『さて今年の第一種目は───────……コレ!“障害物競走”!!』
『計10クラスでの総当たりレースよ!走るのはこのスタジアム外周約4km!!』
『だけど!…雄英は自由さが売り文句、コースさえ守れば何ヤっても構わないわ!』
さぁ位置につけ!………との指示に一同でスタートゲートへ向かう。
主審からの声には静かながらも浮足立っていた選手達にも緊張感が奔り、何処となく対抗心を宿す眼にも色彩を濃くしていく。
…主に俺の方へと、だが。
「調子乗んじゃねぇよクソが…」
「…一生モノの恥かかせてやる」
「(後には引けなくなったな。別にそんな気も無いが)」
『実況はこの俺プレゼントマイク!!さあ堂々たる宣言をしたアイツをお灸をすえる奴は居るのか?!盛り上がってきたぜーっっ!!』
「(本当の火付け役はこっちだと思うがな……)」
『スタートは30秒後、息をつく間も無いけどゴメンなさいね?すぐに準備して頂戴!』
内容についての説明も無いしどう決勝進出に影響を与えるかも言われていないが、ソレを待ち時間は無さそうだ。
俺達に与えられた課題は無駄な考え事せずにこのコースに挑むことらしい。
…正に雄英らしい、と言えよう。生徒にとっては酷な話でもヒーロー科にとっては慣れたモノだ。
選手全員がスタートするには余りにも狭すぎるこの登場口、誰かさんにとっては息苦しいことこの上ないだろう。
始まるまでにもう幾分しかないこの状況で話し掛けておきたいのが1人………
「幽里、大丈夫そうか?」
「ふぇっ!?はっはいぃぃ……」
「相変わらずって感じだな。ま、悪化してるよりはマシか」
「だって…私なんかじゃ……」
人で溢れ返ってるってのに見つけやすい位には怯えた幽里の姿が。
開会式前でも緊張しているのは解っていたけどこれ程の合間では改善する訳も無いか。周りに居る勝利に飢えた選手に囲まれていると余計辛いかもしれない。
でも、今の内に伝えたいことがある。
「…今更かもしれないが言っておこうか」
「はいぃ……?」
「俺は幽里“なんか”とは思ってない。璃亞だってそう思ってるだろうし、少なくとも普段一緒に居る奴らは幽里をちゃんと評価してるぞ」
「え……」
「期待してる、と言ってもより緊張を煽るだけかもな。でも俺としては………体育祭で戦えること、楽しみにしてるんだからな?」
「…時間だ。お互い頑張ろうぜ」
「……っうん…!」
…俺から言える事はそれだけだ。
実の所、今でもなお幽里の心中を測り知れない。俺の場合は璃亞の言葉を借りれば彼女と正反対の人間のようで、ココで何言おうが的外れなアドバイスに聞こえる可能性だってある。
だからって……この機会を全力を出せなかったモノにはしてほしくない。ソレが仲間として、友達として当然の想いである。
…で、伝えることは伝えたんでもう悔いは無い。
顔を見るとさっきよりは気分が晴れた筈だ。まずは第一種目、気合入れようか。
『第一種目“障害物競走”!!レディィィィーー……
ッッッGOーーーーー!!!』
「どけっ!邪魔だ!!」
「ってかスタートゲート狭すぎんだろ!?」
「(分かってはいたが文字通り狭き門だな。でも俺には……)関係ないっ!」
会場の外まで数十メートル、200人超の全1年生がスタートダッシュを決めるには余りにも窮屈である。
立ち位置にもよるがどうやったって全速力で走り抜くには制限があって、『個性』も不十分にしか扱えない者も多いだろう。
…しかし、簡単な話だ。下が駄目なら上を見ればいい。
初っ端ギアを上げて群衆の上を飛び抜けてしまえば出鼻を挫かれる羽目には成り得ない。
外気を肌に感じる所まで来ると後方で俺に続こうとする声も聞こえてきたが今更遅い。
開幕で後手に回った時点で他との衝突が増えるだけだ。聞こえてくるのは先程のモノと同じ密度具合への恨みつらみばかり、開始数秒で生まれたこの距離を埋める者は居なさそうだ。
