〜地球〜
……ピピピピ!ピピピピ!ピピピピ!
とある家で、時計のアラーム音が鳴っていた。そのすぐそばにあるベットでは一人の少年が眠っていた。少年は、時計の音を聞いても、ベットから出ようとしなかった。
「こらー!『優斗』!もう学校の時間よ!起きなさーい」
母親らしき人物が、一階から二回に居る少年……優斗を起こす為、大きな声を出していた。
「……うーん……あと5分」
だが、優斗はそう言うと、また布団にうずくまってしまった。すると母親は呆れたようなため息を出すと、態々上に行って少年の部屋に入り、「ふんっ!」その布団を引っ剥がした。
「バカなこと言ってないで起きる!今何時だと思ってるの!」
「えー、今何時……って⁉︎」
優斗は驚愕した。何故なら時計の針は、午前7時50分を指していたからだ。
「やっべー!遅刻だー!」
優斗はそう言うと急いで制服に着替えだす。教科書などの持っていく物は、昨日の内に用意していたので問題はなかったが。母親は今頃になって焦り出した自身の息子に呆れてものも言えないと言う顔をして、下に降りて行った。
暫くして優斗が慌てた様子で、階段を降りてきた。
「母さん!なんで起こしてくれなかったんだよ!」
優斗がそう言うと、母親はため息をつきながら、その問に答えた。
「私は何度も起こしたよ。でもアンタが何時までも「あと5分」「あと5分」って言ってたんじゃないか」
母親の答えが図星だったのか、優斗は「うぐっ」と言うだけで、反論はできなかった。が、落ち込んでいる時間はない。優斗はカバンを持って、学校に行こうと靴を履き始める。
「ちょっと、朝ごはんどうするのさ」
「食べてる時間ない!」
そう言うと優斗は、最後に「行ってきます!」とだけ言い、玄関を出た。
優斗はまだ知らない。今日、自身の日常を変えてしまうような出来事と、『相棒』に出会うことを。
〜宇宙〜
その頃宇宙では、とある生命体が、時空を超えて現れた。その怪獣は、『ブルトン』である。ブルトンは、四次元空間を作り出すと、その中にある『ある物』を、吐き出すように外へと出した。
それは、あの時ブルトンの四次元空間にに飲み込まれた、『ダークスパーク』であった。ダークスパークは、四次元空間から吐き出された勢いで、そのまま地球に落ちていった。
〜地球〜
時刻は午後4時。
「はぁ……」
その少年、『風間優斗』は、今日一番のため息を吐き、肩を落としながら家に帰っていた。何故なら今日は遅刻をしてしまったせいで、教師から注意されてしまったのだ。落ち込むのも無理はない。最も、起きれなかった優斗が悪いのだが。
そんな優斗の後ろから自分の名を呼んでいる女性の声がしたので、優斗は後ろを振り返る。そこに居たのは黒く長い髪で、尚且つ綺麗顔立ちの女性がいた。
「優斗君、どうかしたの元気なさそうだけど?」
「……『桜』かどうかしたか?」
その女性の名は『姫乃桜』。優斗が通っている学校でもかなり人気の高い女性だ。……そして、優斗の幼馴染でもある。
優斗は、自分に話しかけてきた桜に対して、質問をする。すると、彼女は軽く頬を膨らませながら話を続ける。
「ちょっと、心配になったんだよ」
「心配?なんで?」
「だって優斗君、何時もはあんまり遅刻なんてしないのに、今日はかなり遅れてきたじゃない。心配もするよ。何かあったの?」
桜は本気で心配して聞いているのだが、優斗自身、なんで起きれなかったかと聞かれても分からないので、「何にもないよ」とだけ言っておいた。
その後、優斗と桜はそれぞれ「じゃあな」「また明日」と、別れの挨拶をし、自身の家に帰っていった。
が、次の瞬間、
「ん?何だ?」
優斗が暫く歩いていると、空から何かが落ちてくるのが見えた。次の瞬間、その何かは、優斗のすぐ近くへと落ちてきた。
「うわっ!何だ!」
優斗は何かが落ちた衝撃で、尻餅をついてしまった。
「たっくもう…ん?」
かなりビックリした優斗だったが、先程落ちてきた何かを見る。
それは、先程ブルトンが四次元空間から吐き出した『ダークスパーク』だった。
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