ってこの家を用意してくれるぐらい。少なくとも心配されるほどの仲ではないわよ。
…悩んでたのは事実だけど。
そんな時でも飛威炉とその家族の人達が助けてくれてね。ずっと打ち明けられずにいたこの悩みに気付いて、気持ちに折り合いを付けられるように寄り添ってくれて………、私としては飛威炉家の皆も家族同然よ。
でも、だからって………───────────
───────……飛威炉を“恩人”とか“家族”ってモノで終わらせたくない、とは……思ってる…」
「……って事は…?」
「………飛威炉の事が、す……好き、なの……」
「「「……………っ!」」」
…遂に口にしてしまった。自分から言い出した筈なのに段々と語気が萎んでいく様に情けなくなりそうだ。今こそ鏡を見なくとも自分の表情がどんなモノか想像がつく。
そもそも今話した内容自体が、付き合いがそこまで長くない相手に淡々と続ける事ではなかったと思う。
恋バナ云々もそうだけど玄関で有名女優の子供だって知ったばかりの5人に実は不仲でした、なんて急に言われても呑み込み切れないかもしれない。別に……不仲ではないけれど。
…ってかそろそろこの沈黙も耐えきられなくなってきた。
ただでさえ恥ずかしいこの上無いのに、もしこのまま反応も無く勉強に戻ってしまったら自分の家なのにトイレに閉じ籠りかねない。
出来れば早く何か言ってほしいんだけど………
「………め……」
「め?」
「メッッッッッチャ可愛んだけどーっ!!」
「ちょっ、雷咲……急にどうしたのっ!?」
「何その顔!?何その感じ!?メッチャ可愛いんだけど!!璃亞ちゃんいつもは大人びた雰囲気なのに初めて見るよそんな乙女な感じ!!ギャップ凄すぎない!?」
「やっやめてよその言い方っ……!」
…確かにこの空気を変えてくれって願ったけどそんな弄られ方されるとは。
対面に座る雷咲が急にテンション高くなって、ギャップがどうとかって………笑われるのはその事じゃないって思ってたのに。
ここ1週間で何度も聞かれた質問をこのタイミングで答えるなんて思ってもいなかったけど、それ以上にいざ言ってしまったら余計これまでの生活とか皆からの私のイメージとか顧みちゃって気恥ずかしさが増してきた。
他の4人の表情も面白いもの見つけた!みたいな感じだし……何言われたとしてももう覚悟決めるしかないか。
「いや~1年生のマドンナのこんなに可愛らしい姿が見れるとはね。記念に写真でも撮っておけば良かったかも」
「……そんな事したら絶対許さないからね?」
「冗談よ?マドンナってとこは本当だけど。…まぁホントに良かったかも、さっきの聞けて」
「ね!思い違いじゃなくて良かったー……でも皆も思ってたよね?璃亞ちゃんと飛威炉くんの事」
「そりゃね~2人共多分友好的なタイプじゃないとは思ってるんだけど、その2人があんなに仲良さそうにしてたらまー噂にはなるよね~」
「そうですわね。私は皆さん程一緒に居る訳ではないですが……だからこそ聞いてますわね、『あそこの2人、付き合ってるよね』と。少なくとも1-Aではそう思ってる人の方が多いと思いますわよ」
「そ、そうです……私も放課後聞かれた事があります…一応否定しちゃいましたけど…」
「へぇー!……ってか聞いていい?飛威炉くんの好きなとことか!!」
「ちょっ、まっ待ってよ!急には……」
…目の色変えて雷咲に聞かれても正直気持ちの整理もついてないのよ。
こうやって同級生にチヤホヤされる経験は何度かあった。マドンナがどうこうとか、『え~付き合ってないのー?』とか言われるとか、慣れてない訳じゃない。
だからって………今回は今まで隠してきた事を打ち明けた以上意味合いが違ってくるけど。
「でも皆知りたいもんね?他にも馴れ初めとか告白したのかとか………ねえ?」
「賛成~答え聞くまで勉強には戻れないよね~」
「アタシもこーゆー話には目がなくてね、さあ言ってみなよ?」
「え、えー…待ってよ……好きなところ、ねぇ………」
「もしかして~ありすぎて何から言うのか迷ってる?」
「そんなんじゃ………何処が好きだとか、あんまりそう言うの考えた事無いのよ。一緒に居る内に気付いた、ら……ねぇもうやめていい?本当に恥ずかしいんだけど」
「ダメ!そうやって可愛いトコ見せようたって堪えられる話じゃないよ!」
先程は言いたくなかったら良い、とフォローしてくれたのに……今となっては聞きたくて収まりが利かない様子だ。あの芳乃だって期待した面持ちでこちらを見つめている。
…こんな事は初めてだ。そもそも他人に弄られる経験なんて学生生活の中じゃあ記憶に無い。少し前だったら同級生に自室を見せている事に恥ずかしさを覚えていたが、今となっては言葉を紡ぐたびに顔全体が紅潮していくのに気付いてしまう。