後手でなければ、別だが。
「待ちやがれ天蟲!」
「レースなら負けられないわなっ!」
「楽な一抜けはさせないわよ?」
「…2日目のリベンジだ」
「(仰木、蝗賀、璃亞、楓馬とほぼ同時だな、想定通りだが)」
横並びに抜けてきたのはこの種目が出た時点で強敵になると予測できた4人。
この男子3人なんて速さ勝負向きな『個性』持ちだ。蝗賀と楓馬は初実戦で印象深いし、仰木に関しては体力テストで俺より速かった。
璃亞の流体金属も向いてる訳じゃないが応用力の塊みたいなモノだ。地上から空中への移行なんて造作も無いだろう。
そしてそのすぐ後ろに稲生や蝶野たちヒーロー科の面々。
体育祭開幕前は他科の生徒に『目にもの見せてやる』とか色々言われてきたが、図らずともこのタイミングで多少は示せたであろう。
俺達ヒーロー科は最初の篩いで戸惑う程、生温い覚悟と意識は持っていない事を。
…ただ、このまま競えば俺達と璃亞にも差はつく。
『個性』利用した移動方法も飽くまでも応用の一つでありスピードに限りがある以上、分があるのは飛行を普段使いしてる俺達ではある。
速さ比べならソレが必然………、しかし雄英は単純な障害物競走なんて求めてない。柔軟な対応力を示したいからこその種目だ。
出口を抜けて左に曲がれば見えてくるのは……───────
『侵入者発見 処理シマス』
『ココハ通サナイ』
『抜ケタケレバワタシタチヲ倒セ』
「これは……入学試験の!?」
「仮想敵か!コイツらが障害物って訳か……」
『第一関門はロボット兵共だ!!ヒーロー科の生徒は憶えてるよな?今回は超大型仮想敵も惜しみなく用意してるぜーっ!!』
最早懐かしさすら感じるこのロボット群、実況の通りで入学試験で俺達が相対することとなった仮想敵である。
3か月前に俺達の進学を左右した敵でもあった以上ヒーロー科に志願した者であれば忘れられない存在だろう。俺と璃亞の場合、中学時点で似たようなのを訓練で利用してたのだが。
…今の状況から見れば比べられない程の数ではあるな。目測辺り50mを埋め尽くし始まったばかりのこの道を阻もうと蠢いてる。それも逃げる事を前提とした超大型仮想敵も試験では1体だったのがこの密度で10体以上は………最早、『高1だから』とか『生徒をケガさせちゃ印象悪くなるから』とかで手加減する考えは無さそうだ。
「(ま、他を心配するのも変か……)じゃっお先行くぞ」
「…っ!待ちなさい!」
「こんなモンでオレ達が今更怖気付くとでも?ハッ!笑えるなぁ!!」
とは言っても、今の俺達ヒーロー科にとっては過去に立ち向かった相手だ。
反応は鈍い方だし強度もそこまで、デカいのも破壊力はあるが被害を抑えられないココなら少し避けにくいだけの只の障害物。ハッキリ言って俺としては面白味も無い敵でしかない。
現状俺のコアの残量的には………97%ってとこか。普段の基礎学と自主練のおかげで俺の限界も引き伸ばされてるがそもそもこんな序盤で過度に使ってられない。使って10%程だと想定しておこう。
たかが4km、どうせ苦戦する難題は無いだろうし後続との速さ勝負が主題なのだが……
『素早シッコイ人間が 待テ』
『人間如キ二抜カサレテタマルカ 排除シテヤル』
「(…何やっても、良いんだよな?だったら………)
───────……利用してやるよ、お前たち。踏み台としてだがなっ!」
『ゲギャッ!?』
「爆発!?何だ!?」
「天蟲の仕業だ!!」
「何処行きやがった?!」
『っ何とぉ!?ブースト移動と仮想敵の爆発を利用しやがった!!最前列組から1人抜け出たぜーっ!!』
機械らしくない断末魔を残したが最後、両足裏に放出したブースター代わりにのエネルギーを食らった仮想敵が頭部ごと爆発してくれた。
足でのブースト移動と後方から押し上げてくれる爆風による加速、計算通りに他の面子が面食らう位の速度だろう。一瞬で第一関門を飛び抜けて………気付けば人の気配が無くなる所まで来れた。
