転生したらコビーになっていたのでルフィさんと一緒に海賊をやります   作:ふぁたろう

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お気に入りが結構伸びてたので続き書きました


ルフィさんと出会った

「コビー! この海で一番美しいものはなんだい?」

「もちろんそれはレディーアルビダ様です」

 

嘘だが、僕は堂々と答える。

なぜなら既にアルビダよりも圧倒的に強いからだ。

でも戦わずにずっと雑用係をやっている。

他の船員も僕が強いなんて夢にも思わないだろう。

 

アルビダは船体をツー……と指でなぞる。

 

「今日もホコリが一つもないねぇ。よく掃除出来てるじゃないかコビー」

「ありがとうございます!」

「だがお前には雑用能力と海の知識が人一倍あるだけでそれ以外能がないんだから、休んでないでとっとと残りの仕事片付けてきな!」

「はい、すぐにアルビダ様」

 

 

 

 

海岸で僕は酒樽を転がしていた。

 

「なに? 酒樽が海岸に流れてきただと? 雑用コビー」

「はい。まだ中身も入ってるようです」

「……ん? なんで嬉しそうな顔してんだ」

「あ、いえ別に……」

 

僕はとてもワクワクしていた。

なぜならこの酒樽の中にルフィさんが入っているのだから……!

 

「もちろん雑用のお前には一滴もやらねえぞ? 分かってんだろうなァ?」

「はい、もちろんです」

「ふんっ、ならいい」

「よし、俺達で飲んじまおう!」

「しかし兄弟、もしお頭にバレたら俺達ァ……」

「なァにバレやしねェよ!」

 

同じ雰囲気だけど、原作と少し違う会話をしている。

こういう違いがあるのはファンとしてちょっと嬉しいかも。

 

「あーっ! よく寝たーっ!」

「ぬぁ! なんだ!」

 

ルフィさんが勢いよく飛び出してきた。

つ、ついにルフィさんと出会うことが出来た……!

嬉しい……!

 

「なんとか助かったみたいだなァ。目ェ回って死ぬかと思ったよ! はっはっはっ!」

 

しーーーーん。

 

「ん?」

 

三人の船員は驚愕の表情を浮かべている。

 

「誰だお前ら」

「テメェが誰だ!!」

 

そのとき、

 

「サボってんじゃないよ!」

 

アルビダの金棒がぶっ飛んできた。

 

 

 

 

「随分ぶっ飛ばされちゃいましたね……。あの怪我は大丈夫ですか?」

「ああ大丈夫。なんかびっくりしたけどな。おれはルフィ、ここどこだ?」

「あ、どうも。コビーです。それとここはイーストブルーの海岸です。アルビダという海賊の休憩地になってます」

「ふーんそうか。実はどうでもいいんだけどな」

 

僕はポーカーフェイスを装いながらルフィさんと話す。

内心めちゃくちゃ嬉しい。

あのルフィさんと僕は今会話をしている……!

二年頑張った甲斐があった……!

 

「なんだこれ棺桶か?」

 

ルフィさんは僕が作った船を見て呟いた。

 

「一応、僕が作った船です」

「なんで船作ってんだ?」

「ここから逃げ出そうと思ったんですが、勇気が出なくて……」

「逃げればいいじゃねえか。これで」

「無理ですよ……」

 

無理じゃないけど。

 

「ヘェ、お前強いのに臆病なんだな」

「はい……度胸がなくてすみません……僕も樽に入って海を漂流する勇気があれば……」

「はっはっは! お前面白ェなァ! 大渦に巻き込まれて仕方なく樽に入ってただけだよ」

 

ルフィさんは腹を抱えながら笑う。

 

「大変でしたね……」

「で、コビーはこの海賊船から逃げ出したいのか?」

「まァ……出来ることなら……」

「そうか。だったらコビー、俺の仲間になれよ」

「……え?」

 

こ、こんな簡単に誘ってくれるものなの!?

 

「俺と一緒に海賊やろう! 海賊は自由で良いぞ!」

「い、いいんですか!?」

「おう。じゃあコビーが俺の一人目の仲間だなァ!」

「よ、よろしくお願いします!」

「誰が仲間になるってェ?」

 

ズドーンと金棒で木がぶち壊された。

仲間を引き連れてアルビダがやってきたのだ。

 

「そいつかい、お前の雇った賞金稼ぎってのは……どうやらロロノア・ゾロじゃなさそうだねェ。最期にきいてやろうか。この海で一番美しいものはなんだい? コビー!」

「誰だこのイカついおばさん」

 

アルビダはルフィさんの一言でブチギレた。

 

「こいつ……! なんてことを……!」

「ルフィさんコイツがアルビダです! この海で一番イカついクソババアですっ!」

「このガキャーッ!」

 

アルビダが僕に金棒を振り下ろす。

でも、遅い。

 

「剃」

 

僕は金棒を一瞬で避け、アルビダの顎に蹴りをぶち込んだ。

そして、すぐに体勢を変えて殴り飛ばす。

 

「な、なにいいぃ!?」

 

アルビダの船員が驚愕する。

 

「コビーすげェなァ! 一瞬で地面を10回以上蹴って移動してんのが見えたぞ! 俺お前仲間にしてよかったァ!」

「ルフィさん……! ありがとうございます!」

 

僕は振り返ってルフィさんに頭を下げた。

 

「コビー! 舐めんじゃないよ! 死ねぇ!」

 

アルビダは起き上がり、僕に金棒を振り下ろそうとした。

 

「コビー、あとはオレに任せろ。ゴムゴムのォ……」

 

ルフィさんの腕が後ろに伸びた。

 

「銃!」

 

ルフィさんの拳がアルビダの顔にぶち込まれた。

アルビダはぶっ飛び、気を失った。

 

「手が伸びたぞ……! コビーもアイツも化物だったのかよ……!」

 

船員達が怯えていた。

 

「俺達コビーにぶち殺されるんじゃねェか……?」

「あ、謝るしかねェ……!」

 

「「「「コビー様! 申し訳ございませんでしたァ!!!」」」」

 

船員達が全員土下座をした。

 

「しっしっし! コビー、凄ェなァ! 勇気出せばめちゃくちゃ強ェじゃねェか!」

 

 

この二年間の努力が報われた瞬間だった。

前世の僕は努力とは真逆の生活を送っていた。

でも、好きな作品の世界に転生して、この二年間ルフィさんの仲間になることを夢に頑張ってきた。

 

だから、本当によかった。

 

ルフィさんのおかげで頑張れた。

 

涙が溢れそうになるのを堪えて、

 

「あ、あはは……ルフィさんのおかげですよ……」

 

僕はそう言った。

 

 

 

その後、僕らは小船を貰った。

 

そして、僕とルフィさんの大いなる旅は始まったのだ。

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