…うん、今更どう誤魔化したってこっちだってモヤモヤするんだから、言い訳せずに吐いてしまおう。
「好きなトコロと言うか、一番凄いと思ってるのは………誰よりも“人を救う”事に頑張れるトコロかしら。同じ夢を追っているからこそより感じるんだけど、飛威炉が持ってる覚悟と言うか何というか……おかしい位の精神性を持ってるの」
「覚悟?まぁ変に落ち着きすぎてるとは思うけど……」
「『困ってる人を助ける』なんてヒーローと関係ない教科書にだって載ってる事だけど、飛威炉はそういう時に何も躊躇しないで臨めるの。私が初めて会った時みたいなのはまだ分かるけど、中学生時点でコンビニハイジャック犯とか重犯罪複数の爆弾魔に喧嘩売るって………凄い、と言うより馬鹿げてない?」
「…改めて天蟲の武勇伝聞くと笑っちゃうわね。やってる事大分可笑しいでしょ」
「武勇伝なんて大層な言い方しなくて良いわよ。…私がそのせいでどれだけ心配したって言うんだか……」
「あ、あれ?璃亞ちゃん……?」
「コンビニでの一件は朱寧さ……飛威炉のお母さんからの又聞きでしかないから詳しい話は分からないけどどっちの事件も変わらないじゃない。いくら自分の力に自信があるからって勝手に喧嘩吹っ掛けるのはふざけてるわ、今の時代少し待てばヒーローが助けに来るのに危険顧みず戦うなんて……運良く怪我は無かったけど今でも許せないんだから。それに説教したのにその後も面倒ごとに首突っ込んだりするし、下手に実力もあるせいで反省もちゃんとはしないし…………皆もアイツの事を良いように考えないでね?上っ面は良いかもしれないけど結局のところ自信過剰なトラブルメーカーみたいなもんだから」
「おお……なんか飛威炉君に対して結構溜まってたんだね」
いざ余計な考え切り捨てて吐露してみたら、良い所聞かれた筈なのに知らず内に文句ばかり口にしていた。
聞いてる5人も段々と微妙そうな顔になっていて思ってた惚気話にならなかった事に落胆していそうだ。
…だってしょうがないじゃない。アイツの尊敬する部分、ほぼ悪い所にも繋がってくるんだから。そんな性格だからこそ私も惹かれたのは重々承知しているけど、直してほしいと言う相反する感情も持ち合わせてしまっているの。
「…まぁでも、好きは………好きよ。そうね、初めて天蟲家に泊まらせてもらった日から意識するようになったかしら」
「お泊りしてんの!?もういくトコまでいってんじゃん!?嘘ウソ付き合ってるって!!」
「だからいってないって!付き合うどころか告白もしてないんだし……」
「えー嘘でしょー?てか天蟲側もこんな美少女と約2年?一緒に居て家にも泊まらせて……意識してないのは変じゃない?」
「…飛威炉にそんな甲斐性無いわよ、私がいくら匂わせても何っっにも気付かない鈍感人間だから」
「匂わす、とは何でしょうか……?」
「些細なモノよ?バレンタインだって毎年渡してるし、周りにバレないようにカップル利用できるタイプの店に行ったりしてるけど………飛威炉の口からそう言う話は全く聞いた事無いわ。呼び出しなんて腐るほど受けてきてるのに身近の好意にはとことん疎いの。…ホント嫌になるわ」
「全然些細じゃないねー。天蟲くん、こんな可愛い子を困らせるなんて罪作りな人だよね~」
「そうよ。そんな奴なのにモテるんだから良くないのに、ましてや私だけでなく蝶野…………あ」
「そう言えば婭夏葉っちも飛威炉くんの事……」
「あ~そうだったね~……」
自分の事で精一杯だったせいで頭から抜け落ちていたが、飛威炉への悪態をついている内にこの話の出発点を思い出す。
後出しで私の想いを打ち明けただけで最初に話題になったのは蝶野さんの方だ。もし私が蝶野さんの立場で、体育祭で告白………なんて私が考えようともしない提案をしたのに無かった事みたいに話が移り変わったら良い気分にはならないかもな。
……蝶野さんを見れば想像以上に穏やかで、私の想定なんて意にも介さないぐらい愉しげに微笑んでいたけれど。
「…まず、ゴメンね?瑞銀さん……いや璃亞ちゃん。無理に聞くような事しちゃって」
「別に……もう何か気分が晴れた気もするし謝らないで良いわよ。…婭夏葉、で良いかしら?」
「うん、ありがとね~。…それとさっきの話なんだけど、全部ウソなんだ」
「………え?」
「ま、嘘と言うか一応自分から飛威炉くんのこと好きだとは言ってないんだけど勘違いさせちゃったよね~」
「え、ちょっ、待って婭夏葉っち!じゃあ何でさっき嘘ついてまで……!?」
聞いた瞬間、何を言っているのか分からなくなった。
噓…………え、どういう事?さっき子供の頃から飛威炉のこと気になってたって、体育祭で告白するって言ってたのに………違うって事?