…一応、この足からのブラスター系の放出方法をオールマイトから肖って
“New Hamshire BLASTER”と名付けてはいる。
名付けはしたが……必殺技なんて小っ恥ずかしいんで言わないけどな。自分で決めておいて馬鹿な話だけど。
「(そんな話は置いておいて、そろそろ聞こえてくるだろうな……)」
「…オイちょっと待て、倒れてくるぞ!?」
「逃げろーっ!!」
『1-A 天蟲!!こりゃとんだ置き土産だ!?』
「(コレは入試じゃない。他への妨害で評価落とす事なんて無いのでな……怪我したら雄英を恨んでくれ)」
遠くの方で聞こえる崩落音と実況のお陰で大体の状況が理解できる。
加速も兼ねて妨害を仕掛けてみたが成功だったようだ。邪魔なだけだったあの0P敵も役に立ってくれたようで、聞こえる限りはビルの倒壊に近い規模に亘った筈。
張本人の俺から言わせてもらえば“見世物”としては良かったんじゃないか?多分会場の方は大盛り上がりだろうな。
自分としてはどーでも良い事考えながら飛んでいると見えてきたのは崖………だなアレは。
疑似的な峡谷に孤島が複数、人1人通れるかも分からないロープ橋で繋いだステージのようだ。見える限り命綱は無いように思えるのだが……ココこそ怪我とか考えてないんじゃないか?
ってか高所恐怖症とかだったらまずクリアできないだろ。俺だってこの最悪な綱渡り、挑戦したくないモノだな───────……と想像しながら障害物度外視で上飛んでいるのだけど。
『第二関門“ザ・フォール”!落ちればアウト!!ソレが嫌なら這いずってでも進ん………って関係無しかよ?!ズリィーなお前、分かってたけどよ!!』
「(よく見りゃ下は緩衝材と救護用ロボ用意して怪我させない構造にはなってるのか……。だからってクリアできるかって話は変わらないな)」
『現在先頭は天蟲がトップゥ!4,5人が追いかけてるが……オイこのまま断トツだとつまんねーぞ!!』
『因みに上位何名が突破するかは公表してねーから全力で挑めよ!!』
「(…実況が私情を持ち込むなよ)」
谷を飛び越える時にだけコア使って可能な限り抑えて移動しながら第二関門を突破する。
飛行能力さえあればこのステージは何てことないモノだ、障害物にすら成り得ない。種目自体“障害物競走”なんだから、走ること想定で造ってるんだろうな。
端から最序盤に躓くとも思ってなかったが………まぁこんなモノだろう、第一種目なんだし。
「(あと1㎞と少しってとこか。過去の体育祭振り返れば関門は残り1つ、確か………)」
「待ちやがれ天蟲ぃ!余裕こいてんじゃあねぇ!!」
「このまま大差の決着にはさせねーぞ!!」
『おーーっとここで猛追!!1-Aの仰木・蝗賀・楓馬が先頭に追いついてきたぞーっ!!面白くなってきたゼェェッ!!?』
「(遂に来たか……簡単には逃げられなさそうだ」
勝手にこの種目へ冷めた気持ちで飛んでいたがやっと面白くなってきたな。
速度は俺と同じ………いや、このままじゃ抜かれるか。
蝗賀と楓馬なら燃費で負けて、仰木なら………癪だが純粋な速度でタイマン張れば勝負は分からない。少なくとも現時点のエネルギー控えめのままだったら負けるかもな。
『そして早くも最終関門!!…~~一面地雷原!!踏んだらBomb!の超デンジャーなステージだーっ!!!』
『ちゃんと見れば見つけられるこの地雷、威力は大したことねえが音と見た目は派手だから失禁すんじゃねえぞ!!』
『…っだが先頭集団には言っても意味ねえか!!せめて少しは苦しめよ?!』
「(だな。この4人にしちゃあ……)」
「どーでも良い!!後は追い抜くだけだ!」
「同感!!」
「………っ!」
気付けば最後の障壁まで来たようだが……内容的にこの先頭集団を邪魔するモノでもなさそうだ。飛べるなら如何と言う事無い。
地雷の危険度にしても触れてみなきゃ確かめられないだろうが、触れる必要も無い。地雷が在ろうが踏まなきゃ只の道だ。無視して飛び越えてやる………だけじゃ無理かもな。
振り返らなくとも、追い抜きに掛かる後続の気配はもう背中越しに感じている。
『先頭集団ココでチョー接近!!さあー1位獲るのは誰だぁーっ?!!』
「(抜ければ会場まで一直線、だが後ろの声はもう近い。ただ飛び続けるくらいなら……)…もう1回、やらせてもらおうか」
「…何だ?」
今になって思えば………馬鹿げた考えだったな。
体よく言えば力を温存しているとも考えられるが、結局は手を抜いてるだけとも言える。
幽里に『楽しみにしてる』と言っておいて、1週間前に他の科の生徒から宣戦布告を食らって、開会式で挑発しておいて………いざ始まれば全力で挑まないあたり、俺の駄目な部分が露呈したな。
やるなら何時も全力で、ソレがヒーローを志す者としての正しい在り方だ。
今後の心配とか一旦忘れよう。考えるべきは……俺の実力をどう“証明”するかだ。
…両手両足にエネルギーを放出しながら空中で体を捻り回転、エネルギー弾を全方位に撒き散らすかのように放出するっ………───────
「(“Oklahoma BLASTER”!!)」
「っ!?俺達への攻撃か!?」
「いや、コレは………」
「地雷への起爆目的か?!」
『ッッここで先頭で大爆発?!A組 天蟲、またも何かしでかしたー!!?』
「……ふぅ。結構食らうなこの技、多用は難しそうだな。…だが、目眩ましとしては上出来だっ!」
『天蟲がぶっ放したエネルギー弾が地雷を起動させ一帯を爆破させたようだ!!渋谷での一件と言い、コイツが爆破とつくづく縁があるようだな!!クールな雰囲気とは裏腹にえらく派手好きだなオイ!!』
「(望んでなってないんだが………ここで目立って俺の名を売れるなら良しとしよう)」
爆破に縁がある、と言うのは言い得て妙だな。実例で言うなら渋谷ヒロイックの件と今日の2回しか無いのだが印象深い気もする。いや入学試験でも0P敵爆破させたか?
…なんにせよ派手にやっとけば注目度上がるだろ。
俺の名が売れれば早くに俺を買ってくれた“KURI8”の株も上がる。まだその事実を公表してはいないが後出しでもスポンサーとしての効力は十二分に発揮するだろう。
それに10%弱コア残量減らして放ったこの一発、使った分の価値はあったようだ。起爆させた数十個にもわたる地雷が1つ1つの規模は小さくとも束となれば煙幕にも近い爆風を生み出し………たとえあいつ等がどんなに優秀であろうと数秒の足止めには足り得る筈だ。
気付けばすぐそこには会場へと繋がる入場ゲートが。
何だかんだで色々あった第一種目、それもこの通路を抜ければ幕を閉じる。暗いゲートの中を潜り抜ければ………
『分かっちゃいたがもうゴールしてる奴が居るよーだ!!序盤から常にトップに立ち続けたあの男!レースにしては大味な内容だったがそれを演出して魅せたのは確固たる実力あっての事、見事宣言通りのモノを証明しやがったぁぁぁっっ………
ーーー……天蟲飛威炉、圧倒的1位でGOOOAAAL!!!』
勿論、俺の前を走る者は居なかったのだから当然1位。
…しかし、プレゼントマイクが声高々に宣言する程の圧倒的な結果だとは思ってない。完膚無きまでな決着と言うのは先頭集団なんて言葉を許さない、正に断トツな1位。後続に怯えてやる気出す始末なら“圧倒的”なんて言葉は似合わないな。
自分で評価を下すなら………今回は30点、だな。己の舐めた思考に気付けたトコロのみを収穫としよう。
「………っクソが」
「はぁーーやられちまったな~ホント」
「3位……か。今度こそはお前を超えてやる…!」
「おっ来たか。早かったな」
「「「嫌味か?」」」
『続いて2位から5位も到着!正直この時点で歴代の体育祭でもトップクラスの記録なんだが今年はハイレベルって事かーっ?!』