え、何で?今まで私達に嘘ついてまで、何が目的なの?
婭夏葉が飛威炉について話を持っていったから私の方へと集中砲火が向いたんだから…………もしかして───────……
「正直ね?最初に会った時からこの人、飛威炉くんの事好きなんだろうな~って思ってたからいつか聞いてみようと思ってたんだよねー。でも話してる感じ、想像以上に飛威炉くんに対して何か抱えてるモノがあるみたいだしただ尋ねるだけじゃ一筋縄ではいかないと思ってね?丁度良く話が恋バナに入ったから一芝居打ってみたんだよね~」
「……………」
「何企んでると思ったら………そういう事だったの、性格悪くない?」
「ま~ねぇー、私も聞いてる内にちょっと罪悪感あったもん。…コレで嫌われたとしても納得いくかな~」
「…嫌う訳ないじゃない」
「ホント?良かったー……ウチもしつこく聞いちゃったし、嫌がってたかもって気になっちゃって………今度はどうしちゃったの璃亞ちゃん!?」
「見事に踊らされた訳ね……ちょっとこっち見ないでほしいわ、恥ずかしくて死にそうだから……」
「ふふっ、可愛い顔隠さないで見せてよ~芳乃ちゃん逃がさないように確保!」
「はっはい!すみませんっ……お体触ります…」
赤く染まるこの顔を手で覆い、この場から離れようとする私をご丁寧に芳乃が引き留めた。あのコミュニケーションが苦手な芳乃がボディタッチと言うハードル高い行為をするあたり、芳乃も思うトコロあるのが予想つく。
…今の私はもう、羞恥心でこの場から早く立ち去りたくなってる。
ずっと婭夏葉の掌の上で踊らされて、皆に惜しげも無く心の内を曝け出して………只のピエロじゃん、私。
「…皆して私を笑い者にしたいのかしら?」
「そんな訳ないじゃん!私達、今日こうやって話せて嬉しいよ!それにその恋、全員味方するから!」
「そうですわ。美麗さまの子供とあの“ドクターヒーロー”の子供………世間的に見ればビッグカップルですが、実際お二人以上にお似合いなのは居ませんわ?」
「…いろど………いや喬華って、思ったより俗っぽいトコロあるのね」
「先程の璃亞さまの姿、とてもキュンキュンしましたわ。この私、お二人が付き合えるように出来る限りサポート致します」
「私もですっ……自分じゃ何の手助けにもなりませんけど…」
「自分で言っておいて自信無くさないでよ………でも、言ってみた価値はあったかもね」
気分としては恥辱に悶えそうになって口から零れる言葉も決まりが悪いモノばかりだが………今となっては心の何処かにあったモヤモヤが抜け落ちたと思えてる。
…前からいつかは解決しないといけないって思ってたの。
今の関係に甘えてばかりで、結局は何も行動を起こさないで現状維持を望んでいる………と言えばまだ聞こえはいいわね。結果飛威炉への取っ掛かりには全く繋がらなかったんだから、周りからしたら滑稽な話だろう。
『付き合いたい』………と言うのは本音だ。他の誰かが飛威炉と隣に居る姿なんて、絶対に認めたくない。
本心には1年前から気付いてる、けど………───────
「私が自分1人で告白できるほど、殊勝な人間だったら良かったんだけどね……」
「何か言えない理由でもあるの?絶対大丈夫だから言えば良いじゃん!………って、恋愛経験ゼロのウチが言うの変だけど」
「ここに居るメンバーで彼氏持ちは…………まあ居ないよね。アタシは中3の時に付き合いかけたけど雄英行くって言ったらすぐ振られたわー。いや、あっちが告ってきたのに振られたも何も可笑しいんだけど……ってか思い出したら腹立ってきたわ」
「藍?こんな時に呪詛言うのやめてよね?」