「はぁ…はぁ……やっぱ、スピードじゃあ分が悪いわね…。負け惜しみでしかないけど」
「璃亞も着いたか。この種目は俺有利だし別に勝負に勘定しなくていいだろ?」
「…だからって、負けて良い理由にはならないわよ。折角競える種目だったのに…」
「ははっそうだな、つまらない事言った。スマン」
段々と強敵たちがゴールしてきたようだ。上位勢はレース途中で固まってきたモノ通りで、見知った面子ばかりで特に驚くような順位の者も少ない。
その中でも………10位の六埜は凄いな。幾ら俺に喧嘩吹っ掛けてきたとは言えどう考えてもヒーロー科有利の環境でこの高順位。
スカウト目当てで来た観客席のヒーロー達も注目せざるを得ない結果だ。終わった後の佇まいもまるで有無を言わせずに俺に注目してろと言わんばかりの威圧感、この場で耳を澄まさなくとも名前を尋ねる話声が聞こえてきそうだ。
後は……ちゃんと幽里も25位には着けてるようだな。開幕前はあんなに不安がってたのにやれば出来るじゃないか。実力は当然あるんだからもっと胸張っていりゃ良いのにな。
稲生とかも通過当確な順位に着けてるし、見た限り1-Aは全員問題は無さそうだな。
『~~っコレで粗方は決着できたようだな!!コース途中での脱落者も含めて全員の順位が確定したぜ!!』
『ようやく終了ね。それじゃあ結果をご覧なさい!後ろのビジョンに映し出してるわ!』
「(…表記的に42名が通過か。ここから決勝トーナメントの為に18人に絞るのか……さて、今年は何の種目をやるのか…)」
『予選通過は上位42名!!落ちてしまった人たちは残念だけど安心なさい!この後も参加できる種目はあるから準備しておいて頂戴!!』
『…そして次からいよいよ本選!!今よりもっとアツい視線もらうんだから気張っていきなさい!!』
ミッドナイトからの言葉の如く大いに沸き立つ観客席。
…やはり、ヒートアップする会場の中心に居ると思うと将来設計に組み込まれていた転換期の1つを迎えているのだと実感できる。
『さーて第二種目よ!!私あもう知ってるけど何が出るのかしら~……───────
───────……出たわ!“騎馬戦”よ!!』
「(個人競技じゃないのか。どうやって順位を決めるんだ……?)」
『参加者は2~4人のチームを組んで騎馬を作ってもらうわ!基本は普通の騎馬戦と同じだけど違う点が1つ!!先程の結果を参考に各自のポイントを決定するわ!』
「(…そういう事か。突破できる位のポイントで騎馬を作れば下手に注目を買う為、必要になるのは自分の『個性』の詳細を開示してでも把握し合うチームワーク。双方の能力を理解して自分たちのポイントを死守すべきか、他の騎馬に特攻仕掛ける構成にするか……チームの作戦に適した意識を持てって事だな。要するに………ヒーローとしての観点で見ればチームアップとしての重要テーマを踏まえた種目って訳か)」
『与えられるポイントは下位から順に5ずつ!42位は5P、41位は10Pって具合にね?そしてー………第一種目1位の者には1000万ポイント!!言わなくとも判ってるだろうけどこの子倒せば勝ち確定よ!!』
「………オッケーオッケー、分かりやすいな」
デジャヴにも感じる周りからのこの視線。眼の色変えて俺を睨むんだから………第二種目が楽しみになってきたよ。
…良いじゃないか、コレぐらいの試練を待ってたんだ。
『───────……第二種目“騎馬戦”!上位の奴ほど狙われる下剋上サバイバルよ!!』
【補足】
今回のNew Hamshire BLASTERは原作8巻のオールマイトがパンチの風圧で後方に移動する技“New Hamshire SMASH”を、Oklahoma BLASTERは原作10巻の身体に纏わりつく脳無を振り払った技“Oklahoma SMASH”から参考にした、という設定です。