「そうだったのね。でも……擁護する気は無いけど相手側の気持ちも分かってしまうわね。好きな人がヒーロー目指す、ましてや雄英に行くなんて言ったら自分が隣に居て相応しいか……考えてしまうもの」
「…そんなに難しく考える必要ある?立場上は普通の人生難しいかもだけどまだ高1なんだし」
「別にこの時代に付き合って後に一緒に事務所立ち上げたとかサイドキックなったとか結構いるじゃん?」
「…知ってるわよ、そういう事例は。知った時は何度も自分の為の言い訳にしようと思ったわ。………でもね、その度に飛威炉に理解しちゃうのよ、誰よりもヒーローに成る事への想いが強い事に」
「あー………」
「付き合いたいって気持ちは当然あるけどね、邪魔だけはしたくないのよ。誰よりも頑張ってるのを知ってるからこそ親友だと思ってくれてる私が告白なんてして、余計なマネしたくないのよ。…もしそれで今までの関係が崩れる事になったら最悪だしね」
まるで私自身に言い聞かせるように、友達以上の関係性へと繋ぎとめている正当性を唱える。
こう言う話になると良くない事ばかり考えてしまう。
…告白したとして、振られたらどうなってしまうんだろうって。飛威炉には恋愛脳など存在するのだろうか?……少なくとも話してる内に望みに繋がりそうなモノは聞いた事無いし、『今日も呼び出された』って言って平常心でいる様しか覚えていないわね。
だからといって万が一、私の願いが叶ったとしても………それが幸福を成立させるとは限らない。
ヒーローなんて所詮、明日の我が身も保証できない仕事なんだ。婭夏葉が言うように学生時代に幸せを掴む事例は挙げられるけど、それと比べようもない程に不幸に直結するコトばかりで……。
…いや考えたくも無いわよ、飛威炉の不幸なんて。自分で言っておいて。
でも、頭お気楽のまま欲望を貫くのは絶対にしたくない。今の距離感を保ち続けるのがお互いにとって良い………筈なのよ。
好意を隠さない事しておいて告白する勇気は無いなんて………矛盾を抱える自分に心から嫌気が差すわね。
「応援してくれるのは嬉しいんだけど私からは言えないわよ。…臆病者だと思われていいわ」
「いや思わないけどさー……うーん…」
「そうだね~、ここからは確かに本心次第だし告白も強制しないけどー……一応言っておくよ?」
「何かしら婭夏葉?」
「本心押し殺してやらなきゃいけないぐらい、ヒーローが窮屈なモノだと思わないでほしいな」
「………っ」
「そうよ、コレで知らない内に告白して『付き合ってましたー』って事後報告しても全然オッケーだから。ま、気軽に考えて良いんじゃない?」
「相談だったら幾らでも乗りますから。あまり自分を卑下せずに………良いお話、待ってますわ」
「璃亞さんは……臆病者なんかじゃありませんっ……良い人ですから…」
…突発的な相談になってしまったけど、良い収穫もあった。今日来てくれた皆、私の事を親身に考えてくれる私には勿体無いくらい出来た同級生たちだ。
───────……そうね。私にいつか、気持ちに正直になれる勇気が芽生えたら絶対に相談しないとね。
「…皆、ありがとね」
「良いよ別にー!璃亞ちゃんの可愛いトコ一杯知れたし」
「それは………忘れて頂戴。あといい加減勉強に戻りましょ?私の話で時間使い過ぎたわね」
「うわっこんな時間、そろそろ取り掛からないとヤバいかも」
「ヤババ!?やんなきゃ!!」
…何だかんだ雷咲の宿題の方もその後終わらせられたけど、結局飛威炉との事の掘り下げは止まることなく───────………外が暗くなる迄長引いた勉強会は私を羞恥で苦しめるには十分すぎた。